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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「しゃばけ」 5

 どっかでタイトルは聞いたことがある気がしたけど中身も意味もさっぱり分かってない、そんなアニメである。

 前知識ゼロでは始まらないのでさっそくWikiへ行って情報を集めてみると、まず原作者は過去に「つくもがみ貸します」がアニメになった人。どうやら妖怪変化の類を扱うのが本業らしい。そんな作者の小説が最初に出てきたのはすでに20年以上前とのことで、そこから漫画やら実写ドラマやら、さまざまな形でメディア展開されてきた代表作とのこと。私も過去に名前を聞いたのはその辺のメディア展開のどっか一部で触れたのだろう。そうして巡り巡って、この度最終的にアニメ化にたどり着いたというわけだ。

 正直、なんでそんなに使われまくった作品がここにきてアニメ化なのかはよく分かってないが、ノイタミナ枠ってのは最近でも「謎解きはディナーのあとで」のアニメ化など、小説媒体やドラマ化作品の再アニメ化は割とやっていること。何かの縁で今作も「じゃぁ改めてアニメで」って話になったのかもしれない。その辺の背景は全くわからないが、こちらとしては出されたアニメをただ食べていくだけである。

 「妖怪譚」は好みのジャンルなのでその部分でちょっとした楽しみはあるが、同時に「時代もの」はアニメとしては明確に鬼門なのでどの要素がどう働いて吉と出たり凶と出たりするかは気になるところ。直近でも「鬼人幻燈抄」はどうにも渋い印象だったし、何故かアニメで時代劇をやろうとすると大外れするかどうかは分からないがピンとこない場合が多い。今作も1話目時点では映像もシナリオもマイナス点は一切無いものの、スタートダッシュをしたとは言いがたく、どうにも地味な印象は否めない。ここから脚本の力で大きく加速できれば話は変わってくるのだが、おそらくメディア化の傾向から考えてもそこまで即物的な刺激に溢れた作品とも思えないため、今後も地味にコツコツとお話を重ねていく以外の道はなさそうだ。まぁ、あくまで適材適所、素材に合う演出方向がそれであるなら全く問題はないのだが。

 一応、評価のポイントになりそうな点を挙げておくと、妖怪の描写は非常に「現実的に」、普通にそこにあるものとして描かれており、ぱっと見で明らかに「異質」なのは家鳴りくらいだろうか。妖怪譚を取り立てて異質な物として扱わず、「この主人公は生まれながらに怪異と接し、怪異に愛された存在だからそこらじゅうで妖怪と仲良くできるし、何ならポケモンみたいに使役して活用もできるよ」という設定は嫌いじゃない。主人公以外の人にも妖怪の姿は見えているらしいし、「江戸時代、人と妖怪はもっと距離が近かったんです」という世界観は夢があるものだ。まぁ、1話目でいきなり人が死んでる時点であんまりハートフルとは言えないのかもしれないが……あんまり肩肘張らずに、「そこにある」ちょっと不思議な物語として楽しめれば助かります。

 
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○「Let’s Play クエストだらけのマイライフ」 4

 まだまだ出てくる困惑作品。ほんと、最近は作品の国境が曖昧になってきているな。

 とかいいつつ、今作の国籍は明らかに日本である。制作はOLM、監督も日本人だしどこをどう切り取っても日本製品。ただ、Wikiによると「原作は北米の漫画作品」とのことで、原作者と掲載媒体がゴリゴリの海の外ということになる。今回はどうしても気になるので「ピッコマ」に原作1話目を覗きにいってみたが、おっさんが一番苦手ないわゆる「縦読み」漫画で、絵柄もアニメとはややニュアンスが異なったものになっている。翻訳の都合で多少改変は入っているだろうが、ベースにアメコミの文法を採用しつつ、おそらく日本的な漫画に韓国のマンファの流儀も加えた作品になっているんじゃなかろうか。

 なるほどそういう出自なら何となく納得はできるのだが、今作視聴中にとにかく困惑したのは、どうにも「海外作品っぽさ」を感じてしまったから。アバンの時点で「どういう出自の作品だ?」と首を捻ったもんだからオープニングクレジットに気をつけて見ていたのだが、そこに流れてくる情報からはどう見ても純正国産作品であることしか伝わってこない。それなのに、そこかしこに「日本らしからぬ」要素が出てきて、頭がバグってしまったのである。これが、制作陣がしっかり狙って「海外っぽさ」を出したというならその狙いは寸分違わず成功しており、かなりの「らしさ」に仕上がっているといえる。

