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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 メカニズム解説については、もう面倒なので公式記事参照。
 
 
 
 
神に愛された者、シグリッド Sigrid, God-Favored (1)(W)(W) R
伝説のクリーチャー・人間、戦士
2/2 瞬速 先制攻撃 プロテクション(神・クリーチャー)
〜が戦場に出た時、最大1体までの攻撃かブロックしているクリーチャーを、〜が戦場を離れるまで追放する。
 北欧神話に疎い僕でも流石にこれは名前から連想できる、竜殺しの英雄・ジークフリートだ。ただまぁ、名前は知ってるけど具体的に何してるかはやっぱり分からないんだけど。ほら、背中の葉っぱのせいで弱点作っちゃった人……なんだろ、キャラがテーロスのアキレスとかぶるやん。今回は残念ながら弱点設定までは再現されず、とにかくいろいろ便利な英雄としてデザインされている。流石にプロテクション(神)はネタ要素として処理していいと思うのだが、それ以外の部分もそつなく強い。瞬速で戦闘に参加しているクリーチャーを監禁するデザインはギデオンのお師匠さんである「牢獄の管理人、ヒクサス」に近いが、ダメージ発生時に現行犯逮捕するヒクサスと違い、こちらは暴力が起こる前に逮捕できるのが優秀。ただ、その分本人は割とひ弱なのであっさり退場して釈放してしまう可能性も多々。あくまで一時しのぎと割り切った方が良いだろう。全体的に「あんまりレジェンド感ねぇな」くらいの手堅いデザインにまとまっているが、問題は開けたパックにいた時に1引きするかどうか。それなりの戦闘力なのに、除去として使いたい場合には温存しなきゃいけないのが痛し痒し。うまく瞬速コンバットでアタッカーを屠ってアドを確定させる使い方をしたいところだ。
 
 
星界の神、アールンド Alrund, God of the Cosmos (3)(U)(U) M
伝説のクリーチャー・神
1/1
〜は、あなたの手札と、あなたがオーナーである予顕された追放領域のカード1枚につき+1/+1の修正を受ける。
あなたの終了ステップの開始時に、カードタイプを1つ選ぶ。その後、あなたのライブラリのトップを2枚公開する。その中から選んだタイプを持つカードを全て手札に加え、残りをライブラリの下に任意の順番で置く。

囁く鴉、ハーカ Hakka, Whispering Raven (1)(U) M
伝説のクリーチャー・鳥
2/3 飛行
〜がプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、これをオーナーの手札に戻す。その後、占術2を行う。
 こちらはあの大神オーディンをモデルにしているとかしていないとか。オーディンには配下となるワタリガラスがおり、それが世界中から情報を集めてくることでオーディンの偉大さを支えている。今回の両面カードは「オーディンの別の姿」というよりも、関連する2つの事象を1枚のカードにまとめているっていう印象になるのかしら。伝承どおり、カラスが戦闘に出れば情報(占術)が集まる。その度に手札に戻ってくるのはバランス調整の結果だろうが、2マナ2/3飛行の時点ですでにおかしいし、戻って来れば次に神としてリキャストできるわけで、「2マナでさっさと戦闘に送り出せるパワーカード」という実にいやらしいデザインにまとまっている。神として顕現した場合には除去耐性が皆無なのは気になるところだが、とりあえずターンエンドまで場に残ればアドを稼げる可能性が高い。人間力に自信のない人は「土地」と宣言しておけば良いし、事前にカラスで殴り、戻し、出していればライブラリの上2枚は確定しているのだ。予言でもなんでもないマッチポンプの極みで手札が増え、サイズももりもり増える。酷い話である。雑にアドとるマンでデッキの構成もそこまで制限しないので、今のカードプールだと「老いたる者、ガドウィック」なんかと争うポジションになるのかな? ガドウィックと違って、レジェンドのくせに2枚まで場に出せる(1枚はカラス)というのはやっぱりずるいな。
 
 



Alrund’s Epiphany アールンドの天啓 (5)(U)(U) M
ソーサリー
1/1で飛行を持つ、青の鳥・クリーチャー・トークンを2体生成する。このターンに続いて、追加の1ターンを得る。〜を追放する。
予顕(4)(U)(U)
 青の大神アールンドさんの御業はタイムワープ。ついでにトークンを出して盤面に直接プラス要素を提供し、なおかつ予顕を使えば6マナとコストもリーズナブル。当然のように追放されてしまうが、ターン獲得呪文としては平均的な仕上がりじゃなかろうか。「カーンの経時隔離」が唱えるのに大きな制限を持っていたのと比べるとかなりフレンドリーなのは間違いない。でもまぁ、流石にここから新しいデッキが生まれるとかいうタイプの呪文ではないかな? この呪文を見て「カーターの怒り」を思い出したあなた、お互い歳をとりましたなぁ。

