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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  なんだこの流れ、第8話。ラスボス登場だけど、ギャグり続けるのがこの作品の本懐。特に変わった様子は無かったはずなんだけど……まさかの引きで次週に続く。花子は今週特に何もしなかったということか!

 本格始動した黒玉中キャプテン、岬。全国の頂点を取る最強キャラでこそあるのだが、エロあり、ボケあり、萌えポイントありと、この作品の全ての要素を内包した節操のないキャラクター。こんな敵が出てきたら、白玉中メンバーもテニスじゃなくてボケで返さなければならないから大変だ。例によって今週もエロ要素は展開されていたわけだが、なんだかいつにもまして露骨な要素が多かったのは気になったとこですかね。いや、別にエロくないからいいんだけど。思わずピンポイントで乳首を狙える明日葉とか、玲緒の手にかかった時のやり過ぎ感のあるイメージ映像とか、エロくさせようとしてギャグが補強されるというのは安心の展開だ。キャラが増えれば増えるほどドタバタは加速するからね。そんな中でも意味不明なエヴァパロとか、キャラを失わずに全力疾走出来る白玉中メンバーは本当に強いと思います(主に千歳さんが)。

 いつも以上に適当な投げっぱなし感の強いギャグが心地よいなぁ、と思っていたら、まさかの琴音失踪オチですよ。どこまでマジなのか分からないから反応に困るところだけど……他の面々もシリアスにならずにギャグで対応してるからなぁ……あんまり気負わずに次週を待ってればいいのかな? まつげにハクビシンがついちゃうようなアニメにシリアスドロドロ三角関係は無いよな。そうでなくとも最近のキタエリキャラの恋愛は悲恋になることが多くて大変だというのに……

 最近は、ようやく美奈子のキャライメージも固まってきたかな、という感じがしますね。中の人フェスティバル気味のこの作品でメインを張っても、格別見劣り(聞き劣り)することも無くなってきました。方向性が固まっちゃうのは問題だと思うけど、得意分野が確立できるってのは大事なことですからな。

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  てこ入れ? なんかおかしすぎる気がする第7話。新キャラ登場、ラスボス登場、そして水着回に温泉回。中盤のてこ入れとしては実に正しい方向性だが……それって1本でまとめてやるこっちゃないですよね。質の高いギャグか。

 白玉中、赤玉中が出てきたので、今度は黒玉中。そして黒玉中は、何故かミュージックレインに支配された中学校のようである。謎めいた部長は寿美菜子、そしてちょっとお馬鹿な潜伏要員には豊崎愛生だ。明日葉と3人並ぶと、すごく学園都市の香りがしてくるラインナップ。もしくは墨汁戦国アニメとか。

 ここの1〜2話くらいは真面目にテニスをやったり、エリザベスと琴音がラブコメ展開で割とガチの三角関係を演出したり、心穏やかに見られない要素がちらほらしていたのだが、今回は構成自体がギャグとしかいいようが無いものだったせいか、緊張するシーンは一つもない(ラストシーンだけは盛り上がっている(?)が、それだってAパートがあったせいでギャグにしか見えない)。基本的に、このアニメはこれで構わないと思うんだよね。

 Aパートではスパイ部員由良の活躍がメインで、基本がアホの子であり、アホの子がアホの子に絡む理想的なギャグ展開。前述の通り、初春・佐天という2大平和キャラが絡むわけで、ベタだろうが、適当だろうが、ダラダラと垂れ流されるお約束ギャグは安心品質だ。ほんと、力の入らない絵柄だから余計な部分に気を取られずに済むのは純粋にプラス要素だと思っているのだが、ちょっとひいきしすぎだろうか。適度に挟まる明日葉の妄想エロシーンも、「あー、はいはい、エロくないエロくない」と思えば孫を思うジジイのような心境で見守れてしまうのである。

 Bパートに入ると、合宿登山から温泉回、熊バトルという展開だが、個人的には千歳さんのスペックが一体どれほどのものなのかが定まらないのが気になるところ。あれだけ連日連夜原生林をかけずり回っていた「食物連鎖の頂点」のくせに、たかだか登山くらいで膝が笑ってしまうのはどういうことか。「千歳さん、体力あるんちゃうの?」とツッコミを入れていたら、途中の熊バトルのところで「千歳さんのバーサーカーモードでも……」ってな台詞があって、「あ、そういうモードチェンジがいるんだ……」とよく分からない納得をしてしまった。ま、存在自体が完全にギャグの人だからな。正直どうでもいいや!