 ただ、その上での疑問は「この『らしさ』、いるか?」という話で。結局私が感じる「海外作品っぽさ」って、「小さな違和感」なんですよね。台詞回しとか、モーションの取り方とか、そういう部分でなんか「ん?」って思うことが積み重なって全体の雰囲気になっている。今作はキャラデザでいえばギリで日本の作品に見えなくもないが、どこかカクついたくせのあるモーションがだいぶカートゥーンっぽさを醸し出す。その上で意図的に「英字+字幕」で構成するなど、「らしさ」と「見づらさ」をトレードしている部分があり、「多分海外発信を前提に作っている作品なのだろうな」ということが伺えるわけだ。そのために、若干ではあるが「向き」ではなくなってしまったので没入感が下がったということなのだろう。

 あとはまぁ、原作者の感覚が多分に影響しているからだろう、シナリオラインがなんだかヘンテコである。主人公・サムの土台は把握したし、彼女をめぐってのラブロマンスが今後繰り広げられていくんだろうな、ということは充分理解できたが、よりによって相手役になるであろう配信者・マーシャルのやってることがいくらなんでも最低最悪すぎてちょっと理解が及ばない。マーシャルの配信1つであっという間にサムのゲームの評価がどん底になるのもやりすぎだし、そこでサムがプラットフォームにアクセスできなくなるのも謎だ。お話のためのお話がさすがに馬鹿馬鹿しすぎるため、どこかリアル路線のしっとりしたドラマを描きたいように見える方向性とギャップを感じるのである。「わざわざ作った違和感」がマイナスに働いてしまっている現状だと、このギャップは受け止めきれない。

 とはいえ、これもやはり頭の硬い私みたいな人間が勝手に「こうあるべきだろ」と押し付けているだけの可能性もあり、今作に関しては何か1つきっかけがあれば(つまり私が認識を改めれば)そこから先はスルッとおいしくいただける可能性も感じている。世界に向けて発信される日本のアニメ、こういう実験的な制作姿勢についても、しっかりと観察を続けていく必要がありそうだ。

 
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○「太陽よりも眩しい星」 5

 結局、アニメにおける自転車の二人乗りってどういう処理なんでしたっけ? 一時期色々と騒がれてた内容だと思ったが、今作では何の迷いもなく二人乗りを達成。自治体によってはOKなところもあるみたいなことを野崎が言ってたが、多分今の道交法だとどこでもふつーにアウトだよな。そう考えると1話目からなかなかアウトローな作品である。

 「ハイハイ、爆発爆発」てな作品。今期は「矢野くん」から始まって何とも甘々なシーズンになりそうな予感がするが、こちらは何と、高校進学前から描かれ始めたけど1話時点でほぼ両思いというとんでもない幼馴染から幕を開けた。一部界隈では幼馴染なんてそれこそ負けヒロインの代名詞みたいな印象があったが、小学1年生からずっと一緒で、しかもその時点でヒロインの方が一目惚れしてたってんだから、流石にここから負けヒロインルートに入るのはかなりの鬼畜。どう考えても脇道への逸れようがないので本当の意味で「爆発爆発」しか感想が出てこないのである。

 ぶっちゃけ、序盤は印象が悪い寄りではあった。憧れの彼が金髪で「ちょっとチャラくね?」とか噂されてる設定はハニーでレモンだったりする場合にもよくあるので構わないのだが、今作の男はなんと小学1年生からパツキン。あれはアニメ的表現でしかないのだろうか。流石に親がどうかしてるとしか思えないのだが、親御さんがおかしいという描写もないので、おそらくこの世界における金髪は一切アイコンとしては機能していないということなのだろう。その後も主人公の岩田さんはお相手の神城の思い出を次々にフラッシュバックさせていくのだが、小学校時代の思い出にはマジで1ページも「格好いい」要素がなくて、「この女、小1から惚れてる言うてるが100%顔だけで惚れてるやんけ」ってんでちょっとヒいた。そんな状態で純愛アピールされても……とか思っていたのだが、その後現代に戻ってきたら神城が次々と模範的なイケメンムーブをかましはじめ、「……さっさとくっついたらええやん!」と叫ぶしかないバカップルになってしまったので、1話目時点であとは放置である。勝手に幸せになったらええやん。

