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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット」 5

 タイトル、これだと単に「生きてる猫の夜」になりそうだがそれでいいのか? ……いいのか。

 なんやこれ。今期は猫のふりした宇宙人アニメと猫パンデミックアニメが同時に放送されているという。そしてどちらもOLMの制作というちょっとした奇跡。まぁ、OLMは部署の分け方が細かいから多分全然関係ないんだろうけども。

 これ以上ないくらいに出オチ感漂う謎の漫画原作アニメ。当然どんな漫画なのかは知らないが、「こっから先、何したらいいんだよ」というぽかーん具合がいい具合の混迷をもたらしてくれている。だって1話目ですでにパンデミックが安定してて、周りの仲間がほとんど猫になっちゃったんだよ? こっから1クールとか絶対無理やん。猫に触れられない状態で「猫アニメ」をやるってのかい? もはや「この世界に至ってまだ猫好きが猫愛に苦しむのはさすがにおかしいだろ」とか「人間が猫に変化するウィルスは絶対に猫が増えすぎてこの後すぐ自然淘汰されるだろうから生存戦略としておかしいだろ」とかさまざまなツッコミどころについては「ギャグだから」の一言で片付けられるのでどうでもいいとして、こっから「猫あるある」とかで話を繋げることができるとはとても思えないのだが……いや、でも世の中には「家電解説」を軸に2クール目に突入した猫アニメもあるのだから……どうにかなるんかね。

 「お前、猫アニメ好きだから大好きなんだろ?」とか思われるかもしれないが、正直いうと今作はあんまり刺さらない。何故かというと、アニメの猫がそこまで可愛くないからである。そりゃま、パンデミックを起こしてる猫集団なんだから可愛いはずがないってのもあるが、純粋に映像として「いっぱい登場するシーンではCGで処理される」ような造形の猫はあんまり魅力を感じない。猫は量より質ですよ。……いや、量がある猫もいいもんですけどね。

 劇画調のヘンテココンセプトもどこまで笑えるかまだ分からず、どうにも接し方が難しそうなアニメになってしまっており、最大の誘致要因は当然のようにヒロインの中の人という状態。これまた2クール連続で、「上田麗奈が猫を愛でるアニメ」が繋がってしまった。猫撫で声の上田麗奈に「おまかわ!」と叫ぶ運動を始めようと思うんだ。

 他にも「何故かテーマソングがWANIMAとイエモン」とか、色々と雰囲気がカオス。これ、猫設定以上に合う合わないが左右されそうな作品だよなぁ。この先どう転がるかなぁ。

 
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○「公女殿下の家庭教師」 4

 タイトルは「水属性の魔法使い」じゃダメだったんですか(ダメだろ)。

 まだまだ続くなろう作品。って言おうと思って確認したら厳密にはなろうじゃなくてカクヨムだったパターン。すまん、カクヨムの方はなろうに比べてサンプル数が少ないから「なろうじゃなくカクヨムならここがいいよね!」みたいな差別化は図れていない。ぶっちゃけだいたいおんなじだと思ってる。「異修羅」みたいにWikiに「なろうとカクヨム、どっちでも発表」みたいに書いてある作品はどうなってんでしょうね。

 などと適当な話で文字数を稼いでみたが、正直、視聴後の感想が「無」である。どうにも流れがあるらしく今期もなろうっぽい作品が割と固まって襲ってきたもんだから、ぼちぼち脳が処理を拒否して感想のアウトプットを止めてしまっているというか……もはやいつも通りのルックスの主人公がいつものように追放(?)されていつものように能力でドヤってるのをみても「次は何見なきゃいけないのかなー」くらいの感想しか出てこなくなってしまった。この傾向はヤバい。

 だって今作は厳密には追放系の流れではなかろうし、ちゃんと「実力があったんだよ」と言われてたやつが適材適所で新しい仕事を始めたというだけのお話、どこかにイラッとする要素があるわけではない。いや、ごめん、やっぱ教え子に向けて「初級でもこんなことまで出来るんだぜ」みたいなイキり具合はちょっとムカついたけど、でもまぁ、デモンストレーションは家庭教師なら業務の範疇だろうしやってることにおかしな点はないのだ。映像はそこまで飛び抜けてはいないが決して悪くもなく、女の子たちだって実にロリロリしくて可愛く描けている。総合でみたら評価出来るポイントは多かった気がする。

