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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 堕ちモノ系、第9話。私、「堕ちモノ」が好きだという話は折に触れて書いてきたんですが、なるほど、それが野郎であってもなんかグッとくるな。

 もう、「嗚呼、白石よぉ……」と思いながら見るしかないお話。本人も言っていた通り、裏切りというのは一度では終わらない。その道を進み始めたら、どれだけ悔いたところで止まることなど出来はしないのだ。何度も何度も「自分は正しかったのか」と自問することになり、その度に自分のせいで失った命のことを考えなければいけない。当然の報いとはいえ、あまりにも重たい業を背負ってしまったものである。

 結果だけ言えば、白石の裏切りは結実しなかった。間諜さえいれば簡単に攻め落とせると思われていた金田城。しかし長年この地に住み続ける刀伊祓の防衛戦術は蒙古軍から見ても、そして迅三郎から見てもなかなかのもので、女子供から老人に至るまで、その全ての知恵を使って外敵を排除しようとする。大掛かりな投石機による援護射撃、広大な敷地を利用した焼き討ち戦術。そうしたものを使って、蒙古軍の企みは1つずつ潰されていった。敵方も再三言っていたように、全ての兵を突っ込んで強攻策に出てしまえば多勢に無勢で叩き潰せる程度の戦力差があるはずなのだが、それをやってしまったら蒙古軍も無事では済まず、少なからず被害が出てしまう。そして、城の中の様子がわからない以上、それだけのコストをかけて叩き潰す意味があるかどうかもはっきりしないのである(白石の言を全て信じるわけにもいかないだろう)。

 更に、結局この城攻めは蒙古軍にとってはサブイベントでしかなく、最終的な狙いは日本の本土攻略であること、そして蒙古も一枚岩ではなく、本土侵攻の際の活躍度合いによって内部での評価を稼ごうという「競合相手」が多いことなども、攻勢の手を緩める大きな要因になっている。多くの武器を持ち、余裕のある敵であればあるほど、なるべく無駄を出したくないという意識は働くものだ。そして、迅三郎は相変わらずの特攻気質で敵前線に奇襲をかけ、敵大将・ウリヤンエデイに対して直接矢を射かけるという蛮勇に躍り出ている。結局いつの時代、どんな部隊であっても、後陣に控えている指揮官というのは戦場の生の息遣いを理解していない者が多いのだ。たった一本の矢を受けることで自分の命が無くなるかもしれないというギリギリの戦場を見せつけることによって、見事にその意気を挫くことにも成功した。「この城を攻めても得がない」。そう思わせることにより、見事迅三郎たちは勝利をものにしたのである。

 さてこうなると進退きわまるのが白石である。逆転の一手を狙い、全てをなげうって企てた裏切りだったが、彼1人の人生など知ったこっちゃない蒙古サイドはさっさとケツをまくって逃げた。残されたのは、もう味方に戻ることなどできない孤独な流人1人。今更仲間に入れてくれというのは今まで失った命を思えば許すことができなかったのであろう。突き進んだその道を全うせんと、最後の戦いに挑む。その全てを理解しているかのような迅三郎。武士の務めというのも、なんとも無情なものである。

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