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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ありふれた職業で世界最強」 3→4

 最終話の録画をミスったせいで、ずいぶん視聴が後ろにずれ込んでしまったためになんだか変なタイミングで終了。

 いや、別に面白くはないねん。ただ、1話の特殊構成がだいぶ酷かっただけで、作品全体としては割と頑張ってる部分もあったんや。甘いですかね?

 「なろう系」と言われてパッと思い浮かぶ基準値がこの辺かな、という気がする。世界設定に創意が感じられない点、最初のおっきな山場が終わると、それ以上特に書きたいこともなかったみたいでマンネリズムの極致へと流されていく点など。本作の場合、おそらく作者が「他のなろう系との差別化を図れる部分は何なのか」を必死に考えた上で作劇したんだろう、ということは感じられるし、そこからやりたいプロットがあったのも何となく察することができるのだが、結局その部分の匂いが一番キツくて足を引っ張る結果にしかなっていなかったのが本当に残酷だった。尖ろうとすれば尖ろうとするほどに無理が出て、足元がおろそかになっていくような印象。もしかしたら、アニメスタッフはその痛々しさを和らげるために、あんな変な構成からの作劇を思いついたのかもしれない。

 まぁ、これらはアニメだけを見て感じた純然たる予断でしかないのだが、とにかく最初の一山を超えるまでの展開はどこまでもなろう的で、厳しいものだった。そして、その一山を超えて残されるのは惰性で展開するなろうの残滓。過去の作品を見るに、こういう展開になったらあとは落ちていく方向しかない。「転スラ」なんてのはその最たるものだったし、もしかしたら「OVERLORD」あたりも方向性が迷子になって落とし所がわからなくなっているかも。発想の切り出しが一発勝負のなろう文化において、「作品を継続していく」ってのは創発ではなく単なる延命になることがほとんどである。

 本作もそうした「延命」による勝負が始まるわけだが、発端がキツすぎたせいだろうか、むしろ惰性による延命の方が見やすいという稀有な状態になっている。「もう、消失における長門以上に繰り返された展開だけど、もう、これでいいんじゃないかな」みたいな諦観を受け入れれば、苦痛を伴わない安楽死を迎えられる。たかみなウサギも日笠ドラゴンも、キャストのパワープレイのおかげでネタに昇華されているが、本当に「どっかで見たキワモノキャラのコピー」でしかないので全く新鮮味はない。それでも、「まぁ、こういう展開ならこうなるよね」というお約束をなぞるだけなので余計なストレスにならない。結局、なろう系が突き詰めるのはこのストレスフリーな安楽死のシステムなのかもしれない。そして、スタッフの頑張りを考えると、この安楽死の方が飲み込みやすいものに仕上がっているのは望まれた姿だったのかもしれないのだ。

 アニメ業界も終末医療を考える時代なのかもしれない。安楽死は合法化されるのだろうか(そもそも産むな)。えっ、続編があるの? まじで?!(苦悶の死に顔)

 

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