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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<赤>

 

Act of Aggression 攻撃的な行動 (3)(ΦR)(ΦR) U

インスタント

ターン終了時まで、対象の、いずれかの対戦相手のコントロールするクリーチャーのコントロールを得る。そのクリーチャーをアンタップする。それはターン終了時まで速攻を持つ。

 毎度お馴染み「反逆の行動(M11)」の新バージョンは、トータル5マナと重たくなったのに効果は全く一緒で、しかも対象に対戦相手のクリーチャーにしか選択できなくなっている。なんでこんなコトになったかというと、1つはやはりΦマナおかげ。4ライフを支払えばどんな色でも赤っぽいアクションを取ることが出来るし、これ以上軽くしたら他のカードに比べてエラいことになってしまうので、このコストが限界。そして、なんと言ってもインスタントになったことが大きな違いだ。赤の誘拐スペルでは「捕縛の言葉(TSP)」以来なので約5年ぶりのインスタント誘拐。アタックに使う場合には結局ソーサリータイミングで使うので意味は無いが、相手のアタックに応じて使うことでアタッカーを減らして相打ちを狙うことが出来るのは大きなメリット。感染が多い環境なので、たとえ相打ちに果てなくても、一時的な同士討ちが後々まで影響を及ぼすことが出来るのは追い風だ。いっそ4ライフ払う価値も、結構あるというのが怖いスペルだぞ。

 

Artillerize 石弾化 (3)(R) C

インスタント

〜の追加コストとして、アーティファクト1つかクリーチャー1体を生け贄に捧げる。

〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に5点のダメージ与える。

 コストが倍になって、レアリティを下げた「爆片破(MRD)」。コストが増えた見返りとして、ついでにクリーチャーも投げ飛ばせるようになり、追加コストの支払いに困ることはほとんど無くなった。「爆片破」の場合、2マナで5点という破格のダメージ量のおかげで当時は大活躍したスペルなわけだが、コストが倍になったこちらにはそこまで輝く魅力はない。ただし、コモンになって手に入りやすくなり、生け贄対象が大きく広がったことで、より手軽にデッキイン出来るようになったので、リミテッド環境では影響力が増したと見た方がいいだろう。4マナ5点でも破格であることは変わらないのだし、やろうと思えばこれを4発撃てばゲームは終わるのだ。アドバンテージロスなど気にせずに、ガンガン打ち込んでいくのが良いでしょう。「眼魔」さんと「ヴィリジアンの密使」さんが嬉しそうにこちらを見ているので、是非オファーを。

 

Bludgeon Brawl 棍棒での殴り合い (2)(R) R

エンチャント

クリーチャーでも装備品でもないアーティファクトは、装備・(X)と「装備したクリーチャーは+X/+0の修正を受ける」を持つ装備品である。Xは、そのアーティファクトの点数で見たマナコストである。

 オリカかと思うような見事なアホさ加減を誇るエンチャント。なんと、全てのアーティファクトが装備出来るようになり、その効果はマナコストに比例する。カード名からすると、その辺にある金属片を握り締めて殴り合う光景なのだろう。確かに「呪文爆弾」で殴ったら1点くらいは痛そうだし、「イシュ・サーの背骨」を引っこ抜いてブン殴ったら7点くらいは痛そうだ。でも、「憤怒の三角護符」が2点分で、「思考の三角護符」が5点なんだ……めっちゃでかいんだろうな、青護符。正直、どうせ彼我ともに同じ効果になるカードなのでわざわざプレイする意味はあまりない。とにかく非クリーチャーアーティファクトを並べるデッキならば追加ダメージになりそうにみえなくもないが、そのデッキが単にパワーを上げるだけの装備品を求めるとはあまり思えないのである。せいぜい面白半分で出しておいて、「ちょっ、お前、そんなんで殴ってくるんじゃねーよ!」とか情景をイメージして楽しむのが正しい使い方だと思われる。お勧めアーティファクトは「旅人のガラクタ(5DN)」。絶対に1点どころじゃなく痛い。

 

Chancellor of the Forge 溶鉱炉の大長 (4)(R)(R)(R) R

クリーチャー・巨人

5/5

あなたはゲーム開始時に手札からこのカードを公開しても良い。そうした場合、最初のアップキープの開始時に、1/1で速攻を持つ、赤のゴブリン・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