 そして最後のクライマックスは、全裸バトルという心躍る展開のはずが特に踊らない熊VS来栖の激闘を描く。ほんと、来栖ってどこまでスーパーな存在なんだろう。森の中での熊とのバトルといえば最近では某バリツアニメが記憶に新しいが、アルセーヌ様の中の人は、正面から熊に挑んで友情を育んでしまわれた。流石である。熊のスケールがおかしすぎることとかは気にしたら負けだ。

 結論、色々と気にしたら負けだ。途中の琴音のエロシーンだけはものすごく気合いが入っていてエロくなっていたんだから、それでいいじゃないか。

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  ギャグとマジのあいだに、第5話。今回の引きを見る限りでは、ちゃんと試合はやるみたいですな。ずっとこのまま白玉中の面々だけでギャグってもらっても一向に構わないのだけど……まぁ、それだけだと個性が出ないかね。

 相変わらずの緩さは安心品質。特に明日菜のエロ妄想と琴音のハイテンションはいつでもどこでも健在で、この2人を見ているだけでもこの作品の目的は大体果たすことが出来る。そして、エロ妄想担当の明日菜は主人公のはずなのに基本的にヌルいギャグ担当なので、スポ根が絡んでくると元気なのは琴音の方。更にみっしーとのラブコメ要素まで一手に引き受けており、八面六臂の大活躍だ。フレームでのショットとはいえ、人間の毛髪を切断して壁にめり込ませるだけの威力を持った球が打てるのだから、武道で見せ付けた才能は恐ろしいばかり。常勝赤玉相手にも案外良い試合が出来そうな気もする。まぁ、ペアになってる明日菜の実力はさっぱり分からないままだけどさ。

 実力ナンバーワンの来栖は、基本的に影が薄いし、その脇でわいわいやっているだけのエリザベスも、今のところあんまりキャラ立ちしてないのは気になる部分だろうか。5人が5人ともはっちゃけてたら収拾が付かなくなるんだろうとは思うけど、レギュラーメンバーがまだ本気を出せていないような気もしてちょっともどかしい。せっかくの可愛らしいキャラなので、この後の試合で少しでも盛り上げられればいいのだが。

 そして残った1人、千歳さんが一体どこへいきたいやら。前半パートでは一応部長らしい観察眼の鋭さを見せて面目躍如だったのに、その後のパートではエロとギャグにかまけて遠い世界へと行ってしまった。全裸で森の中を闊歩して獣と渡り合い、サンショウウオと食事をともにする部長って、意味が分かりません。あれだけのバイタリティがあるのにテニス自体は下手くそなんだよなぁ……最後は春風家の飼い牛である花子とのコラボレーションまで実現させ、とにかく一番美味しいポジションなのは間違い無い。エロいキャラなのに頑張れば頑張るほどエロくない。でも、声が御前なのでそこはかとなくエロい。難しいキャラである。

 さ、来週からはいよいよ待ちに待った「普通のテニスの試合」である。一体何が起こるのか。多分何も起こらない。今回一番面白かったカットは、明日菜がジュースを飲む口元のどアップでした。一瞬なにがどう映ったのか分からない上に、直前のカットが全裸千歳さん大暴走のシーンだったから、画面一杯に広がった肌色成分がエロい何かに見えて仕方なかった。多分、スタッフもそこまで分かってて遊んでるんだろうけどさ。省エネ作画の割に失点が少ないのはずるい作りだよなぁ。

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  バカ・ミーツ・バカ、第4話。新キャラ登場でようやく世界に広がりが見えたわけですが、ノリは変わらずで、むしろ芯が通った感すらある。ブレない作品ですな。

 部内でのスタンスも確立しつつある面々だが、5人の限られた絡みの中では流石にパターンも固定しがちだし、すぐに陳腐化してしまうのは仕方ないところ。例えばみっしーを巡っての恋模様では琴音とエリザベスの関係性が何となくぎくしゃくしているようで見ていて不安になるし、大自然に囲まれたコートにいないと、千歳さんの食欲キャラもイマイチ発揮しづらくなっている(寒天の妄想とか、正直意味が分からん)。繰り返しで見せているからこその不安定さ、というのは、この手のキャラものギャグでは避けて通れない道である。そこで一発、活を入れるために導入されるのが、新キャラってわけだ。そもそも、それなりの重要度でスポ根もやっている作品なのだから、ライバル校が登場しないことには話も進まないのだし。

