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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 約1ヶ月のご無沙汰でした。「選抜声優いない月間」である10月も終わりに差し掛かり、久しぶりの「声優名鑑」再開は我らがリーダー、彩陽である。事前にSphereメンバーは全員登場することが確定していたわけだが、このタイミングでまだ戸松と美菜子の2人だけ、ここで一気に残りの2人が登場するという偏ったバランスであった。彩陽はもう、出会った頃からほぼ彩陽かな。最初はもちろん「高垣」って呼んでたとは思うんだけども……気さくに呼ばせてくれるその人間性こそがリーダーの素質よ。

 

 




・馴れ初め

 久しぶりの記事なのでリハビリ代わりの執筆になるが、彩陽の場合は出会いも、その特性も割とはっきりしているので思い出すことが少なくて助かります。彼女との出会いはほぼデビュー直後のこと。Wikiによるとモブでデビューしたのが2006年とのことなのだが、何と新人声優の彩陽さんは翌年にはいきなり主役をゲットしている。しかも1シーズンに2本同時だ。それが「Venus Versus Virus」と「デルトラクエスト」というアニメである。……知らんか? まぁ、特に話題にはならんかったしな……ちなみにワシも「デルトラクエスト」の方はあんまり真面目に見とらんかったので正直記憶はない。「VVV」は原作漫画を読んでいた付き合いでアニメもそれなりに見ていたのだが、アニメはそこまで大したクオリティに至らず、残念ながら彩陽の主役デビューはそこまで大々的なものにならなかったのである。ちなみに私のログを遡ると(ブログはまだ始めてないので私的なものだが)ちょうどこの辺りの時期から本格的に「新番チェック」の記録を残すようになっていて、「VVV」の新番チェックには以下のような記述が残っていた。

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そういや、ルチア役の高垣彩陽は「デルトラクエスト」でもヒロインに抜擢されてたな。新人の割にはどちらもそつなくこなしているし、今後に期待が持てるかもしれない。

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 まぁ、初回の印象なんてこんなもんだよ。でも、確かに「そつなく」という印象だった気はしている。その上でいきなり2本も立て続けに主役をやっているのだから気になる存在なのは事実だし、何より……割と名前が特徴的だったから。このパターンも何回かあるけどさ、「彩陽」っていう字面が印象的だったからちょっと覚えてたってのはあるよね。ちなみにこの「VVV」が冬クール(1月期)で、そこから春(4月)に「ポリフォニカ」で戸松が登場、さらに夏(7月)に「ウミショー」で豊崎が立て続けに主役デビュー、Sphereの結成はそれから2年後のことである。

 とまぁ、「名前が珍しかったし、デビュー時にピックアップされてたので覚えてた」という程度の認知だった彩陽だが、翌年には「true tears」というP.A.WORKS大好きおじさんの心に刻み込まれたアニメで乃絵という印象深いヒロインを好演することで「役者」高垣彩陽の名前がジワリと心を侵食し、Sphere元年となる2009年には私の魂の分岐点「ささめきこと」がスタート、そしてこの年のレギュラー作品は「CANAAN」「そらのおとしもの」「ファイト一発!充電ちゃん」と並ぶ。この3作品に翌年の「はなまる幼稚園」「みつどもえ」を加えて、彩陽ワールドが完成するに至るのだが……さて、おっさんたちに問題、この5作品の彩陽に共通することはなんだろうか? まぁ、作品を知らなくても彩陽を知ってればおよそ予想はつきますよね。正解は↓

 

 

・良きところ

 正解は「キャラクターとしての歌唱を伴った作品」である。そう、声優・高垣彩陽はもちろん素晴らしい役者であるが、当企画では珍しく、彩陽は圧倒的に「歌唱力」を評価されてのエントリー。そして彩陽の恐ろしいところは、単なるシンガーではなく「歌でキャラを作る役者」であるということなのだ。