〜が戦場に出たとき、1/1で速攻を持つ、赤のゴブリン・クリーチャー・トークンをX体戦場に出す。Xはあなたがコントロールするクリーチャーの総数である。

 「大長」シリーズの赤は、ちら見せ効果でゴブリンをプレゼント。ご丁寧に速攻までついている「怒り狂うゴブリン」なので、かなりの確率で1点を削ることができる。これに合わせて「ゴブリンの先達」も出撃させれば完璧だ。そして、実際に場に出たときの性能として、さらにゴブリン軍団を追加で送り込める。自分自身が出ているので最低1体、コストを考えれば2〜3体は期待出来るだろうか。「包囲攻撃の司令官」レベルを越えることが出来れば、そこそこの性能といえるだろう。ただ、ゴブリンというスピード重視のギミックに、この巨体は流石にそぐわない。構築ではあんまり目立たないキャラだな。

 

Fallen Ferromancer 堕ちたる鉄術士 (3)(R) U

クリーチャー・人間、シャーマン

1/1 感染

(1)(R)(T):〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に1点のダメージを与える。

 ようやく登場した、この世界のティム役。一応「トゲ撃ちの古老」とか「燃えさし鍛冶」はいたけど、手軽に毎ターン使えるティムって初めてですからね。で、そんな期待のカードだが、「感染」の2文字を手に入れるため、コストは相場よりも1マナ重たく、起動に2マナもかかる面倒さんになってしまった。でもまぁ、感染ティムの恐ろしさは説明不要なレベルなので、このくらいのコストでも妥当なんだろうなぁ。タフネス1は死にやすいから注意が必要だが、数ターン生き残るだけでも、あっという間に盤面は支配できるはず。「面倒だからマンバに大石弓でいいです」とかいう発言は却下な。

 

Flameborn Viron 炎生まれバイロン (4)(R)(R) C

クリーチャー・昆虫

6/4

 世の中には、2種類のクリーチャーがいる。バニラクリーチャーと、そうじゃないクリーチャーだ。そして、こいつは前者だ。一応並べておくと、「斧研ぎの巨人(LRW)」のタイプ変更クリーチャーだ。ローウィン世界では巨人を支援したり、戦士を支援したりするカードはあったが、この世界に昆虫を支援したり、バニラを支援したりするカードはない。せいぜい「剃刀ヶ原の打つもの」と仲良くするくらいが仕事だ。まぁ、ティラナックス先生も仕事が出来るんだから、赤でも案外いい仕事があるかもしれません。世界のどこかにオオアゴ……なんだ、その、な奴が居た気もするけど、気のせいだ。「炎生まれのヘリオン」との、同じ釜の飯を食ったコンビの活躍に期待。

 

Furnace Scamp 焼炉の悪獣 (R)

クリーチャー・ビースト

1/1

〜がいずれかのプレイヤーに戦闘ダメージ与えるたび、〜を生け贄に捧げても良い。そうしたなら、〜はそのプレイヤーに3点のダメージを与える。

 今回ちょいちょい与えられたサボター系クリーチャーの最小バージョン。うまいこと1ターン目にキャストして2ターン目に通れば、そのままサクってトータル4点のダメージ。1マナ火力としてはかなりの性能。赤には「恐慌の呪文爆弾」とか「浸透の稲妻」みたいなブロック抑止カードもあるし、中盤以降にずらりとクリーチャーが並ぶようになったら、1点ダメージのコイツが無視される状態も訪れるかもしれない。とにかくワンパンチ4点狙いだけに絞って、超前のめりの赤単ビートとかを組みたいなら、チャレンジする価値のあるカードだろう。3枚以上かき集めれば2ターン目4点もそこそこ現実的だし、序盤にライフを減らせれば、相手のΦマナ運用に幾ばくかの不安を与えることも出来るしね。中盤以降に引いちゃったら「浸透のレンズ」とかで誤魔化すしかないな。ちなみに、「汚れた一撃」を併用すると、2ターン目から毒を5つのせるミラクルプレイも不可能ではない。レッツトライ。