 今回も中心となって話を引っ張ってくれたのは、なんと言っても琴音である。普段はちょっとやんちゃな恋する乙女程度の扱いだった彼女だが、いざ学校の外に出てみると、やりたい放題の腕白小僧に。見ず知らずの買い物客と喧嘩になり、いつもと変わらぬテンションで相手を丸め込もうとわめき散らすバイタリティは尋常じゃない。そして、そんな琴音に対抗するのが、赤玉中代表、澄乃である。キャラ被りしているのは勿論狙い通りだが、何が恐ろしいって、中の人が井上麻里奈であるという部分。麻里奈とキタエリ、2大飛ばし系ヒロイン声優が真っ向からぶつかったのである。そして脇には、男性マネージャーとして沢城大先生までが顔を連ねる。こんなしょうもない作品(失礼)に、現代声優の粋とも言える3人が集まってしまったのだ。こんなグランドクロスみたいなシチューエーションはなかなか無いで! と思ったら、つい半年ほど前に「学園黙示録」で集まった3人だったりする。

 麻里奈VSキタエリ。この競演が、内容がどうこう以前にとにかく声のボルテージを上げまくってくれる。ギャグメインのおかげで掛け合いのテンポも絶妙だし、アホな絵柄、適当なデザインが、好き放題な演技プランに縛りを設けないので、2人とも本当に楽しそうだ。作品の中身をそっちのけで、「これはずっと聞いていたい」とよく分からない陶酔感に支配される。周りで見ているのが菊池こころっていうのも絶妙に渋くてよいチョイスだなぁ。もう、このアニメは中の人フェスタという立ち位置で確定させても良い気がする。

 フェスティバル風味は、沢城みゆきの孤軍奮闘にも現れる。作中数少ない男性キャラで、真面目なのに自覚無しの天然っぷりという、なかなか美味しい役どころながら、明日菜に一目惚れという、突拍子も無い展開を任される玲緒。これまた本当に面倒な役どころである。エロ妄想が標準装備のヒロインに対抗し、そこに投げ込まれた男性キャラが自覚無しのエロ発生マシンというセッティングも酷すぎて笑える。今後もあんなヒロインやあんなヒロインの嬌声が聴けるかと思うと楽しみで仕方がない。

 中の人の話題しか出てこない作品はほにゃららとは常々言っているのだが、この作品の場合、中身にもそこまで大きな不満は無いことに加えて、とにかく面子が俺得パラダイスになっているので、どうしてもそこにばかり耳が行ってしまう。来週以降は、少し反省して画面の方のチェックもしたいと思います。

 俺得キャスト話ついでに触れておくと、オープニングテーマ「るーるぶっくを忘れちゃえ」が発売された。ULTRA-PRISM3枚目のシングルであるが、今回はいつも通りの曲のノリに加えて、メインキャスト陣が歌唱参加するという豪華仕様。アニメバージョンでも賑やかさは充分伝わってくるが、フルで聞いた時のかしましさは、やはり萌えソングの王道展開かくありき、という風情がある。かな恵ちゃんのキャピキャピした声やキタエリの堂々としたメロディラインに混じり、歌の終わり(「やろやろっ!」のところ)では意外にも御前の声の色っぽさが一番印象に残るという。ファンにとっては、隠れた名盤的な立ち位置になっている気がします。是非お布施を。

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  諸事情が長すぎる第3話。うん、まぁ、前後のつながりからどんな事情なのかは容易に想像が付くし、局の意向なら仕方ない部分はあるんだけど……なーんか違う気がするんだよね。そこだけカットする意味がないというか……視聴者に配慮して規制するんだったら、「あのはな」の引きこもりをいじるシーンとかもカットしろよな。

 というわけで、一部不完全な形での放送となったわけですが、今回はいつもに増して不条理ギャグの度合いが高く、ブツ切りになろうが空気を読まなかろうが、特に問題ないレベル。だって、延々エスカレーターで降り続けるシーンだって画だけで見たら放送事故と大して変わらないしな。もちろんエヴァパロであることは分かるんだけど、そこに入れる意味が分からないからねぇ。いや、嫌いじゃないですけど。

