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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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Kessig Forgemaster ケッシグの鍛冶場主 (1)(R) U

クリーチャー・人間、シャーマン、狼男

2/1 変身条件・<狼男>

〜がクリーチャー1体をブロックするかブロックされるたび、〜はそのクリーチャーに1点のダメージを与える。

Flameheart Werewolf 炎心の人狼

クリーチャー・狼男

3/2 変身条件・<狼男>

〜がクリーチャー1体をブロックするかブロックされるたび、〜はそのクリーチャーに2点のダメージを与える。

 旧環境にも「村の鉄鍛冶(ISD)」という狼男がいたが、狼族ってのは鍛冶工業に縁が深いんでしょうかね。獣は火を怖がるはずなのに放火魔までいるし。普通の人間よりも燃え上がる炎が好きなのかもしれない。で、そんな鍛冶屋さんだが、表面のスペックは「灰口の猟犬(ISD)」と全く同じ。タフネス1のクリーチャーが相手なら先制攻撃にすら一方的に打ち勝つし、何体にブロックされてもその全てに1点をばらまけるので突破力が高い。タフネス3までなら相打ちにも取れるので、2マナ域の攻めるカードとしては重宝した印象。そして、こいつはアンコなのでそこからさらに変身モードがある。変身後はさらに色んなところが1点増加。最近だと「業火の侍祭(ORI)」がその突破力を遺憾なく発揮していたので、どれくらいの脅威かはイメージしやすいだろう。低マナ域からそこそこの品質で攻め立て、あわよくば高効率のヒッターにもなってダメージを刻み続ける。今回の狼男は割と下のマナ域から色々動けそう。相手が2ターン目の返しで何も出来ないと祭りの始まりだ。

 

Lightning Axe/稲妻の斧(TSB)」 U

 「時のらせん」より、約10年ぶりの現役復帰。当時はコモンだったものがアンコに格上げされたのは「闇の掌握」と同じ。除去の枚数調整はリミテッド管理部の大切なお仕事なので仕方なし。「時のらせん」当時もマッドネスとの組み合わせを想定して作られた呪文であり、これで「闇の萎縮(TSP)」や「ゴルゴンの世捨て(TSP)」を投げ捨てるのが赤黒マッドネスの鉄板ムーヴ。今回もマッドネス呪文との絡みは当然期待されるだろうし、インスタントともう1つのカードタイプをまとめて墓地に送れるので、昂揚条件が一気に緩くなる。そのついでに5ダメージって、そりゃアンコにしなきゃ。今回もイラストが「溶岩の斧(M15)」の本歌取りになっているのは芸が細かい。

 

Mad Prophet/狂気の預言者(AVR)」 U

 いわゆる「赤ルーター」の走りとなった元祖クリーチャー。このクリーチャーで赤が新たなルーター能力を手にし、その後「かき回すゴブリン(M15)」という基本セットのクリーチャーが定義されていった。そう考えると、イニストラード生まれのこのおじさんもなかなか由緒あるクリーチャーなのである。かつては「月にいるのは5本足のネズミだ!」などと一目で気が狂ってると分かる台詞を叫んでいたが、今回は世界がマジやばそうなので彼の叫びもあながち狂気には聞こえない。彼の助けを借りて、さっさと昂揚という名のキチガイ世界へ突入しよう。今回は仕事があまりに環境に即してるからアンコモンになっちゃったけどね。継続は力なり、妄言でも叫び続ければ出世できるんだから勇気がもらえますね!