Geosurge 大地のうねり (R)(R)(R)(R)

ソーサリー

あなたのマナ・プールに(R)(R)(R)(R)(R)(R)(R)を加える。このマナは、アーティファクト呪文かクリーチャー呪文を唱えるのにのみ使える。

 1マナ重たくなり、マナ拘束ってレベルじゃないコストになった「煮えたぎる歌(9ED)」。半端無く重たくなったので、マナ加速の量が3マナ→5マナから4マナ→7マナへとステップアップ。その効率はあの英雄「暗黒の儀式(MMQ)」を上回る。このコストからすると、コスさんが相当頑張った結果なのだろう。ただ、残念ながらこれだけ赤マナが出ているというのに「じゃぁ、特大のX火力で!」というわけにはいかず、何故か使用対象が制限されている。世界的にソーサリーはヘヴィースペルに地雷が多いから、という配慮なのだろうが、仕方がないのでプレイするのは「荒廃鋼の巨像」や「エムラクール」で我慢するしかないだろう。そうでなくとも、7マナもありゃ、何かしら悪さは出来るはずだ。「鎚のコス」とセットでこれを入れた赤単馬鹿ビッグマナとか、何かしてくれそうな気もする。今後の新デッキに期待だ。

 

Gut Shot はらわた撃ち (ΦR)

インスタント

〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に1点のダメージを与える。

 当然赤にはこれがある。Φマナによる火力、事実上にピッチ火力だ。昔からまことしやかに噂が流れ続けてきた「無色の呪文」というカテゴリがあり、いつかどこかのエキスパンションでは、例えばコスト(4)くらいで対象に2点飛ばすインスタント火力なんかが登場するんじゃないかと、誰ともなく予想していた。それがちょっと違う形で実現したのが「ツキノテブクロのエキス(LRW)」だった気もするのだが、やっぱりアーティファクトになると趣が損なわれ、コレジャナイ感は残っていた。そこで、今回Φマナという概念が導入され、このカードである。コストをライフで代替することによって生み出された、事実上無色の「火力」。これが、赤にとって歴史の変革になる新たな時代の「ショック(10ED)」になる……って、1点じゃないですかー! 確かに2点だと強すぎる気がするけど、これって火力じゃなくて単なる「スズメバチの一刺し(M11)」だからどっちかっていうと緑のカードじゃないですかー! やだー! ……まぁ、いつでもどこでも撃てる1点は重要よね。ますますタフネス1は生きにくい時代よのう。

 

Invader Parasite 侵略の寄生虫 (3)(R)(R) R

クリーチャー・昆虫

3/2

刻印 - 〜が戦場に出たとき、対象の土地1つを追放する。

追放されたカードと同じ名前の土地がいずれかの対戦相手のコントロール下で戦場に出るたび、〜はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。

 個人的にはかなり好きです。赤スキーの密かな誇り、「なだれ乗り(TSB)」と「罰する者、ゾーズー(CHK)」が奇妙な形のセット販売だ。5マナ3/2は大したことのないステータスだが、戦場に出た時点で相手の土地をぶち壊しているので、最低限の仕事はできている。そして、こいつが生き続ける限りは、その土地を相手がプレイするたびにダメージソースとしても機能するのだ。なかなか素敵な自己完結ではないか。リミテッドでは地味ながらも堅実なダメージソースとして重宝しそう。構築の場合も、土地を攻められる部分は強いのだが、土地破壊ってのは「一番大事そうな土地」を狙って割るもの。その際、「現在山は1つしか見えてないので割っておこう」など、相手の急所となる土地を狙い撃つのが常道だ。ただ、このカードの場合、ある程度「枚数が入っている」カードを狙った方がダメージ効率は良くなる。たとえ複数種類の色マナが出る土地があったとしても、「陽花弁の木立」を狙うよりも平地を攻めた方がフェッチも含めてダメージを与えられる可能性は高まる。そして、その場合は土地破壊としての効率はやや低下するのである。なかなか難しい。まぁ、そこまで気にして大切に使うような性格のカードではないけどね。ボチボチ現実レベルの土地破壊が復権できる頃合いになった……らいいな。

 

