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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<黒>
 
想起の拠点 Bastion of Remembrance (2)(B) U
エンチャント
〜が戦場に出た時、1/1で白の人間・兵士・クリーチャー・トークンを1体生成する。
あなたのコントロールするクリーチャーが1体死亡するたび、各対戦相手は1点のライフを失い、あなたは1点のライフを得る。
 「ファルケンラスの貴族」「血の芸術家」「ズーラポートの殺し屋」「残酷な祝賀者」と脈々と系譜を継ぐドレイン系クリーチャーの新たな刺客。今回はエンチャントになったことにより、先輩クリーチャー陣より圧倒的に場持ちが良くなったことがポイント。「それじゃ自身の死亡時誘発がない分損じゃん」というクレームにも、トークンを出すことで手厚くサポートしている。3マナ1/1と考えるとコスパが低くなるが、アリストクラッツ系のデッキはそもそも他のクリーチャーやエンジンを別に用意する必要があるのだから、耐久力が上がったこちらの方が強いシーンも多いはずだ。さぁ、猫とかまどを用意しよう。
 
急襲ヒル Blitz Leech (5)(B) C
クリーチャー・ヒル
5/2 瞬速
〜が戦場に出た時、対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーはターン終了時まで−2/−2の修正を受ける。そのクリーチャーから、全てのカウンターを取り除く。
 ヒル! そんなクリーチャータイプもあったなぁ……せっかくなので一番最近のヒルってどれだ? と思って確認してみたら、エルドラージに化け物化された「甚だしい大口」がヒルだった。……なんか、全般的にでかいよお前ら。というわけで、6マナという特大ヒル。タフネス2と貧弱すぎるのはどうみてもネックだが、その独自のお仕事は色々と面白い。登場時のマイナス修正だけでもしかしたらアドが取れるかもしれないし、そうでなくても瞬速ブロッカーとして手厚く相手を葬れる。ブロック前に出せばパワー3までなら一方的に殺せるのは悪くないだろう。そして「カウンターを除去する」というこいつにしかできないオリジナルの技もある。この世界に生まれたからには是非ともキーワードカウンターをむしり取ってやりたいわけで、飛行を失う、威迫を失う、接死を失う、色々と困るシチュエーションも多いはず。突然ヒルにぶつかって死んじゃうことを「ヒル  Death」っていう。今思いついたから誰か使っていいよ。

 


血液凝固 Blood Curdle (3)(B) C
インスタント
対象のクリーチャーを破壊する、あなたのコントロールするクリーチャー1体に威迫カウンターを1つ置く。
 今回の基本除去。4マナインスタントで制限なしの破壊、文句のない性能だろう。ついでに自軍1体に威迫もプレゼントしてくれるので、例えば相手が2体のブロッカーを並べて悠々としていたところにいきなりワンパン見舞ってやることも可能だ。攻撃前に使わなきゃいけないのでトリックにはならないが、それでも文句はないだろう。
 
靴かじり Boot Nipper (1)(B) C
クリーチャー・ビースト
2/1
〜は接死カウンターか絆魂カウンターのうち、あなたの選んだ1つが置かれた状態で戦場に出る。
 迫真のフレーバーテキストについては、イラストをみるとなんとなく納得してしまうが……。こんだけキモいのに、なぜかナイトメアじゃなくてビーストなんだよな。なんなんだこいつ。各色にいる、カウンター2択クリーチャーの黒は、瞬速カウンターが存在しないので接死か絆魂。このコスト域なら接死を与えた置いた方が安心ではあるが、目の前にタフネス2のクリーチャーがいてさっさと相打ちで満足なら絆魂を選ぶことに。また、自分のデッキにでかい変容クリーチャーがいることを知っているなら、それを見込んで先に絆魂を貰っておくなんてプレイもあるかもしれない。強いキーワード2つから選べるんだから、実はかなり贅沢な2マナ域ではある。
 