 


 
占い鴉 Augury Raven (3)(U) C
クリーチャー・鳥
3/3 飛行 予顕(1)(U)
 4マナ3/3フライヤー、デメリットなし。一応「幻影獣」設計ということが出来るのだが、「コモンで」「何のデメリットもなしで」「っつうかメリット付きで」この設定というのはかなりイカれたデザイン。予顕を使えば特に工夫もせずに3ターン目に3/3フライヤーが降りてくる世界って何が起こってるんだろう? フレンチバニラだからってこのデザインで大丈夫? この世界の除去が超強いとか、そういう前振り? 今から怖いんだけど?
 
 
多元宇宙の警告 Behold the Multiverse (3)(U) C
インスタント
占術2を行い、その後カードを2枚引く。
予顕(1)(U)
 こちらも予顕を使えばかなりお手軽にアドアドしい動きが実現可能。占術2+2ドローといえば「天才の片鱗」が大活躍したのが印象的だが、何とこちらは半分の2マナでそれが実現可能だと言う。もちろん事前の仕込みは必要だが、ことにリミテッドなら「2ターン目になーんもやることないわ」という事態はしばしば起こり得るもの。そんな時に将来のために積み立てをしておけば、あとは好きなタイミングで2マナ払ってこのボーナス。かなり得した気分だ。そして予顕スペルの強いところは、普通にコストを払っても問題ないというところである。まぁ、この呪文の場合、よっぽど土地が並んで「引いたカードをすぐ使いたい」というシチュエーションでもなければ「自ターンに予顕しておいて、相手ターンに唱える」でほぼ通常キャストと同じ挙動になるので、予顕しないパターンがあまり想像できないのだが。これもコモンなんだよなぁ。予顕呪文、かなり優遇されてるのはスタッフが変異のリベンジに息巻いてるって認識でいいんだろうか? ちなみにカード名に「多元宇宙/Multiverse」という言葉が使われているが、イラストには新PWであるニコさんがいるのでこの人の物語の一部のようである。テーロスっぽい次元が見えてるかな?

 


 
(垣間見る星界)Glimpse the Cosmos (1)(U) U
ソーサリー
あなたのライブラリを上から3枚見る。その中から1枚を手札に加え、残りを任意の順番でライブラリの下に置く。
あなたが巨人をコントロールしている限り、(U)を支払うことにより、あなたの墓地から〜を唱えても良い。そうしたなら、〜を墓地に置く代わりに追放する。
 今回、青赤が巨人サポートカラーになっている様子。カルドハイムには10の「領界」とやらがあるらしいのだが、もしかしてこれが10のギルドカラーに対応してるのかしら(だとしたらワンパターンだな)。まぁ、とにかくイゼットカラーは今回ジャイアンツカラーなのである。そこで何の変哲も無い青のサポート呪文にも巨人の手助けが。普通に使うとソーサリー版の「予期」でしかないが、巨人の助けがあれば一回使った上でさらに墓地から割引価格でワントライ。純粋にアドバンテージが得られる上、トータル6枚のサーチ能力はなかなかのものである。もし「巨人デッキ」が出来るなら堅実なサポート要員としての採用が見込めるし、巨人に寄せずとも、多相クリーチャーがいくらか入っているデッキなら、条件があうタイミングがたった1マナ払えば見返りがあるのは悪くない。ちなみに同様に「青い」「墓地関係の」「巨人」といえばウーロさんがいるわけだけど……そうか、一緒に使っちゃダメか……。当初の予定では組み合わせて使える予定だったのかなぁ……。
 
 
ルーン目のインガ Inga Rune-Eyes (3)(U) U
伝説のクリーチャー・人間、ウィザード
3/3
〜が戦場に出た時、占術3を行う。
〜が死亡した時、このターンにクリーチャーが3体以上死亡していたなら、カードを3枚引く。
 レジェンドってことはこれも元ネタがあるんだろうけどよくわからないや。「死んだ時にうまくいけば3ドロー」という、割と身体を張ったネタを提供してくる健気な奴。残念ながら1ターンに3体目の死者になるってのはそこまで簡単なミッションでもないので、こいつの恩恵を受けたいなら積極的な大量虐殺をデッキに盛り込む必要がある。具体的にはラスゴの類で、うまく相手クリーチャー2体を巻き込んで死ねれば特大アドバンテージへとつながる魅惑のチケットとなる。ただ、普通に考えると事前にこいつが除去られて終わりなんじゃ無いかと言う気もするし、ラスゴがメインで積まれる白青のコントロール系デッキで突然こんな普通のステータスのカードが入ってていいのかという気もする。タッサやヨーリオンを駆使したデッキなら、占術3という大きめの数字が活きる場所もあるのかなぁ。