Moltensteel Dragon 溶鉄鋼のドラゴン (4)(ΦR)(ΦR) R

アーティファクトクリーチャー・ドラゴン

4/4 飛行

(ΦR):〜はターン終了時まで+1/+0の修正を受ける。

 ファイレクシア産のドラゴン。赤マナの中にΦの文字が刻印されて機械の体を手に入れたおかげで、ちょっと小さくなった「シヴ山のドラゴン(M10)」である。6マナで4/4と考えるとドラゴン的には物足りないが、ライフを犠牲にすれば4マナで高速召喚が可能であり、同コスト域の「焼炉の仔(10ED)」もドびっくりだ。やろうと思えば赤くないデッキでも使うことが出来ちゃうわけだが、その場合は火を吐く行為がとんでもない重労働になるので気をつけないといけない。……でも、4マナ4/4なら何の問題も無いよな。リミテッドならライフを代替コストとして2マナ軽くなった「ルーメングリッドのガーゴイル」として、きっと普通に活躍してくれるに違いない。なんか、レアの尊厳があんまりない。

 

Ogre Menial オーガの使用人 (3)(R) C

クリーチャー・オーガ

0/4 感染

(R):〜はターン終了時まで+1/+0の修正を受ける。

 ついに現れてしまった、赤の感染持ちクリーチャー。これまで最も頑健にファイレクシアの侵攻を食い止め続けたミラディン赤の軍勢だったが、ついにオキシダ連峰にも汚染の油は到達してしまったらしい。その被害が真っ先に現れたのは、意外にもオーガであった。その素体はゼンディカーにいた「溶鉄の荒廃者(ZEN)」と全く一緒で、感染がついた分だけ1マナ重くなっている。がっしりタフネスにいくらでも脅しをかけられるブレス能力という組み合わせは相手にすると想像以上に厄介で、一撃で仕留めないことには毎ターン不確定な大ダメージに怯えることになってしまう。さらにそこに感染までついてしまい、ちょっとでも油断すれば即死もあり得る状態。コモンとは思えない圧力に、きっと1対多交換でも飲んでしまうことになるのだろう。これで感染デッキも大幅強化だ……と思ったけど、世界中探しても「赤マナがたくさんでる感染デッキ」なんてものはありゃしない。今回赤に収録された感染持ちは、アンコモンに上記のティムがいるが、コモンではこいつを含めて2体だけ。そして、「包囲戦」までの段階では0体……なぁ、こいつどうしたらいいと思う?

 

Priest of Urabrask ウラブラスクの僧侶 (2)(R) U

クリーチャー・人間、クレリック

2/1

〜が戦場に出たとき、あなたのマナ・プールに(R)(R)(R)を加える。

 「時のらせん」環境ではストームカウントを稼ぐパーツとして、マニアックな人気を誇ったコモン、「石炭焚き(TSP)」。このクリーチャーは、そんな彼がぎゅぎゅっと縮んで、マナ効率を完全にイーブンにまで調整したものである。事実上0マナで2/1クリーチャーが得られるわけで、そりゃ悪い相談じゃない。かもしれないけど……今の世界には「巣穴からの総出(TSP)」も「ぶどう弾(TSP)」もないのだがね。何か画期的な使い方があるものやら。一応の可能性として、とにかく頭数が増えればいい、という戦法は喊声能力との相性がいい。このクリーチャーに「信号の邪魔者」や「ヴァルショクの心臓焚き」を絡めて「カルドーサの首謀者」で一気呵成に。うん、まぁ、無くはないか。でも、いらん気がするがなぁ。

 

Rage Extractor 憤怒の抽出器 (4)(ΦR) U

アーティファクト

あなたが、コストに(Φ)を含む呪文を唱えるたび、〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に、その呪文の点数で見たマナコストに等しい値のダメージを与える。

