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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 久し振りに破壊力抜群のとがめ節、第9話。そうだ、この作品は、最初はとがめの魅力でもっていたんだ。やっぱりボスキャラは本領発揮したら違うぜ。

 9本目の刀ということで、流石にもう展開に差が出しにくい頃になってきていますが……今回は、なんと「七花は刀が全然使えない」というネタをメインに持ってきてすったもんだする展開。いや、ここまで馬鹿な設定がまだ生きているとはおもわなんだが……これまでの刀集めとは緊迫感が全然違うよな。北海道の山の中にある刀とか、海賊の頭領が持ってる刀は流石に集めにくそうだけど、単なる田舎道場の師範が持ってる刀なら、マニワニにしろ幕府にしろ、ちゃっちゃと集められそうなもんだけど。とがめがラストで何か訝しんでたけど、この刀の蒐集が随分遅れたことには何か意味があるんだろうか。前回までの白熱した戦いが、急に色恋混じりの緩い展開になったから、ちょっとどうしていいか分かりませんでした。

 とは言っても、七花ととがめは勿論大まじめ。なんとか正攻法で刀を譲り受けるべく、奇策を巡らせて……って、今回は10日間もうだうだしてたけど、「あの勝ち方」だったら別に10日間もいらんよなぁ。これって単純に「とがめの頭がテンパってたから良いアイディアもしばらく浮かびませんでした」ってことでいいのかな。何の障害も無い状態だったら、最初に勝負を挑んでから2,3日で奪えてた気がするんだ。やっぱり9話目に持ってくるような試合ではないなぁ。

 いや、別に今回のお話に不満があるというわけではない。ただちょっと妙な流れに肩すかしをくらっただけ。今回のシナリオの焦点は、前回までですっかり円熟した夫婦みたいになっていた七花ととがめの間に爆弾を落とすこと。特に具体的な契機もなく、半年以上もの旅路で自然と結びついた七花ととがめ。このまま何事も無ければ2人は相思相愛で片付くところなのだが、ここで敢えてそれをかき回すことで、より密な関係性を示唆する。それが今回のシナリオのメインプロットだろう。そして一番分かりやすいかき回し方は、「ライバルを出すこと」だ。

 元々朴念仁でしかない七花を釣り上げるための「恋のライバル」は、普通の女の子では務まらないので、わざわざ刀の持ち主として汽口慚愧が登場する。刀の力により非の打ち所のない清廉潔白な人間となった慚愧に対しては、どこかズレた七花も文句をいうことは出来ない。話の流れからいつの間にやら門下生として修行をすることになり、師1人、弟子1人の修行の時間は、言い換えれば男1人に女1人の空間。武道といえば七花はホイホイついていくわけで、気付けば奇跡的なセッティングで「とがめがやっかむ恋のライバル(大誤解)」が生み出された。

 基本的に、とがめが1人でどつぼにはまってギャーギャー言ってるのを楽しむことになるわけだが、誤解の仕方とか、いつの時代の漫画だよ、と突っ込みたくなるくらいにベタベタ。はたして原作小説でこれを読んで面白いのかと不安になるくらい。しかし、アニメはこれで面白い。今回はとがめさんの百面相を描くのに全精力がそそがれており、泣いたり怒ったりふくれたりあざ笑ったりするとがめの顔を見ているだけでも楽しくて仕方ない。慚愧のキャラクターがあの通りの鉄面皮なので、それとの対比でいつも以上に賑やかで可愛らしく見えました。ほんとに1人上手なんだから。

 そして、そんな(勝手に)切羽詰まったとがめに、遅すぎる一歩を踏み出させたのが今回の大オチ。「10日とは言え練習したから素人とは言えないよ」という七花に対し、必殺の忘却兵器を炸裂させたとがめ。あんた、これまでずっと奥手だったくせに、こういう時には躊躇いないんだな。奇策のためならなんだって「肯定」出来るってのはこういうことをいうのかねぇ。しかも、実際に使った作戦をみたら、別に七花が素人だろうがセミ素人だろうが全然関係無いやんけ。今回の奇策っていうのは「慚愧に勝つための策」というよりは、「七花を自分の下に引き戻す策」としての奇策だったのかもしれません。

 さて、そんな浮ついた雰囲気の2人とは対照的に、どんどんシリアス風味が増しているのはマニワニと尾張城の面々。残り3人しかいなくなってしまった真庭忍軍は、「最も強力な変体刀」を手にしたことで一気にビハインドを取り返そうとしている。そして、そんな真庭忍軍を追うのは、否定姫の僕である右衛門左衛門。海亀の復讐を願う鴛鴦との直接対決は前回の海亀戦よりは白熱したものとなったが、それでも右衛門左衛門の持つ銃(刀?!)によって突然の幕引き。これにより、真庭忍軍は残り2人。なかなか強烈な個性を発揮してくれていたマニワニたちがどんどん減っているのはちょっと切ない。今回の鴛鴦にしても、海亀同様にほとんど活躍出来なかったからなぁ。残り3話でどうにか一花咲かせてくれるんでしょうか。

 今回は場面転換も多く、とがめが騒がしかったので普段のような「台詞の圧倒的な多さ」は(そこまでは)気にならない回でしたかね。ひょっとしたら9話も見てるから単に慣れてきただけかもしれないけど。残念ながら否定姫の活躍があまりみられなかったので、次の一ヶ月が待ち遠しいですわ。

 最後は当然キャストの話。今回のゲストキャラである汽口慚愧役は、固い役といえばこの人、伊藤静である。ま、中の人の本性を知ってしまうとこういう役はどないやねん、とも思うんだけど……イメージはしっくり来るのが不思議だ。御前はちょっと前までは少しずつ出番が減って中堅どころとして落ち着いてきたイメージだったのだが、今期は森島先輩にオオカミさんなど、メイン級での当たり役が多い。こういう年がある役者っていうのはしぶといですよ。個人的には「セキレイ」の紅翼が一番「らしくて」好きなんですけどね。

 ただ、今回はやっぱりそんなゲストキャラよりも、回りを全て食ってしまうとがめの中の人を褒めるべきでしょう。嫉妬に暴れるお子様な部分から、ちょっと背伸びして七花をいじってみる策士としての側面まで、本当に見てて聞いてて楽しい見事なさじ加減。出来ることならこれを収録してるアフレコ現場をずっと見ていたいくらいです。ちぇりおー。

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