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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<青>

 

Argent Mutation 銀白の突然変異 (2)(U)

インスタント

対象のパーマネント1つは、ターン終了時まで本来のタイプに加えてアーティファクトでもある。

 「液鋼の塗膜」をインスタントで行うトリックカード。これによって金属術を誤魔化したり、プロテクションを有効利用してみたり出来る……かもしれない。ただ、「液鋼の塗膜」の場合、恒常的に使えて、しかも自身もアーティファクトだから金属術が維持しやすいっていうのが売りだったし、「粉砕」と絡めての攻撃手段としても活用出来たのだが、このように一時的効果にしてしまうと安定感がなくなるし、マナを喰うので他の除去との併用もやりにくい。別に2マナくらいのキャントリップでも良かった気がするのだが……やっぱりアーティファクトであることが重要なんですかね。「よじれた映像」程度の、あんまり興味が湧かないカードである。

 

Arm with AEther 霊気の武装 (2)(U) U

ソーサリー

ターン終了時まで、あなたのコントロールするクリーチャーは「このクリーチャーがいずれかの対戦相手に戦闘ダメージを与えるたび、対象の、そのプレイヤーがコントロールするクリーチャー1体をオーナーの手札に戻しても良い」を得る。

 自軍クリーチャー全てを一時的に「霧刃の忍び(BOK)」にしてしまうソーサリー。戦闘ダメージトリガーなので使い勝手は良くないが、一瞬でも数で有利になることが出来れば、その優位性を拡大しながら一気にテンポを稼ぐことが可能になるのは強い。理想的には、白と組んでマイアトークンなどで数を水増ししし、中盤で相手が展開したブロッカーを2体以上排除することが出来ればラッキー、くらいだろうか。また、フライヤーなどで軸がズレた戦闘が生まれれば、相手はクロックの計算が狂うことになり、様々な点で齟齬が生じてくるはずだ。青の特性を考えれば充分強力なトリックといえるだろう。ただ、今回は各種「総督」シリーズなど、187能力を持つクリーチャーがそれなりに収録されてしまっているので、あんまり使いたくない場面に出会う場合も多いのは気になるポイントではある。

 

Blighted Agent 荒廃の工作員 (1)(U)

クリーチャー・人間、ならず者

1/1 感染

〜はブロックされない。

 毎度お馴染みアンブロッカブル小粒クリーチャーだが、感染持ちなので事実上のパワーは2となり、2マナ2/1アンブロッカブルならかなり優秀。装備品の土台に使うと「ニューロックの透術士」以上の可能性が生まれる、攻めの起点とも言えるカードである。感染持ちがちゃんと揃う前提ならば、本家黒の「疫病のとげ刺し」よりも優秀なのだから、その強さは歴然だ。ただ、残念ながら青ではその前提は通らない。青単色で見た場合、今回収録された感染持ちクリーチャーはコモンで2枚、アンコモンまで入れても3枚。3パックのうち1パックに2〜3枚ってことは、「包囲戦」環境の白と同じくらいの数になるわけで、独力での感染デッキは難しい。一番すっきりするのはお隣黒とのコンビネーションで、そこに青のお家芸である増殖を絡めれば、一応形になる可能性はあるだろうか。

 

Chained Throatseeker つながれた喉首追い (5)(U) C

クリーチャー・ホラー

5/5 感染

〜は防御側プレイヤーが毒を得ていない限り、攻撃出来ない。

 6マナ5/5感染ということは「ファイレクシアの巨大戦車」と同じスペックであり、ワンパンチでゲームが終わっちゃう危険性を孕んだひどい奴。そして、問題点が3つほど。1つ目は「デメリット軽くない?」。相手が1つも毒を持っていないと殴りにいけないのでモヤモヤするようだが、6マナのカードを出す時点で、感染デッキならどうとでもなる条件。2つ目は「アーティファクトじゃないんだよね?」。「巨大戦車」はアーティファクトだったからこそ対策手段があったが、単なる青いホラーでは「粉砕」も「存在の破棄」も効かない。割とヤバい。そして3つ目は「え? コモン?」。……ま、3枚以上入れられるコストではないからあんまりたくさん出られても困るけど……リミテッドがつまらなくならないといいけど。

 

Chancellor of the Spires 尖塔の大長 (4)(U)(U)(U)