 今回は外のシーンが普段は見せない曇天模様で、後半はずっと屋内という珍しい画面なのだが、相変わらずのふざけた背景はそのままなので、特にイメージは変わらない。巨大エスカレーターのシーンなんかではシャフトっぽい無機質な幾何学模様が印象的で、上坪監督が遊んでるなぁ、というのがよく分かる演出になっている。ここまで細切れでカットの繋ぎを無視した演出っていうのもなかなか出来ないと思うのだが、「カットはとにかく切りまくればいいと思う」が信条のシャフト演出が流用されているおかげで、この不条理さがなんだか妙なおかしさに繋がっているのが何とも。大量のメバルシーンとかは「お前等やる気ないんちゃうか」とすら思えるのに、その直後の鮫のシーンでは、鮫のアタックがやたらと気合いの入った演出になっているのが笑える。多分空中から襲い来る鮫にテニスを挑んだ漫画は、これが世界で初めてだろう。

 後半の入浴シーンは、エロいようなそうでもないような絶妙なバランス。全裸で一切羞恥心無しに騒ぎまくる面々を見ていたらエロなんて欠片も感じないし、当然のように付随してくるアニマルマークの規制は一周回って違和感が無いレベル。別にこの絵でこの作品ならエロ要素なんざ期待しねぇよ、とも思うのだが、油断すると千歳さんの乳の描写がやたら質感たっぷりでエロかったりもする。今回は前半のスコートを直すシーンもやたら扇情的だったしなぁ。どういう目で見ていいのか分からない作品です。

 まぁいいや、馬鹿で楽しいから。

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  やっぱりソフトテニスを「そふてに」とは略さない気がする第2話。作中でもそんな言い方絶対しないだろうしな。まぁ「なんしきっ」だとわけ分からないからな。

 2話目になっても、相変わらず妙な背景や気の抜けたような建物の構造なんかが目に着きやすいのはどないやねん、と思う反面、これが特にマイナス印象にならないのはすげぇな、とも思う。スタッフロールで初めて気づいたのだが、なんと上坪さんに加えて、今回は演出で飯村正之氏が参加している。なるほど、シャフト組から実績のある人間が参加して画面を構築しているわけで、シンプルな線の中から見せるべきところをきっちりピックアップする技法が確立しているのは当然のことである。なんだか初期の「ひだまり」を見ているかのような、不思議な懐かしさがあります。その上でシャフト演出ほどどぎつい画面になっているわけでもないので、解題の仕方としては非常に興味深いです。誰かいっぺん新房昭之から連なるシャフトファミリーの家系図とか描いてくれないもんかな。

 で、そんな「あんまり作画に手間がかからなくて良さそうだね」という画面で繰り広げられるドタバタ学園スポコンライトエロコメディ(長いな)は、全ての要素のバランスが非常に好みである。今回は琴音メインということでスポコン部分とそれに付随したラブコメ要素が多めだったわけだが、ゆる〜いテイストの割に真面目にテニスに取り組んでいるのでキャラクターたちの練習風景にも好感が持てるし、表情豊かな部員達のおかげでギャグパートも面白い。真面目とギャグのバランスが上手く取れていたのは、ひとえに琴音のキャラが自然に出ていたおかげだろう。顔見せエピソードとしては、文句のない出来である。

 ただ、そのおかげで新キャラのエリザベスが目立たなかったのは勿体なかったところ。食パン一斤抱えての登校という非常にインパクトのある登場シーンは美味しかったのだが、その後の明日菜との絡みも唐突だし、他の部員4人と比べると、ちょっと存在感が薄い。今後の展開次第だが、基本的にはギャグ要素多めで見ていきたい気もするので、出来ればミッシーとの恋愛要素以外のパートでももう一押し欲しいところである。

 それにしても、母親役に大谷育江、先生が氷上恭子と、なんだかおとなの女性の声にやたら特徴がある世界である。そして、キタエリは本当に頑張るなぁ。

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  引っ張るなぁ、第2話。まだまだ謎がてんこ盛りの状態で、どこをどう基準として見ていいのか分からない状態。ただ、幸いサブタイトルにもあるように「時間跳躍」がテーマになっているのは間違い無いようなので、そこだけを見ていけば何とかなるんだろうか。

