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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 見に行きました。かなり楽しみにしてたんです、これ。別にジュウレンジャーもアバレンジャーもリアルタイムで見ていた世代! とかいうわけでは全く無いのだが(そもそもリアルタイムで見始めたのゴーカイからだし)、どちらもちゃんと東映チャンネルで視聴済みだったし、「スーパー戦隊199」でドはまりした身としては、やっぱり「戦隊の世代を超えた絡み」って、すげぇ好きなのよ。今回はいつものVSシリーズに加えて戦隊2つ追加。つまり4戦隊(プラスα)そろい踏み! ネタバレ警告前に一つだけ書いておくと、マジ楽しいから。これ、最近の映画の中でもかなり当たりだと思う。悩んでるなら見に行くべし。意外なことに、ゴーバスファンにもかなりお勧め出来るのが嬉しい!

 

 (以下、ネタバレしか無いので一応注意)

 




 いやー、想像以上にハマるポイントの多い、実に贅沢な映画だった。多分この満足感は、「戦隊4つ分」っていうサイズが映画に丁度良かったからだと思う。いや、もちろん1時間強なんて時間は戦隊2つだけでもいっぱいいっぱいになるんだから、4つもフルで描ききれるわけないんだけど、劇場版ならではの「お祭り感」を出しつつ、過剰にならない良いバランスがこの辺なんじゃないかと。完全にスーパー戦隊の歴史のみをネタにした「199」は別枠としても、最近やっていた「スーパーヒーロー大戦」なんかは、どうしても回りの戦隊が雑になっちゃうんだけど、今回は「恐竜」縛りってことで繋げる要素が豊富にあったので、きちんとジュウレンジャーもアバレンジャーもお飾りじゃなく機能している。やっぱりオリジナルキャストの存在感ってでかいよ。いや、ゲキは流石に太りすぎだと思ったけどね! 仕方ない、パンフ見たら役者業は引退してるらしいし。役者でもなんでもない一般人の46歳で、あれだけのアクションがまだまだ出来たっていうだけでも充分すごい。そして、それを引っ張ってきた東映もすごいと思う。

 今からべた褒め、というか個人的に盛り上がったポイントを好き勝手に書き連ねていくつもりだが、その前にこの作品の問題点も挙げておこう。端的に言うと、「話は無茶苦茶」。いや、戦隊映画の話なんてえてして無茶苦茶なものが多いが、今作は「大筋」というものは基本的に重要視されていない。とにかく、「シーンとシーンを繋いで流れに乗せる」ことを大命題としているため、最終的に出来上がる大きな画については、多分整合性とか、収束性とか、そういうものをあまり大事に見ていない。たとえば、毎年そこそこおざなりになる「VS」要素だが、これまでは一応なにかと理由をつけて2つの戦隊が戦うシーンを作っていたのだが、今回はマジで無い。恐竜ハンターになったキョウリュウジャーがいたことはいたのだが、ゴーバスとの直接対決は無い。ちょっとキングににらまれただけだ。これで堂々と「VS」を名乗っているあたり、なかなかのタイトル詐欺である。更に、一番大事なはずのラスボスの扱いの雑さが尋常じゃない。グリフォーザ、暗黒鎧ガイルトンの存在感は充分なのだが、後に控えしラスボス恐竜が本当に適当。造形もそうだし、扱いもぞんざいすぎ。「最後はそれで終わりかい!」ってなる。テンプレートなんだからそりゃ用意しなきゃいけないのだが、出すなら出すでもう少し面倒見てあげても良かった気が。その他にも、「ガブティラって結局どんな存在やねん」とか、「悪の組織の手の結び方はどうなってんねん」とか、雑多な点を挙げればきりが無い。

 しかし、これらの粗は毎年の作品でも多かれ少なかれあるものだし、前述のように、「流れが書きたいんじゃなくてシーンが書きたい」作品なので、個々のシーンが全部盛り上がってればそんなこたぁ些事である。多分、お子さん方にはこれくらいのシナリオで充分だし、それなら1つ1つのギャグやらバトルで盛り上がった方が親切ってもんだい。今回は全ヒーローが生身で戦うシーンが非常に多く、それだけでもかなりの満足度。アミィが戦うたびに「もっとローアングルで! カメラもっと下げて!」とひたすら念じながら見ることになるのです。まぁ、初めてはいたスカートの下にも当然何か履いてたけどな!!

