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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  というわけで、流石に封切り日や週末はキツそうだったので、平日の昼日中に観てきました、劇場版「なのは」。先日購入した「ささめきこと」のDVDがなんか不良品だったのでショップに返品・交換をお願いしにいったついでです。まぁ、どっちがついでかは定かでないけど。DVDの交換なんて割と無茶なお願いかと思ったけど、アニメイト店員さんは割とすんなり聞いてくれました。こういうときに社員教育の行き届いた店舗は助かりますね。

 さておき、ちまたでは大きなお友達が大挙して押し寄せて話題騒然の劇場版「なのは」。公開4日目だというのにリピーター特典用のポイントカードが既に品切れ、オフィシャルグッズもあっという間になくなっており、既に嵐が過ぎ去った後のようであった。平日朝一の上映回(といっても11時くらいだけど)にも関わらず、客の入りは7〜8割といったところ。大体予想通りだったけど、やはりコミケとかにおっかなくて行けない身としては、同類項が肩寄せ合った空間はそれだけで脅威である。いや、そりゃまぁ、すっかり溶け込みますけど。

 映画の内容については、全体的には概ね予想通りのもの。シナリオ知ってるし、どこがクライマックスで、どうやって見せるかを全部知ってるんだから当然っちゃぁ当然なのだが、だからといって観るだけ無駄ということは決して無い。全1クールの内容を過不足無くがっつりと2時間にまとめ上げ、劇場版独自の味付けもきちんとなされた良作だったのは間違いないだろう。序盤は作画が「おや?」と思う部分も無いではなかったが(何故かアリサたちが出てるシーンで妙になることが多かったような)、それでも中盤戦闘シーンを挟んでからの迫力と美麗な映像は文句なし。これぞなのはワールドと言える出来映えだ。

 細かいシナリオについては特に書くこともないし、正直原作版を隅から隅まで覚えているわけではないので比較しての分析なんかもあんまり出来ないのだが(多分やってくれている人がどっかにいるだろうし)、敢えて個人的に気に入った部分を数点ピックアップしておこう。

 まず、序盤の原作1話、2話にあたるユーノとの出会いと、初変身、初ジュエルシード捕縛までの流れ。思い返してみると、「なのは」が初めて放送を開始した時の第一印象は「これってさくらのパクりじゃねぇか」というものだった気がする。変身シーンが酷似していたというのもあるし、多分ユーノとケロのイメージが重なったんだろう。カードじゃなくて宝石を探すだけじゃん、というような適当な感想だったはず。しかし、本作の場合にはそうした「魔法少女」要素ははっきり言って全カット。冒頭から変身するのは「魔法少女」ではなくて「砲撃魔神」である。変身シークエンスも「コスチュームチェンジ」というよりは「武装甲冑」のイメージに近く、がっつんがっつん固まるバリアジャケットの硬質さに惚れ惚れしてしまう。もちろん、装着が終わればあくまで「衣装」なんだけど。そして新たにトリガーを付属パーツとして追加したレイジングハートにより、初っぱなからディバインバスター3連発。ほんと、小学3年生らしい姿はほとんど見せませんでした。

 また、原作1話といえば新房演出の色がまだ残っていたり、食卓シーンからユーノ救出までの吉成演出がキチガ○じみているなど、すごいっちゃぁすごいがイメージが固まっていなかった印象があったのだが、今回はきちんと「なのは」に求められる要素を凝縮した草川版の「なのは」として非常にまとまっている。このテイストを維持してまた地上波版1クールでやってくれても面白そうである。

 あとはなんと言っても戦闘シーンの壮絶さである。「なのは」は魔法少女作品のふりをしたバトルものなわけだが、劇場作品ということでそのクオリティアップが半端じゃない。相次ぐフェイト戦はサンライズも真っ青の銃撃、白兵戦を立て続けに展開し、特に最終決戦での必殺技の応酬は嫌が応にも手に汗握る。フェイトの特大必殺技に対抗するなのはのディバインバスター→スターライトブレイカーのコンボとか、元気玉を越えた必殺技。間違いなくクリリンになら勝てる。そういやコミックスではスターライトブレイカーは1期の後になのはが開発したことになってた気がするんだが、その辺はいいのかしらね。また、「バインドで押さえて砲撃」といったこの世界の定石がきちんと守られていたり、なのはとフェイトの2人がきちんと自分の攻撃特性を理解しており、それぞれが得意の戦術に持ち込もうとする戦術面も意外にきっちり描かれているのが嬉しい。本人のいう通りにこのバトルが「最初で最後の本気の勝負」だったわけだが、白い悪魔と化したなのはさんとフェイトさんがぶつかり合ったら、現在はどんな立ち回りになるのだろうか。時空管理局員でなくとも気になるところ。是非とも「リリカル・リターンズ」とかで誰かに書き下ろして欲しい。「スターライトブレイカー!!」→「なんのこれしき!」

 ネタはさておき、メインストーリーでは当然フェイトが主役。泣かせる演出もなかなか堂に入っており、知ってはいるが思わず目が潤む。個人的には一番辛かったのはなのはとの戦闘中のフェイトの回想で、それがかりそめの記憶であり、プレシアが自分を全く見ていないと薄々気付きながらも戦い続ける健気さが辛い。被さるようにしてプレシアの独白が挿入されるが、それらが全てアリシアに向けられたものであると、知っているだけに視聴者にはキツいシーンである。もちろん、フェイトは生まれ育った環境の辛さがあるからこそ、なのはとの友情がかけがえのないものとなっているわけで、プレシアとの関係性が深く描かれる程、ラストシーンが引き立つというものだ。ただ、個人的にはラストよりもフェイトがなのはの救出に入ったシーンの「ふたりなら、できる」「うん、うん、うん!」のカットが一番泣けた。劇場だと遠慮無く鼻がすすれないのが唯一の難点。

 最後に、劇場版男前ランキングを勝手に認定。3位は、ユーノ。序盤に何故か変身を解かずに淫獣モードのまま結界を展開してアルフと渡り合ったのは意外な見せ場。フェレット姿でポーズ決められるとなんとも微笑ましい。

 第2位は、原作の時はそこまで印象が無かったアルフ。プレシアとの絡みのシーンは、今作に熱血キャラが少ないのでやたら映える。親子愛や友情の他にも、「忠義」っていうのも素晴らしいテーマである。そういや予想に反してリニスにも結構出番があったのだが、彼女の「忠義」も実に甲斐甲斐しくて涙を誘う。

 そして第1位は、バルディッシュ。冒頭からしゃべりまくりで名伯楽っぷりを見せつけてくれたレイジングハートも勿論格好いいのだが、寡黙ながらも絶妙なタイミングで存在感を発揮するバルディッシュが今回格好良くて仕方ない。特に感じ入ったシーンは、失意にくれるフェイトが起ちあがったと同時に発光して必死に起動するシーンと、1回目のなのはとの共同作業で「ふたりなら、できる」と言われたとき、躊躇するフェイトを尻目に真っ先にフォームチェンジを始めたシーン。バルディッシュ、本当にマスター思いでいいデバイス。パンフレット買ったら中の人であるKevin England氏が顔写真入りで掲載されていたのだが、あまりのナイスガイっぷりに鼻血が出そうになった。

 とにもかくにも、ファンとしては大満足の一本。リピーター特典はもらえないけど、機会があったら是非もう一度劇場に足を運んでみたい。

 ジュエルシード事件でこれだけ泣けるなら、闇の書事件はもっとやばいよ。「1st」なんだから、当然「2nd」もあるってことだよなぁ!

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