 細かいお話については、まだまだ何も語れない状態でしかない。とはいえ、かなり情報量が多い作りになっている現状でそこまで詰め込み過ぎの印象を与えず、分かりやすいキャラクターの特徴付けだけで押しているのは助かる部分。2話見ただけでオカリンのアホな設定は嫌と言うほど伝わってきたし、まゆしぃやダルといったラボメンも、度が過ぎたキャラクターのおかげで既に違和感が無い。最初にメインキャラクターを固めてもらった上で、更に濃いぃキャラが増えていくので、そういう部分での期待感は高い。画伯が珍しく可愛らしい女の子の姿で登場し、「あぁよかった、あの小林ゆうだって、まだまだ女の子らしい役が出来るのだ」と思った直後に「だが、男だ」と言われた時の絶望感ったらね。

 敢えて難点をあげるとしたら、この手の作品ではどうしてもディスプレイを覗く画面が多くなるという点。まったく味も素っ気もない2ch的な画面をどのようにアニメに落とし込むかというのは案外難しい問題で、この作品の場合、チャットルームのようにリアルタイムで流れる吹き出し形式として動きを出すようにしている。「カオス・ヘッド」や「デュラララ!」など、どうしても静止画面を拒否したい場合、こうした演出が取られることが多いようだ。ただ、それが単なる文字の流れになってしまい、何が描いてあるのかを読み取る時間が無い。もちろん、製作側としては「読まなくていい文章」だからこそ垂れ流しているのだろうが、視聴者側としては、どの文字を読む必要があり、どれは捨象していいのかの選択が出来ないのである。ある部分ではディスプレイの文字を読まないといけないのだが(萌郁の携帯メールの画面など)、そこに有意差が発生していないので、瞬間的に取捨選択が出来ないというのはちょっと問題。何か上手いアイディアがあればよいのだが、なかなかそうもいかないようだ。

 まぁ、現時点では揚げ足取りのレベルなので、視聴のモチベーションは問題ありません。中の人的にもどんどん元気になっていって、特に久しぶりにアニメ出演を果たしたアキバの象徴、モモーイが元気そうでなによりだった。そうそう、1話の時点では触れてなかったのだけど、オカリンを演じる宮野が、実はかなり面白い役作りになっている。宮野のキャラクターで「いいな」と思ったのはひょっとしたら初めてかもしれない。流石に、これだけ主演を取りまくっていると色々面白い面が出てくるもんだ。

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 シリアス・シリアスと来て、まさかのギャグのみ最終話。最後の最後にこんな話を持ってくるとは……やっぱりこのスタッフはひどい連中やでぇ。

 確かに考えてみりゃ、最大の障害であるカオスの駆除は終わっていたわけで、今回30分まるまるシリアスってことは無いだろうという予測は立っていたわけだが、1期の最終話はきちんとシリアス絡みでいい締め方をしていたので、今期は「失われたイカロスの記憶」を中心にして何となくいいお話にでもするんだろうと思っていた。ただ、その予想は開始1分で壊れてしまった。何せ、羽を得て演算能力が戻ったニンフがあっさりと記憶の修復に成功してしまったためだ。……でもさ、もともとイカロスは感情制御にシステムが追いつかなくなったから自ら記憶を消去しにいったわけで、根本的な問題が解決していない状態で記憶だけ復旧しても、またすぐにオーバーヒートしてしまう気がするんだけど。それとも、ニンフの治療である程度システム面に余裕が出来たのか、はたまた10話の時点ではカオスが積極的にイカロスを揺さぶりに来ていたことが原因で故障気味だっただけなのか。細かい部分はよく分からないままだったのだが、とにかくイカロスは「智樹にプロポーズされてしまった」という意識はそのままで、正常な稼働に戻った。

 そして、そんなイカロスの変化に一切タッチせずに、智樹は久し振りの馬鹿暴走を披露。「プールの水そのものになる」という自由過ぎる発想は素晴らしいのだが、何回も言うように1期1話で時を止めてしまった人間が今更やることではない気がする。楽しそうだったから別にいいけどさ……ほんと、この歳にして完璧なフィティシズムを極めた男だ。ちなみに液体化フィティシズムの完成形というと、個人的には無望菜志作「よろしく名木原くん2」を推したい。本当にどうでも良い情報。