 でも、脳に入ってこなかった。なんか、いろんな設定の紹介が全部つるつる滑ってどっかにいく感じがした。もしかしたらなろう系視聴メンタルがぼちぼち限界なのかもしれないな、とか不安になったが、単に寝不足かもしれん。前世でどんな悪行を働いたら「寝不足をおしてまでなろうアニメを見続ける」なんて地獄に落ちるんでしょうね。

 
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○「わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)」 6

 「お前はどんな作品だ!?」「百合です」「よし、通れ!」

 そんなガバガバの私の価値基準を駆け抜けた新たな時代の百合アニメ。ぶっちゃけ、前クールにやたら似たような文法のタイトルをもった作品があったので(そしてそれがおもんなかったので)期待してなかったのだが、その先入観、全くもって意味ないやつや。

 原作はラノベらしいのだが、言われてみればこの設定はだーいぶ無茶苦茶だしラノベっぽいと言われたらそうかもしれない。一応王子様系の相手との百合ラブコメというカテゴリになるわけだが、まさか人類の永遠の命題である「友達以上恋人未満」という状態を、こんなシュチュエーションで表現する方法があったとは。いや、作中キャラの脳内はかなりバグってるのでこれが「名案」なのかどうかはよく分からないが、ありがちな導入からあれよあれよとヘンテコな方向に転げていくスラップスティックな展開に気付けば引き込まれてしまっていた。よく思いついたなこんな設定とこんなキャラ。

 主人公はまともなんだよ。まぁ、高校デビューを狙って徹底的に努力したそのメンタリティだけで我々生粋の陰キャからしたら立派に人生の上位ステージだとは思うが、そこまでやってもやっぱり「人との会話ってMP使う」という感覚が残ってしまうというのはギリギリ分かる範囲だし、この絶妙な「陰キャと陽キャの狭間」みたいな場所においといてより強大なクレイジーのためのツッコミポジションを確保させる配置は見事な発明。そして登場するイカレたイケメン彼女。「顔がいいだけのわがまま野郎」という友達からの評価も至極納得のワンウェイっぷりで、これ、百合じゃなかったら単なるオラついてるだけのウゼェ男になっていた可能性も。そこを強引に「お嬢様だから」の一点突破を図る設定は卑怯といえば卑怯なのだが、それを全力で肯定できるようにセッティングされてしまっているのだからしょうがない。犬系彼女でもないのにグイグイわんわん来て、それをノーマル気味な主人公が「友達にはなりたいのに」と思いながら忌避するという構図は、ここから2人がどのように気持ちと関係性を変化させていくのかが今から楽しみだ。

 映像もシャープなキャラデザで違和感なく動いている上質のものだったし、デフォルメの使い方なども的を射ていてテンポが良い。オープニングがナナヲアカリの電波気味ソングで映像に勢いがあるのもうれしいところ。監督にクレジットされている内沼菜摘さんという名前は初めて認識するがどうやらこれが初監督らしい(「転生貴族、鑑定スキルで成り上がる」で監督補)。さて、どんなノリノリのラブコメを見せてくれるかが今から楽しみである。

 
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○「おそ松さん(第4期)」 ―

 4期? マ? ……3期があったことを全然覚えてなかった……。いや、あったんですよ。そりゃ。確認したらちゃんと記録は残ってるし、多分3シーズントータル6クール、私は余さず観てるはずなのだが……もはやその記憶が消えていた。一応の理由として、3期の放送がコロナ真っ只中だったので全てはあの動乱の中にかき消えてしまったというのが(一番適当な)理由だ。マジで20年、21年頃のアニメの印象の薄さは異常。

 というわけで改めて確認すると熱狂の第1期が2015年スタート。その後2年と待たずに展開できた2期はむしろ頑張った方だろう。普通に考えて1期があれだけ大ヒットするとは誰も予想できなかっただろうし2期3期なんて想定もしてなかったはず。そこから最低限の期間で2期に漕ぎ着けられたのはむしろ偉業ですらある。ただ、2期をなんとか作ろうと頑張った結果、「本当に2期が必要な作品なのか」というそもそも論はあまり考えられなかった。思い切り振り切った設定と暴走気味のギャグがウリだった作品は、短期的に見ると爆発力がすごいのだが、とにかく刺激を追加し続けなければいけない性質上、飽きられるのも早い。2期はなんとか乗り切ったが、その後のコロナ下の3期は、私の場合には記憶に残るものにはならなかった。