 

Magmatic Chasm/溶岩の地割れ(DTK)」 C

 龍紀伝からの再録なので「またかよ」な感じ。一応最近産まれたばかりの新しい呪文なのだが……使えるデッキが出てくるかどうか。あんまりリミテッドでもデッキインしないからなー。

 

Malevolent Whispers 邪悪な囁き (3)(R) U

ソーサリー

ターン終了時まで、対象のクリーチャーのコントロールを得る。それをアンタップする。それはターン終了時まで+2/+0の修正を受けるとともに速攻を得る。

マッドネス(3)(R)

 今回の誘拐呪文。誘拐呪文がコモンになるかアンコモンになるかは、その世界のサクりギミックの数に大きく左右される。この世界は黒を中心に色々と生け贄を要求する世界であり、誘拐呪文がいっぱい出ちゃうとそれだけで環境が崩壊してしまうため、ここは無難にアンコモンだ。マッドネスがついた新しいカードだが、そのベースは「裏切りの本能(RTR)」。元々4マナなので純粋にマッドネス分だけ強化されたデザイン。マッドネスコストは変わらないものの、この手の呪文がインスタントで撃てるかどうかがめっちゃ大事なのは周知の事実。相手アタックに対応してアタッカーをパクって同士討ちさせたときの爽快感。そりゃぁ悪魔も囁くってもんですよ。マッドネス前提だが重要度は高め。しかしこのイラスト、「ゲームぎゃざ」誌が現役だったら間違いなく大喜利のネタにされてるよな。「旦那、隣、女湯ですぜ」みたいなやつ。

 

Pyre Hound 火の猟犬 (3)(R) C

クリーチャー・エレメンタル、猟犬

2/3 トランプル

あなたがインスタントかソーサリー・呪文を唱えるたび、〜の上に+1/+1カウンターを1つ置く。

 イニストラード名物「何か燃えている犬」の新作。かつての世界にも、戦闘すると1点痛い「灰口の猟犬(ISD)」、主人がでかけりゃペットもごつい「グリセルブランドの猟犬(AVR)」なんかがそれなりの存在感でバスカヴィっていた。今回の猟犬は、イニストラードというよりもゼンディカーにいた「窯の悪鬼(ROE)」のイメージが近い。青赤が促進する呪文応援団の1人であり、なんと1つ唱えるごとにカウンターによる永久強化。トランプル持ちのボディは増えたサイズを遺憾なく発揮出来るし、赤が得意のパワーを積極的にあげる増強系の呪文との相性が抜群。「窯の悪鬼」のようにさっさと出して軽量火力でブロッカーを焼き尽くしながら前進するプランは採りにくいコストだが、その分、じっくり腰を据えて育てる楽しみがある。コモンで集めやすいので、青赤メインで果敢な方向に進むなら揃えておきたいカードだ。

 

Ravenous Bloodseeker 貪欲な求血者 (1)(R) U

クリーチャー・吸血鬼、狂戦士

1/3

手札を1枚捨てる:ターン終了時まで、〜は+2/−2の修正を受ける。

 今更だけど「Bloodseeker」で「求血」って訳は割と上手いな。「アルタクの求血者(M15)」に続いて史上2体目の求血者である。ただし「アルタク」のクリーチャータイプは人間なので、あっちは単なる戦闘狂、こちらは吸血鬼だからちゃんと食料としての血を求めている。いや、狂戦士なのは一緒なんだけど。どれくらい狂戦士かっていうと、能力を2回起動すると死ねるくらい狂戦士。2ターン目に出せて3ターン目に3/1はなかなかのヒッター。死にたくなければ能力を起動しなければいいのだし、相手としてはブロックするかどうかを割と悩まされることになるだろう。また、手札から土地・ソーサリー・インスタントと立て続けに捨てまくるとこいつ自身が速攻で墓地に行くために昂揚条件が一瞬で満たされたりもする。いっそのこと狂戦士っぷりを利用して昂揚の種と割り切ってしまうのも面白いかもしれない。ところで、君の取り付いてるその変な地形はなんなんだ? なんか、あんまりイニストラードっぽく見えない造形だね。石を変形させる面倒なおばちゃんでも来ているのかい?