 さて、あとは個々の戦隊の扱いと、盛り上がりポイントの復習をしていこう。まずはキョウリュウジャーから。現役戦隊、主人公ポジションなので当然画面に出ている時間は一番長く、上で書いたようにとにかく生身のアクションが多いのが見どころ。なかでも、獣電池不足で変身出来なくなってしまった直後の、全員が雑魚兵士たちにボコボコにされるシーンの悲壮さはたっぷりと尺を取られたかなり重要なシーンで、そこから立ち上がっての6人のアクションはかなりアツい。悪堕ちしたスタイルのままで戦っているので、いつもと違って凄く真面目そうな面々が印象的だ。スピリットレンジャーたちが一切登場しなかったのはキョウリュウワールドを描く上ではちょっと残念ではあったが、まぁ、こんだけ大勢いるなかでキョウリュウジャーだけで10人並んだら流石に迷惑だからな(それでも7人おったしな)。ダンテツの出番が地味に多く、いちいち恰好良かったのが凄かった。なんか、レジェンドたちと並んでても一番勇ましく見えるのがダンテツってのがすごい。山下真司って恰好いいんだよなぁ。

 個人的に一番嬉しかったのが、ゴーバスターズの面々が予想以上に大活躍してくれてたこと。既に業務は解散していたはずだし、メンバーも欠けているし、敵対していた組織は完全消滅したし、なかなか活躍は難しいんじゃないかと心配していたのだが、その全てを吹き飛ばしてくれた(まぁ、ゴリサキとウサダが出なかったのは残念ではあったけども)。キョウリュウの面々との絡みでガッツリと個性をだしながら、充分な強さで先輩としての威厳を示す。もちろん、個々のネタで懐かしさをアピールするのも忘れちゃいない。トリンとヒロムの邂逅シーンは吹き出してしまったし、その後指令がトリンのおひげ(?)なでなでしてたのも可愛かった。そして樹液の野郎の大活躍を挟んで、まさかの陣先輩復活。もうね、キョウリュウジャーを差し置いて、個人的にはあのシーンがナンバーワン。キョウリュウに負けないくらいにおちゃらけて、なかなかシリアスにならないJが、あそこだけマジになるのよ。「俺が1人に見えるなら、ようく目を懲らせ!」って、あの台詞が本当に恰好いい。思わず号泣してしまったよ。Jはその後もおいしいところを色々さらっていって、相変わらずの活躍振りだったなぁ。

 そして残った戦隊が2つ。まずはジュウレンジャー、というかゲキ。確かに太ってたんだけど、その貫禄はレジェンドとして充分でしたよ。やっぱりね、どんなシナリオでも、どんな画面でも、ビシッと決めて「ダイノバックラー!」だけでビリビリくるわけよ。久しぶりに守護獣に敢えて嬉しかったんじゃないかなぁ。流石にこれだけ昔の戦隊なので全員揃いってわけにもいかず、残り4人はスーツだけの登場ではあるのだが、なんと、トリケラレンジャー以外は声を当てていたのが御本人!! いや、劇場で聞いてても分からなかったんだけどね。これは頑張ったなぁ。どうせだったらゴーカイジャーに出てたんだからゴウシは顔出しで出てきても良かった気もするんだけどね。そして、アバレンジャーからはなんとリョウガだけじゃなくて幸人さんまで登場! こちらはゴーカイに出ていた通りですね。幸人さんに「俺のダイノガッツで」って言われるだけでもかなり得した気分。そしてリョウガだが、いや、全然変わってなかったよ。あのまんまのリョウガだったよ。振り返ってみると、アバレッドってかなり特殊な赤の戦士なんだよね。常に敬語で物腰柔らかいレッドって、史上唯一だもん。その差がきっちり出ていて、一目見ただけで「伯亜リョウガが帰ってきたんだ!!」ということが分かるのが嬉しい。そして、冒頭で悪堕ちして襲ってきたリョウガもかなり恰好いい。袋男状態はちょっと笑ってしまったが、何がすごいって、あの恰好、あのスタイルだと、袋被っててもリョウガって分かるんだよ。悪状態での爆竜チェンジ、ひょっとして仲代先生がモデルなんじゃないかな、って思えるような堂々とした変身ぶりにキュンキュン。残念ながららんるちゃんはいなかったし、アスカに至っては存在すら語られてないんだけど、まぁ、別次元にいる人はしょうがないよねぇ。