 


 
Reflections of Littjara (4)(U) R
エンチャント
〜が戦場に出るに際し、クリーチャータイプを1つ選ぶ。
あなたが選ばれたタイプの呪文を唱えるたび、その呪文をコピーする。
 節操なしの部族サポート呪文。一度設置してしまえばあとは該当呪文が全部二倍二倍という意味のわからないテキストである。現在実用レベルの部族デッキといえば何と言ってもならず者。彼らが全部2枚ずつの登場になるとすると、オーバーキルもいいところである。まぁ、速いことにも大きな意味があるならず者がこんなもん出してる暇は無いと思うけども。例によって多相を使えばその恩恵を拡大しやすいので、リミテッドでは地雷になりうる1枚。「石成エンジン」なんて効率の悪いカード使う必要ないっすよ。
 
 
嘘の神、ヴァルキー Valki, God of Lies (1)(B) M
伝説のクリーチャー・神
2/1
〜が戦場に出た時、各対戦相手は手札を公開する、それぞれの対戦相手の手札から、〜が戦場を離れるまでクリーチャー・カードを1枚追放する。
(X):点数で見たマナコストがXである、〜によって追放されたクリーチャーカードを1枚選ぶ。〜はそのカードのコピーとなる。

星界の騙し屋、ティボルト Tibalt, Cosmic Impostor (5)(B)(R) M
伝説のPW・ティボルト
〜が戦場に出るに際し、「あなたは〜によって追放されたカードをプレイしても良く、それらの呪文を唱えるために、任意のマナを好きな色のマナであるかのように支払っても良い」という紋章を得る。
<+2>: 各プレイヤーのライブラリのトップを追放する。
<-3>: 対象のクリーチャーかアーティファクトを追放する。
<-8>: 全ての墓地にあるカードを追放する。(R)(R)(R)を加える。
【5】
 さぁ、素敵なネタ要素を提供してくれる大馬鹿野郎の登場だ。みんなのアイドルティボルトくん、なんとこの次元では神の姿を偽って登場。過去にティボルトカードが愛されすぎたせいで色々とハードルが上がっていたと思うのだが、そんな爆上げハードルを悠々と乗り越えて(もしくは下をくぐって)この出落ち感は見事なエンタティナーである。やるなティボルト。
 何しろ、神になっての登場だ。しかも「嘘の神」というのはどうやら北欧神話のお騒がせ屋さんであるロキがモデルになっている様子。そんなコスプレでこっそりこの次元に入り込んでるティボルトさんマジ策士。惜しむらくはおもて面だと黒単色なのでちょっとティボルトとの関連が薄く見えるところだが、まぁ、この能力で赤は嘘すぎるのでそこはしょうがない。もともと「ティボルトは赤黒っぽい」と言われていたのでこのくらいの揺れは許容範囲内だ。登場時に相手の手札をむしれるのは悪くないのだが、死んだらすぐに返さなきゃいけないし、タフネス1ですぐ死ぬので、有用性はそこまででもない。運良く呪禁を持つクリーチャーなんかに化けられればラッキーだが、コストの面を考えても、そんなラッキーに期待するようなもんでなかろう。「手札を確認できるだけでも最低限のお仕事」と割り切るしかないだろう。あくまで7マナPWのサブプランとして「2マナの普通クリーチャーとして出すこともできる」というオプションがあるだけでありがたいのだ。こういう形で「2マナ」にこだわっている様子を見ると「ティボくん、やっぱり昔のこと気にしてない?」とちょっと不憫にも思える。
 そして、そんなフラストレーションを爆発させるPWモードは7マナという振り切れた重さ。両極端か! 加減知らずか! もうちょっと思慮ってもんをだな……。まぁ、出せたら当然強い。プラス起動なら忠誠度7の上で最低でもアドが2枚。マイナスから入ってすぐに除去されたとしても、相手の最重要カードをパクった上で除去を使わせればやっぱり大きなアド1枚。そりゃ強いだろうさ。奥義のコストもそれなりに現実的だし、やはりここはエンタメに徹した賑やかな活躍を期待したいところである。実際に7マナPWは活躍できるギリギリのラインだと思うし、ティボルト愛に溢れるデッキの誕生を心待ちにしようじゃないか。
 