 ちなみにもう1つの気になる点として岩田さんが執拗に「でかい」ことをコンプレックスと主張しているのだが、女性目線ででかいのってそんなダメなん? 男からしたら女性の高身長って一切マイナスにはならないと思うんだが、その辺もギャップがあるもんなのかしら。「恥じらい引っ込み事案なデカ女」なんて萌えポイント加算要素にしかならんよな。その辺でもうちょい岩田さんが自分に自信が持てるようになれば、観やすくはなるかもしれません。

 スタジオKAIによる映像部分も特に落ち度はなく、あとは純粋にシナリオラインで見たいものが出てくるかどうかだけの話。ただ、個人的には決して無視できない要素として「岩田役に藤寺美徳」というのがある。「花修羅」で抜擢されて素晴らしい仕事を見せてくれた若き俊英・藤寺美徳。またまたいい仕事をしてくれそうで楽しみである。ほんで高校に進学したらいきなり空から羊宮妃那が降ってくる展開という……羊宮ヒロインが突然降ってきて恋路に割って入る展開はすでに「カッコウの許嫁」で足りてるので、余計なことしなくていいですよ。

 
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○「私を喰べたい、ひとでなし」 5

 ヤッター! 自分の命をないがしろにするタイプの上田麗奈だ! 2歩ぐらい引いたところから出てくるうえしゃまボイスはやっぱり良いものだ。「わたしの幸せなカニバリ」とかいうタイトルでもいい(よくない)。

 というわけでうえしゃま作品であり、おそらく純正百合アニメになると思われる作品。いや、別に1話目で方向性は確定してないし、ここから妖怪大戦争なバトルアニメになる可能性も微レ存ではあるが、エンディング映像ではいっぱいの百合を背景にうえしゃまが「リリィ」っていう曲歌ってんだから多分百合だろう。きちんと1話目でそういう標識が出てくるのは助かりますね。

 ただ、「上田麗奈+純正百合アニメとかお前からしたら手放しで喜ぶやつやろ」と思われるかもしれないが、1話目はうえしゃまボイスが堪能できた以上に大きな得点はなく、とりあえずは様子見という程度である。じっとりとした空気の中で描かれる物語なのでスタートは割と緩やかだし(突然の超常要素には顎が外れたが)、そこまで画で勝負してくる作品でもなさそう。止め画で美少女を美少女に描く部分は気を遣っているように見えるが、それ以外のパートに関してはそこまで作画枚数が割かれているわけでもないし、「まぁ、普通」くらいの映像。制作はスタジオLINGSという聞いたことないところだが、これが初の元請け作品ということなので完全な未知数。できれば地道に成果を出してほしいジャンルではあるのだが……百合アニメで思い出すのはどうしても「ささこい」の悪夢だったりするので……なんとか頑張ってくれと祈るしかない。

 うえしゃまモノローグ以外で評価点があるとしたら、徹底して「海」にこだわった舞台設定だろうか。終始波の音が聞こえるような沿岸部で話が進み、主人公の因縁もどうやら海にまつわるもの。執拗に「沈む」演出が繰り返され、画面にまで湿度が滲んでくるかのようである。この辺りの雰囲気の統制がうまいこといくなら、そこまで作画枚数を割かずとも良き画面が構築できる可能性はあるだろう。あとはプロフェッショナル上田、そして相手役の石川由依の仕事ぶりを信頼するしかなかろうて。「あんた、人魚じゃなくてパパイアだったじゃん」とかいうお約束のツッコミを思いついたが黙っておこう(黙った)。

 
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○「ある日、お姫様になってしまった件について」 4

 時代が進み、「なんか見たことない枠」はちょっとずつ増えている。今作は「いや、タイトルからして

ゴリゴリのなろう系だし、既視感しかないやろがい」と思われるかもしれないが、なんとも不思議なところが1つある。それは……放送時間が20分ちょいなのだ。私はAT-Xでの視聴なので他局でどういう扱いになっているか分からないが、オープンエンドを合わせても、既存のアニメ枠と比べると3〜4分程度短い。これが1話目だけの尺だったのか、今後も統一されているのかはよく分からない。元々中国で配信されていた作品らしいので、あまり時間は制限されていないのかもしれない。