 それでも続きは作られる。あんまり触れたくないが、その道中によりによって長男の中の人がやらかしたりして脇の問題が起こり、さらに5年というブランクはすでに旬とかいう以前の問題になってしまい、おそらく当時のコアファンはもう離れている可能性が高い。そのリスクを承知で切り出してきた4期目。どんな覚悟があるものかと思ったが……いや、どうなんでしょう。よく分かりません。これまで1話目といったら最低限爪痕を残すようなクドいエピソードが流されることが多かったが、今回は思い切り「日常」に舵を切り、ちょこちょことクレイジーは混ぜ込みながらもだいぶ大人しいスタートだ。「これ以上、ただ刺激を増し続けるだけでは先細りである」と判断して路線を穏当な方向に向けようとしているのだろうか。それならそれで間違いとは言えないが、流石に「5年ぶりだぜやったぁ!!」というテンションにはならない。さて、ここから毎週視聴し続けるに足る作品になるかどうか……。地味に藤田さんが降りて監督が変わってるのも気にはなるが……さて。

 
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○「白豚貴族ですが前世の記憶が生えたのでひよこな弟育てます」 4

 おっさんとかブサメンとか白豚とか……なんでそんなに自虐的な設定にしないと作品が書けないんでしょうね。

 ただ、今作がブサイクとかブスと違うのは、「まぁ、こいつは確かに豚だけども……」と映像で納得しちゃえるという部分だ。残念ながらそこが納得できたところで別に魅力にはつながらないのだが。まー、デブ小僧が主人公の漫画やアニメだって存在しないわけじゃないけどね。だいたいギャグだろうが。

 調べてみたところ、新番組は新番組だが前クールにすでにネット配信は終わっているというパターン。いわゆる「地上波落ち」は最近では珍しくないのだが、今作は厳密には「ちょっと前にネットでやってたのを拾ってきて地上波放送」という流れではないらしく、元々地上波放送は決まってたけどその「先行配信」を1クール早く行ったという。いや、何が違うか分からんけど、現時点で1クール分の製品としては完成しているということだけは分かる。そこをプラスに拾ってやってもいいのだが……まー、映像は並の品質だからそこまでうまみはなぁ。「このレベルを最後まで維持できますよ」がセールスポイントになってしまうのならそれはむしろなろうの悪い点になってしまうしなぁ。

 もちろんなろうだからとてそれだけで毛嫌いする理由になってはいけないと思っているが、毎度お馴染み「よく分かんない異世界概念」に加えて1話目時点でどの辺に主人公の魅力を訴えていきたいかよく分からないデザインのせいで良い印象は生じようがない。1話目で取り立ててチートもマウントもなく、単に野っ原でお歌だけ歌って終わる異世界転生、なかなか無いよな。これで異世界云々の設定がなければ単なるジュブナイルとして飲み込んでしまっても良いのだが、単なるジュブナイルは別にアニメで見たいもんでもないし。今後「弟」との関係性がお話の中心になってくるはずだが、1話目でろくにそこに触れなかった判断はいいのか悪いのか。

 ちなみに個人的に一番おっきな感想は、「なんかキャラデザが苦手」です。むっちむち具合を表現する手管が気持ち悪く見えちゃうんだよなぁ……。これは単なる好みの問題な気もするけど、そこで合わないと感じた作品をわざわざ追いかけるモチベは今のところ見つかってない。

 
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○「サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと」 6

 なろうの定番、陳腐の象徴、手垢まみれのドス黒い鈍器、それが「無詠唱」。でも、そこに特化させたキャラ設定から話をスタートしてみたら?

 というコンセプトから作られたかは分からないが、タイトルに「しゃべらない」を冠した新たななろう。毎度のなろう好感度判定を行うと、転生でも異世界でもないのでマイナスが無い。最強チートの主人公の欠点が「コミュ障」なのはやはりなろうの気配が色濃く漂うが、それくらいでいちいち目くじら立ててたら現代アニメの視聴は叶わない。むしろコミュ障主人公のヘンテコリアクションを楽しむのが吉。

