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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「昭和元禄落語心中 -助六再び篇-」 7→9

 放送後に最終回の感想は書いたけど総評書くの忘れてた。まぁ、毎週取り上げてたんだから今更何を言うものでも無いが。

 多分、こんだけずぶずぶにはまったアニメはここ数年でも久しぶりだと思う。一応自分の文章に責任を持つために点数について確認したら、9点つけたのは「ユリ熊嵐」以来なので2年ぶり。過去十数年の歴史を振り返っても、9点以上をつけた作品はこれでようやく7本目である。まぁ、その時代の気分とかによってコロコロ変わってくるので数字自体にあんまり意味はないんだけど、とにかくそれくらいのもんですよ。

 改めてドはまりした理由を確認しておくと、大前提として私が元々落語好きだったから、っていうのがあります。小中学生時代に子守歌のように聞き続けていた志ん生、小三治、小さん。そうした江戸落語の文化ってものが、今作では実に見事にアニメ文化に融合して表れている。「落語好きなら本物の落語を観に行けばいい」というのは本当にそうなのだが(是非見に行ってください)、今作は決して「現実の落語の下位互換」に甘んじていない。アニメーションの中での落語は何ができるのか、それを考えた上で、あくまでも「ドラマの一部としての落語」の居場所を見出し、それに見合った演出を100%の純度で見せてくれている。1期シーズンの「鰍沢」「芝浜」も素晴らしかったが、2期の「居残り」「死神」、それに「寿限無」に至るまで、「この人が、いまここでやる落語」はこれしかない、という存在感が実に鮮やかだ。よほどの覚悟が無ければ、ここまでの画面作りは成し得なかっただろう。

 そういう観点でみると、やはり畠山守という監督は化け物じみた構成力を持つ人だということが再確認出来るはずだ。いつも取り上げているが、私が現代のアニメ監督で手放しに尊敬しているのは大森貴弘、石原立也、それにこの畠山守。他にもたくさんいるが、実際にコンテを切った時に見せる思慮の深さではこの辺りがトップだろう。2期にはいってからは監督自らコンテを担当する回も増え、作品の隅々まで意識が行き渡るようになった。本当に些細なワンカット、小さな表情の作り方まで、物語のエッセンスを余すことなく注ぎ込んでくれる。本当に贅沢な時間を過ごさせてもらった。

 1期における「助六と八雲」の物語も見応えがあったが、2期に入ってからの「与太郎と菊さん」の話は1期の物語を前提に更に広がりを見せ、世代を跨いだ悲喜こもごもの人間ドラマが見事。どのキャラクターも精一杯に生き、皆が心から落語を愛する世界。徹頭徹尾テーマを崩さずにここまで重厚なドラマ作りが実現出来たことは、昨今のアニメ業界の中でも希有な事例なのではなかろうか。もちろん、中の人の話も避けて通れないところだろうが、まぁ、その辺は1期の時も散々やったからいいかな。石田彰とかいうレジェンド。それを受けられる関智一の度量も素晴らしい。

 こうして文字にしていると改めて感じてしまうが、終わってしまったんだなぁ。まぁ、続編を期待するような作品でもないので、こうして完璧なアニメシリーズが完成したことを素直に喜ぶべきでしょう。ただひたすらに、お見事でした。

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