野生肉の密猟者 Bushmeat Poacher (3)(B) C
クリーチャー・人間、兵士
2/4
(1)(T)、他のクリーチャーを1体生贄に捧げる:あなたはそのクリーチャーのタフネスに等しい値のライフを得る。カードを1枚引く。
 「灯を刈り取る者」「モーギスの魂刈り」の流れを組む、人の命でドローがうめぇ系クリーチャー。先輩方に比べると1マナ重くなっているが、ステータスはその分優遇されているし、何より起動コストがべらぼうに安くなっているのがポイント。タップ能力になったので起動の回数に制限はあるが、どうせ先輩たちだって3マナかかってたから1ターンに複数回の起動は難しかったのだ。このコストなら常に構えながら他のアクションが取りやすいので格段に強くなっている。ついでに結構な量のライフがもらえるおまけ付き。そっちの能力だけでもカードとして成立するレベルなので、どっちかっていうとドローが余計かも。これはトークン量産待った無しですわ。赤と組んでのサクりエンジンにも是非。
 
死住まいの呼び声 Call of the Death-Dweller (2)(B) U
ソーサリー
あなたの墓地にあるクリーチャーカードを、点数で見たマナコストが合計3以下になるように最大2枚まで対象に取り、それらを戦場に戻す。それらのうち1体に接死カウンターを1つ置き、その後それらのうち1体に威迫カウンターを1つ置く。
 ボスの御技サイクルの黒。今回はこういう「大雑把に数字を合計する」みたいな効果がちらほら出てるな。新しいデザインの一環なんだろうか。直接釣る系なのでそこまで壊れ性能にすることはできなかったが、187能力持ちなんかを運用することで元を取りやすい。2体に分けて釣り上げれば、威迫を持つ攻撃用クリーチャーと接死を持つ防御用クリーチャーを同時に工面できるし、1体の3マナクリーチャーにどちらもつけてやれば確実に2体と相打ちを引き起こす突撃モンスターも作れる。見た目以上に小回りのきく、影響力のある呪文になりそう。白と組んで、序盤に使い倒した先制攻撃持ちを釣って接死をつけてやる動きが強そう。
 
洞窟で囁くもの Cavern Whisperer (4)(B) C
クリーチャー・ナイトメア
4/4 威迫
このクリーチャーが変容するたび、各対戦相手は手札を1枚捨てる。
変容(3)(B)
 青のドロー鷺と対をなすディスカードナイトメア。ドローの方は5マナ3/4飛行、こっちは4/4威迫。普通はディスカードの方がドローよりちょい弱いのだから、いくらか水をあけられた形か。まぁ、素のステータスでも悪くないのは一緒。変容が絡んだらラッキー、くらいの気持ちで。
 
騒がしい収穫者 Chittering Harvester (5)(B) U
クリーチャー・ナイトメア
4/6
このクリーチャーが変容するたび、各対戦相手はクリーチャーを1体生贄に捧げる。
変容(4)(B)
 レアには変容時にダイレクトにクリーチャー除去する「哀歌コウモリ」がいるが、これはその廉価版。サイズもコストも微妙ではあるが、変容が楽しくってみんなしてクリーチャー1体を育てる世界では、きっとこの布告効果が強い……のかなぁ。そこまで極まることはない気がするんだがなぁ。
 
肢体の攪拌/Corpse Churn(OGW)」 C
 また随分渋いところからの再録。ちなみに、この後の時代に緑が土地も戻せる上位バージョンの「過去との取り組み」を開発し、手札に戻す部門では今や緑がリードしている状況。まぁ、やっぱり2色合わせてのゴルガリブラザーズですよ。今回はそこまで墓地を肥やす意味がなく、対戦相手も一切対策はしないだろうから、それこそがゴルガリの狙い目。今回ゴルガリは「構築で脱出デッキとかどうですかね?」っていうカードを何枚か提供しているのだが、次元を超えたコラボレーションは起こるかしら。
 
闇の取り引き/Dark Bargain(DOM)」 C
 こちらも渋い再録、「ドミナリア」からの出張なのだが、同型呪文の中でも地味な方だったので、忘れてる人もいるかもしれない。最大の問題は、この手の呪文は最新の「葬儀」もそうだし、3マナの印象があること。この呪文はインスタントなのは良いのだが、4マナというだけで一気にデッキインのハードルが上がってしまう。おかげで、使うとしてもほんとに23枚目になることが多いギリギリライン。今回はどうなるかなぁ。多少速度は遅くなるだろうけど、それが影響するのかどうか。
 