 そう、単純に「ヒロイン可愛いやん」が今作の評価の第一ポイント。「ダダダダダダ」が口癖(?)のコミュ障主人公の中の人は会沢紗弥。気持ちのいい(気持ち悪い?)異音の発生装置として堅固な評価を得た飛び道具。おかげでテンプレ的要素がある主人公がいい具合にキャラ立ちしている。加えてそんな「可愛い」を引き立てるための映像部分も(少なくとも1話目では)なかなかのクオリティ。制作はstudio五組だが、どうやらこのスタジオ、単独元請だとばっちり品質を維持できるようである。ここ最近も「星屑テレパス」あたりは高品質だったし、様子がおかしかった「夢見る男子は現実主義者」とかはきっと共同してるスタジオのせいなのだろう(責任転嫁)。どこか「杖と剣のウィストリア」にも似た、いわゆるナーロッパ的世界の背景美術も丁寧だし、キャラのモーション、リアクションなどの作劇も悪くない。総監督には金崎貴臣氏の名前がクレジットされており、監督もその座組みからの選出らしい。先々にも期待が持てる要素といえるんじゃなかろうか。

 まぁ、行き着く先が結局はいつものなろうかい、みたいなオチも充分想定内ではあるが、せっかくの1話目、ちょっとくらい期待してもいいじゃない。

 
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○「フードコートで、また明日。」 4

 イオングループとかヴィレバンとか、よく分からんところからの協賛が得られてることだけは分かった。それにどんだけ意味があるかは分からん。

 「フードコートで延々女子高生がダベるだけの漫画があるらしい」という話は聞いたことがあり、それがアニメ化するって話も事前になんとなく知ってはいたのだが、……ほんとにマジでそれだけだったとは……いや、流石にこれはどうなんだ?

 過去にも「ひたすら会話劇を展開するアニメや漫画」ってのもゼロではなかったけど、当然それらに共通する課題は「アニメにする意味があったんかと問われる」という部分。そして今回も、特にそこをブレイクスルーする気はないようだ。この方向性には2つの理由が考えられ、1つは、「余計な装飾を施さずとも、ウィットに富んだ会話劇だけで成立する」と信じているパターン。そりゃま、会話が面白くなければわざわざ作品にしようとしないだろうし、アニメ化するほどの人気も出ないはず。だったら、原作を支えるファンの力を信じてそのまま垂れ流そうという発想だ。そしてもう1つは、「打開策も何も、どうしようもないやんけ」というので諦めてただ垂れ流しているだけ、というパターン。まぁ、結果は一緒なので作り手側のマインドなどどうでもいいのだが……本作は後者寄りなんじゃないかな、とは勝手に思っている。

 まー、30分という尺が全くの無駄とも思っていないし、「女子高生2人」という旨みもなんとなく感じる部分もないではないが、最悪ラジオ放送でも構わないわけで、やっぱアニメとしてのプラスはかなり少ない。映像制作は「異世界失格」を担当したAtelier Pontdarcで、キャラデザが共通しているためかどこか風合いも似通っている。このキャラデザも嫌いじゃないんだけど、やっぱわざわざ動かして得られるリターンはそこまで大きくない。スタッフとしては「よりリアルなフードコートを!」というところに力を入れてなんとか付加価値を出そうとしたのだろうが、「いや、そこは別に……」である。

 なんだろね、絶妙に百合を匂わせるような匙加減とかも含めて、ギリギリ「嫌いじゃないんだけど……」というレベルには残っているのだが、やっぱこれを毎週見続けたいかと聞かれたら「別に無くてもいい」でFA。日常系アニメって、こういうことじゃない気がするんだけど。

 
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○「出禁のモグラ」 5

 手探りで観てる人間のことなんてさっぱり気にしない斬新な1話目の引き。なかなかにヘンテコな作品のようだ。

 原作未読。「鬼灯の冷徹」の作者が何かしら新連載してたってのは書店とかで見て知ってたし、「鬼灯の冷徹」は割と好きなアニメではあったけど、そこから原作にあたるまではいかなかったので、そのままノータッチで放置していた。なんとなく表紙の雰囲気とかで「地獄の話続いてそうだな……」という漠然とした想定があり、アニメが始まるに際して「いや、流石に2作続けて地獄はないか」と思ったら思ったより路線が近くて笑ってしまった。まぁ、そういうのが好きな作者さんなんやろな。

 記録を振り返ってみると「鬼灯の冷徹」のアニメは2014年に1作目、2017年から2作目ということで、気づけば10年越しで同じ作者の2作目に出会ったことになる。そして「鬼灯」は2作+OADとそこそこの数が作られたにも関わらず、WIT、ディーン、PINE JAMと全て制作が異なるという珍妙な体制だったらしい。私の中ではやっぱり1作目のイメージが強いのだが、あれは鏑木ひろのテイストもかなり強く影響してたかな。