 上のリストを全ては拾えないが、「CANAAN」で演じたネネは作中ではちょい面倒なポジションに置かれたチャイナアイドル。その最大の特徴は似非中国ソングが作中で繰り広げられるという部分で、作中での使われ方が面白かったこともあり、この突き抜けソングが私の中で鬼バズ。ここから一気に「歌の化け物・高垣彩陽」の存在は世間にも認知されるようになったのではなかろうか。これが最も炸裂したのが「はなまる幼稚園」の作中歌である「キグルミ惑星」であろう。もしご存知ない人はとにかく1回聞きに行ってほしい。途中で辞めちゃだめだ、2番までは聞いてくれよ。これ、全部1人でやってんだ。「何してんだこいつ!?」ってなるけど、元々声楽を専門にしていた人間だったと言われたら納得するしかない。既存の「声優歌唱」の常識をぶっ壊したシンギングモンスター・高垣彩陽。業界が彼女の強みをフル活用し出すまでには大して時間はかからず、その後もソロにしろキャラソンにしろ、彩陽節はそこいらじゅうで炸裂することになる。

 もう、このワンパンチだけでレジェンド級になってしまった彩陽だが、……当人の様子もだいぶおかしいのがこの超絶技巧に変な拍車をかけてるんだよな。ギャンギャン喚かせた時の彩陽キャラの際立ちって、やっぱり中の人のクレイジーさが一番分かりやすいから引き立つのだろう。おかげでキャラクター自体はどんどんギャグ方向に寄ることになっちゃうんだけども……まぁ、本人は楽しそうなので別に構わないだろう。声質だけを聞いたら決してまっすぐに「綺麗な声」にはなってないはずの地声なのに、歌になると余計な音波が全部削ぎ落とされて真髄しか残さないの、何なんだろうね。これが専門家としての技術なんだろうなぁ。地声だとちょいハスキーな要素を活かしてショタに回ってみたり、実はかなり芸幅が広いのは見逃しちゃいけない。歌一本で立ってるだけなら歌手でいいわけだしね。やはり声優として立っているからこその彩陽。そして化け物じみた個性の塊であるSphereをまとめるリーダーだ。まぁ、リーダーが一番とっちらかしてるじゃねぇか、ってのは置いといてな。こんなんだけど最年長! 頑張れ昭和組!!

 

 

 

・お勧めキャラ3選(楽曲リンク多めの構成でどうぞ)

 

・「true tears」より「石動乃絵」

 多分世間的には一発目に衝撃を与えた彩陽キャラはやはり乃絵だろう。その突き抜けたピュアのパワーはややこしい構造の世界にごんぶとな軸を生み出した。正式な歌シーンはないけど、ちゃんとイメージングとかは出てるぞ。

 

・「ささめきこと」より「村雨純夏」

 私の百合脳に種を蒔いたのは「CCさくら」だったのかもしれないが、芽吹きを与えたのは間違いなくこの作品。未だに純夏さんの純愛は私の中の百合の1つの理想であり続けている。トンチキなおとぼけギャグテイストと純愛ストーリーの振れ幅の広さを全て飲み込む仕事ぶりは彩陽の初期の傑作である。

 

・「そらのおとしもの」シリーズより「五月田根美香子」

 こんな初期からもう彩陽ぶっ壊れてるやん。作中最強キャラである会長。キャラソンではそのニュアンスは……割と出てる。このほかにも今作はエンディングに懐メロカバーを採用しているため、いろんな歌が楽しめます。

 

・「ファイト一発!充電ちゃん!!」より「アレスタ・ブランケット」

 作中一の苦労人ポジション、アレスタさん。彼女の苦労がぎゅぎゅっと詰め込まれたのがエンディングテーマになっていた「TeCh=NoloGy」。アニメ自体はあんま興味持てなかったんだけど、この歌だけはリピートしてたわ。

 

・「世紀末オカルト学院」より「黒木亜美」

 日笠陽子の出世作として有名な(?)オカルト学院だが、脇を固めるのが花澤・彩陽と、日笠の暴走に負けず劣らず破壊力が出せるキャストだったことは見逃してはいけない。「友達その1」ポジションが亜美だったのだが、何が大事って、今作も予告のBGMとして懐メロのカバーがかかってたのだ。そしてなんと彩陽は亜美のお当番回でT.M.Revolutinの「HOT LIMIT」をカバーしたのである。ほんと何でもできるのな! 他のカバー群もイカシてるので必聴。

 

・「はなまる幼稚園」より「柊」

 上述の通りです。「キグルミ惑星」はアニソンの歴史に刻まれた伝説である。柊自体はどっちかというと無口でキグルミな愛嬌全振りのキャラなのに。

 