 

Reduce to Ashes 灰と化す (4)(R) C

ソーサリー

〜は対象のクリーチャーに5点のダメージを与える。そのクリーチャーがこのターンに死亡する場合、代わりにそれを追放する。

 今回のセット名物、なんとなく5文字なので川柳が作れそうなカード名シリーズ。床下から灰と化す。末永く灰と化す。忘られじ灰と化す。「灰になるまで焼き切る」というのも赤の火力には定番のギミックで、さらに突き詰めた「炭化(SCG)」やX火力の雄である「分解(TSB)」など、追放することでこのイメージを再現している。ちなみに、全部燃やし尽くさずに骨だけ残すと「骸骨化(ALA)」になったりも。今回は墓地にクリーチャーを残さないことがゾンビやスピリット相手には重要なポイント。幸いコストあたりの効率は悪くなく、ほとんどのクリーチャーはすっきりはっきり焼き切れるだけの火力だ。コモンなので何枚かは確保出来るだろうし、万能対策として1枚は持っておきたいところ。「巨岩投下」に慣れてしまうと「5マナとかあり得ないしwww」とか驕ってしまいそうになるが、世の中のコモンはもっと大変な思いをしてきたんやで。

 

Rush of Adrenaline アドレナリン作用 (R) C

インスタント

対象のクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+1の修正を受けるとともにトランプルを得る。

 アドレナリンすげぇな。最近は白も赤も当たり前のような顔で1マナ増強をばしばし打ってくるので風情がない。昔は緑の専売特許で、赤はパワーしか上がらないし、白なんかソーサリーだったこともあったのに……。あ、赤もこんなんあったな。便利な世の中になったわねぇ。アドレナリンジャンプによって手軽にトランプル。タフネスの上昇幅が小さいのでなかなか生き残るのは難しいかもしれないが、ダメージはしっかり本体までお届けします。今回は3マナ4/1「血狂いの吸血鬼」、4マナ5/2「巨体の悪魔」としっくり来るパワー自慢も多いので、アドレナリンに任せてそういうクリーチャーでまかり通るというのも案外馬鹿にならない戦術かもしれないぞ。

 

Sanguinary Mage 苛虐な魔道士 (1)(R) C

クリーチャー・吸血鬼、ウィザード

1/3 果敢

 見ての通り、「ジェスカイの学徒(KTK)」の色替え。もう、白に果敢なんて渡してやらないんだからねっ! こうしてみると果敢の始祖となったジェスカイ道って果敢の歴史全体から見るとかなりイレギュラーなんだろうなぁ。「学徒」はリミテッドでは不可思議な強さを見せてジワジワ評価が上がったタイプのコモン。コイツは既にあの体験があるので初っぱなからそれなりの評価を得た状態での活躍となる。まぁ、白の学徒と赤のコイツではまた評価が変わるのかもしれないが。あの世界は変異に溢れてたってのも一要因だし。まぁ、弱くなることもないやろ。

 

Scourge Wolf 災いの狼 (R)(R) R

クリーチャー・狼、ホラー

2/2 先制攻撃

昂揚 - 〜は二段攻撃を持つ。

 シンプルな昂揚狼。最近の赤レアでは2マナ2/2先制攻撃くらいはそこまで驚くべき性能でもなくなってきているが、それでもやっぱり出されたら理不尽。目の前に立ちふさがる「白蘭の騎士(ORI)」と名勝負を繰り広げる。「白蘭」は序盤の土地を巡ってしのぎを削るが、こちらの狼の勝負どころは中盤以降に昂揚がみたされた後。白蘭が「殴りにくくて暇だ」と立ち尽くす時間帯になっても、狼は元気に殴りに行ける(かもしれない)のだ。狼負けてない。ただ、この手のウィニークリーチャー、特に赤い小兵が中盤戦以降を見越した保険を用意しておく必要があるのかどうかは微妙。幸い、今回は緑に狼の全体増強を行うエンチャントなんかも発表されたし、狼サポートカードは結構多い。狼デッキを組むならば間違いなく必須カードになるはず。それ以外の赤単だと……昂揚のハードルが高すぎるのがなぁ。やっぱりティボ(略)