死の重み/Dead Weight(GRN)」 C
 再録三連発。こちらは「ラヴニカのギルド」から。ラヴニカでも、初出のイニストラード環境でも1マナとは思えない働きを見せた有能除去カード。今回だって出番は多かろうが、残念ながらエンチャントであることは特にシナジーにならない。純粋に序盤の攻防の様子次第で評価は変わるかも。
 
哀歌コウモリ Dirge Bat (2)(B)(B) R
クリーチャー・コウモリ
3/3 瞬速 飛行
このクリーチャーが変容するたび、対象の、対戦相手がコントロールするクリーチャーかPWを破壊する。
変容(4)(B)(B)
 ゴジラアートではバトラになるクリーチャー。変容時能力が問答無用で強いのでコストはかなり重め。瞬速持ちなので、相手エンド変容からの怒涛の除去ラッシュができるとアツい。
 
頑丈なダンゴムシ Durable Coilbug (1)(B) C
クリーチャー・昆虫
2/2
(4)(B):〜をあなたの墓地から手札に戻す。
 殺しても殺しても死なない虫。日本語名はダンゴムシになってるけど、別に「coilbug」っていう単語が直接ダンゴムシをさすわけではなく、イメージとしては不死身生物クマムシみたいなのを想定しているのかもしれない。まぁ、ルール的にはあっさり死ぬんだけども。いざとなったら手札に舞い戻ってくれる甲斐甲斐しいダンゴムシ。……別にそこまで求めてないなぁ。「手札が増える」という能力だけを考えれば起動が2マナ軽い「療養所の骸骨」の方がいいわけで、こいつはパワーが1大きいという利点しかない割に5マナがきつい。相手クリーチャーを徹底して除去って除去って除去りまくって、最後に力尽きた相手を何度も蘇ってきたダンゴムシで殴りきるダンゴムシファイターズみたいなデッキが組めればアツいのだが……。まぁ、いかなる時でも「頭数1体分」を計算できるので、どうしても変容したくてたまらないデッキの数合わせなんかに。
 
暮れ牙の導師 Duskfang Mentor (2)(B) U
クリーチャー・人間、クレリック
〜が戦場に出た時、対象の、あなたのコントロールする人間でないクリーチャーに絆魂カウンターを1つ置く。
(1)(B)(T):あなたのコントロールする、絆魂を持つ各クリーチャーに+1/+1カウンターを1つ置く。
 「導師」サイクルの黒は絆魂を司る。絆魂カウンターは貴重だし、その後絆魂クリーチャーがサイズアップするのも強いに決まっている。このサイクルは下の能力の起動マナが2マナだったり3マナだったりするのだが、全体的に数が少なくて希少な能力の方が、起動マナは安く設定されてる気がするな。そして、このサイクルは全軍にそのキーワードを付与するカードがあると一気に化ける。こいつの場合は全軍絆魂を付与するカードなので「復讐に燃えた血王、ソリン」。色もあってるし、意外に現実的なシナジーかも。白のライフゲイン系のデッキにいかがか。
 
恰好の餌食 Easy Prey (1)(B) U
インスタント
対象の、点数で見たマナコストが2以下であるクリーチャーを破壊する。
サイクリング(2)
 致命的な要素をいろいろ取り除いた結果致命的でなくなった「致命的な一押し」。コストが重くなり、当然紛争による範囲拡大なんて夢のまた夢。あっちはアンコ、こっちはコモン。やむなし。ちなみに「致命的な一押し」は「対象のクリーチャーが、マナコスト2以下なら破壊する」で、こっちは「対象のコスト2以下を破壊する」。誤差ではあるが、こっちの呪文ではコスト3以上のカードは対象に取ることも出来ない。まぁ、そうして違いは並べてみたが、もちろん、最後の違いである「サイクリングできる」はこのカードの利点。活躍できる情勢がかなりわかりやすいカードなので、サイクリングのタイミングも測りやすいだろう。過去のカードでいえばどっちというと「虫つぶし」に近いのかも。

 


