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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 日常に帰る、最終話。何が起こるかと目を見開いて見ていた最終回でしたが、実に見事に、何も起きませんでした。何も起きないからこそ、大団円というのかもしれない。

 「紀田が組み 法螺田が増やした黄巾族 座りしままに潰すドタチン」。帝人・紀田・園原の三つどもえが収束した集会場で事態をぶち壊したのは、ギリギリになって法螺田の正体に気がついたドタチンだった。

 「今だ! 裏切れ!」というよく分からない合図を皮切りに、偽りの黄色をまとったダラーズたちが、同じように黄色く擬態したブルースクウェアを駆逐していく。あの状況ならばセルティがいたので仮にドタチンが気を利かせずとも帝人たちは無事だったろうが、一瞬で問題の中心である法螺田の武力をぶち壊したのが「色がないが故に忍び込むことが出来た」ダラーズであったというのは、帝人を中心とした物語の終点としては分かりやすいもの。まぁ、過去と現在の事件を見る限り、結局一番男前だったのがドタチンだった、というエンディングなんだけどね。「狩沢と湯馬崎は目立ちすぎるから置いてきた!」とのことだが、それだと平気で連れてこられた渡草が「お前は地味だから来い!」って言われたのと同義だった気がする。そして、実際モブっぽかった。

 逃げ切ろうとする法螺田を追い詰めたのは、まずはセルティ。黒バイクのいななきは、池袋という街の「怪しさ」そのもの。法螺田の狼狽ぶりには同情すら覚える。続いて出現したのは、狙撃されたことを全く意に介していない静雄。標識によるマサカリハンティングは、池袋の持つ「暴力」の象徴であり、ダラーズの武力の結集。

 そして、心神喪失状態の法螺田にとどめを刺したのは、ひさしぶりに登場した葛原警官。「法規をなめんなよ」の決め台詞とともに、きちんと悪に対して「決着」を叩きつけてくれました。結局、法螺田という害悪を排除したのは、黄巾族の武力でも、ダラーズの結束力でもなく、池袋という街そのものが持つ自浄作用であった。「都市伝説」→「街の最強」→「公僕」という連繋により、それがくっきりと浮き彫りになったかたち。このカーチェイスのシーンの法螺田の表情は、この作品では珍しいくらいに崩れたデフォルメでグダグダになってて、シリアスな空気にはそぐわなかったのにちょっと笑ってしまった。

 そして、法螺田が処分出来たら、残されたのはこの街最大の悪意(愛情?)、折原臨也。黄色が無色に飲まれて消えて、残された「色」といえば、園原の目の放つ鈍い「赤」と、臨也のトレードマークのコートの「黒」になった。薄闇の中で、拳銃の回収を理由にして、臨也は“罪歌”園原と初対面を果たす。これまでのような受け身の態度とは違い、「あなたを斬ります」と意志を明確にする園原だったが、このあたりまではあくまで臨也の想定の内。「罪歌の愛情なんかよりも、自分の愛情の方が上だ」というよく分からない人ラブ合戦の宣戦布告をし、臨也は闇に消える。臨也にとっては、紀田が(というか沙樹が)手元を離れ、ダラーズも帝人やセルティの警戒心によって扱いづらくなる今後は、罪歌も無視できない脅威となるであろうことは想像出来るわけで、それを見越した面通しといったところだろうか。結局、臨也は今回の騒動を全て自分の盤面の中で動かしきり、表舞台において「負け」の要素を掴まなかったわけだ。