 新しいコンセプトが登場したんだからとりあえずそれを火力にしてみよう、という毎度お馴染みの赤の流れ。最近ではワールドウェイクでマルチキッカーをエネルギーとした「轟く余震(WWK)」なんてマニアックな置物があったが、当然ながら誰も見向きもしなかった。で、このカードだが、流石にマルチキッカーよりもΦマナの支払いの方が圧倒的に多いと思われるので、リミテッドでは案外馬鹿にならないダメージソースになる。仮にこれが1引き出来たとして、そのままなりふり構わずΦと書かれたカードだけを一心不乱に集めれば、それだけでゲームに勝てる可能性もなくはなくはない。2枚手に入っちゃったりしたら、これ自体もΦマナであることを含めてお祭り騒ぎだ。新しい時代の「炉の式典」候補である。……が、やっぱり無理だよね。最大で集まってもΦマナ14枚、その内自分の色に合うスペルなんて限られているだろうし、4マナでこれを出す前に削られるライフを考えると、ちょっと現実感に欠ける。いや、それでも男達は戦う。このカードで構築環境を席巻する日を目指して。とりあえず、「ノーンの別館」と一緒に手に入れば祭り状態になる可能性が無くはない。

 

Razor Swine 剃刀の豚 (2)(R) C

クリーチャー・猪

2/1 先制攻撃 感染

 赤コモンでは2体目の感染持ち。「ファイレクシアの消化者」に先制攻撃を付けたクリーチャーで、赤マナ1つ加えただけで随分な進歩である。先制攻撃と感染の相性の良さは言わずもがなであり、あとは不安なタフネスを「調和者隊の盾」あたりでカバーしてやれば、そこそこの兵器になってくれるはずだ。ただ、やっぱり赤は感染自体が求められる能力ではないし、今後は更にタフネス1クリーチャーが生きにくい世界になると予想される。せっかく無理矢理生み出されたカードには申し訳ないが、大人しく赤のミラディン人たちが奮戦する姿を見守ってもらうしかない。

 

Ruthless Invasion 無情な侵略 (3)(ΦR)

ソーサリー

アーティファクトでないクリーチャーは、このターンブロック出来ない。

 赤のお家芸、ブロック抑止ソーサリーの新作。現在も「震盪の稲妻」が「やっぱ決まれば強いよな」という絶妙な評価を受けている最中であるが、このカードは金属術なんて余計な縛りがなくなり、本体にダメージなど飛ばず、より純粋にブロッカーだけを排除していく。アーティファクトに止められるというのは難点だが、赤ならばアーティファクト除去には長けているはず。ピンポイントで邪魔なアーティファクトクリーチャーのみを片付けていけば、いつかはこのスペルでゲームを決められるかもしれない。ただ、やっぱりΦマナなので他の色が使える可能性が怖い。特に緑含みの感染は増強系スペルを握っての瞬殺モードがあるため、3マナでブロッカーを排除出来るこのスペルは、多少の無理をしてでも採用の価値があるのだ。デッキに入れる枚数が難しいが、決して頭から消してはいけないスペルであろう。今後は、これを握った感染デッキが「テル=ジラードの堕ちたる者」で殴るときに「えーと、これがプロテクションだから、アーティファクトじゃないクリーチャーのブロックを封じて……えーっと、行ける?……あ、いや、行けない? いや、行ける行ける!」みたいなややこしいことを考えるに3ペリカ。威嚇持ちは逆パターンね。

 

Scrapyard Salvo 屑鉄場の斉射 (1)(R)(R) C

ソーサリー

〜は、対象のプレイヤーにあなたの墓地にあるアーティファクト・カードの数に等しい値のダメージ与える。

 なにかの数を参照して、それを本体に叩きつけるというのは火力のパターンの1つで、例えば手札を参照すれば有名な「突然の衝撃(10ED)」になるし、特殊土地の数を見れば「発展の代価(EXO)」になる。今回は、その参照値を自分で調整しやすい部分に求めており、なんとこちらの墓地のアーティファクトである。アーティファクトを壊されまくると、「付喪神の恨みじゃぁ!」と叫びながら特大火力が襲い来るわけだ。……ま、いくらミラディン世界といえ、そこまで急ピッチで墓地のアーティファクトが増えるわけでもなく、金属術デッキでもデッキインされるアーティファクトは15枚程度。最大でも67点くらいと見るのが現実的か。あれ? 67点なら結構悪くないかもしれないな。遅い巡目で引けるのは間違い無いだろうから、こっそり抜いておいて超金属術デッキになったら狙ってみるといいかもしれない。もしくは、相手が「研磨時計」のデッキだった場合には(略)。構築で「発掘」デッキみたいなワンチャンスが無いものかしら。

