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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 あの子の名前、アニータっていうんだ、第17話。ちなみにCVはあんまり知らない人でした。丁寧にジョジョ的セリフを言わなきゃいけない現場ってクセが強過ぎるよな。

 メローネさん大活躍の巻。当然のようにベイビィフェイスのCVもマジ兄なので、ピストルズの鳥ちゃんと同じような起用になっている。この辺りの演じ分けはいつも通りで心得たものだ。そして、純正のキモさが際立つメローネはキワモノ揃いの暗殺チームの中でも実に特異な存在。当時の時勢を考えると、この時代はまさに「パソコン通信」などが盛り上がり、インターネット黎明期に「パソコン」という存在が一般家庭にも浸透しつつある時代。Windows95が社会現象となり、この時代のITの象徴となったりもした。そんな時代に、荒くれ者揃いのギャング団の中で、常にパソコンを片手にひたすらキーボード入力で会話を続け、データ採取からバトルの構築までを全てプログラムで処理しようとするメローネは、まさに時代の最先端、チームのブレイン、圧倒的頭脳派のキャラ立てだったのである。まぁ、もちろんそこには荒木飛呂彦的な曲解というか、へんてこ設定が色々と混ざり込むので一筋縄ではいかないが……。どのキャラが出た時も必ず言ってるけど、やっぱりジョジョキャラのコスチュームは実際に見たら頭おかしいとしか思えないしな……メローネが顔につけてあれはなんなんだろう。マスクなのかな。

 で、そんなメローネから生み出されるスタンド、ベイビィフェイス。「パソコン通信」というネタが先に思いついたのか、それとも「遠隔自動操縦」という設定の掘り下げの道具立てを探していたのかは定かでないが、4部から5部にかけての「遠隔スタンドの定義」にもう1つの試みが行われている能力である。シアーハートアタックで設定が掘り下げられ、ブラックサバスで「本体にダメージなし」という要素を追加。ここで「本体への負担の少なさ」が「自動操縦ゆえの精度の低さ」とトレードオフになっているというアイディアが形をなしたわけだが、今度はさらに「遠隔からのプログラム指示」という要素を付け足すことで、完全に本体から切り離してダメージを取り除きつつ、攻撃パターンの精度もあげるという設定にチャレンジしている。その前の段階で既に「自動操縦(?)」のピストルズが好き放題やらかしている構図が描かれているため、「意志を持ったスタンドが勝手に動き回る」という状態も既になんの違和感もない(ピストルズは遠隔スタンドのカテゴリには入らず、食らったダメージがしっかりミスタに跳ね返る)。

 こうしてまた新たなバトル展開を可能にした画期的なスタンドがベイビィフェイスだが、個人的な印象は「ちょっと要素を詰め込みすぎた」という感じか。自動操縦の再定義に加え、今回はジョルノの能力の改変という大テーマが設定されている。一応正確に書くなら「改変」ではなく「成長」なのだが、これ以降、元のG.Eの能力が使われることはほとんどなくなるので、事実上の改変とみなしていいだろう。荒木先生も、既にこの時点で「G.Eが殴った時の能力、意味分かんねぇな」と匙を投げていたものと思われる。「生物にする」という能力はそのままにしつつ、生物からの反射能力はほぼカット、さらに感覚暴走設定はブラックサバスの時点で既に破られているのでなかったことに。今後はブチャラティ以上の治療役として、先輩である仗助の跡を継ぐことになる。

 この「改変」はストーリー展開の都合上のもので、荒木先生にはありがちな「思いつきでやったけどあんまりうまくいかなかったから途中でひっくり返す」という事例の1つである。もちろん、無責任にひっくり返すだけではなくて、ちゃんとストーリーの要請上、そっちの方が面白くなるから改変する。そして(そうじゃない時もあるが)今回はちゃんとシナリオの要素と絡める形で改変に説得力を持たせており、それがベイビィフェイスの「G.Eとは逆の能力」という動機付けである。ジョルノがベイビィフェイスを見て自分のスタンドの真価に気づくというのは、いささか御都合主義のきらいはあるものの、充分納得できる展開だろう。

 ただ、おかげでベイビィフェイスの能力が「遠隔自動操縦成長スタンド」という設定に加えて「生物を物質に変える力」という特盛り状態になってしまい、能力の主体性は見えにくくなってしまったかもしれない。タイマン勝負は充分見応えがあるのだが、それとは全く別に解決しなければいけない「本体が遠くにいるから、ノーダメージのそっちをどうやって倒すか」という問題を処理しきれなくなってしまったのである(多分来週解決されるが、そうとう適当である)。まぁ、この辺のライブ感も含めてのジョジョだと思えば、ファン目線だとそれすらも愉快に思えてしまうのが困ったものだが。

 ただ、そんなしち面倒臭い不満は言いつつも、アニメではベイビィフェイスのスタンド描写がむちゃくちゃ凝っているのでそれだけで楽しい。キューブ状に分散する描写がCGで処理されており、デザイン性優先で荒木先生が好き放題に描いたバトルのデザインが、感覚的な部分で理解しやすいようにまとめられている。原作絵を見て「こんなもんアニメにできるかよ」と思っていたが、まさに思い描いていた通りの形になっていたのはすごく嬉しかった。改めて、ジョジョは本当に「アニメにする価値がある」原作であり、今作も「なった価値がある」アニメだ。良き哉。まぁ、構成の都合上、ちょっと駆け足にはなってしまったが、そこは仕方ない。

 次回、「トリッシュの尿意は如何に解決されるか」に乞うご期待(嘘です、残念ながら触れられません)。

 

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