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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 分かりまぁす(確信)、第5話。いや、分からんから。とりあえずキリンご帰還おめでとう。

 先に断っておきますと、今回のお話、かなり好きな奴です。なんかもう、理屈抜きでオーディションパートが楽しかったし、そもそもクレイジー(サイコではない)レズっていうテーマ設定が見てて楽しいから。色々とハードだったりディープだったりする作劇と、今回みたいなテンポ重視でコミカルな見てるだけで楽しい回が織り混ざっているのは嬉しいところですね。

 今回は押しも押されもせぬまひるメイン回。前回のタワーで急接近してしまった華恋とひかりの関係性にやきもきするまひるがそこからどのように脱却していくかを描くのが目的で、とにかくファニーなオーディション舞台を使うことによって、彼女のどうしようもない感情がスムーズに、そしてご陽気に処理されているのは白眉である。まひるの感情は下手したらめぐっちゃんメソッドに陥ってしまいかねない、とんでもなくドロドロしてみっともない、救いようのない感情なので、正面から切り込んでいったらまひるがどん底まで落ちるしかないはずなのだが、「オーディションの勝敗」という非現実との境界領域でのやり取りをクッションとすることで、うまいこと心理面での整理がついている(ように見える)のだ。

 それにしても、まさかここまでクレイジーレズだったとは……。スタート地点だった枕はまぁ許しましょうよ。寝起きのテンションだし、接触要素としても「枕に残ったあの人の匂い」って割と定番の設定ではあるし。そこから少しずつレベルアップしていき、タオルの時点で「あ、こいつやる気や」という段階になり、最後に水筒でめでたくゴール。これ、別にひかりが来る前から同じような感情は抱えてるわけで、絶対に華恋はよく身の回りのものが無くなっていたんじゃないかと思うよ(もしくは全く同じ別な品物にすり替えられていた可能性もあるな)。ひかりさんはそんなまひるの行動を分かった上で「忘れ物」っていちいち声に出して言ってくれてたんでしょうか。分かった上で華恋に知らせずに放置するのってそれはそれでタチが悪いような……。

 とにかく、こうして直接的な「LOVE」を持ち続けるまひるだったが、ひかりの登場で一番大事な華恋を奪われてしまい、さらに華恋を変質させられることで、そこに依存して成立していたまひる自身のアイデンティティまでもが蝕まれてしまう。普通、こうした後ろ向きな感情は(ことに同性間の愛情でもあるので)なかなか外に出せずに鬱屈して潰れてしまうものだが、まひるさんはもしかしたら「きらめき」があったおかげかもしれない。割とあっさりとひかり本人に「華恋ちゃんをとるんじゃねぇよ泥棒猫が!」という感情をぶつけるに至った。それに対してひかりは「取るとかどうとかじゃねぇよ」と返答しているわけだが、まぁ、華恋は華恋として間違いなくそこにあるわけだしな。ひかり目線からは、彼女自身の夢とまひるの願いは問題なく両立可能なものであるから、あんまり悩む必要もないと思っているのかも。

 しかし、そんなややこしくこじれた三角関係(?)も、この世界にはオーディションという便利な心情代弁装置が用意されているのであっさり解決。言いにくい自分の本心だって、舞台の上での「レヴュー」としてならばいくらでもさらけ出せる。まひるの所持武器がメイスだったのは彼女のバトントワリングという特技が由来ではあるのだろうが、彼女の「重すぎる愛」の表れでもあるだろう。鈍くて地味なその力、実際震えば破壊力満点。それが露崎まひるの愛なのだ。

 さぁ、あとは意味不明な舞台演出を存分に楽しむだけだ。なぜか飛び出し坊やをベースにしたヘンテコ書き割りによる寸劇、変な顔した猫が見守るその舞台では、まひるのメイスからさらに発想を膨らませたものだろうか、何故か野球という頓狂なモチーフで対決が進んでいく。カキーン、ゴロゴロ、そして野球盤の消える魔球ギミック。ヘンテコ空間で追いかけっこしている2人の様子は、なんと残りのクラスメイト6人が目にすることになる。なんだ、オーディション会場って全員同じ場所で戦っていたんだね。一応猫の整備員が白線を引き続けることで文字通りに戦場を「線引き」してくれているのは笑えるポイントだ。それぞれ他所のマッチメイクでどんな結果になったのかも気になるところだなぁ。

 こうして2人で作り上げた野球演劇は互いの心中を吐露することで進み、最終的には「あんただってきらめいてるんだよ!」という非常に分かりやすい華恋の説得で幕を降ろす。よかった、この2人はすんなりと大好きのハグができるタイプのカップルなのだ。「周りから言われないとわからない自分の良さ」というのが今回の結論で、確かにこんだけギラギラした連中が集まっている舞台だと、前に出る意欲に欠けるまひるみたいな性格だと必要以上にうちにこもっちゃうことってあるよね。それがクレイジーレズという悪い(?)方向に出てしまっていた状況を、華恋がガツンとホームランを打つことで解消してくれた。うん、最後まで意味はわからねぇんだけどな。楽しいから問題なしだ。今回のコンテを担当した久保田雄大氏という名前はできれば覚えておきたい。こういうイカれたファニーが組み立てられる構成力ってとても大事。

 わずか1話でいいように処理されてしまった感もあるまひるさんの感情だが、「諦める」という方向性じゃなくて「目指すものが明確化する」という方向での解決だったのでOKなんじゃないでしょうか。まぁ、今後は結局便利な華恋ちゃん応援botポジションに落ち着きそうではあるが……。考えてみりゃ、高校進学と同時に東京に出てきたってことは、華恋とまひるの付き合いもせいぜい1年なんだよな。これだけの短期間でここまでクレイジーこじらせられるなら、まひるさんのメンタルも充分才能の塊だと思いますよ。

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