 積極的に外に向かって動いた馬鹿展開が久し振りだったためか、今回はさらに「智子が女子トイレに逃亡」というファクターから、トイレ絡みのネタに接続。ここまでいくと……ついていけない……「直前で自粛」という智樹のよく分からないモラルやポリシーはいいとして、いつものようにストレートエロで盛り上がるのではなく、微妙にズレたところから下劣さを出してくる勝負、何も最終回でやらんでも、という内容である。収穫といえば、オープニング映像で智子がもっていた消臭剤の意味が今回ようやく判明したことくらい。いや、見てもイマイチ分からんけども。オチは会長の極悪非道な包囲網を抜け出すことがかなわず、智樹が今期2度目の「トイレの水に巻き込まれながらのドヤ顔」という全く意味の分からないシチュエーションでフェードアウト。どこまでトイレ推しやねん、このアニメ。

 このままグダグダでは最終回とはとてもいえねぇ、と思っていたら、最後の最後でイカロスが勇気を出し、つじつま合わせ気味の告白イベントへ。結末は予定調和のうやむやエンドではあったが、イカロスのまっすぐな気持ちと、それを実に微妙な気持ちで見守っているそはらの感情が少しだけ見やすくなった。ニンフも負けず劣らず存在感を出し始めているが、やっぱり「結婚式」イベントともなると、まだ上2人が本命だろう。アストレアは……最初から最後まで馬鹿の子で良かったです。彼女まで絡んだらどうしようもないですし。さらにカオスまで来ちゃったし……賑やかで何より。

 実はそんなうやむやエンドよりも、どさくさに紛れて会長が英四郎にプロポーズしている方が大事なイベントだったんじゃなかろうか。終始つかず離れずの微妙な距離をキープしていた2人だが、なんだかんだ言って相思相愛なんだろうな。会長の台詞に、英四郎も特に抵抗してなかったし。っつうか、空見町の中だけで考えたら、あの二人がくっつく以外の平和的解決はなさそうだし。毎週毎週オープニングでアイアンクローをくらい続けた英四郎君、長い間お疲れ様でした。

 色々あったし、残されたことも色々あるんだろうけど、何となく「終わった」感の出た最終回。劇場版も残っていることだし、まだまだこの「そらおと」ワールドが続いて行くところを見続けたいところです。

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 緊迫のクライマックス、第11話。事実上の最終回といってもいい、「落とし前」的な節目です。

 クライマックス、とはいっても、シナリオ自体は「そらおと」にあるまじきベタベタで分かりやすい愛情・勝利の物語。それ故にシンプルに伝わってくるものもあり、物足りなく感じる部分もあり。しかし、形はどうあれこの作品は1クールのシリーズ作。カオスを巡る物語には、決着を付けなければならない。

 今回は智樹など人間側の活躍はほとんど無く、相変わらず「会長と英四郎の科学力と行動力は中学生じゃねぇよな」と思うくらいなので、大空を飛び回ったエンジェロイドたちの活躍を見ていくべきだろう。まずはアストレア。彼女はすっかり会長の「弟子」として定着したようで、襲撃してきたカオスを相手に、最も危険な斥候役を引き受けた。3人の合流後はその機動性と破壊力を活かしてとどめの一撃を任されるも、カオスの予想以上の成長に飲み込まれ、初太刀では仕留め損なってしまった。しかし、智樹の一言で復活したニンフと共に新たなマスターとの可能性を見いだし、最終的には、カオスに物理ダメージをたたき込んで動きを止めることに成功する。流石、ダイダロスをして「最大の武力」と言わしめた性能である。ダウナー社会からすれば最も「新参」の彼女であるが、下界に新たなマスターと師匠を見いだし、自らの特性を最大限に引き出すことに成功した。そして、自らとどめを刺せと懇願する「後輩」を目の当たりにし、自分がこれまで下界で触れてきた「愛」について思いを馳せる。彼女は、カオスにとどめを刺すことはしなかった。

 次に、前回ラストで記憶のデリートを開始してしまったイカロス。彼女の演算処理は、智樹との関係性というイレギュラーを抱え込むよりも消去した方が効率が良いと判断してしまったのか、肉体的な負荷は、記憶の抹消をより加速する結果となってしまう。しかし、消えつつある記憶を必死にたぐり寄せ、智樹の愛した「平和」を守らんと立ち上がるイカロス。ウラヌスクイーンとしての能力は機能せず、ただその思いだけでカオスに挑んだ。愛する人を守る為には、その記憶を犠牲とすることも厭わない。それこそが、イカロスの選んだ結末だったのだろうか。