クリーチャー・スフィンクス

5/7 飛行

あなたはゲーム開始時に手札からこのカードを公開しても良い。そうした場合、最初のアップキープの開始時に、各対戦相手はライブラリを上から7枚墓地に置く。

〜が戦場に出たとき、対象の、いずれかの対戦相手の墓地にあるインスタント・カードかソーサリー・カードを、そのマナコストを支払うことなくプレイしても良い。

 青の大長はスフィンクス。5/7フライヤーは白の天使を上回るサイズであり、登場時の効果もレアにふさわしい派手な効果。これで「ジェイスの創意」なんかがプレイ出来れば万々歳だろう。ただ、その分ちら見せ効果の方は正直いらない風味で、ライブラリ破壊は片手間で7枚くらいやったからといってどうなるものでもない。初手に4枚集まっていれば相手のライブラリが一気に半分からスタートすることになるが……その手札では確実に負けるだろう。もしライブラリ破壊デッキを組むとしても、このカードがデッキインを検討されることはまず無いと思われる。あるとしたら、私のようにリミテッドで「叫び角笛」って格好良くない? と思える人間が、浮かれて1引きしてしまうくらいである。まぁ、リミテッドなら普通に7マナで出せば充分過ぎるくらいの能力なんだけどね。

 

Corrupted Resolve 堕落した決意 (1)(U) U

インスタント

対象の呪文1つを、そのコントローラーが毒を持っている限り打ち消す。

 2マナで色拘束無しの確定カウンターは久し振りに達成した快挙なのだが、使うための条件は決して易しくない。リミテッドならば黒か緑との併用が責務で、何とか序盤に「悪性の傷」あたりで相手の身体を蝕んでおきたいところだ。もっとも、そこまで頑張らずともこの環境には「冷静な反論」や「鋼の妨害」といったそれなりに優秀なカウンターは存在しているわけで、青だからといって無理に毒を狙ってまで引きに行くカードでもないだろう。あくまで序盤から青黒なんかが視野に入った時に、ついでに押さえておけばよいカードである。一応、相手が「胆液の鼠」や「ファイレクシアの槽母」とか使ってくれているなら自分から策を弄さずとも使うことは出来るが、「槽母」は出てくる前にカウンターしたいからあんまり意味が無い。

 

Deceiver Exarch 詐欺師の総督 (2)(U) U

クリーチャー・クレリック

1/4 瞬速

〜が戦場に出たとき、次のうちから1つを選ぶ。「対象のあなたのコントロールするパーマネント1つをアンタップする」「対象の、いずれかの対戦相手のコントロールするパーマネント1つをタップする」

 総督サイクルの青は、1/4というがっちり体型と、一人だけ手に入れた瞬速によるトリック風味が売り。1/4が瞬速で出てくるだけでもそれなりに意味はあるが、187能力によって「ぐるぐる(7ED)」として運用出来るため、どちらかというとインスタント呪文としてカウントした方が早いかもしれない。3ターン目の相手アップキープに土地を寝かせても良いし、嫌なアタッカーの一時凌ぎにも使える。自身のパワー1と突如アンタップした味方による突発ブロックでコンバットトリックにもなるかもしれない。何がどう使えるかは定かでないが、あったらそれなりに嬉しいかもしれないくらいの能力。とりあえず「大石弓」キープの方向で。

 

Defensive Stance 防御姿勢 (U) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは、−1/+1の修正を受ける。

 あ、うん。……青のお得意、パワー/タフネススイッチのちょっとしたおまけカード。これで+1/−1だったら除去としてのニーズが大きかったんだけど……相手のパワーを1減らして、感染による死亡を遠ざけよう。「ノーンの僧侶」とかにプレイしてお互いどうしていいか分からない微妙な空気を楽しむのも乙なものである。

 

Gitaxian Probe ギタクシア派の調査 (ΦU)

ソーサリー

対象のプレイヤー1人の手札を見る。

カードを1枚引く。

 青ファイレクシアの親玉であるギタクシアス先生の調査の様子をカード化したものだが、先生の圧倒的な威光は一切反映していない、単なる「のぞき見(ODY)」である。1マナキャントリップなので悪いところもないけど、だからどうした感は満載。よほどデッキに有効カードが少ないか、よほどデッキに引きたいカードがある場合の圧縮装置として使うのがいいだろう。また、0マナキャントリップは現時点では他に比較対象もないので、そういうニーズが案外あるのかもしれない。

 

Impaler Shrike 突き刺しモズ (2)(U)(U)

クリーチャー・鳥

3/1 飛行

〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき、〜を生け贄に捧げても良い。そうしたなら、カードを3枚引く。