絶滅の契機 Extinction Event (3)(B) R
ソーサリー
奇数か偶数かを選ぶ。選ばれた点数で見たマナコストを持つ全てのクリーチャーを追放する。
 今回のラスゴ……なのか? 半分しか殺せないぞ? キスゴかグウスゴだぞ。自軍クリーチャーをどっちかに揃えておけば、相手陣営の違反者のみを罰する呪文にすることは可能だけど、相手も似たような構造だった場合に空回る。自軍にクリーチャーを入れなければ、単に相手クリーチャーを半分しか殺せないかもしれない半端呪文。うーむ。まぁ、ある程度メタが読めれば劇的に効くデッキもあるかもしれないし。例えば赤単相手なら、奇数っていえば「焦がし吐き」や「熱烈な勇者」や「アナックス」「砕骨の巨人」を根絶できるが、代わりに「蒸気族」や「義賊」、それに「トーブラン」あたりは残る……。うーん。
 
薄暗がりのセンザンコウ Gloom Pangolin (2)(B) C
クリーチャー・ナイトメア、センザンコウ
1/5
 突然のバニラ!! 「こういうところに変容するのもいいかもね!」っていうサンプルだろうか。あ、単にクリーチャータイプが珍しいっていうのが売りかも。
 
不気味舞い Grimdancer (1)(B)(B) U
クリーチャー・ナイトメア
3/3
〜は、威迫・接死、絆魂の中からあなたの選んだ、異なる2つのカウンターが置かれた状態で戦場に出る。
 お手軽にカスタマイズできる便利屋さん。攻め気配なら威迫&接死、守りなら接死&絆魂、どっちとも取れないなら威迫&絆魂。3つから2つなのに、意外と悩ましい良いデザインである。唯一の難点は、とにかく見た目がキモいこと。まぁ、ナイトメアだしなぁ。
 



無情な行動 Heartless Act (1)(B) U
インスタント
次のうちから1つを選ぶ。
「対象の、カウンターが置かれていないクリーチャーを破壊する」
「対象のクリーチャーから、最大3つまでのカウンターを取り除く」
 なかなかチャレンジングな1枚。2マナインスタントの確定除去というのだから、構築レベルでも大活躍間違いなしの期待の新人。環境次第ではほぼ制限無しなのだから、これまで使っていた黒除去の代わりに入ってくる可能性も大いにあるだろう。難しいのは、これが今回のリミテッド環境でどれくらい強いかということ。キーワードカウンターの存在のせいで、かなり多くのクリーチャーにカウンターが乗って出てくるし、インスタントタイミングでカウンターを乗せる手段も豊富に揃っているのでスカされるリスクもでかい。だからこそ下のモードが効いてくるとも言えるが、やはりせっかくだから除去として運用したい。リミテッドの方が弱い除去って、環境の差が見えて面白いよね。なお、ほぼ無敵に見えた「殴ってくるギデオン」を殺せる(かもしれない)というのがちょっと面白い。
 
狩り立てられた悪夢 Hunted Nightmare (1)(B)(B) R
クリーチャー・ナイトメア
4/5 威迫
〜が戦場に出た時、対象の対戦相手は、自分のコントロールするクリーチャー1体に接死カウンターを1つ置く。
 これまた懐かしいところからネタを持ってきやがった。「狩り立てられた/Hunted」がつくのは、今から20年近く前の環境、オンスロートで印刷されたレアのサイクルである。各色に1枚ずつ「狩り立てられた○○」が与えられ、共通の仕様は「コスパが異様にいいけど、相手に悩ましいレベルのトークンをプレゼントするよ」というもの。自ら「狩り立てる側」を提供してやるという完全マッチポンプクリーチャーなのである。そんな中で活躍したのが「狩り立てられたドラゴン」で、5マナ6/6飛行速攻というお化けスペックは、相手に騎士トークン3体プレゼントするくらいどうってことない話だったのである。さて、今回狩り立てられるのは……ナイトメアである。そして、相手に渡すのはトークンでなくて接死カウンター。つまり遅かれ早かれ相手クリーチャーとは相打ちになりますよ、というギミックなわけだが、本人に威迫がついているのがいやらしいし、たかが接死カウンターの1つくらい、黒ならどうにもでもなる。置いた後に殺害してもいいし、そもそもクリーチャーを殺しつくしてから出せばカウンターを置く場所なんて無い。先手3ターン目に出た場合にはナチュラルにそんな状況になる場合も。リミテッドならそれだけでゲームが終わっちゃうクソゲーメイカーである。これ、構築でも面白そうだぞ。
 
