ドラフト通信No.28 4/22

 ４月２２日　ドラフト模様（MBS,SOM×２）

ピック順　【Alessi】→【Serra】→【Mei】→【Sangriter】→【Thraxi】

　お久しぶりです。諸事情あって3週間ぶりのドラフトでございます。気づけば「新たなるファイレクシア」の流出フルスポイラも出ておりまして、もう次の環境のことも完全に視野に入った状態ですね。今更包囲戦環境でうだうだやってる場合じゃないよ！　今回は久し振りのドラフトだったんですけど、気づけばピック順が前回と全く一緒でした。おかげでカードの巡り方も一緒……になるかな？

 　　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＳＡ　ＭＥ

ＡＬ　　ー　　◎　　○　　◎　　○　　４ー０　１

ＳＥ　　×　　ー　　×　　×　　×　　０ー４　５

ＴＨ　　×　　◎　　ー　　×　　◎　　２ー２　２

ＳＡ　　×　　○　　○　　ー　　×　　２ー２　４

ＭＥ　　×　　◎　　×　　◎　　ー　　２ー２　３

 

１位　【Alessi】　黒緑　＜吸血術士　ワームとぐろエンジン　闇の掌握＞

　数回前の記事で「勝率は低くないけど優勝回数が少ない、無冠の帝王だよね、pgr」みたいなことを書いたら、そこから破竹の三連勝、一気にレーストップへと並んでしまった。何その大人げない態度。ひょっとしてオンラインで1000本ノックとかしてんじゃないの？　しかも今回も感染デッキじゃないの。もう非難囂々だわ。人が感染クリーチャーを対処しきったと思ったら「ワームとぐろエンジン」とか、恥も外聞もないの？　もう、開いた口がふさがらないわ。ピックの上家の責任？　身も蓋もないわ。

 

２位　【Thraxi】　青赤緑　＜精神の病を這うもの　危険なマイア　知性の爆発＞

　過去にたくさんのピックをしてきたけど、今回ほどとっ散らかったピックも珍しい。１引きの時点で既に眠かった様子が確認出来そうだが、１パック目１〜３引きは全部使わないカード。その後も色など全く見ていない状態でフラフラと彷徨い、最終的に何故か２パック目６引き「感電破」からの赤で「炉の式典」デッキですわ。しっちゃかめっちゃかのピックでも最終的に着地点を見付ける、農耕民族ピックの真骨頂ですわね。「式典」デッキはレアリティが上がらないのが特徴で、今回はレアが「知性の爆発」１枚、アンコモンが「式典」と「停止命令」の２枚だけで、あと全部コモン。いいデッキでしたよ。ま、実際は「式典」引いた試合はほとんど無くて、２体タッチで入れた「ファングレンの匪賊」が毎回鬼のようにライフをくれたおかげなんですけどね。やっぱり感染相手には完敗してる。あかんな、「上家が【Sangriter】だから感染は危ない」とか思ってしまう時点で、私も慣例ピックの奴隷だ。

 

３位　【Mei】　赤青　＜鏡操り　ダークスティールの巨大戦車　銀のマイア＞

　久し振りに２勝が確保出来て機嫌は良かったようなのでよろしゅうございました。今回は１引き「鏡操り」ということで、相変わらず感染に行く目は無し。幸い赤が完全空きカラーになっており、「火膨れ杖のシャーマン」が７引き出来た他、２パック目以降でも「粉砕」２枚に「オキシダの屑鉄溶かし」など、充分な除去が揃っている。「鏡操り」を起点にデッキを作りやすかったので、「危険なマイア」や「皮剥ぎの鞘」などの相性の良いカードも少なくない。ボチボチの結果だったのではないでしょうか。でも、やっぱりこのカラーリングだと線は細いんだよな。アーティファクトしか割れないので、結局感染相手だと生身の肉に襲われて四苦八苦してたし。難しいもんだ。

 

４位　【Sangriter】　緑白　＜最後のトロール、スラーン　屍百足　キマイラ的大群＞

　毎度お馴染み感染デッキだが、今回はちょっと珍しい緑白感染。まぁ、白の要素は「ノーンの僧侶」×２だけだが、「ゲスの玉座」による増殖を後押しの手段として使っているため、１つでもいいからカウンターを乗せてジリジリと堪える戦術はそこそこ。そして、今回は「スラーン」１引きということで、ハナからライフ３０点は覚悟のデッキ構築。やたらレアが肉体派で、「スラーン」以外にも「キマイラ的大群」「飲み込む金屑ワーム」「エズーリの大部隊」と、毒カウンターばかりを警戒している人間をいきなりライフで殺しかねない陣容が揃っていた。盤面にレアしかならんでない状態の時には本当にどうしようかと思いましたよ。そしてもちろん、どうにもなりませんでしたよ。

 

５位　【Serra】　白青　＜喉首狙い　鉛のマイア　剃刀のヒポグリフ＞

　実は今回、我々のドラフトの中ではちょっと珍しいことが起きている。それは、「青が中心色になった」ことだ。５人中３人が青をメインに据えており、これまで完全に添え物扱いだった色にしては珍しい隆盛ぶり。そして、残念ながらその余波がここに現れてしまった。今回青の代わりに白がほぼ独占色になっており、フライヤーの質はそこそこ高いのだが、他人も青を使っているために飛行の制圧度合いが低く、さらにサブカラー青からの支援がそこまで多くない。白除去の数も不足しており、バウンス、カウンターといった小技を多家に抜かれてしまったため、どうしても対応力に欠けるデッキ構成になってしまった。「空長魚の群れ」×２に「ケンバの空護衛」×２「レオニンの空狩人」「ルーメングリッドのドレイク」などなど、フライヤーの一大勢力は充分なパワーに見えるのだが……あ、分かった、レアだ。レアがおらんのや！　世の中レア引いたもん勝ちか！　知ってた！

 

 

今回のピック表

 

　【Alessi】（黒緑）　→【Serra】（白青）→　【Mei】(赤青)

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

　【Thraxi】（青赤緑）　　　　←　　　　　　【Sangriter】（緑白）