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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<キャラクター部門・女性キャラ>

 さぁ、元気出して行きましょう、女性キャラ部門。列記してはいますが、これでもかなり削っております。

 今年を飾った国民的(?)萌えアニメのヒロインズからは、私は当然「田井中律」ちゃん(けいおん!)を選ぶわけですよ。あの5人の中からりっちゃん以外を選ぶ意味が分かりません。主に声の面で。ついでに声繋がりでいかせてもらうなら、やっぱりリコ、リム、ナギサの「御子神三姉妹」(あにゃまる探偵キルミンずぅ)でしょう。グルミンのかわいらしさは異常。さらに中の人でリレーすれば「ミナ・ツェペシュ」殿下(ダンスインザヴァンパイアバンド)もエロ可愛い。バンドの女性キャラはみなエロくて素敵過ぎます。

 ロリっ子パワーは他のところでも存分に堪能できて、並み居るロリキャラが素敵な「シャングリ・ラ」では個人的に「石田香凛」が最高。ゆかちボイスに生意気幼女、頭グリグリしたい。そうそう、「八九時真宵」(化物語)もグリグリしないと駄目ですね。噛まれないように注意しながらだけど。やっぱり渡辺明夫キャラクターならばんそう娘が一番ですよ。撫子派にはそれがわからんのです。

 幼女ばかり推していると時節柄色々と問題があるので、個人的に外せない「面倒な女性」枠からは、例えば「ベアトリーチェ」様(うみねこのなく頃に)なんかがいますよね。ツンツンデレツンデレツンツン。ギャップ萌えでいうなら「アムネリス」殿下(グインサーガ)も素敵でした。どっかでエロ同人とか作られそうなもんなのになー。

 大原さやか、渡辺明乃と続いたので、やっぱり中の人縛りも追加しておきましょう。今年の活躍でいうと、まずはなんと言っても伊藤かな恵の2キャラ、つまりは「佐天涙子」(とある科学の超電磁砲)と「鈴川小梅」(大正野球娘。)。かな恵キャラは、何故か知らないけどわき出すような人柄の良さが感じられます。また、個人的にいい位置取りだなぁ、と思う役者に神田朱未がおり、今期で言うと「月島若葉(クロスゲーム)、「芦原ちかこ」(GA 芸術科アートデザインクラス)なんかがある。あーさんの中部弁は本当に聞きやすいですね。そして、今年大ブレイク(?)をみせた珍獣といえば、なんと言っても新井里美。「白井黒子(とある科学の超電磁砲)を筆頭に、「アンナ・カートランド」(大正野球娘。)、そして「ナジェイラ殿下」(花咲ける青少年)と、ババァ声との評判を真正面からプラスに持っていく八面六臂の大活躍。

 そして、今期最後の最後までベスト3に入れるかどうか悩んだキャラクターが、悲劇のサイエンティスト、「木山春生」(とある科学の超電磁砲)。彼女は真っ直ぐで、賢くて、そしてエロい。田中敦子の自在の演技によって、誰よりも作中で輝いていたのが彼女でした。

 気付けば声優を褒め称える部門になっている気がしますが、下の方でもう一回声優部門がありますんで。さぁ、ランキングを選ぶぞ!

 

 

第3位

‘05 「灼眼のシャナ」より「“弔詞の詠み手”マージョリー・ドー」

‘06 「天保異聞妖奇士」より「アトル」

‘07 「バンブーブレード」より「千葉紀梨乃」

‘08 「とらドラ!」より、「逢坂大河」とその他ヒロインズ

09 「デュラララ!!」より「セルティ・ストゥルルソン」

 今期グランプリ企画の心残りに、時期的な問題で「デュラララ!!」が入れにくいということがある。1クール終わった時点での完成度はかなりのもの。残りの1クールでも充分に楽しませてもらえそうなだけに、これをカウント出来ないのは実に勿体なかった。そして、来年の同企画(あればだけど)では多分端境期の作品ってのは印象が薄くなってしまい、どうしても選びにくくなってしまう……勿体ない。

 そこで、せっかくなのでここでセルティの魅力だけは評価してしまうことにした。おそらく史上初であろう、「顔が無くても美人で萌えポイントを押さえたキャラクター」。一応顔は登場しているから組み合わせた状態を妄想することは可能であるが(そしてその場合は張間美香になってしまうが)、やはりセルティの本質というのは、本人が思っている通り、頭が無い状態で1つの人格だ。もしくっついてしまったら、違うキャラクターになってしまうかもしれない。あくまで私が好きなのは、「顔のないセルティ」である。

