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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「そふてにっ」 5→6

 個人的には充分楽しませてもらった、たいへんくつろげる一作。世間的にはあんまり話題になっていないようなのが残念至極。大量消費の世の中で、どうしてもこういう押しの弱い(セールスにお金がかかっていない)作品は不利益を被っている気がします。

 ちょっと話題がそれるが、私は「質アニメ」という言葉が嫌いだ。どこに生まれてどんな経過を経て育った言葉なのかは知らないが、どうやら某大手アニメブログあたりでDVDの売上についての話題が登ると持ち出される言葉のようである。端的に言えば「クオリティが高く、一部の蘊蓄好きや通ぶりたい人間が評価するが、売上が伸びずに期待はずれに終わる作品」くらいの意味になるのだろうか(あくまで私が見たところの判断だが)。

 確かに、世の中にはアニメを評価する大きく2つの基準があり、それが「売上」「質」と分類されやすいことは事実だろう。もちろん、この2軸に相関性はあるわけだが、「ショボいくせに売れてるよな!」とか、「あんなに面白くて素晴らしいのに何故売れない!」という、主観と売上の齟齬を埋めるためにはこの2種を同値にしない方が良いのである。そして、実際にソフトの売上だけがアニメの出来を評価する軸にすることは出来ないので、この2軸は存在していると見ていいだろう。

 そして、現状では「質アニメ」は揶揄の言葉として用いられることが多い。「散々持ち上げていたのに売上が伸びないなんて大したことのない作品だ」と。売上による評価というのは、売り手側からすれば当然必要な基準であろうし、1つの成否判断として正統であるが、それを受け手側が評価するのはどこか不当である。「何枚ソフトが売れたか」はあくまで多数決の原理でしかなく、多数決だけが正しさでないことなど、誰もが知っていることなのだから。商売でアニメを作る側が結果を見るときに参照する軸として存在しているものを、受け手側が「売れたから面白いのだ」という風に再解釈するのは、一切意味のない行為なのである。

 そして、更に「質」という基準も非常に曖昧である。例えば最近でいえば「STAR DRIVER」「まどかマギカ」なんかは「質」が高いと評される作品だろう。つぎ込まれた予算が大きく、関わったスタッフの数も莫大。そういう「手のかかり方」が「質」と表されるものである。また、スタジオごとの性格もこの「質」に分類されやすく、ひょっとしたら「ムント」なんかも質アニメに分類されるのかもしれない。もちろん、そこに明確な分類基準はない。

 では、話を戻してこの「そふてにっ」は「何アニメ」なんだろう。現時点では、どうも売上が伸びるようには見えないので、「成功例」とは言われまい。更に、XEBEC制作の作品は「質アニメ」とは言われにくい。「もっとTo LOVEる」や「れでぃ×ばと」などは売上もボチボチだったが、そういう場合にはむしろ「萌えもの好きの固定客がいるから」と判断されるため、「作品自体のクオリティが高いスタジオ」という認識ではない。となると、売上も「質」も高くないこのアニメは「駄作」と言われるのか?

 もちろん、私はそんな風には考えたくない。かかった予算、割かれた人員がどの程度かは知らないが、おそらく話題になるような作品(今期なら「タイバニ」や「いろは」など)に比べたら期待値は低くて、そこまで充足したバックアップは得られていないだろう。その上で、限られた枠を飛び出し、アニメ独自の面白さを出そうとする製作側の意気込みは充分に感じられた。上坪監督の駆使する奇妙なアートワークや、脱力したシナリオラインをきっちりと1クール運びきるシリーズ構成、そして見やすさと楽しさを優先させたシンプルな画面構成など、この作品は、充分にオリジナリティがあり、見るべき点の多い「佳作」だった。もちろん、新規なチャレンジもあるし、いわゆる「萌えもの」に傾いた作品ではあるので客層を選ぶ部分もあるだろうが、見せたい部分を切り取り、それを十全に活かした状態で画面にのせようという意気込みは評価されて然るべきだ。多分、こんなところでこんなことを書いていても誰も賛同はしてくれないかもしれないが、今期の作品の中でも、屈指の「良いアニメ」だったと、改めて記しておきたい。上坪監督、ありがとうございました。

 そして、この作品のキャストの充実っぷりは、これまた今期の作品の中では屈指。伊藤かな恵、喜多村英梨と揃えたメインの布陣を、伊藤静、矢作紗友里、明坂聡美の中堅層で囲み、ゲストキャラにも井上麻里奈や沢城みゆきが投入されている。あとはほら、最終話ではsphere全員集合とかしてるし。実は、かなり贅沢な使い方だったりするのである。そういう客層がもうちょっとついてもいいんじゃないかと思います。そんな中でも地味に気になったのが、みっしー役の松本忍という人。今まで認識したことがなかった男性キャストなんだけど、すっごい自然に入ってきたので調べてみたら、それなりにベテランと呼べる経歴の役者さんのようである。これを契機に停滞し続ける男性声優業界の風通しを少し良くしてもらえないもんかな。

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