強欲な血喰い Insatiable Hemophage (3)(B) U
クリーチャー・ナイトメア
3/3 接死
このクリーチャーが変容するたび、各対戦相手はX点のライフを失い、あなたはX点のライフを得る。Xは、このクリーチャーが変容した回数である。
変容(2)(B)
 ドレイン系変容生物。何となくのイメージだが、変容の回数は多くてもせいぜい2回。3回目まで行ったら流石にカード効率が悪くなりすぎる気がする。ってことはこいつのドレイン量はだいたい1〜3点くらい。アスフォデルに慣れた体には物足りないが、変容で接死を付与できる部分は注目すべき点。接死は先制攻撃やら威迫やら、組み合わせて破壊力アップできる能力が多いからだ。変容コストも軽いので、そうしたデッキの基盤として採用したい。
 
隠れ潜む名射手 Lurking Deadeye (3)(B) C
クリーチャー・人間、暗殺者
4/2 瞬速
〜が戦場に出た時、対象の、このターンにダメージが与えられたクリーチャーを破壊する。
 黒のお得意の「命取り」効果を持つ暗殺者。直近の先輩は3マナ3/2の「ヴラスカの懐刀」だが、比較すると、1マナの追加で手に入れたのはパワー1点と念願の瞬速。これがインスタントで出せるのと出せないのとでは、その使いやすさは天地。月とスッポン。ヘリオッドとパーフォロス。お手軽にアドを狙える上にパワー4が残るのはかなりのプレッシャー。瞬速ギミックを使うデッキにも貴重な1枚だ。ただ、暗殺者を名乗るには、ちょいと武器がでかすぎる気はするのだが……。正面突破でよくない?
 
記憶漏出 Memory Leak (2)(B) C
ソーサリー
対象の対戦相手は手札を公開する。あなたはその中か、そのプレイヤーの墓地から土地でないカードを1枚選び、それを追放する。
サイクリング(1)
 現在も様々な場所で大活躍中の「苦悶の悔恨」が1マナ重くなり、常識的なハンデス呪文のコストにまとまったもの。たった1マナの差なのに、2マナだと「構築級にやべぇ」なのに3マナになった途端に「リミテッドで環境次第なら使うかも?」レベルになるのはこの手の呪文の難しいところだ。幸い、ハンデス呪文も使える状況と使えない状況が明確に分かれる分野。たった1マナでサイクリングできるのは、鉄火場となった終盤戦に引いた時に大きな意味を持つだろう。まぁ、相手が手札1枚を抱えてる時に打つかどうか悩んで、使った場合は9割土地なんですけどね。「知ってたし、墓地掃除したかっただけだし!」
 
相互破壊 Mutual Destruction (B) C
ソーサリー
あなたが瞬速を持つパーマネントをコントロールしているなら、この呪文は瞬速を持つ。
〜を唱えるための追加コストとして、クリーチャーを1体生贄に捧げる。
対象のクリーチャーを破壊する。
 なんかルールがこんがらがりそうな除去。ベースになっているのは何度も再録実績がある黒の名脇役「骨の粉砕」。アドは失うが、どんなデカブツでも1マナで屠れる頼れる1枚だ。そして今回は、黒が少しずつ推してる瞬速応援団としてのオプションがつき、なんとインスタントで使えるようになった。問題は、条件が「瞬速パーマネントをコントロールしているなら」。当然出てくる疑問は、「これのコストとして瞬速クリーチャーをサクったら唱えられるの? られないの?」というもの。実際、その辺のルールはややこしいが、「コストの決定」→「コストの支払い」の順番なので、問題なく瞬速持ちクリーチャーをサクって瞬速で唱えることができる。そのため、相手のアクションに対応して「瞬速クリーチャー出す」→「それをサクって撃つ」という一連のアクションは全てインスタントで処理できる。まぁ、別にそうじゃなくても強いカードなんだし、難しく考えなくても。ちなみに、もし場に1体しかいない瞬速クリーチャーを作って瞬速状態で唱えた場合、唱えた時点で条件がキャンセルされ、「インスタントとして唱えたけど瞬速は既に無い呪文」と認識される。今回レアで与えられた「瞬速を持つ呪文を唱えるたび」の条件を満たさなくなるので注意が必要。あ、あいつ自身が瞬速持ってるから大丈夫か。
 
