忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[6314] [6313] [6312] [6311] [6310] [6309] [6308] [6307] [6306] [6305] [6304]

「仮面ライダービルド」 ー

 いい最終回だった……なんか、ダブルのエンディングに対するアンサーみたいなとこありますね。いや、どこもアンサーじゃないけども。

 これで「ゴースト」から続けて年間視聴終了ライダーは3作目となった。前作「エグゼイド」がかなり面白かったので(そしてその前のゴーストがさっぱりハマらなかったので)今作はなかなかプレッシャーがかかるぞ、と思っていたが、よかった、ちゃんと面白かった。なるほど、ライダーの中身の変化っていうのはこうしてバリエーションを出していくわけなのね。戦隊しか見ていない人間からするとどんな展開になるものかとハラハラする部分はあったのだが、ちゃんと他シリーズと差別化を図りつつ、東映特撮の見本として立派な筋立てになっていた。

 もちろん、不満が無いわけではない。特に中盤以降は展開がツギハギのような印象になっており、さすがにマンネリ気味になってしまっていた。戦兎たちは作中で何回くらい「○○を持って指定された場所まで来い」って言われ続けたことだろうか。エボルさんも、いくらなんでも慈悲の心でライダーを無事で返しすぎだと思うの。途中まではビルドがいないと計画が進まないっていう理由はあったみたいだけど、最終的にエボルが到達したレベルを見れば、絶対自分の手でどうとでもできた問題だよな……結局、この世界における「天才」っていうのがどこに才能を発揮してるのかがよくわからないので、「その時々で一番都合のいい人間が思いついたことが最良の方法として処理されていく」っていうすごくインスタントな天才像なんだよ。時には戦兎だし、時にはエボルだし、葛城親子のどっちも「こんなこともあろうかと」みたいなことをやりすぎていて、現時点で誰の思惑が優先されてるのか、ってのがよくわからないプロットになっている。その結果、「とりあえずボトルもってこいや」展開がやたら多くなって、後半は戦闘がついでみたいな扱いになっていたのはもったいなかった。冷静に考えりゃげんとくんはまだしもカシラは「その辺の雑魚」相手に命を燃やしてしまったわけでなぁ。もうちょいその辺りの配置が慎重だったらより緊迫感が増したと思うので、もったいないとは思う。でもまぁ、エグゼイドだって社長が何回レベルアップして戻って来たかわからねぇしな。毎週戦闘しなきゃいけない縛りがある作品だから、その辺りは少なからずグダッてしまうのは宿命だと割り切るしかないんだろう。

 ただ、そうして特撮特有の筋の荒さこそ気になったものの、それらを大人の事情と飲み込んでしまえば、逆に見せ場だらけの派手な演出は常にサービス回だったということもできる。やっぱね、ビルドは基本が格好いいんですよ。賛否両論だったジーニアスもわたしゃ個人的に結構好きでね。あれだけカラフルなギミックがキラキラピカピカしてたら、子供さんはそれだけで嬉しいんじゃないかなぁ。これも毎年のことなんだろうけど、あんだけ動きづらそうなスーツで必死に戦い続ける中の人たちは本当に職人ですわね。途中まで全然パワーアップしないで初期装備だったグリスが最後にブリザードになったのも嬉しかったね。いや、どうせならもうちょっと前に披露して活躍の場を増やして欲しかったんだけども。ベルトのギミックも、それぞれの変身モチーフも一癖あって楽しいし、最終的にラビットタンク→ラビットドラゴンっていうキメ方もベタではあるかもしれないがにくらしい。まさか敵の御大将がわざわざ「初期フォームかよwww」って煽ってくるとは思わんかった。それができるからエボルさんは素敵なんだ。

 そして、個人的に今作が楽しかった大きな理由に、「キャストの人がみんな達者」っていうのがある。これまたゴーストの時の記憶が根強いせいかもしれないし、どうしても戦隊のイメージが残っているせいかもしれないが、東映特撮って、そこそこの頻度で演技がまずいキャストが紛れ込んでる印象があるんですよ。エグゼイドだって、初期の飛彩先生はちらほら怪しかったわけだし。その点、今作はまず戦兎役の犬飼くんが最初からすげぇハマってたのに加えて、万丈、一海、幻徳、内海に到るまで、全員ハマってるのよ。いや、内海がブーストしたのはかなり後半からだけども。余計なノイズに邪魔されずに見られたっていうだけでも、かなり印象がいいんだよね。前から言ってるけど、個人的に一番好きなのはマスターなの。最後の最後までエボルと二重写しになってたマスター、あの憎ったらしいのにどこか格好よさが滲み出る雰囲気、私が好きな俳優さんってああいうイメージの人が多い気がする。キャスト関係で唯一残念だったのは、ベルナージュさんの人間形態として中の人・雨宮天が出演することを期待してたんだけど出てこなかったことくらいですかね……同じ事務所からキャンデリラの中の人はちゃんと人間体で登場して、あまつさえワイプで歌って大活躍してたのに……どっかのスピンオフでカメオ出演するのに期待するか……。

 気づくとやっぱり中の人の話題になってしまうけど、とりあえず戦兎と万丈は今後とも末長く馬鹿やって欲しいもんです。あれ、そういえば万丈目線からすると、この結末ってものすげぇレベルの高いNTRなんだよな……いいのか万丈……(万丈の相手は戦兎だから、っていう反論は禁止)。

拍手

PR

コメント
無題
戦争前のスマッシュからひたすらボトル集めて、次なんだろう?どんなベストマッチなんだろう?って考えて、メンバーのバカ騒ぎをずっと見ていたかった
戦争編から強敵登場!→やられてゴロゴロ転がる→こんなもことあろうかと強化→の繰り返しで中盤からのダレ方が凄かったですよね。

最終回の最後で、各話の冒頭のセリフはあのあとの二人が書いてたんだって知るのが一番の驚きでした、次の腕時計さんはどんな祭りをみせてくれるんだろう
【2018/08/30 01:49】 NAME[ヴェス] WEBLINK[] EDIT[]
Re:無題
まぁ、設定考証とかを真剣に伏線拾いながら見てたら見るべき点も多かったのかもしれませんけどね。「戦争」ってテーマは割とデリケートな部分でもありますし。
最終回の作りは本当に良かったと思いますね。「ビルド」って名前がこういう意味を持つっていうのも感慨深いものがありました。

しかし、ジオウなぁ……あんまりライダーをフォローしてない人間から見て楽しめるかどうか……。
【2018/08/30 15:56】


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
26 27
28 29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[04/25 な]
[04/19 NONAME]
[04/17 NONAME]
[04/17 NONAME]
[04/13 NONAME]
バーコード