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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する」 4

 私が編集者だった場合のタイトル改訂案①「六回死んだ女」。有名作品を想起させることで売上倍増! タイトル改訂案②「猫の1/142857回しか生きてない女」。猫すげぇ!

 というわけでタイトルさえ読んでしまえばもう来週から観なくてもいい系のなろう作品。ほんとにそれ以上でも以下でもない……。ただ、これは揶揄でもなんでもなくて純粋な疑問として湧き上がったのだが、何故「この形」の作品に辿り着くことになったのだろう。いわゆる悪役令嬢ものに分類こそされるだろう今作、婚約破棄からの黄金パターンにタイムリープをまじえ、「何度やってもバッドエンド」という死に戻りタイプのテンプレに乗っているはずなのだが……不思議なところは、「過去6回の人生」も内容が明かされており、そのどれもがある程度充実しているということ。後半になるにつれて端折られていったので詳細は不明だが、例えば1回目の人生は「行商人に転職して楽しく暮らしたけど5年後に戦争で死亡」。それ以降も学者だったり医者だったり、それなりに波瀾万丈の人生を送り、そのどれもがそこそこ充実していたというのだ。

 ……だったらその人生を小説にすれば良くない? なんでそこ端折って「7回目」なの? いや、理由はわかるよ? そうして「6回分の人生で蓄えた人生経験によってチート御免の無双生活に入ったのだ」ということを説明してるってことは。でもさ、普通に考えて「面倒くさくなって自由な花嫁生活を満喫してる奴」よりも「独力でコネを作って行商人として冒険してる元貴族」とか「新たな魔法体系を探し求める探究者の元貴族」の方がドラマ性に富むんじゃない? そこを単なる下敷きとして処理し、最終的に一番ヌルくてイラッとしそうな人生を切り取られても……ねぇ。結局、死に戻り体質という(特に理由もない)現象をざまぁでチートな人生を成立させるための後ろ盾としてしか使っていないわけで、なーんか主従が逆転してねぇか、と思っちゃうわけですよ。……やっぱ揶揄になってるかな?

 というわけで、描く方向性は分かるが「違う、そうじゃない」という気持ちが先んじてどうにもお話に集中できませんでした。死に戻りの理由って最終的に明かされるんでしょうか。そして「5年縛り」の理由も。そこが偶然だったとしたらもうマジで意味が分からんぞ。こうして世界ルールで混乱が生じると、「なるほどいっそ乙女ゲーの世界に設定して因果律を神の目線から確定させたほうが楽なのか……」という嫌な納得感があるな。

 ちなみに製作スタジオは「骸骨騎士様」と同じところということで、ちょいクセがありつつもクオリティはそこそこ高そう。どこかで大きな納得感があれば印象が変わる可能性もあるが……。

 
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