ネスロイの神話 Mythos of Nethoroi (2)(B) R
インスタント
対象の土地でないパーマネントを、それがクリーチャーであるか、この呪文のコストとして(W)(G)が支払われていたなら破壊する。
 「神話」サイクルのアブザン(インダサ)版。なるほど、この構造は面白い。パーマネント破壊の色といえばクリーチャー破壊の黒と、それ以外担当の白or緑というのが定番。「名誉回復」以来綿々と続く文化は、現在も「戦争の犠牲」を各所で引き起こしている。そんな3色が手を組めば、マジでノーリスクのパーマネントオールマイティ破壊が実現可能なのだ。3マナインスタントは理論上の最軽量であるから、今後このカラーリングのデッキが作れるなら、常に選択肢であり続けるのは間違いないだろう。黒単でも普通に「殺害」の強い版として使えるので、リミテなら深く考えずにとりあえず引いとけ。
 
夜勤隊の猛士 Nightsquad Commando (2)(B) C
クリーチャー・人間、兵士
2/3
〜が戦場に出た時、あなたがこのターン攻撃しているなら、1/1で白の人間・兵士・クリーチャー・トークンを1体生成する。
 白にいた「日勤隊」とは対になるのがこちらの夜勤組。日勤の人たちは出るだけでトークンがもらえたが、夜勤組は誰かが攻撃した後、つまり「強襲」条件を満たした後でないとトークンがもらえない。つまり、強襲という言葉こそ使ってないけどタルキールにいた「マルドゥの軍族長」の色変えなのである。多分、夜勤の時はみんな寝てるから、ゴタゴタが起こらないと味方が駆けつけてくれないんだろうね。そんなとこで無駄に雰囲気出さんでもいいのに。とりあえず頭数増産装置としての効率は良い。横並べデッキなら自然と1、2ターン目の展開量も増えるだろうし、強襲条件は満たしやすいんじゃなかろうか。
 
鋸刃蠍 Serrated Scorpion (B) C
クリーチャー・蠍
1/2
〜が死亡した時、これは各対戦相手に2点のダメージを与え、あなたは2点のライフを得る。
 1マナでサソリって言われたら無条件で接死を持ってそうなイメージがあるのだが、こいつは何故かそういう方向に個性は伸ばさず、死亡時のドレインライフを持っている。どうやらその毒はぶつかったクリーチャーではなくプレイヤーに直接届くようだ。2点ドレインするだけのソーサリーがあるとすれば、「君主の一噛み」が2マナであることを考えるなら1マナでもおかしくはない。ということは、なんであれ1/2クリーチャーにそれが付いているのは優秀ということになる。なるのだが……だからと言ってデッキに是非欲しいかと言われると全然そんな気もしない。一応変容の土台にするとか、白黒で「コスト3以下のパーマネントを墓地からめっちゃ戻せる」とかいうちょっと特殊な事情がないと魅力は薄いかも。あと、名前の「Serrated」は元をたどれば「セラの天使」のセラと同義の語なので、これを入れて「セラデッキ!」と強弁するというのも一案である。
 
息詰まる噴煙 Suffocating Fumes (2)(B) C
インスタント
あなたの対戦相手のコントロールするクリーチャーは、ターン終了時までー1/ー1の修正を受ける。
サイクリング(1)
 「陳腐化」にサイクリングが付いた上に、なんとレアリティがコモンになった。「陳腐化」の時点で「へぇ、この効果が対戦相手だけで、しかもインスタントで撃てるようになったんだ」と割と驚いたもんである。何しろそれまで黒はは「減縮」のように自他共に平等にマイナス修正を与えるソーサリーがメインだったからだ。ただ、そうしてびっくりはしたものの、実際「陳腐化」はそこまで活躍するスペルでもなかった。結局、相手がトークンを並べるときのサイドボード要員というか、劇的な効果を産むシーンが限られすぎているのが問題なのだ。ということは、そこにサイクリングをつければ万事解決する。コモンで手軽に手に入るので、たまたまサイドボードに控えている確率も高い。トークンデッキには苦しい環境になるかもしれない。
 
