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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ガヴリールドロップアウト」 6→6

 楽しかったですよ。まぁ、いつも通りの太田雅彦作品といえばそれまでなのだけれども。

 監督が担当した前作「うまるちゃん」とメインヒロインの属性に被ることが多く、どうしてもそこで比べてしまう部分があるのだが、「うまる」と比べるとメインのネタ回しはやや弱め。まぁ、堕天使とお利口悪魔なんて設定はベタ中のベタであるし、なかなか新奇なネタ回しが出てくるとも思わないのだが、息つく間もなくネタを吐き出して勢いで攻めるような作劇にはなっておらず、エピソードによってはいくらかクドい部分があったり、間延びしてしまったり、「うまる」の時には気にならなかった部分がちょっとあったので、全体的な評価は「そこそこ」といったところだろう。この辺の雰囲気についての評価軸ってのはなかなか言葉にしにくし、人によっても感じ方が大きく違う部分なので処理が難しいのだけども。

 一応良し悪しを左右する要因を探ってみると、実は今作、4人のメインヒロインがいる中で、積極的にネタ回しに加担するのはサターニャとラフィの2人だけである。ヴィーネは純正のツッコミ役なので、彼女自体がネタになる機会というのはほとんど無いし、ネタにされる場合には親切心が不幸でかえされるパターンになってしまうので、あんまり笑いにはつながらない。また、主人公のガヴはネタの中心にいるように見えて、実はあまり大きく周りを振り回すことがない。単なる出不精の引きこもりなので、どちらかというと周りの人間が彼女を巡ってドタバタする方がメインで、その中心でダラダラとネトゲをしているだけの存在がガヴだ。そう考えると、はっきり「ドタバタ」を作ってくれるキャラは上述の2人だけということになる。だからこそ、際だったキャラとしてのサターニャが面白いし、徹頭徹尾キャラを崩さずに引っかき回すことだけを考えるラフィは笑いにつながる。あとはまぁ、そこに委員長やタプリスなんかを加えて調整していくデザインね。

 大きく話を動かせる人材が見た目ほど多くないので、全体的にネタの密度は緩くなる。そのあたりがメインヒロイン自ら積極的に面倒をばら撒き続けるうまるとは差が出た部分だろう。やっぱり太田作品は丸っこいキャラがドタバタする賑やかさと、一転してそうしたキャラが友情物語を展開する「イイハナシ」パートのバランスが命なのである。ガヴは純正のクズだったから最後まで「イイハナシ」要素は薄くて黒いネタにもってってましたけどね。

 ただ、こうして一応の要素は拾ってみたが、別につまらないと言ってるわけではないんだ。やっぱり可愛いものは可愛いし、ひどいものはひどいで笑いは起こる。まだまだナンボでも見ていたいと思わせる作品なのは間違いないですよ。何と言ってもオープンエンドが良いですね。全力でドタバタしてくれる画面の楽しさは、純正ギャグ作品ならではの楽しみの部分です。

 中の人の頑張りも今作では注目したいところ。個人的MVPは何と言ってもサターニャ役の大空直美だが、ガブリール役、若手の富田美憂の仕事ぶりもなかなかのもの。オープニングの歌い出し、いいよね。脇を固める大西・花澤の仕事ももちろん、タプリス役のいのすけも実においしい。やっぱりこうしてみるとみんなしてキャラたってんなー。

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