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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「ID-0」 6

 読み方は「あいでぃーぜろ」ですが、掘削業者のお話だから「いど」って読んでしまってもいいような気がします。制作側がそれを意図してるのかどうかは知りません。

 サンジゲンによる、あまりに潔いフルCGアニメーション。サンジゲン作品は「アルペジオ」「ブブキブランキ」としっかり個性がでながらもいわゆるジャパニメーションとの融和を目指したデザイン性が秀逸で、個人的には割とお気に入りなのだが、なんと今回はそこに監督・谷口悟朗が起用され、「スクライド」以来となる黒田洋介とのタッグを構築したという。アニメオリジナルで何が出てくるか分からないことも含めて、期待度の高い要注目作品だ。

 CGの質感だけで見ると、「ブブキ」ほどキャラ造形がコミカル寄りではなく、「アルペジオ」時代の「メカがメインだけどそこに違和感のない程度のキャラ」レベルになっている。いや、1話目ではあんまり人間キャラが出てこなかったので比較しにくいんだけども。宇宙空間でパワードスーツみたいなメカがバタバタ暴れるのがメインなので、むしろ近いイメージはポリゴンピクチュアズの「シドニア」ですかね。ただ、やはりキャラ絵になったときの落とし込み方は独自の路線であり、いかにしてこの絵で「アニメ」にしてやるか、ってんで変な方向に手招きされているような感覚である。こうしてバリバリCGで作られた作品を眺めていると、我々視聴者も随分こういう作画に慣れたものだなぁ、と改めて感じる。多分数年前だったら「CG作画はキモチワルイ!」ってんで無条件に受け付けなかった可能性もあると思う。

 そんなCG宇宙物語だが、やってることはなんと岩盤掘削である。宇宙のロマンも、血潮滾る戦闘もあるような、無いような。メインヒロインは奨学金の受領条件に必死になっている貧乏学生だし、指導教官は平気で学生を見殺しにするクソみたいなおっさんだし、生命の危機を助けてくれたのは宇宙の鼻つまみみたいなお調子者のならず者集団だし。ガチガチの絵で描いている割に随分卑近で、飄々としたお話。このギャップ、肩の力を抜いていいんやで、という1話目の示唆はいかにも黒田脚本らしい。ここからおそらく今後ヒロインが加わってメインキャラになるであろう掘削会社の連中、平気で人を騙すような悪い奴らなのは間違いないのだが、どこか憎めないキャラになっており、常識人の女の子がここから散々振り回されるお話になるんだろうなぁ、と思うだけでもなんだか楽しくなってくる。お堅い女の子を少しずつ崩していってアウトローにする物語ってワクワクするよね。同じ谷口監督がやってた「アクティヴレイド」もそういうところがあったな(まぁ、あっちはヒロインが壊れ過ぎてしまったけども……)。

 画も割と面白そうだし、ともすると動きが分かりにくくなってインパクトが弱まってしまう宇宙空間での作劇も決して悪くないレベル。そこに先が気になるドラマがパッケージされたということで、スタッフへの期待感も込めて上めの評価で。いえ、決して好きなキャストが久しぶりにメインで登場したから喜んでるとかではありませんよ。えぇ。「ギアスからこっち、谷口作品では重宝されててとても嬉しい」とか思ってませんよ。いや、思ってますけど。

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