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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ようやく見られたメリイの笑顔。今回はそれで良しやな。

 相変わらず、すごく良いところとすごく謎なところが混在している作品である。おかげで視聴中もテンションが一定しなくて身体に悪い。今回はとても良いシーンが多くて個人的には好みのお話だったのだが、その分「なんでここがなぁ……」と口惜しい思いも強くなる。先にその部分をあげてしまおう。

 まず、毎度のことながら挿入歌の話。今回は戦闘シーンを盛り上げる役割の1曲と、厳密には挿入歌ではないがエンディングが墓地のシーンから長回しになって事実上のBGMとして1曲。戦闘シーンの方は、まぁ、いつも通りのやつだからそんなに気にしないようにするとして、エンディングの演出はどういう意図があったのかをはかりかねる。わざわざ普段のエンディングじゃなくてシホル(の中の人)が歌ってるバージョンなのよね。なんでわざわざ? 墓地のシーンでは、シホルはマナトの死を悼んで堪えきれずに泣き出してしまっていた。彼女の性格を考えるならばそれは当然のことであり、他のパーティだって皆同じように心の中で涙を流しているはず。声を上げて泣くのがシホルだけ、というシチュエーション。そこは静かにシホルの声が流れれば良いシーンである。そこに何故敢えて、シホルの声で歌を入れる必要があるのか。優しい曲ではあるが、特にシホルというキャラを代表するイメージでもない。それをよりにもよって「今泣いているシホル」のシーンでかけてしまっては、まるでそこにシホルが2人いるかのようなちぐはぐな印象を与えてしまう。真剣に、なんでそんな選曲になったのかを演出した人に聞いてみたい。「シホルの良いシーンだからシホルの良い歌をかけたんです」というのはあまりに安直で、せっかく作りあげた神妙な空気が台無しである。今作は「無音の音」が非常に活きている作品で、例えばCパートなんかは雪の中でのハルヒロとメリイの対話を一切BGMの無い状態で延々繰り広げており、見事に「近さ」「密さ」を表している。墓地のシーンも同様で良かったと思うのだが……どうにも勿体ない。

 もう1つ、これは駄目な点ではなくてどうしても気になってもやもやしたというだけだが、相変わらずゴブリン側への肩入れが凄いんだ。これまでのバトルでも散々「ゴブリンだって平和に暮らしてるのに、わざわざ襲撃して惨殺、強奪を繰り返すって、人間の方がよっぽど悪人じゃねぇか」という印象はあったわけだが、今回の一大イベント、ゴブリン住居襲撃戦は、その印象がさらに強まるようになっている。何しろ、ゴブリンも大家族(?)、役割分担もしっかりしているし、「魔法を理解している!」など、ゴブリンの知性の高さを感じさせるシーンも多い。挙げ句にチェスを差すゴブリンまであらわれる。もう、知能レベルは完全に人間と同等である。ここまで来ると、「モンスター退治」ではなく、「異種族戦争」になってしまい、主人公チームにもしっかりと「ゴブリンと戦う理由」が与えられていないと、どうにもすっきりしないものが残る。幸か不幸か、今回はマナトの弔い合戦という大義名分があったので一応理解は出来るものの、それでも人間側の被害はマナト1人、ゴブリンはこれまでハルヒロたちに大量に惨殺されているわけで、単純な数の論理ならば大義名分はやっぱり成立しない。この世界の人間は、ゴブリンとの話合いを持つことは不可能なのだろうか。とてもそうは見えないんだけども。極めつけはアイキャッチと提クレ絵に使われた「なんか良い雰囲気の優しいゴブリン絵」である。もう、完全に良い奴じゃん。ゴブリンの方が心穏やかで話が分かりそうじゃん。なんで殺しちゃうんだよ。「戦争の理不尽さ」というのはどこにでもついて回るので「しょうがないんだよ」と切り捨ててしまってもいい部分ではあるのだが、せめて、もう少し「ゴブリンは悪い奴だ」という風に視聴者を納得させる方向でガス抜きしてほしいなぁ。別にこのアニメのメインテーマは「逃れ得ぬ戦争悲劇」ではないと思うんだけどね。

 以上の2点が、今回のエピソードで相変わらずもやもやしてしまうところなのだが、ただ、今回はそれを差し置いても良いシーンが多かったのでトータルでは楽しかった。何といってもAパートのバトルシーン。満を持しての仇討ちということで、ハルヒロパーティもしっかりと準備をして挑んでおり、格段に良くなった連携を刻みながら、経験値を積んだ姿を見せてくれている(最後にメリイさんが撃たれてしまったところはみなかったことにして)。シホルの呪文がはっきりと役に立ったシーンは久しぶりに見た気がするし、モグゾーの戦いっぷりも自分のポジションを心得た堂々としたもの。ランタの切り込み隊長としての性能もまずまずだ。こうした個々の任務について、アクションの作画、演出もよく、個人個人が何を考えて動いているのか、どのような心理状態にあるのかが画からも伝わってくる。個人的にお気に入りは、アバンで円陣組んだ後、ハルヒロとメリイのシーンの後ろでこっそり帽子を被っているメリル。こういう細かい仕草で「それっぽさ」が見えるカットって良いよね。他にも、戦いに慣れてて戦闘中の動きが圧倒的に良かったり、致命傷に到らなかったユメの矢を抜き取った後に怒りで思わず矢をへし折ったり、ゴブリンさんサイドの方の感情の動き方も見ていて説得力がある。なるほどこのゴブリンなら「強敵」になってもおかしくはないな。人数も多かったし、明らかにモグゾーVSでかいゴブリンはサイズで圧倒してたし。むしろハルたちはよく勝てたもんだと思うわ。そりゃ経験値不足でエンカウントしてしまったマナトは不幸以外の何ものでもないわ。

 こうして戦いを終え、マナトの墓参りから1つのけじめをつける。そして、次のステップはメリイさんとのパーティ結成である。前回の一件で明らかに(特にハルヒロに対しては)態度を軟化させたメリイさん。デレ方も彼女らしい不器用なものが多いが、わだかまりが無くなると本当に素直で可愛い人ですよ。彼女のメイスアクションもちゃんと鈍器の重さが分かるようなモーションになってて良かったなぁ。「鈍器ヒロイン」ってのも新しくて良いかも。だってユメの弓矢が役に立ってる感じがあんまり無いんだもん。この世界における狩人とか盗賊とかの技能系ジョブってどういうところに存在意義があるんだろうなぁ。そのうちダンジョン探索とかレンジャーミッションがあるのかなぁ。

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