 そして今作はさらにスタジオが移ってブレインズベースが担当。ブレインズベースは残念ながらここ最近はそこまで目立った印象のないスタジオになってしまったが、まぁ、特段悪い印象もない。今作についても、画面のテイストは割と面白そうだという第一印象はある。「鬼灯」の時のWITの時はほんとにシャープな線で描かれたデザインがパリッとしてたし、ディーン版でもその路線はそれなりに引き継がれて映像部分での不備はなかった(気がする)。今作はあの当時のデザインからはかなり路線を変更しており、どちらかというとぽやぽやとユルめの背景やキャラ作劇で珍妙な色彩コントラストを見せるデザイン。どっちが良いってこともなく、「全然違う方向性でも、きちんと原作者のアクの強さみたいなものを出せるのは面白いもんだなぁ」と興味深く見させてもらった。

 残念ながらハイクオリティとは言えそうもないので評価はあげずに様子見させてもらうが、こういう独自路線を維持できている画面構成は嫌いじゃないし、地続きっぽい怪異譚になんとも抜けた独特の空気感は味わいである。今後もうちょいお話を重ねたら楽しさは増してくるかもしれない。

 あとゆきよボイスヒロインが可愛い。ゆきよが可愛い(結論)。

 
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○「異世界黙示録マイノグーラ」 4

 いいところは、りこちによるオープニング楽曲ですかね。あとは特にないです。

 正確にはサブタイトルに「〜破滅の文明で始める世界征服〜」がついているがめんどいので省略した。見ての通りになろうであるが、多少設定にアクがあり、一番近いのは「OVERLORD」。というか、どこをひっくり返してもオバロの焼き直しにしか見えないけどいろんなところが「パクリじゃないですからね」と主張するかのようにマイナーチェンジされ、そのどれもがむしろ魅力を低減させてしまっている。

 共通する要素は「廃人のように必死にプレイしてたゲームの中に転生。そしたらゲームで使ってたNPCが待っててくれて、自分のことを主人だと持ち上げてくれる。ゲームで培ったそのスキルをフル活用して、悪い王様としてこの世界を征服してやるぜ!」ってなところ。どうなんだろ、なろうに明るくないから分からんけど、ここまでオバロに寄せた設定の作品ってはテンプレの範囲内なんでしょうかね。

 で、肝心の違いだが、まず1つ目、主人公が現世に未練を持ってない。ぼやかされてるけど「病床」って言ってた気がするので、単に死んでこっちにきたのかしら? オバロのモモンガ様は不慮の事故(?)でゲームから出られなくなったのでしばらくは焦ってたけど、こちらの主人公はハナからゲーム内だけで生きる気満々である。2つ目、溺愛NPC、つまりアルベドさんポジの子も、「この世界がゲームであり、相手がプレイヤーである」ということを理解している。この辺がだいぶ簡略化したなぁ、と思う部分で、オバロはあくまで配下たちが「過去に作ったキャラ」であり、その創造主としてのアインズはずっと「ゲーム内の魔王」と認識されていたためにモモンガ様は孤独を感じていたが(じきに何も感じなくなったが)、こちらはまるで「同じゲームを一緒にプレイしていた」みたいなキャラがすぐそばについているので、全然寂しくなくてなんなら完全にデート気分。このゲームキャラの中で世界観がどうなってんだ? みたいな部分は特に説明もなく、「あっち」と「こっち」の設定がだいぶガバい。

 そして最大の違いである3つ目、主人公のキャラが量産型なろう主人公のそれである。いわゆる黒髪ヒョロガリタイプで、キャラとしての迫力や魅力が無いのが困りもの。骸骨キングがいいかどうかは別として、なんで寝巻き姿のゲームオタクがフラフラしてる様子を見守らなきゃいけないのか。作中キャラからは「触れてはいけない何か」に見えるという設定だがこちらも特に説明はなく、「理由もなくなんか畏敬の対象になっている」というとても都合の良い設定(まぁ、そこはアインズ様も大して変わらんが)。

 トータルして「これがオバロより面白くなることあるかね」というのが素直な感想。そしてとどめの一撃は「制作:MAHO FILM」である。アニメオタク的には戒名に等しいこの状況、覆すことができるかどうか……あ、別に覆すことは望んでないんですけどね。視聴を切った時の唯一の心残りは楠木ともりヒロインを1つ失ってしまうことくらいである。

 
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