 

Slag Fiend 金屑の悪鬼 (R) R

クリーチャー・構築物

*/*

〜のパワーとタフネスは、それぞれ全ての墓地にあるアーティファクト・カードの枚数に等しい。

 アーティファクト参照版の「ルアゴイフ(8ED)」だが、コストがべらぼうに軽い。クリーチャーを参照するゴイフさんは、デッキ構築の幅が広がる上に、相手の墓地もそれなりに期待出来るために4マナかかるが、コイツの場合、アーティファクトはなかなか墓地にはたまらないだろう、ってことでこの設定になっているわけだ。なるほど、確かにこれを有効利用出来そうなデッキというのは、現在の環境には特にない。1ターン目から墓地にアーティファクトが落ちるデッキといえば「ゴブナイト」だが、流石に3枚も4枚もたたき落としてこいつを一線級クリーチャーに仕立て上げるような動きはしないだろう。そもそも、仮に4/4や5/5になったとて、しょせんは他に能力も無いバニラである。そこまで頑張って育てようと思えるカードでもないのである。唯一の長所は1マナというコストだが、それを活かすには準備が大仰すぎるという。残念。リミテッドなら、出すタイミングさえ間違えなければなかなかのコストパフォーマンス。割って割って、大きくなろう。

 

Slash Panther 切りつける豹 (4)(ΦR) C

アーティファクトクリーチャー・猫

4/2 速攻

 オーガの狂戦士(PO2)」のアーティファクト変化版。普通に赤マナを払う分には一緒だが、2ライフを支払うことで4マナ4/2速攻というそれなりのお仕事が可能になる。悪くないカードだけど、取り立てて良くもない。いかにも穴埋め感の漂うコモンである。一応「刃族の狂戦士」とコレで固めたスーパー速攻デッキとかを組み上げれば、相手はライフが支払いにくくなるのでそれなりの圧力にはなりそうな気もするけど、そもそも「刃族の狂戦士」がそこまで求められていない仕事らしい。残念。躍動感溢れるイラストは割と格好良い。

 

Tormentor Exarch 責め苦の総督 (3)(R) U

クリーチャー・クレリック

2/2

〜が戦場に出たとき、次の内から1つを選ぶ。「対象のクリーチャー1体は、ターン終了時まで+2/+0の修正を受ける」「たいしょうのクリーチャー1体は、ターン終了時まで−0/−2の修正を受ける」

 総督サイクルの赤はクリーチャーのステータスを上下させる。上のモードの場合、どこをどう見ても「ヴァルショクの心臓焚き」の下位互換にしかなっておらず、物欲しげな「血まなこの練習生」でもいない限りはなかなか出番が無い。普通に考えて、後者の能力でガシガシ除去をしていくのがこのクリーチャーの仕事だろう。4マナ2/2で「見栄え損ない」が撃てるなら、それだけで文句はないはずだ。「皮裂き」さん? 比べる場所がおかしくないかね? どうでもいいことだが、このクリーチャー名でどうやってクリーチャーのパワーを上げているのかがすっごい気になる。味方軍勢には虐められて喜ぶドMクリーチャーでもいるのか、それともものすごいテクニシャンなのか。

 

Urabrask,the Hidden 隠れしウラブラスク (3)(R)(R) M

伝説のクリーチャー・法務官

4/4

あなたのコントロールするクリーチャーは速攻を持つ。

あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーは、タップ状態で戦場に出る。

 法務官サイクルの赤は、サイズとコストは最小だが性格は凶暴そのもの。全てのクリーチャーが速攻を持つ「熱情(7ED)」効果は大体3マナ程度の能力で、そこに4/4がついて5マナぽっきりは勿論お得。そして、相手のクリーチャーにはタップインのおまけ付きだ。こちらはアタッカーとしての任を1ターン早めているのに、相手はブロッカーとしての任が1ターン遅れる。この2ターンはかなりでかい。流石の神話様だ。でもま、神話にしては地味キャラですけどね。意外と死にやすいサイズだったりするし。赤の立場からすると、どうせ使えないようなクソ重いレジェンドより、このくらいのコストでチャンスがあるカードの方が嬉しいとは思うけど。べ、別に青の法務官をバカにしてるわけではないですよ。