 そして、そんなごった煮的な戦隊の相手をする敵側組織も実に賑やか。雑魚モンスターだけでも、バーミア兵が2パターンいるおかげでゴーレム兵、バグラー、ゾーリ魔にカンブリ魔と、本当に色彩鮮やか。これに敵幹部が大量に。グリフォーザが今回の敵に選ばれたのは何となく分かるが、エヴォリアン代表がガイルトンだったのがちょっと意外。まぁ、残りの幹部はあんまりシリアス向きじゃないかもしれんからな。デーボス軍が力添えするのは当然だけど、今や本放送ではすっかり内部崩壊してしまっているので、戦騎の団結シーンはそれだけでも貴重。何故かラッキューロまでもが戦闘参加してるんですよ(ほとんど役に立って無かったけど)。ここでしか見られない、「喜怒哀楽デーボスなんちゃら」(名前失念)なんて珍妙な技も披露してくれたぞ。意外に強いのか、ラッキューロ。そして、そんなデーボス軍の下にどさくさに紛れてやってきたのは、我らがエンターさんとエスケイプさんではないですか! この2人の活躍が見られただけでも今回は満足ですわー。まさかのダークバスターまで披露してくれちゃって、どんだけサービス精神旺盛なんですか。ちなみに、やられるときのコマンタレブーなエンターさんも可愛かったが、やっぱりエンディングでしゃきしゃきダンスしてるエンターさんが一番プリティー。

 で、これだけの軍団が入り交じってのバトルなので、当然やりますよね、シャッフルからのネタの数々。筆頭は、ノッさん、うっちー、リュウさんによる「アラサートリオ漫才」。いいわぁ、この3人は最高だわぁ。あの2人に任せるとリュウさんがあんだけはっちゃけられるんだ。ジェネレーションギャップが無いって素晴らしい(一人は武士だが)。Jのとこに送られた2人は可哀想だが置いとくとして、レッドどうしの絡みも王道ながらもアツい。クールなヒロムはキングと絡みづらそうにしていたが、ラストバトルの後には、最初に拒否していた握手をごく自然にやってるあたりがツンデレっぽくて良い。ヒロムは初期も初期に比べれば随分丸くなったもんだよ。ゴーバスのテーマである「バディとの絆」っていうのが、今回のガブティラとの友情を補強しているのが心憎い。そしてなんと言っても、ヨーコとアミィのガールズトークね。ヨーコのおかげでアミィが初めてスカートを履いてくれたんだから感謝しなければ。そして、流石の坂本監督、この2人に差し向けた相手がエスケイプさんってんだから分かってらっしゃる。戦隊映画とは思えない女3人の激闘シーン。ただでさえアクションがキレッキレのエスケイプさんに、よく2人はついていったもんだ。「こっちがゴクで、こっちがマゴク、とてもいいものよ」っていう台詞は思わずあわせて復唱してしまいました。その他にも、変身後の対決シーンではうっちープラス女性2人の「プテラ縛り」や、「ピンク色のトリケラなんて珍しいな」と幸人さんが言っていたトリケラ縛り、ボーイとソウジの青二才縛りなど、縦横無尽のコンビネーションが本当にアツい。あ、地味に笑ったのはほんとに一瞬だけだった樹液とトリンのシルバー縛りね。流石にそこは組み合わせにくかったはずだけども。

 

 とにかく、密度の濃い「戦隊エキス」がぎゅっと詰まった作品になってる。「恐竜」というテーマできれいにまとまっているおかげで横の広がりも見やすいし、何が何でも楽しまなきゃ損。個人的には、今作で私が想像以上にゴーバスのファンだったんだなぁ、ということが再確認出来たのが大きかった。これを最後に、ゴーバスは戦隊の歴史の1ページとなり、記録に名前を残すことになるわけだ。お疲れ様ゴーバスターズ、お疲れ様エンターさん!

以上だ!

 

 

……あ、違う、1つ忘れてた。戦隊の歴史だもの、「次」があるわよね。VSシリーズは新戦隊の顔見せの舞台でもある。毎回、颯爽と登場して現役戦隊のピンチを救ってくれるのが新戦隊の立ち位置なのだが……なんとまぁ、まさかのオチを持っていくという傍若無人な所業。怖いもの知らずのトッキュウジャー、登場! いやー、腰から砕ける馬鹿さ加減に、大いに大いに興味が湧いたよ。キョウリュウは完全にコメディ寄りの作風だったから、次はそれなりにハード路線になるのかと思ってたが……まぁ、あのビジュアルでシリアスに行くわけないよね……下手したらキョウリュウ以上にユルい連中。ブレイブの次のテーマは「イマジネーション」ですか。こりゃぁ新世代のカーレンジャーになってしまうかもしれないホープ。それがトッキュウジャー。なんかもう、色々ひどい(褒め言葉)。名乗りがウザい、整列がキモい、必殺技がネタ臭い。なんで合体武器撃ってるのに「ご注意下さい!」やねん。そしてどういう意味があるのかよく分からない「ノリカエ」システムなどなど、もう、今から気になってしょうがないゾ。一度戦隊カルチャーにはまってしまった人間はこうもちょろいものか。怖い。

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