 

Senseless Rage 無差別な怒り (1)(R) C

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは+2/+2の修正を受ける。

マッドネス(1)(R)

 利き手はやめておけ! ブルガリアブルガリア! なイラストが目印。あ、でも杉内だったら利き手は左か。じゃぁ大丈夫かな。なんの話だ。とりあえず、そんな風に先発でボコボコに打たれたことに対する怒りを無差別にぶつけるカード。デザインとしては「ゴブリンの戦化粧」と大体一緒だが、マッドネスがついたのでインスタントタイミングでトリックとして運用することも可能になった。「戦化粧」はそこまで優先的にデッキに入るカードではないが、トリックになる可能性もあるなら評価は大きく跳ね上がるし、単にカードタイプがエンチャントというだけでも一定のニーズはあるはず。今回は本当に、そういう視点でカードをみなきゃいけないのが今までにないポイントなのでなかなか大変だ。こうしてみると、製作チームも色々とオーラをデッキイン出来るレベルにまで調整しようとしてるのが分かって感心するわ。

 




Sin Prodder 罪を誘うもの (2)(R) R

クリーチャー・デビル

3/2 威迫

あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリのトップを公開する。いずれの対戦相手も、あなたがそのカードを墓地に置くことを選んでも良い。そうしたなら、〜はそのプレイヤーに、そのカードの点数で見たマナコストに等しい値のダメージを与える。そうしない場合、そのカードをあなたの手札に加える。

 うん? 2度見3度見してしまうカード。なんだこれ。弱いこと1つも書いてないぞ。まず3マナ3/2威迫。「ボガートの粗暴者(ORI)」と全く同じだが、これだけでも最近のレアらしく普通に戦えるサイズと能力だ。そして、アップキープを迎えれば訪れるミラクルタイム。アップキープに手札が増えるかもしれない。これだけを見ればあの「闇の腹心(RAV)」と同じレベル。しかも、こいつはライフの損失が一切ない。いや、損失はある。ただ、それは対戦相手だ。相手からすれば、大人しくこちらが手札を増やすことを容認するか、幾ばくかのダメージを受けてそれを阻止するかのどちらか。まぁ、こうしたアグレッシブなカードを使うデッキならマナカーブはそこまで後ろではないはずなので毎ターン2点、3点と喰らう程度ではあるかもしれないが、アグレッシブなデッキが毎ターン自動で2点、3点を与えられるって、それって宇宙ですよ。ボブとは逆で、「土地がめくれたら残念ですよ」なのでヒットの確率はやや下がっているが、砲台役で手数まで多かったらやり過ぎだ。これ、リミテッドで出されたらキレるぞ。マジで。さぁ、デビルによるビートの幕開けだ。

 

Skin Invasion 皮膚への浸入 (R) U

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは、可能ならば各戦闘で攻撃する。

エンチャントされたクリーチャーが死亡した時、〜を変身させた状態であなたのコントロール下で戦場に戻す。

Skin Shedder 皮膚から抜け出たもの

クリーチャー・昆虫、ホラー

3/4

 イラストを見れば分かるが、身体の中に蠢いていた虫が精神を支配し、しまいには外に飛び出して主人格を乗っ取ってしまう。そういうホラー。デルバーさんが望んで虫になっていたのに対し、こちらは完全に被害者である。オーラの状態だとデメリットしか与えないので、基本的には相手につけて無謀な攻撃を誘うカード。ブロックで適宜処理してやれば、さらに相手の身体を食い破った虫も戦列に参加してくれるので相手としては踏んだり蹴ったりだ。虫自体はそこまで飛び抜けた性能ではないものの、1マナのカードから出てくる結果としては破格。1マナで「相手クリーチャーを除去して3/4が出てくる」と考えると相当侮れない。また、一度は墓地から戻ってくるが、虫が除去られたら表面の状態、つまりエンチャントとして墓地に落ちるために昂揚条件の促進にも効果的。特にベストの状況など待たずとも、虫目当てに自軍のトークンにつけるなど適当に使い捨ててしまっても構わないだろう。