 でもまぁ、それはあくまで上っ面の話。先週、臨也の命令を受けず、個人の意志によって行われていたのは2人の女性の手による電話。矢霧波江は、ダラーズの真実を法螺田に伝えることで、最後のトリガーを引く役割を果たしていた。波江さん、大人しく引き下がったようにみえて、やっぱりダラーズが気に入らなかったご様子。そして、本当のイレギュラーは、ついに自らの意志で臨也を裏切った、三ヶ島沙樹によるサイモンへの電話。池袋を愛するサイモンは、臨也の度の過ぎたお痛を許す気にはならない。でも、優しいロシア人は、全身全霊のワンパンチで臨也を解放した。臨也がぶっ飛んだ先にあった「LOVE」の文字が、2人の価値観を浮き彫りにした奇妙な腹の探り合いを象徴しているようで面白い。

 三ヶ島沙樹の反乱は、悪夢から解放された紀田に伝わる。ベッドに横たわった紀田も、それを見守る沙樹も、身にまとっているのは「真っ白」な病院の治療衣である。2人の間には、もう黄巾族も、臨也の影も残ってはいない。許し合い、理解し合い、2人はそのまま姿を消した。

 どれだけ本人の意志に反していようとも、流石に黄巾族が池袋で暴れた事実は消え去るものではない。なあなあのままで3人の日常に戻るのではなく、紀田がけじめをつけて池袋を離れたことは、素直に評価したい結末である。そして、そんな紀田の自分勝手な決意に対して、「待つ側」に回った帝人と園原も、ちゃんと理解を示している。確かに寂しくはなるだろうが、紀田はいつだって、自分たちの知っているあのいい加減な紀田正臣なのだ。いつかひょっこり、最愛の女性を連れて戻ってくるに違いない。

 その他の面々は、また再び日常へと戻っていく。静雄はいつものように自販機を放り投げ、湯馬崎と狩沢は渡草のバンに等身大ポップを担ぎ込んでいる。矢霧誠二と張間美香はこの後も離れることはないだろうし、それはもちろん、新羅とセルティにも同じことだろう。そして、帝人と園原も……

 

 エンドロールはなんと4分割の画面でこれまでのシーンがプレイバックされるという実に忙しい画面。数多くのキャラクターが入り乱れて築き上げた群像劇なだけに、このエンディングは「全員が主人公である」ことを示唆するものであろう。毎度毎度視点がコロコロ変わるこの作品の締めとしては、一貫性があって実に分かりやすい。

 正直、今回のラストエピソードの「何も起こらない」という展開はちょっと肩すかしではあった。もちろん、何度も言うように「後日談はたっぷり時間を取って」という理想の展開だったので文句を言うつもりはないが、法螺田が最後にあがきもせずにやられるべくしてやられ、臨也もそんな現状にただ満足して身を引いたのが予想外だった。結局セルティの首を巡る「闘争」とは何だったのか、という部分は一切解決することなく、池袋大決戦は幕を下ろしてしまったのである。まぁ、原作は続いている作品だし、首の問題は最後の最後まで残るべきものであろうから、この幕引きは必然的なものだったのだろう。特に尻切れトンボというわけでもなく、事件は事件として解決を見たので、落としどころとしては及第点だと思う。ま、帝人達3人の絡みはもう少し時間を割いて見せて欲しかったという気はするんだが、ありきたりの友情トークをダラダラ流されても蛇足になるだけだしね。友情を確認するパートは、チャットの「ルート3点」くらいのバランスで丁度良かったのかも。

 最後に狩沢さんの活躍シーンがなかったのは不満だが(いや、当たり前なんだけどね)、個人的にはセルティが最後の最後で意味の分からないサービスをしてくれたので結果オーライ。どうするよ、みゆきちボイスで「誘ってんのよ」なんて言われた日にゃぁ。あの後晴天の下で新羅達2人が何をしたのかは考えないことにします。

 終わってみれば、案外後腐れもなく、後味もそこそこにすっきりと消えていく、そんな印象の最終回。あたかも色を無くしたままに日常に回帰するダラーズのごとく、この作品は終わっても、池袋の日常は続いていくのだろう。そんな、ちょっといびつな「日常系非日常」はこれにて閉幕。今はただ、スタッフ一同にお疲れ様と。 

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