 青の4マナ3/1フライヤー、と言われて真っ先に「霧衣のウミツバメ(LGN)」を思い出すのは、多分あの環境でドラフトをやりまくっていたせいに違いない。次点は「空民の鏡守り(CHK)」ね。リミテッドならそこそこお世話になるステータスで、妨害さえ入らなければパワー3のフライヤーは充分ゲームを決められるステータスである。ただ、世界には飛行対策も多ければ、手ぐすね引いて待っている「燃えさし鍛冶」や「電弧の痕跡」もいる。そこで、ワンパンチ入れられればすぐにでも満足できるサービスをお届けできるのが、このカードの強みだ。3点クロックを失うのは難しい判断ではあるのだが、それでも3ドローはあらがえない魅力がある。殴れるうちに殴っておいて、さっさとアドバンテージを頂きに行くのが良いだろう。とにかくワンパン通せればいいので「ニューロックの透術士」との相性がいいし、「浸透のレンズ」で相手をもやもやさせるというのも悪くない。コモンレベルなら文句なしの頑張り屋さんである。

 

Jin-Gitaxias, Core Auger 核の占い師、ジン=ギタクシアス (8)(U)(U) M

伝説のクリーチャー・法務官

5/4 瞬速

あなたの終了ステップの開始時に、カードを7枚引く。

各対戦相手の手札の最大値は7枚減る。

 法務官サイクルの青は、サイクル中でも最大の重さを持つ、理不尽の化身のような存在である。10マナといえばあの「コジレック」先生と同じコストなわけだが、なるほど、この能力なら本当に仕方がない。っつうか、サイクルなのに一人だけはっちゃけすぎである。瞬速持ちを活かして、まず相手のエンドステップにキャストしてみよう。すると、相手の手札制限は「ヴェンセールの日誌」が大好きなマニアでも無い限りは0枚になる。つまり手札全捨て。こいつを処分する手段は一瞬にして失われる。その後こちらのターンが回ってきてエンドを宣言すると、今度はこちらに7枚の福音がもたらされる。もう、確実に邪魔なレベルのドロー。「君もあんなに捨てたんだから、僕も捨てないと駄目だよね!」なんて白々しい台詞を吐きながら、ターンエンドに大量の手札を捨てることになるだろう。ドローはマストなので数ターンで自分のライブラリに殺される危険性も残虐そのもの。青の親玉なんだからもうちょっと思慮深い能力でも良かった気がするのだが……まぁ、とにかくすごいことになるのは間違い無いだろう。出せば、あっという間に勝つか、あっという間に負けるかのどっちかである。構築なら一応「ジェイスの消去」を1枚でも置いておければ勝てるカードにはなるが、「エルドラージの寺院」の手助け無しで10マナのクリーチャーを出すことが出来るんだろうか。あと、悪いことは言わないからリミテッドではやめておけ。

 

Mental Misstep 精神的つまづき (ΦU) U

インスタント

対象の、点数で見たマナコストが1の呪文1つを打ち消す。

 これは革命的な呪文だ。過去に似たような仕様の呪文には環境を席巻した「呪文嵌め(DIS)」があるが、このスペルは、Φマナというシステムを利用し、「呪文嵌め」の理念をさらに1マナ分押し進めた形になっている。1マナで2マナの呪文をカウンター出来れば遅い青のデッキは有利に立てる。同じことは、1マナの呪文を0マナでカウンターした場合にも言えるはず。現環境なら「ステップのオオヤマネコ」「ゴブリンの先達」「稲妻」「定業」が打ち消せるし、下の環境、レガシークラスになったらその対象は激増する。これらのカードが与えてくるダメージを考えれば、2点の支払いで済むなら充分過ぎる効果になるのだ。悩ましいのは、このスペル自体は青でなくても使えるという部分、まかり間違って、このスペルで得意げにカウンターしようとしたら相手からも飛んでくるという可能性も0ではない。うーん、カオス。まぁ、正直なところ、1マナのスペルを打ち消す必要性は、「呪文嵌め」の時の2マナに比べるとかなり少ないので、現時点では、メタ次第でサイドボード投入から、というのが一般的な使い方になるだろうか。リミテッドの場合は流石に限定的なので使い切れないとは思うのだが、緑相手の「風の突き刺し」「ミラディンの血気」「変異原性の成長」、黒相手の「悪性の傷」「煙霧吐き」、赤相手の「感電破」「圧壊」と、ピンポイントで刺さる局面も無くはない。1戦目で相手の様子を見て、どうしても不安ならサイドから使ってみると意外な結果が待ち受けているかもしれないぞ。