 

Spiteful Motives 悪意ある動機 (3)(R) U

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

瞬速

エンチャントされたクリーチャーは+3/+0の修正を受けるとともに先制攻撃を得る。

 この名前、このイラストで何故こんな効果になるのかはよく分からないが、打点がグッと跳ね上がるオーラである。最近のカードでパッと思いつく同族は「龍の握撃(KTK)」。1マナ重くはなったが、余計な制限が無くなったし修正値も上がっているので、トータルではこちらの方が使いやすいだろう。瞬速を活かしてトリックとして劇的な効果を狙えるし、+3という数字はそのままゲームを決めてしまえるレベル。赤のエンチャントなので、出来るだけデッキに採用していきたいカードだ。青に1/5フライヤーの「沈黙の観察者」なんてのもいたので、それにペタリしてタコ殴るクソビートなんかも成立するかも。潜伏と接死を持つ「腐臭ネズミ」に張って「あー、潜伏意味ないわー! パワーでかいから潜伏役に立たないわー!」とか言って死ねって言われるのもお約束芸。

 

Stensia Masquerade ステンシア仮面舞踏会 (2)(R) U

エンチャント

あなたのコントロールする攻撃クリーチャーは先制攻撃を持つ。

あなたのコントロールする吸血鬼がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、その上に+1/+1カウンターを1つ置く。

マッドネス(2)(R)

 楽しそう。いやいや、もう仮面意味ないやん。はずしてるやん。ステンシアってことは吸血鬼の本拠地のはずなんだが、舞踏会には人間も参加してるってことなんでしょうかね。このおねーちゃんが誰かに似てるなー、って思ったけど、たぶん分島花音だな。とにかく、わずか3マナとは思えない贅沢な機能を盛りに盛った危険な一品。まずは先制攻撃。攻撃クリーチャー限定なので守勢に回ると一切役に立たなくなるが、吸血鬼にそれを言い出したら大体のカードがそうだから気にしなくて良い。初動で少しでも先制できたなら、さっさとこれでダメージレースに蓋をしてゲームエンドはあり得る話。何しろ、先制攻撃が止められないからといってスルーしたら、今度は2つ目の能力でさらに死が駆け足に。攻めて攻めて攻める吸血鬼デッキでは鬼神の強さだ。ご丁寧にマッドネスまで付いちゃってるので、ブロックされてからの突発先制攻撃や、スルーを宣言されてからの不意打ちカウンター乗せなど、仮面の下には理不尽がたっぷり詰まっているよ。

 

Structural Distortion 構造のひずみ (3)(R) C

ソーサリー

対象のアーティファクトか土地を追放する。〜はそのパーマネントのコントローラーに2点のダメージを与える。

 最近はすっかり基本呪文になった「破砕(ORI)」に、追放効果とダメージという2つのおまけを付けた豪華版。ダメージを与えるのは「粉々(ORI)」みたいにアーティファクトをぶっ壊す過激さを表す赤らしい能力なのでしっくり来るが、どさくさに紛れて追放しているのはどういうことなんだろうか。エルドラージの力でも借りたんですかね? まぁ、単純に相手の昂揚を手助けしないためだけども。今回のセット、人間用に割と装備品がたくさんある割には、普段のセットと同じであまりアーティファクト対策は多くない。普通のリミテッドならあまりデッキインしたくないカードだとは思うが、これにしかできない仕事も確実にあるのだ。

 