 「顔がないのに美人」。これは実に不思議なことだが、考えてみりゃ、アニメなんてしょせん絵である。顔の造形をどうこういうことなんてほとんど無いわけで、ボディラインが分かれば「セクスィー」なのは分かるし、さらに立ち居振る舞いから性格も伝わる。これだけの条件があれば、充分「美人」であることが分かるのだ。生真面目ながらも、ちょっとアウトローな新羅とともに活動しているために多少のヨゴレ仕事には動じない懐の深さがあるし、ことが首や新羅のこととなると、何もかもなげうつだけの情熱的な側面もある。そしてどこかお茶目で、生真面目なだけに抜けたところがチャーミングにうつる。ちょっと天然が入りながらも最強の武力をほしいままにし、池袋の都市伝説として昇華した首無しライダー。彼女の魅力は、実に新鮮であった。

 もちろん、これってセルティ像を作り上げたスタッフの力。声なき声を巧みに演出する監督の熟練した物語性の構築と、それを余すことなく画に落とし込むスタッフ全体の技術の高さ。そして勿論、中の人。ぴっちりライダースーツをまとって猫耳メットを被ったみゆきちも、見てみたい気がする。案外似合うかもよ。

 

 

第2位

‘05 「地獄少女」より「閻魔あい」

‘06 「うたわれるもの」より「トウカ」

‘07 「キミキス pure rouge」より「二見瑛理子」

‘08 「紅」より「九鳳院紫」

09「ささめきこと」より「村雨純夏」

 今年もっとも惚れ込んだ女性キャラクターといえば、あらゆる属性を飲み込み、悠然と構えた「暴刀村雨」こと、村雨純夏嬢があげられるだろう。これまで数多存在していた「百合アニメ」に風穴を開け、「ささめきこと」をあそこまで刺激的な作品に昇華させたのは、当然ながら純夏さんの人徳あってこそである。

 彼女の属性は、一言で語るのが難しい。「百合」といえばそうだ。作品のメインテーマを考えれば、彼女の最も大切なパーソナリティはそれ以外に無い。しかし、この作品における「百合」の第一人者は相方の汐の方だし、純夏さんはそんな嫁の姿を一歩引いたところから見る、どちらかといえば亭主の役割だ。愛情と思いやりがあればこそ、彼女は彼女として立脚できる。

 そして、武闘家としての頼もしい一面や、常に学年トップに君臨し続ける学究委員長としての一面もありながら、純夏さんはどこまでもお馬鹿だ。「メガネメガネ」は一周回ってあり得ないくらい高レベルなボケであるし、高校2年生の女の子が「女心ってのはわっかんねーなー!」と叫ぶというのも色々あり得ない。ロマンチックな乙女かと思いきや、朱宮君の告白には眉一つ動かさずに冷静なジャッジを下し、妹に詰め寄られても「あ〜、ふったな〜」とにべもない。純夏さんは、どこまでも自分に対して真っ直ぐだ。もちろん、それは不実であったりワガママであったりということではなく、あずさに対しては、自分が彼女を傷つけてしまったことを理解し、責任ある対応をしている(いささか不純な妄想は孕みながら、だが)。

 どこまでも大人で、どこまでも子供。それが純夏さんの最大の魅力である。アニメでは汐と宿題をする夏の1日で幕を閉じているが、原作ではさらなる試練が彼女を待ち構える。是非とも、アニメで続きを。彼女の人生に、幸多からんことを。

 

 

第1位

‘05 「ぱにぽにだっしゅ」より「レベッカ宮本」

‘06 「ローゼンメイデン・オーベルテューレ」より「水銀燈」

‘07 「ひぐらしのなく頃に解」より「鷹野三四」

‘08 「SOUL EATER」より「魔女メデューサ」

‘09 「CANAAN」より「リャン・チー」

 この部門の過去の1位受賞履歴を確認すると、なんと3年連続で「敵役」が選出されている。「ローゼンメイデン・オーベルテューレ」からは、誤解と妄執により愛情に満ちた姉妹を手にかけることになった壊れかけの第1ドール。「ひぐらしのなく頃に解」からは、自分の出生を呪い、全ての世界と「神」にすら挑んだ天才科学者。そして「SOUL EATER」からは、学者として、武闘家として、そして母親としてたった1つの信念を曲げることなく、最後まで主人公達を苦しめた偉大なる魔女。