Mindculling 精神間引き (5)(U) U

ソーサリー

あなたは2枚のカードを引き、対象の対戦相手1人は手札を2枚捨てる。

 彼我のカード枚数をまとめると、アドバンテージは3枚分。3枚捨てさせるソーサリー(「遁走(7ED)」)と3枚引けるインスタント(「ジェイスの創意」)がともに5マナであることを考えると、ちょっと効率の悪い呪文である。とはいえ、やっぱり3枚分の差というのが無視するには惜しい魅力なのは事実で、このスペルが使えるような局面であれば、相手の手札もかなり煮詰まっているに違いない。そこで青から繰り出される予想外のハンデス攻撃は、2枚と言っても致命傷になる可能性はあるだろう。このマナ域ならば出来れば決戦兵器を入れておきたいのが人情だが、決してコストに劣るカードではない。

 

Numbing Dose 無感覚の投薬 (3)(U)(U)

エンチャント・オーラ

エンチャント(アーティファクトかクリーチャー)

エンチャントされたパーマネントは、そのコントローラーのアンタップ・ステップにアンタップしない。

エンチャントされたパーマネントのコントローラーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーは1点のライフを失う。

 1マナ重たくなった「水銀の縛め」に、ライフルーズのおまけが付いた。一応対応範囲がアーティファクトにまで拡大されたので下位互換というわけではないが、この手のアンタップ抑止オーラは大体3,4マナであることが多いので、5マナだとちょっと割高感がある。過去には「停滞の檻房(RAV)」が同じようなセッティングだったが、リミテッドでもあまり出番がなかったのだ。で、このカードの売りとなるライフルーズ部分だが、今回はこれのように「1点のライフを失わせる」効果が付いたカードが多い。Φマナのおかげでライフ管理が難しくなり、この手のささやかな邪魔でも存外悩ましい効果になることを狙ってのものだろうが、黒にはこれと1マナしか違わず、コントロールが奪える「隷属」が登場してしまっている。いくらコモンとて、ちょっとニーズに応えているとは言い難いようだ。

 

Phyrexian Ingester ファイレクシアの摂取者 (6)(U) R

クリーチャー・ビースト

3/3

刻印 - 〜が戦場に出たとき、対象のトークンでないクリーチャー1体を追放しても良い。

〜は+X/+Yの修正を受ける。Xは追放したクリーチャー・カードのパワーであり、Yはタフネスである。

 他人のパワーを丸ごと吸い込む人工生命体。16号から18号まで吸い込めば完全体になれそうだが、残念ながらこいつが吸い込めるのは1体まで、そして、そのサイズアップも7マナということを考えればそこまで強力なものではないだろう。「最上位のティラナックス」の返しでプレイすれば9/8という素敵サイズが実現するが、まぁ、レアだしな。結局、リミテッドの場合は「それなりにでかいクリーチャーをプレイするついでに相手クリーチャーが1体除去れる」というのが売りになる。幸いマナシンボルも軽いので、微妙絶妙な最終奥義として、仕込んでおくとちょっと驚かれるレベルだ。ちなみに、この刻印能力は場にいたクリーチャーのステータスではなく、あくまで刻印したカードの数値を参照する。つまり、「キマイラ的大群」を刻印してもステータスは上がらないし、絶対あり得ない状態だが「脊髄寄生虫(5DN)」を刻印したりするとステータスが下がってしまうので注意だ。

 

Phyrexian Metamorph ファイレクシアの変形者 (3)(ΦU) R

アーティファクトクリーチャー・多相の戦士

0/0

あなたは〜を、他のタイプに加えてアーティファクトであることをのぞき、戦場に出ているいずれかのクリーチャーかアーティファクトのコピーとして戦場に出しても良い。

 このセットの「クローン」。ファイレクシア生まれの特権として、1マナ軽くプレイ出来たり、クリーチャーでないアーティファクトもコピーできたりする。「クローン」と「彫り込み鋼(10ED)」が合わさって4マナ据え置きなのだから、充分強いし、構築レベルでの活躍だって見込めるカードである。ただ、ファイレクシアの矜持を守る為か、何に変身しても常にアーティファクトであるという属性だけは残り続ける。つまり、どこをどう頑張っても「粉砕」や「帰化」の影に怯え続ける必要はあるわけだ。代わりに金属術デッキならプチラッキー。まぁ、些末な問題だとは思いますけども。個人的には、パックを開けて「あー、どの色にいったらいいんだ!!」と叫んだ後、保留のために安心してこれを引く未来が見える。これ1引きって、なんか格好良い。