Tormenting Voice/苦しめる声(DTK)」 C

 まだまだ苦しんでいくよ! ということで、1年前に初登場して早くも3度目の収録。やっぱりこれが赤のドロー呪文としては完成形のデザインってことですかね。サルカン、ウギンと来て今度は誰が苦しんでくれるのかと期待したが、残念ながら今回の犠牲者はしがない一般人だった。こういう何の変哲もないカードでサラッと新しいホラー要素まぜてくるのやめて。まだ「動く絵画」みたいなホラーってカード化されてないやんけ。とりあえず、カードが2枚墓地における、ドローが進む、マッドネス出来るなどなどのいい事だらけ。これまで通りに、これまで以上に、リミテッドで赤いデッキの精神を支えてくれるはず。

 

Ulrich’s Kindred ウルリッチの同族 (2)(R) U

クリーチャー・狼

3/2 トランプル

(3)(G):対象の、攻撃している狼か狼男は、ターン終了時まで破壊不能を得る。

 友好色起動能力サイクルの赤緑狼。自身の性能が優秀なのに、さらに起動型能力も割と破格。出した次のターンにアタックして、ブロックされたら自分を対象に起動、っていうだけでも割と相手は困るはず。「起動してばっかりじゃ展開出来ない」という問題もあるが、そこは狼男の変身ターンに使えばいいのではなかろうか。綺麗に種族コンセプトと噛み合っているし、3マナというマナ域もジャストフィット。このサイクルはどれも大体強いのだが、その中でも出色の出来。ところでウルリッチって誰だ。狼男サークルのリーダーの名前なんてアーリン以外知らんぞ。

 

Uncaged Fury 放たれた怒り (2)(R) C

インスタント

対象のクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修正を受けるとともに二段攻撃を得る。

 「タルキール覇王譚」と「運命再編」がローテーションで落ちる影響は様々あるが、その中の大きなトピックは何といっても「ティムールの激闘」の退場だろう。「強大化」とのコンビで数々のプレイヤーを瞬殺してきたコモンの出世頭。その代替品とも言える新作が、こちらの呪文。パワー修正と二段攻撃を同時に与える設定は「武装/物騒(DGM)」の片方と同じだが、こちらはインスタントなので1マナ重い設定。ブロッカーはほぼ確実に排除出来るだろうし、万一スルーされたところに使えば、それだけで割とフィーバータイム。戦闘ダメージ誘発を2回発生させるなんてボーナスも狙えるかもしれない。残念ながら「ティムールの激闘」が悪さをしすぎたせいでトランプルまでは手が届かなかったが、こちらもリミテッドの有力カードなのは変わりない。新たな激闘ライフをお楽しみに。

 

Vessel of Volatility 突沸の器 (1)(R) C

エンチャント

(1)(R)、〜を生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに(R)(R)(R)(R)を加える。

 器サイクルの赤は、名物の刹那的マナ加速。この手の呪文は様々な環境で悪さをする可能性が高いので最近は色々と調整されることが多いが、今回はエンチャントで与えられたため、とりあえず唱えたターンにマナを増やすのは無理。まぁ、それでもストームカウントを増やすことは出来るけども……いやいや、そんな悪いデッキにこんなカードは入らない。素直に使うなら次のターンに起動しての2マナ加速。2ターン目に置ければ3ターン目に5マナ、これは割と馬鹿にならない速度だ。手が空いてる時に置いておけば後になって手軽にマナを水増し出来るようになるし、きちんと目的があるデッキならば堅実に仕事をこなすことができるカードだ。

 