 そうなると、これはもう仕方がない。「CANAAN」という作品は、主人公のカナンでも大沢マリアでもなく、ライバルのアルファルドでもなく、狂言回しのユンユン、お色気担当ハッコーでもない、リャン・チー様のための作品であった。絶妙なバランスで構成された嗜虐と被虐のアンビバレントと、それらを切り替えるための苛烈な性格、どこかすっとぼけて茶目っ気を見せる千変万化のリャン様劇場は、この作品の中では一際異彩を放つ存在感であった。「サビを続けなさい」「姉ぇさまが私を!」「愛も!」などの名台詞の数々はもちろんのこと、ラストシーンとなる「彼女添」での大立ち回りは、アクションとしてもドラマとしてもつけいる隙のない完璧な出来。作中で誰よりもスタッフに愛されたのは、間違いなく彼女だった。様々な「愛」がめまぐるしく揺れ動く本作中で、最も激しく、最も切ない「愛」を唱えていた彼女だけに、ラストシーンでその「愛」が散りゆく様は、全てをなげうった一人の女性に対するいとおしさを感じずにはいられない。彼女には、なんとしても彼岸で幸せを掴んでもらいたいものである。

 そして当然、中の人、田中理恵には最大級の賛辞と謝意を。彼女があってこそのリャン様ですからね。しかし、振り返ってみるとこの部門には田中理恵キャラが3人もいるんだな。まぁ、ある程度偏るのは仕方ないよね。

 

 

<声優部門>

 今年も数々の声優たちの素晴らしい演技、素晴らしいトークで楽しませていただきました。私の場合はアニメ視聴の根本に「声優の声が聞きたい」という動機があるので、やはりこの部門には特別な思い入れがあります。さぁ、今年は一体どんな個性豊かな役者たちがアニメを彩ったのだろうか。

 まず、真っ先に1人挙げておかねばならないのは、めでたく声優アワードで主演女優賞に輝いた沢城みゆきの存在だ。以前から信仰にも似た絶大な信頼を寄せていた彼女だが、今年の活躍も本当にお腹いっぱい。カナン、矢野っち、トモカネ、ミレポ、ラグ、神原、キャル、マ太郎、セルティ……どれを取っても主役クラスの迫力がある。今更ここで取り上げるのも馬鹿馬鹿しいので記録としては残さないが、彼女の時代はいつまで続くのか、今後も注目である。

 さて、その他の人物を見ていくと、まずは今年やたら元気だったのは、角川が一枚噛んでる気がする、プロダクション・エース所属の役者達。「シャングリ・ラ」の美邦様で愛嬌を振りまいた有賀由衣がそうだったし、「そらのおとしもの」でレギュラークラスに抜擢された美名野水伊織、「キディ・ガーランド」のクフィーユでデビューした合田彩もこの事務所だ。ごり押しキャストというならば文句もあろうが、彼女たちはそれなりに基礎の出来た状態で登場しており、伸びしろも考えれば今後が楽しみな人材といえるだろう。

 他にも新人枠では「キルミンずぅ」のメインキャストがやたら安定していたのが印象的。ポチ姉役の安済知佳、ケン役の田村睦心、タマオ役の池辺久美子と、3人も見知らぬ名前が並んでいたのに全く耳に障らないのは非常に感心した。後は「けいおん!」でブレイクした感のある日笠陽子と竹達彩奈か。ぴかしゃの場合はすっかり芸人としての売り込みになってる気もするけど。

 新人枠を離れると、やはり中堅どころの活躍は鉄板の貫禄がある。キャラ部門で選出した田中理恵は今年も元気だったし、「ティアーズ・トゥ・ティアラ」のモルガン、「れでぃ×ばと」のセルニアで不動の存在感を示した中原麻衣も後進に席を譲る気はないだろう。クイーンオブアニメ・川澄綾子は未だヒロインの座を脅かし続け、「れでぃ×ばと」の朋美、「聖痕のクェイサー」の美由梨など、抜群の存在感はまさに女王。そして我が心の礎である大原さやか様も、今年はベアトリーチェ役で新境地を開拓。「戦う司書」のオリビア=リットレット、「戦場のヴァルキュリア」のセルベリア、「とある科学の超電磁砲」のテレスティーナなど、はすっぱな役、悪役方面への広がりが実に蠱惑的だ。

 また、去年以前に選出した面々の躍進が今年も眩しい。遠藤綾は確実にその芸幅を広げて安定期に突入したし、佐藤利奈の無双っぷりは言わずもがな。どれだけ売れっ子になってもそのままのサトリナが素敵。また、一皮むけた感があるのは相変わらず露出の減らない戸松遥。一時期は「戸松がやるとどれも戸松」と言われていたのだが、今年は「GA」のキサラギなんて荒療治もありつつ、「もう戸松は戸松でいいじゃないか」という突き抜け方を見いだした。「クロスゲーム」の若葉、「CANAAN」のユンユン、「れでぃ×ばと」のヘディエ、「戦う司書」のノロティ、「にゃんこい!」の桐島姉妹など、「戸松ではあるが、戸松でいい」という役の幅は確実に広げてきている。個人的には、彼女にはポスト川澄が狙えると見ている。声音を変えるばかりが声優ではないのだ。

