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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 30分間小野と小野しかしゃべってねぇぞ、第16話。一応SW財団の男(電話口)とか溶かされたじいさんばあさん(うめき声)とかもあったけども。あと大川さんのナレーションね。「バックトラックをしたという記録は……ないッ!」。楽しそうだなオイ。

 正直、30分で入る内容かどうかは不安だったのだが、やや駆け足気味とはいえ、割と綺麗に収まった一本。4部に入るとバトルも色々トリッキーになるし、他の部でも一切人間どうしの語り無しでの対決ってのは珍しいので、普段とは随分毛色の違うバトルになった。改めて観るとこのエピソードも色々と上手い部分があるということが再確認出来るので、いつも通りの不可思議要素と合わせて見ていこう。

 今回、久しぶりに観て再認識した一番のポイントは、先代主人公の承太郎と、メインとなる主人公の仗助の関係性の妙。3部があまりに王道展開であり、2部3部から人気が爆発したこの「ジョジョ」という作品の背景もあり、どうしたって「ジョジョ」シリーズの主人公といえば承太郎のイメージが強い。3部・4部・6部(あと一応5部)と立て続けに登場したことにもそれが確認出来て、ジャンプ史上最強主人公の1人にもカウントされる承太郎は、圧倒的カリスマ性を誇るヒーローである。そして、こういう圧倒的主人公がいる漫画ってのはなかなか「代替わり」がやりにくい。ドラゴンボールみたいに開き直って子供や孫の代まで悟空一本で引っ張るという手も無くはないが、やはりジョジョが「血と誇りの物語」である限り、不変の存在というものは認められるべきではない。ジョセフがよぼよぼになって勇退したことも、かなりの英断であるはずだが、承太郎の処理ってのは一歩間違えば4部を崩壊させかねない、危険因子だったはずだ。

 アンジェロ戦でも共闘した2人だが、改めて2人の関係性を見つめる良い機会となったのが今回の「狩り」。そこで見せつけられるのは圧倒的な承太郎のスペックである。一応生物系の学者だから、っていう理由は無くはないのだが、「生物の先生かよぉ、オメーはよぉ〜!」と突っ込まれそうなくらいに圧倒的知識と経験から、およそ不可能と思われるミッションをこなしていく承太郎は、3部ファンから見ても文句無しの強さである。まぁ、考えてみりゃ不良(仮)になる前は学業成績優秀なお子さんだったらしいので、そもそもお勉強はあまり嫌いではないんだろう。いっつも思うのだが、ジョースターの血(ジョセフとスージーQからホリィが産まれた家系)に承太郎らしさって欠片も感じられないのだが、空条貞夫の方の血が濃いんだろうか。承太郎の人生ってのはいつみても不思議である。将来、娘が跳ねっ返りになっちゃうあたり、親の因果が子に巡ってる感じはあるのだけど。

 そんな圧倒的存在感を持つ承太郎に比べて、仗助の方は何となくジョセフとの血縁が感じられるキャラになっているので、どこまでいっても2枚目にはなりきらない。まぁ、そもそも「その辺の街にいるちょっとお馬鹿だけど普通の高校生」なわけで、あまりあからさまなヒーローらしさが出てしまうのもおかしいのだが、この絶妙な卑近さ、情けなさも仗助の味。しかし、そればっかりでは「黄金の血脈」の後継者としてはいささか頼りない。そこで、承太郎のすさまじさを維持しながら、仗助にそうした「誇り高い魂」の片鱗を見せる、というのがこの「狩り」の目的だったわけだ。承太郎が鼠の針を積極的に掴みに行って負傷しているのに対して仗助は「何となく」針を弾いたり、百戦錬磨の承太郎に比べて勝負弱そうに見えながらも要所はバシッと締めたり、そうしたところに仗助の「らしい」格好良さが見て取れる。新しい主人公を立てて、旧主人公も(貶めず)見せる、このバランス感は大したものだ。実は承太郎に比べると仗助って能力が便利過ぎるので、そのあたりの恩恵もあって、今後承太郎と仗助が共闘する場合ってのはその辺の差が際だつバトルになるのだが、今回の鼠との対決では、仗助は能力の強さ以外の部分で魅せてくれているのが特徴的なのだ。

 さて、そんな2人の敵として立ちはだかったのは、史上4体目となる人間以外のスタンド使い。オランウータン、犬、ハヤブサときていよいよネズミにまでスタンド能力がついちゃうあたりがいかにも杜王町。音石明もなんて暇の潰し方してやがるんだか(あの弓矢でネズミを射殺せるのって、結構すごいスキルだよな)。この後も猫(?)やら亀やら色々とスタンドを使う動物は現れるが、今回のネズミのポイントは、全く同じスタンドを使う個体が2匹登場するところ。こういうデザインのスタンド使いってのはかなりレアな気がする。「同じ能力を共有する」っていう意味ではブンブーン一家くらいしか思いつかないけど、他にもいたかな? このことから、「同じ種の動物をスタンド使いにすると全て同じ能力を発現する」という理屈が推論されるわけだが、イギーの例なんかを考えるとある程度知能のある生物は「個性」が分かれるためにそうはならないらしい。SW財団には矢を使ってもっと色々実験してほしいところだけど。

 ネズミたちは能力を手に入れたことでこれまでとはまったく違った生態系を生きることになり、縄張り争いをしていた他の個体を虐殺し、さらに食料を得るために人間まで襲った。ネズミは雑食なので肉を食うために狙撃するところまではギリギリ理解出来るが、流石に冷蔵庫に保管するのは無理がありすぎるけどな。ネズミ本体があのサイズの肉塊を運べるとは思えないので、スタンドを上手いこと使って移動させたんだろうか。ひょっとしたら2匹が協力して動かしたのかも。全く同じ能力を持つ2体が縄張り争いせずに共存していたことを考えると、全くの他人(他鼠)ってこともないのだろう。ひょっとしたら兄弟や夫婦だったのかもね。

 ネズミのスタンドはシンプルに針を発射する攻撃専用スタンドだが、「スタンド毒」っていう訳の分からない概念が出てくるのが面白い。あくまで承太郎が勝手に名付けただけだが、実際の肉だけでなく、スタンドのビジョンまでも溶かしてしまうあたりはやりたい放題である。ま、今現在ジョジョリオンで似たような現象が起こってる最中ですけどね。承太郎のようなハイスペックな追跡能力が無ければ、ひょっとしたらこのネズミが街に放たれ、甚大な被害が出ていた可能性もある。そう考えるとやっぱり承太郎(とSW財団)ってすげぇな。正直、わざわざ仗助を引っ張り出さずにレッチリが使える音石を連れてきた方が処理は楽だった気もするが……まぁ、流石に囚人を引きずり出すわけにもいかないからな(まぁ、承太郎は牢屋から勝手に出てきたことがあるが)。

 今回は劇画タッチの濃い作画も多めで、4部にしては珍しく締まった空気で仗助が決めてくれたエピソード。そして次回はいよいよ岸部露伴が杜王町の革新に迫る(なんか毎回「いよいよ」って書いてる気がするけど)。この「露伴の冒険」から、ついに4部も本格始動といったところ。杉本鈴美のCVが誰になるかが今から気になります。

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