 というわけでこちらは日本のアニメではない。Wiki情報を辿っていくと原作は「韓国の小説・漫画」で、原作漫画は日本のサイトでも翻訳版が配信されているとのこと。さらに昨年時点で中国でアニメが制作され、向こうの配信サイトにて発表済み。これが1年を経て翻訳版が日本にやってきたという流れである。この「韓国漫画が中国でアニメ化されて輸入される」流れ、もう忘れちゃったけど前にもなんかあった気がする。

 最近はチャイナアニメも色々と刺激が多い作品が増え、「よその国のアニメだからまだまだだね」とかいうマウントは一切取れなくなっているのだが、残念ながら今作についてはピンとこない側である。これまでも散々言語化できずに悩んでいる「なんか具体的に説明できないけどコレジャナイ感」がかなり強めの作品。以前から中国アニメを見て感じる「AIっぽさ」が今作もかなり強く、全体的に「ガワだけつくて魂入れず」てな感じがする。これは本当に肌感なので「どこが」ってのが説明しにくいのだが……誰か、日本のクリエイターとかがこの問題を切ってくれないもんだろうか。

 もうちょい頑張って観察してみると、まず、映像は「綺麗」なのである。ディティールもかなり細かいし、それなりに人手も費やしているだろう。「AIっぽい」はあくまで例え話であり、多分どっかに確実に使ってはいるだろうが、決して「全部AIに任せたような適当な出来」ではない。ただ、その上で最終的に出てくるものがびみょーに勘どころを外している。例えば細かいモーションを入れるタイミング、デフォルメにしてゆるい空気を出す間合いなどなど。すごく「見たことがある」構図は出てくるのだが、なんか色んなところに借り物感があるのだ。

 また、そんなツールを使って描かれるシナリオそのものもあんまり褒められたもんじゃない。いわゆる「はめふら」的破滅回避設定だが、これを主人公転生(?)後の3歳からスタートするという随分気の長い話。1話目では「予知夢は回避できる」ということを示すために盗人撃退の顛末が描かれたが、この盗人の行動があまりに馬鹿馬鹿しく、どこまでのリアリティラインで物語を進めたいのかがよく分からない。台詞回しに翻訳っぽさが強く出てしまうのも抵抗が出る部分で、色んなところが制作に絡んでいる果てに、なんかチグハグなものが出てきてしまっている。残念ながらあまり積極的に観たい方のチャイナアニメではなさそうだ。

 ただ、この「何となく合わない肌感」というのはこれまで散々日本のアニメを浴びてきたせいで無意識に身についたリズムみたいなものである可能性はあって、そうした要素を気にしない層や世代には単に「なんか綺麗な画面」というので受け入れられる可能性はある。そうなってくると、じわじわと自分の老害感が強くなっていく感がしてきついのだが……さて、日本でウケるアニメになるんでしょうかね。

 
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○「矢野くんの普通の日々」 5

 アニメの教室シーンといえば、メインキャラは窓際後ろの席と相場が決まっておりとなりの関くんも阿波連さんも、みんなその席に座っている。甘織れな子も確かその辺。これは「背景で追加の人物を描かなくていいから作画が楽」というのが主な理由だと言われていたが、それならば窓際じゃなくてもよかろう、というので最近は「廊下側真ん中」もチラチラ見かける気がしている。これは、人が出入りするドア付近さえ描かなければ同様に背景で楽できることが理由なのだろう。というわけで、今作で吉田さん・矢野くんが座っているエリアを「椎名立希エリア」と呼ばせてもらうことにする。すぐに杏仁持ってくるんだから。