 

Psychic Barrier 心理の障壁 (U)(U) C

インスタント

対象のクリーチャー呪文1つを打ち消す。そのコントローラーは1点のライフを失う。

 「マナ漏出」との入れ替わりという勝ち目のない戦を強いられ、惜しまれながら環境を去った「本質の散乱(M10)」が、装いも新たに新登場。色拘束が厳しくなってしまったのは致し方ないが、代わりにちょっと嫌がらせをするファイレクシア戦法を身につけた。些細なおまけではあるが、やっぱり「本質の散乱」が強いのでこのカードも十二分に強い。今後の環境ではカウンター選択の候補として常に上がり続けるカードになるだろう。これに黒マナ1つを付け加えるだけで「蝕み(INV)」になることを考えると、やっぱりカウンターのバランス調整ってのは適切に行われているのだなぁ、ということを感じさせるのである。ちなみに、このカードのフレーバーではテゼレットさんのファイレクシアに対する姿勢が確認出来る。どんだけニコル様ラブなんだか。

 

 

Psychic Surgery 心理的手術 (1)(U) R

エンチャント

いずれかの対戦相手がライブラリを切り直すたび、あなたはそのライブラリの上から2枚のカードを見ても良い。あなたは、それらのカードのうち1枚を追放しても良い。その後、残りのカードをそのライブラリの一番上に望む順番に置く。

 ライブラリをシャッフルした相手に、ささやかな嫌がらせを行う小姑みたいなカード。過去にはシャッフルをダメージに置換する「心因検査器(MRD)」なんて愉快なカードもあったが、当然のことながらクズレアボックスから飛び出してくることはなかった。今回のこのカードは、更に迂遠な「トップをいじる」という行為しかできないのでデッキコンセプトを固める上では更に使い道が無いカードになっているのだ。ただ、それでも世界にはひたすらライブラリをきりまくるデッキ、ヴァラクートが存在している。フェッチでシャッフル、「カルニの心臓の探検」でシャッフル、「原始のタイタン」でシャッフル。その間に1枚でも2枚でも決め手のカードが抜けるなら、ひょっとしたら意味はあるかもしれない。重ね張りすれば、その分だけいじれる枚数も増えるしね。……うーん、どうだろうか。

 

Spined Thopter 脊柱の飛行機械 (2)(ΦU) C

アーティファクトクリーチャー・飛行機械

2/1 飛行

 いつでも飛び出す2/1フライヤー。Φマナでなければ単なる地味コモンなのだが、2ターン目に赤でも緑でもプレイ出来る2/1フライヤーというのは、はっきり言って事件である。緑がこれまで頑張って「ウンヤロ蜂(TSP)」とかを開発してきた苦労は何だったんだという悔しさでいっぱいである。いや、どうでもいいんだけど。これの登場により、青や白の独壇場であったパワー2のフライヤー枠が、一気に激戦区になってしまった。他の色でも手軽に「ケンバの空護衛」と相打ちがとれるようになったし、白からすれば更に金属術を満たしながらのビートダウン速度が上がる。一番とばっちり先生なのは、ホームグラウンドを奪われた上にピック候補を他の色からむしられる青なのかもしれない。むー、ファイレクシアの科学は世界一だ。

 

Spire Monitor 尖塔の監視者 (4)(U)

クリーチャー・ドレイク

3/3 飛行 瞬速

 うん、すごいな。5マナ3/3フライヤーにおまけが付いたんだから、弱いはずが無いよな。これで青はリミテッドでもパーミッションタイプの戦術がとりやすくなったな。比較対象としては、あんまり記憶にも残っていないローウィンフェアリーの1体「エレンドラ谷の衛兵(LRW)」がいて、あちらは4マナ2/3,こちらは5マナ3/3。バランスは取れているよね。でもなんだろう、この穴埋め感は。ドレイクなのが悪いんだろうか。

 