 智樹の叫びを聞き、遂に目覚めることになったニンフ。今期はやはり彼女の物語であったことが改めて意識される、新たな羽の芽生え。小さいながらも美しい翼を得たニンフは、自分の最大特性である演算能力とハッキングフィールドで戦況を打開する。マスターを得ること、明確な愛情を与えられることで、エンジェロイドは初めて羽ばたくことが出来る。長らく苦しんだニンフの目覚めにより、二人の仲間は、カオスを圧倒することが出来た。

 そして、ただひたすら孤独と探求心とで己を突き動かし続けたカオス。深海で成長を続けた彼女は、自らの経験から得た「愛」の答えを、3人の先輩相手に突きつける。圧倒的な武力と信念は、ただ孤独だったからこそ得られたもの。そして、孤独であるが故に、その愛は最後に実ることがない。全てを手に入れた「下界の」天使たちに打ち砕かれた信念は、最後にはへし折られるのではなく、穏やかに眠りについた。

 カオスの思いにニンフの思い、そしてイカロスの願い。すべてが予定調和のように折りたたまれていった今回。シナリオラインとしてはいささか陳腐さが際立つものの、特に文句の付けようもない。おそらく「そらおと」に望まれるべきはこうした展開であったろうし、今までのテイストを損ねることなく、ちゃんと広げた風呂敷をたたんでいる。現時点ではイカロスの記憶のことだけが未回収だが、おそらく最終回はそれ絡みでもう一山あることを期待していいのだろう。

 ただ、今回はちょっと戦闘描写が固かったのが惜しい。8話では短いながらも見応えのある戦闘パートを見せてくれていたのだが、3対1の大規模なクライマックスとなる今回は、ややもっさりしていて、中割の質もちょっと不足気味。普通のアニメならば不満が出るようなものではないのだが、この作品は普段の画面の質が高いだけに、最大級の見せ場がちょっと足りなかったのは勿体なかったか。イカロスや英四郎の組んだ戦略プランも盛り上がりに乏しかったし、復活して最大の敵となったカオスの晴れ舞台としてはちょっと消化不良。むーん。

 まぁ、この作品にそこまで明確なバトル要素を求めている人も多くないかもしれないので、「ニンフの覚醒」や「イカロスの決意」といった心情面がちゃんと描けていたなら問題無いとも言えるんですが。個人的に一番勿体なかったのは折角バージョンアップしたアストレアのソードが何の役にも立ってなかったことなんですよ。こけおどしの「強そうに見えるだけ」が残念でね。8話のクリサオル一刀両断シーンがかっこよかっただけに、なんだかやけに心残りである。

 もちろん、そんなことはいってもキャラの魅力は落ちてはいません。今回のMVPはやはりカオス。気付けば豊崎愛生が「ラスボス」キャラを演じるのはこれで2つ目なんですが(1つ目は黄金のクェイサー)、前回までの「子供カオス」と今回の「覚醒カオス」の微妙な声音の差とか、「悲」と「喜」の絶妙に入り交じったクレイジーな感じとか、全力投球でやってくれているのが分かって本当に気持ちよかった。あとはニンフの「どれだけ聞きたかったか!」とかイカロスの「忘れたくないのに」とか、印象的な台詞も多くて、本当にいい「泣かせ」でした。野水伊織は着実に良い経験を積んでいるなぁ。そういや今回はモブに合田彩と高橋夢波が出演していたのだが、随分プロダクション・エースの息のかかったキャストだったな。

 そして、今回嬉しかったのはオープニングの「ハートの確率」早見沙織ver。「ハートの確率」は今期の数あるアニソンの中でもお気に入りの1本で、是非fullで聞いて欲しい名曲。そんな主題歌のカップリングバージョンで収録されている早見バージョンだが、こちらも吉田仁美verと違った味わいがある。イカロスの感情が揺れ動くこのタイミングで持ってこられると、歌詞の意味も相まってインパクトは絶大である。エンディングも再びの「帰るから」で、イカロス押しで固めた1本となりました。こういう気配りが出来る構成は大好きです。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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