 という全然本質とは関係ない話から始めてみたが、まぁ、何とも捉えどころがなくて困ってるだけである。「変な男子に積極的に女の子の方からアプローチをかけていくラブコメ、嫌いじゃないゼ」とか思いながら見つつ、「でもこの男子側の不幸体質、どっかで見たことある気が……」って作中ずっと考えてて、観終わった後に思い出した。そうか「式守さん」じゃん。男子サイドの「やたらトラブって怪我しそう」は完全に一致。ただ、式守さんの場合はナイト役に名乗りをあげたヒロインのおかげで未然に防がれるケースが多かったのに対し、こちらの作品の吉田さんは残念ながら無力だったため、矢野くんはボッコボコに怪我していると、そういう違いである。まぁ、普通に考えたら「理屈無視の超常不幸体質」を女の子1人で守れる意味もわからんので、こちらの作品の方が潔くはあるが。

 まぁ、この矢野の「不幸体質」をすんなり受け入れられるかどうかで作品の印象も多少変わってきそうだが、個人的には「そんなことより吉田さん可愛いから別にいいや」の気持ち。番組がスタートし、ワンショット目で「なんか変なキャラデザだな」って一瞬抵抗があったのだが、すぐに馴染んだ上に、放心してる時の間抜け顔が可愛らしく、ずっとそれだけ見ていたい気持ちにさせてくれる。甲斐甲斐しい献身キャラっぷりも憎らしく、そりゃまぁ、こんな子から気にしてもらえるんだったらどんだけ怪我したって学校は楽しくなるだろう。なかなか羨ましい爆発作品である。

 ここから先どういう形で2人の関係が掘り下げられていくか分からないので点数は据え置きだし、このまま日常ものっぽくマンネリ化していく可能性も低くはないが、全体的に「マイナス印象はない」作品なので、ダラダラと視聴する分にはちょうどいいあんばいなのかもしれない。

 ちなみに、吉田さんのCVについて「どっかで聞いたことがあるんだけど……誰だったっけ……ともりるじゃなくて……」とか悩んで結局出てこなかったのだが、正解は貫井柚佳でした。なるほど、割と強めに張った時の声質はこんな感じになるのね。相変わらず好きだわよ。そしてなぜかその親友ポジションにはまたまた種さんが……。ねぇ、仕事量セーブしてるんだよね? ほんとに?

 
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○「永久のユウグレ」 6

 さぁ、一足早く新番期、元気出していきましょう、P.A.WORKS大好きおじさんだよ! こないだの「アリス」が刺さってないのによく名乗れたもんだとは思うけど、地上波で改めて頑張るよ。

 とはいえ、実際には新番が始まっていないとも言えるのでここで点数をつけるかどうかは難しいところで、今回放送されたストーリーも公式に「第0話」とクレジットされており、内容も確かに「前日譚」っぽい。あんまりこっから先のストーリーを追う参考にはならないかもしれないので、ガワだけなんとなく掴んでおくことにしよう。

 P.A.作品ということで一番の興味対象はやっぱり映像。実は、これに関してはそこまで評価しているもんじゃない。別に綺麗とか汚いとかじゃなくて、なんかこぅ、キャラデザがあんまり合わないからだ。不快感とかはないんだけど……輪郭のラインとかが妙にかくついてて、微妙に飲み込みづらい。いや、でもヒロインポジだったトワサさんは可愛かったけどな……ま、こんだけ全力でラブに振られた上にCVかやのんだったら可愛く見えるのは必然か。

 でもまぁ、何かしらおっきな新しいアニメを始めようという意欲は汲み取れたのでとりあえず一発目ということでご祝儀点をつけておいた。ストーリーテリングはサクサク進んだ割には掴みやすいものになっていたし、シンプルな「近未来SF」設定にも現時点ではあんまりツッコミポイントもない。なんとなく「こういう設定のオリジナルアニメって、劇場作品っぽいよな」と思った程度である。そうなのよね、「近未来SF映画」って、「アイ歌」「メイクアガール」「ハローワールド」とかやたらいっぱいあるのよ。オリジナルでストーリー作りやすいのかな。こうして並べて見てると、「少し前の時代に思い描いた近未来」ってほんとに実現してることが多くて結構びびる。今作ではもはや当たり前のように描かれている情景、例えばWebを通じての会議とかAIアシスタントによる生活サポートとか、多分20年前だったらそれこそ典型的な「近未来」像だったのに、今や当たり前だもんな。そう考えると本作で描いていた2039年はもう少し予想を上回る何かが起こってるかもしれませんね。