Village Messenger 村の伝書使 (R) U

クリーチャー・人間、狼男

1/1 速攻 変身条件・<狼男>

Moonrise Intruder 月の出の侵入者

クリーチャー・狼男

2/2 威迫 変身条件・<狼男>

 「郵便でーす」「悪い報せな気がする……」→「ほらやっぱり!」という2コマ劇場。やっぱり変身カードは見てるだけで面白いな。1マナ人狼枠。前作ではここにバニラ変身の「無謀な浮浪者(ISD)」が登録されていたが、今回は変身後のパワーを1下げた代わりに威迫にしてダメージアップを狙い、さらに表面にも速攻をつけて1点でもいいからとにかく殴るという目的をはっきりと示している。基本的な使い方は「浮浪者」と一緒。先手1ターン目に出せれば、後手はなかなか1ターン目に呪文を唱えるのが難しく、2ターン目にさっさと変身してプレッシャーをかけられるという寸法だ。「浮浪者」の場合は2ターン目に相手が熊を出せばそれと相打ちになり、与えられるダメージは3点どまりだったが、こちらなら相手がブロッカーを2体用意するまで殴れるので、1ターン目の1点も加えればダメージは5点以上。1マナクリーチャーとしてはかなりの性能といえる。博打めいたところはあるものの、後半に出しても変身に成功すればそこそこの戦力になるため、オンオフの激しすぎる「ゴブリンの栄光追い(ORI)」よりは安定してる。「栄光追い」が赤絡みのビートで採用されることも多いのだから、こちらだって充分構築レベルだろう。リミテッドでも、吸血鬼・人狼タッグカラーである赤は速さが勝負になる。良いクロックになりそうだ。

 

Voldaren Duelist ヴォルダーレンの決闘者 (3)(R) C

クリーチャー・吸血鬼、戦士

3/2 速攻

〜が戦場に出た時、対象のクリーチャーは、このターンブロック出来ない。

 伝説の吸血鬼、オリヴィア・ヴォルダーレンの名前を冠したコモン吸血鬼。ヴォルダーレン家は結構なブルジョアらしいので、そこに与するものかと思ったが、あんまり優雅なイメージでも無いし、単に彼女の経営するバトルコロシアムとかで雇われてるだけなのかも。元になっているのは同じイニストラード出身の「交差路の吸血鬼(ISD)」。ステータスと187能力は全く同じだが、あちらは3マナ、こちらは速攻付きの4マナ。2ターン目までに出したクリーチャーを押し込む意味では先輩の方が強いが、4ターン目以降に不意を突いてダメージ総量を上げる役割はこっちのオリジナル。そういう意味では「マルコフの大将軍(DKA)」の方が近いかも。コモンで手軽に出撃するので、赤を相手にする時には常に意識する必要がある1枚。ブロッカー1体だけ残して余裕かましてると、想定外のダメージを喰らう危険性がある。ただ、今回はかつてのように吸血鬼が「ダメージを与えたら+1/+1カウンター」能力を持っているわけではないので、シナジーとしての要素は下がったかな。

 

Wolf of Devil’s Breach 悪魔の棲家の狼 M

クリーチャー・エレメンタル、狼

5/5

〜が攻撃するたび、あなたは(1)(R)を支払い手札を1枚捨ててもよい。そうしたなら、〜は対象のクリーチャーかプレインズウォーカーに、捨てたカードの点数で見たマナコストに等しい値のダメージを与える。

 イニストラード名物のまだまだ燃えてる犬(狼)。まぁ、Magicだと「稲妻の猟犬(MMQ)」とか「焦熱のヘルハウンド(M12)」とか、割と色んなところで燃えてるけども。しかし、そこらの燃えてる犬どもと一緒にしちゃいけない。何しろこいつは神話の炎。殴ったら好きに手札を捨てて、そのマナコスト分をズドン。自身が5マナ5/5の迫力サイズのくせに、ついでに「山背骨の発動(SHM)」まで内蔵しているのはズル過ぎる。プレイヤーには撃てないのでブロッカー排除が基本的な使い方だが、5/5で殴って一番でかいブロッカーを1体排除すれば、もう相手の戦線はガタガタだ。よっぽど固まった場でなければコイツを止められずに疲弊して死んでいくだろう。リミテッドなら終わってる生き物。また、クリーチャータイプが狼なのでそっち関係のサポートも受けられたり。構築で狼デッキが……無いなぁ。

 

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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