不断の絆 Unbreakable Link (4)(B) U
ソーサリー
対象の、あなたの墓地のクリーチャー・カードを、絆魂カウンターが1つ置かれた状態で戦場に戻す。
 今回の基本リアニ。5マナソーサリーで1体釣るのは平均的なコスパで、今回のおまけは絆魂。「蘇生の絆」の速攻とどっちがいいかは悩ましいが、リアニ構造にオールインしてる構築クラスのデッキなら速攻、そうでなくて何となくリアニしたいリミテレベルなら長い目で見て絆魂の方が良さそう。まぁ、「何となくリアニしたい」時っていつだよって話だが。
 
予想外の牙 Unexpected Fangs (1)(B) C
インスタント
対象のクリーチャーに、絆魂カウンターと+1/+1カウンターを1つずつ置く。
 「予想外の刃牙」だったらもっと怖かっただろうが、このカードはそんなことないので、単に+1と絆魂を与えるだけのトリックだ。これがもし一時的なものだったら見向きもされないレベルだが、絆魂部分だけ永続ってのが唯一にして最大の売り。回避能力持ちのクリーチャーに使ってやるだけでお手軽にライフレースをひっくり返すことが可能だ。是非とも飛行クリーチャーと合わせて使っていきたいが、多色世界って「飛行が全然使えないデッキ」の出現率が低いので、そこまで確たる保証にもならないのが怖いな。
 
予期せぬ助力/Unlikely Aid(WAR) 
 灯争大戦ではあのラクドス様がギデオンを乗せて出撃するという最高に盛り上がるシーンを描いてくれた呪文だったのだが、今回は割とモブっぽい人間が「えっ、怪物も人間を助けてくれんの?」っていう微笑ましいシーンのカードになっている。ちょっと笑うけども……この後2人はどうなったんでしょうね? 考えてみりゃ「ラクドスとギデオン」も「非人間と人間」のコンビなんだから、次元を超えてもコンセプトは一貫してるのかも。リミテッドだと頼りになるトリック。パワー増強で戦闘をひっくり返しつつ、破壊不能での安全確保。通ればよっぽどのことがない限りは相手にさらにひっくり返されることがないのはありがたい。
 
虚空を招くもの Void Beckoner (6)(B)(B) U
クリーチャー・ナイトメア、ホラー
8/8 接死 サイクリング(2)(B)
〜をサイクリングした時、対象の、あなたのコントロールするクリーチャーに接死カウンターを1つ置く。
 ゴジラアート版ではスペースゴジラになるクリーチャー。このたびの騒動でクリーチャー名を変更されるという、前代未聞の珍事を招いたカードでもある。8マナはあまり現実的なコストではないので、主に接死付与のコンバットトリックとしてのみ使われるのではなかろうか。公式の試合会場で「コロナビーム!」とか絶対叫ぶなよ。
 
囁く兵団 Whisper Squad (B) C
クリーチャー・人間、兵士
1/1
(1)(B):あなたのライブラリから〜という名前のカードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後、あなたのライブラリを切り直す。
 これは意外と新機軸か? これまで、「戦場に出た時に同名カードを集める」というギミックは「軍団の征服者」のようにたまに登場していたが、「出た後で召集をかける」というデザインは見たことがない。一番近いのは「成長室の守護者」な気がするが、最大の違いは手札ではなく戦場に出ること。つまり、マナさえあれば1ターンで一気に4体も5体も出撃することが可能なのだ(リミテッドに限る)。まぁ、そうして出したところで1/1バニラがなんぼのもんじゃい、という気もするが、生贄エンジンが欲しいとか、人間をまとめて増強できるとか、とりあえず適当に殺して墓地を肥やしたいとか、なにかしらのニーズはあるかもしれない。一応盤面にトークンじゃないカードが増えるのは事実なのだし。リミテッドだと、大量に集めて出しまくることでライブラリを超圧縮できる。ただ、初手に3枚とか並んでるとげんなりしそう。2枚目以降を絶対にドローしたくないんだよなぁ。
 
ゼイゴスのマンバ Zagoth Mamba (B) U
クリーチャー・ナイトメア、蛇
1/1
このクリーチャーが変容するたび、対象の、対戦相手のコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで−2/−2の修正を受ける。
 これ自身が変容を持っていなくとも、他の変容カードを貼り付ける土台にすれば除去が打てるようになる。怪物が暴れ出す中盤以降になると−2では足りないかもしれないが、序盤戦の露払いとしては充分だろう。変容コストの下限っていくつくらいになるのかなぁ。
 
 

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