 そんなわかりやすい世界設定の中で、わざわざ1話目(0話目)を使って描かれたのは甘々イチャイチャストーリー。ほんとに腹立つくらいに両思いだし、爆発を願おうにも「若き天才女史」も「それを支えようとする誠実な弟」も、人間的に嫌味な部分が無いからヘイトも抱けないし。さらに事前の宣伝とかから「まー、こんだけ引っ張ってるけどどうせ悲劇になるんやけどな」はなんとなく分かった上で見てたもんだから爆発を願うのも申し訳ない。ほんでこのオチ。うーん、第0話。

 ま、何も始まってないものだと割り切って、次回から改めてP.A.を応援していきましょうね。映像クオリティだけは絶対崩れないだろうっていうのは安心感があるな。

 追伸:絶対気になった人がいると信じて書くんだけど、序盤のトワ姉が自分の部屋でアキラへの思いをAIにぶちまけて勝手に照れて、その後でAIのスイッチ切ってベットに倒れて……次のカットでは洗面所で手ェ洗ってるシーンつなぎってさ、……絶対シてることを示唆してるよね。……いや、単にトイレ行っただけかもしれないけどさ。そうとしか見えない描写だけど、これって私の心が汚れすぎてるだけですか? 大丈夫ですか?

 
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○「ケンガンアシュラ Season2 Part2」 ―

 最終回処理も全然終わってないのに、ひと足先に新番がやってくる。しかもこれ……先週から始まってたらしいです……1話見逃しちまった。いわゆるネトフリの「地上波落ち」なのでどうにも放送が変則日程。そんな半端な時期に始まるなんて、思ってませんやん。

 まぁ、逆になんとなく知ってる作品を1話落としただけで済んだのはラッキーだと思おう。データを確認しておくと、ケンガンはネトフリでSeason1が2クール分、Season2も2クール分が配信終了(既に1年前には終わってるようだ)。地上波ではSeason2 part1が1年前に放送済みである。残り16話あるってんで、他の新番組に先駆けて放送を開始した様子。おかげで大事な「思い出すための」1話目を見逃してしまったのだが……はてさて試合はどこまで進んでたんだっけ……と思ってみたらコスモVS王馬戦が決着。どうやら準決勝からのスタートっぽいですね。まぁ、こちとら原作も1回通読しただけだからどこでどんな試合が繰り広げられたかさっぱり覚えてないんですけど。公式ページにあるトーナメント表(もう最後の結果まで全部出ちゃってるネタバレ資料)によれば残る試合は若槻VSムテバ、サーパインVS黒木玄斎、初見VSアギトというマッチだそうです。……初見泉って準決勝まで残ってたんだっけ……原作は「ケンガンオメガ」の方まで読み進めちゃってるもんで、ほんとにいろんな記憶がごっちゃである。

 そう、「オメガ」まで読み続けていて改めて感じるのは、今作最大の特徴はとにかくキャラを使い捨てにしないということ。普通、トーナメント戦を描いた漫画なんて初戦敗退の雑魚枠が山ほど出て、この構成の金字塔である刃牙だってシットパイカーみたいな奴がわんさかいるわけだが、今作は初戦敗退の連中も「オメガ」までずっと出続けて、いちいちエピソードを挟んできたりする。よく言えばとにかく物語の構造が厚く、悪く言えば「そんなに全部覚えてられるか! とっ散らかるわ!」である。熱心なファンだったらいいことばっかなんだろうけど、こうしてたまに触れる程度のライト層はちょっと困ることもあるんですよ。久しぶりにみて「雷庵とかもう敗退してたんかよ……」で結構びっくりだしね。

 というわけで適当な視聴者で申し訳ないくらいだが、「アシュラ」のラストシーズンとなる今回もクオリティはいつも通り。フルCGのクセつよ作劇は賛否あるだろうが、画作りでサボってないな、というのは伝わってくるので特に不満はない。今回の「2話目」で言えば、放送時間のうち5分以上はひたすら「マウント状態からポジションの取り合いでバタバタ暴れる野郎2人の図」を延々映し続けるという、冷静に考えればクッソ地味な絵面なのだが、この「バタバタ暴れる」もちゃんと「全力のマウントとその返し」の動きに見えるから説得力があるのよ。監督の岸誠二が格闘技に対して並々ならぬこだわりを持っていることもあり、その辺の細かい描写の力は決して惰性で作られたアニメでは出せないもの。こっから先はキャラの数もドラマの方向性も絞られてだいぶ密度が濃くなってくるとは思うが、せっかくなので最後まで見届けさせてもらおう。