 
血空の主君、ヴェラゴス Varragoth, Bloodsky Sire (2)(B) R
伝説のクリーチャー・デーモン、ならず者
2/3 接死
誇示(1)(B):対象のプレイヤーは自分のライブラリからカードを1枚探し、ライブラリを切りなおした後、そのカードをライブラリのトップに置く。
 まずもって「血空」って言葉の意味がわからんのだが……英語だとBloodskyか。確かに血空だな……まぁいいや、とにかくそんな場所の偉い人らしいデーモン。そしてデーモンのくせに空飛んでないやつ。次元によってデーモンのデザインも変わるんだろうけど、それこそ神河の「鬼」に近い概念なのか、もしくは他の次元だったら「デビル」になるような存在なのかもしれませんわね。3マナ2/3接死という超普通のボディに、殴った時に「吸血の教示者」出来るとかいう謎チート能力。いや、流石に往年の名作カード使い放題はおかしいだろ。これなら1ターン1回制限の誇示能力でも全く問題ないし、1回目のサーチカードで除去を積んでおけば、そこから毎ターンこいつ自身の進路を開いて殴りっぱなし状態を維持できる可能性もあるのだ。まぁ、そんなチートが許される程度には、誇示能力の起動は大変だってことなんだろう。やっぱり「出して、召喚酔いを乗り越えて、殴る」という過程が大きな制限なのは間違い無いからね。ちなみにこいつが殴って死なない状態が確保できると「運命のきずな」が1枚あるだけで無限ターンになるって言うよくわからないバグが報告されているが、まー、合計9マナだからな。
 
 
霜噛み Frost Bite (R) C
氷雪インスタント
〜は対象のクリーチャーかPWに2点のダメージを与える。あなたが3つ以上の氷雪パーマネントをコントロールしているなら、代わりに3点のダメージを与える。
 氷雪火力。「氷雪」+「火力」というカテゴリなら当然誰しも「雪崩し」を思い浮かべるだろう。あちらは土地を氷雪で固めておけば1マナとは思えない高火力を叩き出すためにパウパーやら下の環境で大活躍するコールドスナップ界の劉備玄徳みたいなカードになったが、こちらはコストを同じくしていくらか常識的なレベルにチューンしたもの。基本的にはプレイヤーに飛ばせない「ショック」だが、氷雪3つボーナスで「稲妻」まで格上げされる。まぁ、このくらいのボーナスがスタンやリミテッドレベルなら現実的なところだろう。別に氷雪デッキを狙わずとも定番除去として使っていけるし、もしかしたら氷雪デッキがはやる1つの理由にはなるかもしれない。ただ、今回は「10個ある領界のうち2、3個くらいが氷雪」とのことで、セット全体での氷雪の割合はそこまで多くなるというわけでもなさそうなのよね。いや、でもモダマスの氷雪サポートも緑青の1ギルド分だけだったか。リミテッドでの氷雪土地の奪い合いが激化するかどうかが今から見ものである。

 


 
Goldspan Dragon (3)(R)(R) M
クリーチャー・ドラゴン
4/4 飛行 速攻
〜が攻撃するか呪文の対象になるたび、宝物トークンを1つ生成する。
あなたのコントロールする宝物は「(T)、これを生贄に捧げる:望む色1色のマナを2点加える」を持つ。
 毎度おなじみ神話ドラゴン枠だが、今回のドラゴンは一味違う。普通、神話枠をわざわざ使っているのだからとにかく武力に寄せようと必死になるもので、例えば速攻をつけるなんてのは手っ取り早い強化策である。しかしこいつの場合、そうした強さもさることながら、圧倒的銭ゲバというわけのわからない特性を持つ。過去にもアーティファクトとの関係性を強調した「溜め込むドラゴン」みたいなカードはあったが、あちらはあくまでも「奪ったお宝」のイメージ。こいつの場合、なんと自分で宝物を生み出してしまう。どっから出てくるんだろう。そして、こいつの監視下では通常のお宝も輝きを増す。5ターン目に出して殴ればすぐに宝物が得られ、次のターンに土地をおけばそれだけで8マナに届く。事前に複数の宝物が用意できるようなら、こいつを呼ぶために使った5マナの払い戻しだって可能かもしれない。直接自分の手で相手を殴る力はそこまで強くないが、マナ事情を一気に変質させる異次元のドラゴンである。どういう風に使ったらいいかは……まだわからないけども。「峰の恐怖」とどっちが優先順位が高いかって言われると……峰さんかなぁ。

 

 