・「みつどもえ」より「丸井みつば」

 彩陽ボイスの真骨頂といえる、ギャーギャーうるせぇ系の極北。三姉妹で歌う「我が名は小学生」とかも実にイカした歌だが、キャラソンの「ありがたく思いなさいよねっ!!」はこれこそがキャラソン、といえるフリーワールドっぷりが最高。三姉妹の中では長女が実は一番の常識人ではあるのよ。

 

・「TARI TARI」より「坂井和奏」

 「true tears」で繋いだP.A.WORKSとの絆がここにて結実する。「合唱アニメ」なんて、そりゃ彩陽無双になるに決まってるじゃないですか。瀬戸ちゃんとみさおという超絶才能2人を引っ張れる先輩なんて彩陽だけだよ。ここでのリンクは敢えてのガンバライジャーにしておく。彩陽じゃなきゃ任せられないイカレたコーラス。何これ。

 

・「銀の匙 Silver Spoon」シリーズより「稲田多摩子」

 このキャラに関しては別に歌も関係ないし、そこまで出番が多くもないサブキャラなんだけど……知らない人は名前でググってビジュアル確認してください。彩陽、なぜかこういう役も回ってきがち(のちの「メジャーセカンド」など)。

 

・「賭ケグルイ」シリーズより「和楽喰淑光」

 「ハリウッドで名声を欲しいままにする大女優」というとんでもない設定で、作中では主人公の夢子(CV早見沙織)とアイドルのユメミ(CV芹澤優)と歌唱対決をするという化け物キャラ。ちなみに原作での対決内容はアカペラで「Amazing Grace」を歌い完膚なきまでに2人を叩きのめすという展開なのだが、そんな設定のキャラをアニメにしようとしたら……自動的に彩陽しか残らなかった。そりゃそうだ。

 

・「トロピカル〜ジュ!プリキュア」より「エルダ」

 歌唱が一切関係ないキャラなんですが、まさかのプリキュア登場が悪役側だった彩陽。多分今後プリキュアになることはなさそうなのがちょっと残念だが……トロプリは悪役側も全然憎めない、むしろいい子たちが多くてほんとにハートウォーミングな良い作品なんです。エルダちゃん可愛かった。

 

・「ヒーラー・ガール」より「烏丸理彩」

 当然「歌」を主題にした作品だぜ。こちらは「歌の力で人を癒す」というテーマを持っているわけだが、主人公たちを支えてその道行きを示す圧倒的実力を持つ師匠こそが彩陽。ただ一声歌うだけで世界の全てを規定できる説得力がやばい。

 

・「アキバ冥土戦争」より「店長」

 下衆キャラも割とコンスタントに回ってくる彩陽ボイスだが、多分歴史上最もクズなのはこちらの店長ではなかろうか。ほんとにやる気ないし無責任な大人なんだけど、これで別に悪人に見えないあたりが彩陽の持つ最強の愛嬌なのですよ。

 

・「戦姫絶唱シンフォギア」シリーズより「雪音クリス」

 まぁ、やっぱ彩陽といったら雪音よ。最強のツンデレ、最強の健気さん、作中最大の善人にしてぶきっちょ可愛い僕らの姫。俺の中で「ご飯の食べ方が汚いけど許せる」貴重なキャラである。クリスソングはどれもこれも極まってるが、ガラの悪かった頃会心後の葛藤が全部泣けるのですよ。

 

 10月は3人だけなんですが、次回はこの流れで当然あの人です。

 

 

 

・関連リンク集

番組感想・Phantom 〜Requiem for the Phantom

番組感想・ファイト一発!充電ちゃん!!

番組感想・ささめきこと

はなまる幼稚園 に話 「はなまるすべり台/はなまるな天才」

2009年度・俺的アニメグランプリ(声優部門)

世紀末オカルト学院 第6話 「文明の道程」

○~Sphere's rings live tour 2010~ FINAL 3D映像特別先行上映

番組感想・TARI TARI

ジョジョの奇妙な冒険 SC 第30話「『バステト女神』のマライア」

○BD「シンフォギアライブ 2018

番組感想・劇団スフィア

番組感想・アキバ冥土戦争

 
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