 

Victorious Destruction 勝利の破壊 (4)(R) C

ソーサリー

対象の土地1つかアーティファクト1つを破壊する。そのコントローラーは1点のライフを失う。

 土地破壊! みんな大好き土地破壊っ! ドボドボドボ土地破壊! ……アーティファクト破壊と一緒かよ。っつうか単に「破砕(M11)」のおまけ付きかよ。くそっ、期待させやがって……ミラディンブロックっていつもそうね、8年前も、最後のフィフスドーンでどんな土地破壊が登場するかと思ったら、結局アーティファクト破壊と抱き合わせの「錆の雨(5DN)」だったわ。この世界で抱き合わせられたら、アーティファクト壊すしかないじゃない。土地とかいじってる暇ないじゃない。ひどい話ね。そりゃ使うけどね。

 

Volt Charge 電位の負荷 (2)(R) U

インスタント

〜は対象のクリーチャー1体かプレイヤー1人に3点のダメージを与える。その後増殖を行う。

 「稲妻」+増殖。これまでのカードの計算によると、増殖効果に必要なコストは大体2マナ程度と言われている。除去+増殖の「病気の拡散」が5マナで、キャントリップつきの純正増殖「着実な進歩」が3マナ、まぁ、大体そんなところだ。つまり、このカードは綺麗に計算通りに作られた、特に面白味もないカードなのである。そりゃ、「稲妻」が強いので有難く使わせてもらいますけどね。開けたパックから出てきたら真剣に1引きを考えますけどね。赤は他の色と違って、やや増殖で得られるメリットが少ないのは残念な点。頑張ってアーティファクトから蓄積カウンター絡みのカードを探そう。もういっそこの環境なら「穿刺破(SHM)」を再録とかでも良かった気がするけどな。

 

Vulshok Refugee ヴァルショクの難民 (1)(R)(R) U

クリーチャー・人間、戦士

3/2 プロテクション()

 突如現れた謎の反逆者。3マナ3/2と優秀なステータスを持つ一般ピープルかと思わせておいて、何故か最もファイレクシアから遠いはずの赤に対するプロテクションを持っている。今回プロテクションを持つクリーチャーはこいつだけなので、何かサイクルを構成したり、特定のコンセプトを支援しているわけでもない。謎が謎を呼ぶ、オリジナリティの探求者である。とりあえず、赤どうしの対戦ならば当然強い。なんだ、このアホの子みたいな説明は。どうせいっちゅうねん。構築では赤単どうしの対決時にサイドボードから……そんな余裕ない気がするけどなぁ。プロテクションが欲しかったら大人しく白を足せばいいじゃない。

 

Whipflare 鞭打ち炎 (1)(R) U

ソーサリー

〜は全てのアーティファクトでないクリーチャーに2点のダメージを与える。

 対象限定の「紅蓮地獄(M11)」。一見すると「どうせこの環境ならどっちもアーティファクト使ってるんだから、あんまり意味ない気がするなぁ」と思えるわけだが、これが案外そうでもない。アーティファクトクリーチャーにこだわって、基盤をアーティファクトで構築するのは、やはり白や赤などの金属術カラーが多い。対して、感染デッキは「胆液爪のマイア」や「死体の野犬」がいるにはいるが、基盤となる最初のアタッカーは「荒廃のマンバ」「疫病のとげ刺し」など、色のないクリーチャーで構成されることが多いのだ。ある程度リミテッドを経験した人間なら、感染デッキ相手に「粉砕」や「存在の破棄」などのアーティファクト破壊を握り締めて悔しい思いをしたこともあるのではなかろうか。そう考えると、アーティファクト以外をピンポイントで焼き払うこのカードは、一応赤にとっては有利なスペルなのである。「嵌め乗りの滑空者」や「金属の駿馬」で基盤を固め、こいつで特大のアドバンテージを頂こうではないか。ん? 「嚢胞抱え」? あいつは本当に空気読まないからなぁ……

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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