 ちなみに……原作読んでての感想なんですが、いまだにガオランがずっと最強キャラとして説得力持ち続けてるのすごいよね。戦績だけで言えば結構負けてるくせに。やっぱ格闘漫画描く人ってボクシングには特別な思い入れがあるのかしらねぇ(どこぞの烈海王を思い出しながら)。

 

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○「カラオケ行こ!/夢中さ、きみに。」 5

 長きにわたる新番チェックもようやくゴールにたどり着いた。今期執筆された新番チェックは、ショートアニメまじりとはいえ怒涛の63本! この数は、危機感を覚えてN話切りをするきっかけとなった231月期を上回り、最大値をとった2310月と同じ数である。しかし、この時ですら前クールからの継続作品を加えても68本だったのに対し、今期は引き継ぎ作品も加えると史上最多の71本を記録することに!!!!!!! ……週70本は人間の所業じゃねぇのよ。1日にアニメ10本ペースやぞ。毎日やぞ。無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理。現状でもすでにN話切りはスタートしているが、今期はなかなか選別が難しく、未だ7本しか切れていない。早急な対策が待たれる状況である。頑張れ俺。

 閑話休題、そんな地獄の視聴環境に最後に訪れたのはなんとも珍妙なプロジェクト。どうやら原作がたった1巻分しかない漫画ということで、後から同じ作者の別タイトルを繋げてオムニバスとして1つの枠を構成するようである。しかも確認したら後に続くタイトルは短編集なんだそうな。随分珍しい形式だが、多分それだけこの表題作品をアニメ化したかったということなのだろう。流石に劇場版にするわけにもいかないし、OVAが売れるような筋でもない。となれば、強引にでもシリーズアニメにしてしまえと、そういう発想なのではなかろうか。もしこれがヒットしたら同様の短編作品をまとめてアニメにしてもらえる漫画家とかも現れるかもしれませんね。

 で、こちらの作品なのだが、原作既読。確かこの作品は「この漫画がすごい」だかどっかで名前が取り上げられてて、当時は書店でも平積みされてることが多くて気になっていたんですよ。何しろ、タイトルに「カラオケ」が入ってますんで。カラオケ大好き人間としては「おっ、カラオケ漫画か?」ってんで気になるじゃないですか。その上で1巻しかないと知り、「ほな読んでみよか」ってことで漫画喫茶で読んだ……はずなんだけど………………びっくりするくらい中身は覚えてない。ほんとに印象だけの話なら、多分悪印象は持ってないとは思う。つまらんとは思わなかったけど、数年間も記憶を持続するほどに印象に残る話でもなかったと、そういうカテゴリ。だからこうしてアニメ化されてまた1から楽しめるといえば楽しめるのだが……まぁ、普通じゃないっすか。1話目時点ではギャグのテンションはちょっと肌には合うかも、くらいの印象しかないです。

 一応無理やり特徴を捻り出すとするなら、それはやはりタイトルにある通りに「カラオケ」ということになる。1話目のカラオケボックスの雰囲気は割としっかり出せてた気はします。まぁ、それくらいしか描写に力入れるところないし、ロケハン簡単だしな。ちなみに作中で登場する機体はずっとJOYSOUND。私はDAM派なのでそこはややマイナス(んなことはない)。ちゃんと一番新しいタイプのデンモク使ってるし、実際のカラオケ画面も完全のJOYのものだと分かるので全面的に協力は得てるのかな? ただ、今時いちいちインターホンでフード頼むカラオケボックスもあんまなくない? とは思ったけど。その辺は作中の時代に合わせて、って感じですかね。

 こういう細かい描写でしっかり「それっぽさ」を出していけば、さしたる画面映えもなさそうな作品でも成立はするだろう。そういう意味では、ディレクションは割と正しい作品な気はしている。あとは後半戦の別作品が肌に合うかどうかだよなー。

 
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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