 そうそう、声優アワードでも選ばれていた伊藤かな恵の大躍進も今年のニュースの1つ。なんか気にくわなくて「しゅごキャラ」を切ってしまったのが懐かしい。小梅さん、佐天さん。みんないい子ばかり。そしてやっぱり、我等がしゅが美ですよね。wikiで確認すると、2009年の仕事の増えっぷりに鼻血が止まりません。2009年は佐藤聡美の年と言っても過言ではないし、多分2010年もしゅが美イヤーになるのです!

 ちゅーこって、散々名前を並べてきましたが、来年以降も楽しみな声優業界。今年を飾る3人を、以下に選ばせてもらいました。

 

第3位

‘05 「植田佳奈」 ‘06 「小林ゆう」
‘07 「戸松遥」 ‘08 「佐藤聡美」

09 「原田ひとみ」

    アニメ「ささめきこと」「バカトテストと召喚獣」

       「ひだまりスケッチ×☆☆☆」ラジオ「バカテスラジオ」他

 毎年1人は「新人枠」として1年前まで名前すら知らなかった人間を入れることがここ数年の通例になっているのだが、今年度その枠に飛び込んできたのは、「淫獣を越えた淫人」「バカチチ」「チチビンタ」「身体は大人、頭脳は厨二」などの数々のキャッチコピーを獲得した、バオバブの放つ新手の刺客、原田ひとみ嬢である。

 なにやらキャリアとしてはエロゲ界隈で下地を積んできたらしいのだが、今年はアニメでその存在感をいや増した。しかも上記の3本のアニメは全て準レギュラー以上で、その全ての声音が全く違うという芸達者な面を見せてくれたのは非常に好印象。地声の方でも脳髄に響くような甘ったるさが癖になるし、どこまでが計算か分からない天然トークの破壊力は、これまた毎年選出している「芸人声優」枠としても充分な説得力がある。なんであんな美人の可愛らしい声で「男だらけのふんどし祭り」とかいう台詞が出てくるやら。アーティスト活動を行うことが出来る充分な歌唱力も、今後の発展を考えれば強力な武器になるだろう。本当に、スキルだけを見ても死角のない、恐ろしい人材と言える。

 そして、なんと言っても彼女の場合は物怖じしないオタク気質と下ネタを全て受けきる恐ろしいまでの包容力、そしてそんな内面に全くそぐわない(そしてある意味どんぴしゃでもある)、エロさが最大の武器。これまで「エロさで真正面から売れる声優」というのは数が少なく、せいぜいたかはし智秋がその路線でそこそこ成功したくらいなので、ハラダチャーンのエロ脳髄と乳の破壊力は、まだまだ未知の領域を多分に含んだブラックボックスだ。ダチャーンの胸には、夢と野望が詰まっている、らしい。「ちがうもーん! そんなことないもーん!」が彼女の声できちんと再生できるようになれば、とりあえずダチャーン信者の一歩手前だ。

 

第2位

‘05 「斎藤千和」 ‘06 「後藤邑子」
‘07 「佐藤利奈」 ‘08 「遠藤綾」

09 「悠木碧」

    アニメ「あにゃまる探偵キルミンずぅ」「夢色パティシエール」

       「ダンスインザヴァンパイアバンド」他

    ラジオ「ラジオインザヴァンパイアバンド」他

 今年一番の「伸びしろ」があった声優といえば、やはりここはあおちゃんしかおるまい。去年の女性キャラクター賞に紫を上げていることから分かる通り、1年前からあおちゃんボイスは脳内にこびりついていた。しかしまぁ、まさかここまで知名度を上げてくるとは。

 「紅」の紫で主演デビューをかざった悠木碧。個人的には「高校を卒業して、仕事に専念できるようになったらゆっくりキャリアを積むんだろう」と思っていたのだが、気付けばわずか1年で主演作が3本、サブキャラも含めれば一躍人気声優の仲間入りを果たしたのは確実だ。何故ここまで一気に仕事を増やしたかといえば、やはりそれは「うまいから」に他ならないだろう。