Tezzeret’s Gambit テゼレットの計略 (3)(ΦU) U

ソーサリー

カードを2枚引き、その後増殖を行う。

 プレインズウォーカーの名前を冠するカードというのは、どれもこれもそこそこ有用。ジェイスが創意を見せれば3枚のカードが訪れ、チャンドラが怒ると4点のダメージが入る。リリアナの部下は手札を捨てさせ、ニコル様が調子に乗ると相手クリーチャーを使い捨てだ。アジャニのマントラは……あ、ごめん、話を戻すわ。そんなジャンルに最近人気急上昇中のテゼレットさんが参加するわけだが、中立存在のはずのプレインズウォーカーのくせにマナコストにΦ含みってのは流石にどうかと思う。おかげで3マナで起動できて、更に増殖があるのでプレインズウォーカーがいる状態ならウハウハであるのだが、カードを引くのなんてジェイスのお家芸なんだから、テゼレットさんは愚直に「俺が好きなのアーティファクトだけだし〜、アーティファクトじゃなきゃ興味ねーしー」と意地を貫き通して欲しかったものである。でも、強いね。とりあえず青いデッキじゃなくてもかなりの早さで引きたいよね。いつの時代も3マナ2ドローは正義だよ。

 

Vapor Snag 蒸気の絡みつき (U)

インスタント

対象のクリーチャー1体を、そのオーナーの手札に戻す。そのコントローラーは、1点のライフを失う。

 「送還(M11)」にライフルーズのパッケージ。ほぼ上位互換と言っていいが、一応自軍のクリーチャーを戻すときだけちょっと辛い。まぁ、「送還」と同じ感覚で使えばよいのではないでしょうか。この環境は「ニューロックの模造品」に始まって「分散」「鋼の妨害」「水銀の噴出」と、バウンスだけはやたら充実している気がする。

 

Viral Drake 病毒のドレイク (3)(U)

クリーチャー・ドレイク

1/4 飛行 感染

(3)(U):増殖を行う。

 増殖絡みのカードは大体強いが、このカードもかなりの実力派。何よりもまず、「伝染病の留め金」「ゲスの玉座」につづく、記念すべき恒常的な増殖支援装置なのだ。この時点で、パワーなど無くてもニーズがあるだろう。加えて、1点でもいいのでとにかく感染を持つパワー、回避能力、そして死ににくいタフネスと、相手を毒殺したい時に欲しい要素が全部揃っている。自分で殴ることで増殖の元となる最初の1つを置きに行けるし、何とかブロックしようにも、1つでもカウンターを乗せられてしまえば、こいつが増殖してくるのでいつかは突破されてしまう。防御に回しても「ノーンの僧侶」以上の働きをするわけで、感染を狙うにしろ、狙わないにしろ、1枚はおさえておいて損のないカードだ。

 

Wing Splicer 翼の接続者 (3)(U) U

クリーチャー・人間、工匠

1/1

〜が戦場に出たとき、3/3で無色の、ゴーレム・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

あなたのコントロールするゴーレム・クリーチャーは飛行を持つ。

 青が1体だけ保持する接合者。その役割はスリヴァーでいうところの「有翼スリヴァー(TMP)」であるから、ゴーレム戦術なら当然必須レベル。そこまでソリッドにならずとも、4マナで3/3フライヤーが出てくるだけでも尋常ではないし、「ゴーレムの鋳造所」が1体でもゴーレムを生み出せばその時点でゲームを決めるだけのパワーがある。これが引けたなら、そこから白に流して何枚かのゴーレム絡みをキープしようか、と思わせるだけのカードである。がっ、駄目っ! 集まらない! ゴーレムなど、適わぬ夢っ! 届かぬ願いっ!(CV立木文彦)

 

Xenograft 異種移植 (4)(U)

エンチャント

〜が戦場に出るに際し、クリーチャー・タイプを1つ選ぶ。

あなたがコントロールするクリーチャーは、本来のタイプに加えて、そのタイプでもある。

 「奸謀(MMQ)」のようにクリーチャータイプを追加する曲者エンチャント。過去にもタイプ書き換えは、墓地のみをいじる「堕ちたる者の灰(SOK)」、単体だけをいじる「不自然な淘汰(APC)」などがあるが、全体を単純に変化させるカードというのは一応初めてのものだろうか。登場直後は「なんでこんなカードがここで出てくるのん?」と不思議に思ったが、一応このブロックにはゴーレム絡みのギミックがあり、そこに絡めることも不可能ではない。手軽に手に入るコモンに限定しても、白の接合者で警戒、緑の接合者ならトランプルが付く。もし万一その可能性があるなら、可能性に賭けてみるのもロマンではなかろうか。基本的に無理だと思っているので上記のように絶望的な書き方をしているが、ここまで強くゴーレム戦術を否定しているのは、ひとえに、油断すると自分が行っちゃいそうで怖いからである。いいか、絶対行くなよ! 行くなよ!

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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