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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 クリエイティビティの成せる技、第3話。今期はこれと「正解するカド」ですごく密度の濃い異文化コミュニケーションが楽しめる。あっちは言語でのコミュニケーションまで苦労する様子が描かれてたんだが、こっちは「来訪者が日本語で話せる理由」を一切説明せずとも理解出来るというのが白眉。

 「正解するカド」も非常に丁寧に「何が起こっているのか」を描く姿勢が見どころだが、こちらも、想像以上に「何が起こっているのか」を描いてくれている。「異世界から何かが飛んできた!」というだけなら単なる異文化コミュニケーションで片付くのだが、今作の場合は対等な関係でなく、「創造者と被造物」という関係性にあるため、因果律を慎重に見極める必要があるのだ。

 前回ラストに登場した木刀ヤンキー・弥勒寺は、いかつい「ラスボス」の割に案外話の分かる奴。彼の言うように「もっとも印象に残ったキャラ」が転送の切符を手にするというルールがあるのだとしたら、おそらく主人公を差し置いてこちらへやってきた弥勒寺はキャラが立ってるいい奴なんだろう。いわゆるピカレスクヒーロー、まっとうな主人公よりもちょっとネジが外れて悪そうな奴の方が人気が出るパターン。そして、今回の弥勒寺の言動を見ていると、そんな理由も何となく分かる気がする。ヤンキーっぽいのに理知的な部分もしっかりしており、転送されてからの身の振り方もちゃんと先を見て判断している。特殊能力持ちの悪役ってんですぐさま「よし、世界でも征服するか」みたいな判断にならず、現状把握するまではおおっぴらに動かないってんだから立派なものだ。世界征服は嘘でも略奪行為くらいはやってもおかしくないだろうに、「先のことが分からないからお金も使いたくない」って、老後が心配な現代の若者みたいなこと言ってる。実はめっちゃいい奴。多分、原作最終話では主人公と固く握手をして逝ってしまうようなエンディングになってたんじゃなかろうか。

 弥勒寺との対談でも転送の原理自体は当然分からないまま。「軍服の姫君」の情報もあまり増えなかったが、どうやら彼女は転送されてきた人間にはすぐに飛んでいく能力がある(もしくは彼女達が転送に関与している?)ということと、単独ではなく、「親父」と呼ばれた別の男も関わっていることが判明。セレジアたち以前にもいくらか転送されてきた人間はいるということなのだろうか。その上で、「原作世界の改変」に興味がある人間は何らかの協力関係を結ぶことになり、魔法少女まみかのように振り回される者もいる。ただ、「人気があるキャラ」が転送されてきているのだとしたら、その多くはある程度思慮のある人物である可能性が高く、単純にドリフターズや聖杯戦争みたいなドンパチにはならないようだ。今後、ストーリーがどうやって回っていくのかは気になるところ。

 そして、弥勒寺は興味がないと言っていたが、セレジアさんはそうでもないのが原作世界と「創造主」との関係性。まー、集まったメンバーの中でも割と「大変な」世界から来ちゃったのがセレジアさんなので、正義感から創造主を憎むのはしょうがないだろう。まぁ、普通は弥勒寺さんみたいに「俺、出てきちゃったしなぁ、作られた世界だったのかー、そっかー」ってなったらもう原作世界の運命とかどうでも良くなる気はするんだけど。セレジアさんの場合はたまたま簡単に作者に会えちゃったもんだから、かえって割り切るのが難しくなってるのかもしれない。「こんな奴が私の大切なものを……」みたいな感情はどうしたって湧くだろうからなぁ。まぁ、彼女も阿呆でないことは先週分かっているので、いくらか冷静に話し合うタイミングがあるといいですね。

 そして新キャラ、原作絵担当のモジャ毛さん。おっぱいがそこそこ大きくて可愛い。立ち居振る舞いが全般的に可愛い。「原作者」2人が集まってセレジアの「改編」を試みるも、結果は失敗でセレジアさんが恥ずかしい呪文を唱え損。一応の推論としては「創造主の設定」よりも「一般の認知」が必要なのではないかと言われている。この辺りの「人々からの認知」というのが今作では1つのキーになってきそうだ。また、例えば「セレジアはアニメ版だから原作最新巻の知識が無い」とかいう要素も実はかなりデリケートな問題。確かメテオラさんは「ラスボス戦直前に話をする」とか言っていたから自分の世界についてはおよそ知ってるのかな? 他にも、作中で言及されていない要素は無いものとして扱われるというのも気になるところ。セレジアはそのためにコーヒーを知らずにお茶は認識している。おそらく作中で「お茶」という単語は出てきたがコーヒーは無かったのだろう。また、興味深いのはセレジアの言っていた「この世界は私の世界よりもたくさんの匂いが感じられる」という台詞。普通に考えて、小説媒体の場合には「見えるもの」の描写が多くなり、「匂い」に言及する記述というのはそこまで多くはない。読者・視聴者もそうした創作世界を想像する際、匂いをイメージするなんてことはほとんど無いだろう。だからこそセレジアの世界には「匂い」が乏しい。「匂いの差」も「原作世界との繋がり」を示す証拠の1つといえるのかもしれない。

 メテオラさんが優秀な賢者だったおかげで、成果は出ずともしっかりと前に向かって進んでいる。1つ1つ要素が解きほぐされていく過程はとても気持ちが良い。「軍服の姫君」サイドにも進展があったようだし、次に何が起こるかが今から楽しみだ。

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