 あおちゃんの場合、その特徴はなんと言ってもいかにもアニメっぽいキンキン声。これまで担当した役が全部幼女であることからも分かる通りに、天性のロリボイスは他に比肩するものはない。また、幼い頃から芸能界に携わってきた経験がものをいうのか、声量、滑舌の安定感は同年代では群を抜いているし、物怖じしない舞台根性がどんな役でもまるっと飲み込んでしまうだけの余裕を生み出している。「キルミン」のリコ、「夢パティ」のいちごと続いた後での「ヴァンパイアバンド」のミナはなかなか衝撃的だったし、「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」でのノエル役も、少ない台詞で充分な存在感が出ているのが凄い。この歳でここまで仕事をこなせてしまうと、今後どこにのびていくのかが分からないので逆に恐ろしかったりもする。

 幸い、「紅」では沢城みゆきに師事し、「ダンスインザヴァンパイアバンド」でもチーさまこと千和との繋がりを密にした。声質からいって、「新世代の斎藤千和」を担う可能性は充分にある。是非諸先輩から貪欲にスキルを盗み、今後もメインをガンガンはれるような一枚看板になることを期待したい。

 

 

第1位

‘05 「生天目仁美」 ‘06 「井上麻里奈」
‘07 「阿澄佳奈」 ‘08 「井口裕香」

09 「高垣彩陽」

  アニメ「ささめきこと」「ファイト一発!充電ちゃん!!

     「そらのおとしもの」「はなまる幼稚園」他

  ラジオ「ささめきラジオ」「はなまる幼稚園 らじお組」他 

 まったくの予定調和な気がして大変申し訳ないのだが、今年の一押し声優といえば、ここは彩陽しかいないのである。本来なら去年以前に評価すべき人材だったような気もするのだが、露出の量の関係で、今年改めて取り上げることになった。

 思えば、初めて彩陽ボイスを聞いたのはもう3年も前のこと、「Venus Versus Virus」と「デルトラクエスト」という2本のアニメで、突如主役クラスを2つももぎ取った新人が現れたことで、何が起こったのかと興味を引かれた。そこでミュージックレインという事務所の存在を知ったのである。しかし、その後は1期遅れで「神曲奏界ポリフォニカ」、さらに「もえたん」「To LOVEる」と続き、世間は一大戸松ムーブメントへと流れていく。さらに同時期には「ウミショー」が始まり、「ネットゴーストPIPOPA」、そして今年の「けいおん!」へと、豊崎愛生にも大きな変革が。仕事量では決して見劣りしない彩陽だが、作品的に地味な部分が多かったためか、なかなかミューレ陣営の中でもセールスに繋がっていないイメージがあった。

 はっきりいうと、今年もその流れは続いている気がする。「けいおん」「超電磁砲」とヒットを飛ばした豊崎、相変わらず仕事量が膨大な戸松に続き、最後の1人である寿までもが、「けいおん」「超電磁砲」セットに出演して知名度を上げてきている。何故かしらないが、彩陽だけが「ミューレ陣営(というかsphere)」の中で別働隊のような動きを見せているのだ。

 この流れは何が原因なのかはよく分からないのだが、極端なひいき目から見ると、これは彩陽の実力故の方向性なのではないか、という気もする。主役を演じた「ささめきこと」での大活躍は言うに及ばず、「はなまる幼稚園」での柊師匠の存在感、「Phantom」での静かに横たわるアインの醸し出す空気、「充電ちゃん」でのアレスタのぶっ飛んだ属性に、「そらのおとしもの」での会長の張り詰めた威圧感、そして「聖痕のクェイサー」でのマグネシウムの常軌を逸した変態性まで。まさに「役者」の2文字がふさわしい、千変万化の彩陽節である。ここまで「役」としての完成度が高いと、他の面々のように「アイドル声優」としての売り出しは必要無いし、どこかそぐわない気すらしてしまう。他のメンバーを貶めるつもりはさらさら無いが(他の面子も好きなので)、彩陽だけが、別次元のスキルを持っているという見方は偏りすぎだろうか。

 私の場合、声優オタクを自称してはいるが、やっぱり声優に求めるものはアイドル性やトークのうまさに加えて、なんと言っても役者としての迫力である。若年化が進行してこの世代にも数々の人気声優がひしめく昨今だが、彼女の持つポテンシャルは、やはり頭一つ抜きんでていると思うのだ。上記の悠木碧には「新世代の斎藤千和になりうる」と書いたわけだが、彩陽の場合は、その実力と役に対する真摯な姿勢は、「新世代の沢城みゆき」に通じるものが……って書こうとしたら、なんと彩陽とみゆきちは同年代であった。やはり沢城先生は化け物だった。

 改めて、「新世代の雪野五月になれる」気がする。来年以降も、彼女の活躍から目がはなせないぞ。

 

 

今年も、良きアニメに巡り会えますように。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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