(霜の祝福) Blessing of Frost (3)(G) R
氷雪ソーサリー
X個の+1/+1カウンターを、任意の数のあなたのコントロールするクリーチャーに割り振って置く。Xは、この呪文を唱えるたえに支払われた氷雪マナの数である。その後、あなたのコントロールするパワー4以上のクリーチャー1体につきカードを1枚引く。
 氷雪頑張れ呪文。当然今回も氷雪マナという概念は存在しており、一応確認しておくと「氷雪パーマネントが生み出したマナ」が氷雪マナである。ドラフトの場合はだいたいパックから出る氷雪土地からのマナと同義なので、リミテッドでの氷雪デッキは「どのタイミングで氷雪土地を取るか」にかかっている。そして、余計な手数をベーシックランドに費やすだけの強さが他の氷雪呪文にあるかどうかを見極めるのが大事なわけだが……まぁ、リミテッド用に調整されてるだろうから、ご覧の呪文はきっと強いに違いない。最大4個のカウンターがばらまかれ、その後最低でも1枚、場合によってはそれ以上のドローが帰ってくる。ここで「パワー4以上」という指針が出てくるあたり、同じく極寒の地であったタルキールのティムール氏族の「獰猛」を思い出させる仕上がりだ。もしかしたらその辺は意識してるのかしら。まぁ、最近は緑を中心に割とよく使われる指針ではあるんだけども。一応「カウンターデッキ」のお供と考えることもできるが、今回カウンターを扱うプロフェッショナルは緑とどの色の組み合わせになるんでしょうね(いや、テーマとして存在しないかもしれないけどさ)。

 


 
エルフの戦練者 Elvish Warmaster (1)(G) R
クリーチャー・エルフ、戦士
2/2
他のエルフが1体以上あなたのコントロール下で戦場に出るたび、1/1で緑のエルフ・戦士・クリーチャー・トークンを1体生成する。この能力は、各ターンに1回だけ誘発する。
(5)(G)(G):あなたのコントロールするエルフはターン終了時まで+2/+2の修正を受けるとともに接死を得る。
 エルフがエルフを呼ぶエルフ算の仕掛け人。どうやらこの次元のエルフはローウィン時代以上に産めよ増やせよの気概に満ちており、「1匹見つけたら30匹」みたいなシャレにならない連中のようである。こちらはローウィンでいうなら「リス・アラナの狩りの達人」が近いが、とにかくエルフが場に出ればいいのでトークンが出ても反応しちゃうあたりが斬新。無限ループ防止のために、当然1ターンに1体までの限定サービスだ。そうしてエルフをぽこぽこ増やしたら、最後は全体増強でドーンのモードも搭載。序盤に出して粗製乱造を狙いながら、ラストに展開しても決め技に使える、相変わらず図太いデザインである。エルフデッキはあらゆるフォーマットに存在しているので、こういうきな臭い1枚が出てくるだけでも色々影響が出そうだなぁ。
 
 
仮面の蛮人 Masked Vandal (1)(G) C
クリーチャー・多相の戦士
1/3 多相
〜が戦場に出た時、あなたの墓地からクリーチャー・カードを1枚追放しても良い。そうしたなら、対象の、対戦相手がコントロールするアーティファクトかエンチャント1つを追放する。
 正確には「場に出た時に対象をとって、墓地コストを支払ったらそれを追放する」っていうテキストになってるんだけど、なんか見辛いので上のような文章にしてます。まぁ、だいたい意味は一緒だ。コモンで手軽に使えるユーティリティ対策だが、どういうわけか「墓地からの追放」という見慣れない追加コストが設定されている。「帰化」と同じ2マナで好き放題割れたら流石に問題があるので制限されているのだと思われるが、まぁ、対象が現れた中盤以降ならそこまで負担にはならないだろう。相手が「漁る軟泥」を使ってる場合にめっちゃ困るくらいである。こいつ自身が最低限のステータスを持つ多相であるという圧倒的利便性を考えれば、充分強い方のカードに入るんじゃなかろうか。あらゆるデッキで部族をサポートしつつ、クリーチャーの頭数を減らさずに相手のキーカードを対策できる。これ、場合によっては構築で使われてもおかしくはない気がするぞ。

 


 
老樹林のトロール Old-Growth Troll (G)(G)(G) R
クリーチャー・トロール、戦士
4/4 トランプル
〜が死亡した時、これがクリーチャーであったなら、これを戦場に戻す。これはエンチャント(あなたがコントロールする森)と、「エンチャントしている森は『(T)(G)(G)を加える』と『(1)(T)、この土地を生贄に捧げる:4/4でトランプルを持つ、緑のトロール・戦士・クリーチャー・トークン1体を、タップ状態で生成する』を持つ」を持つオーラ・エンチャントである。
 思い切りフレーバー優先にしたためにテキストがくっそ見辛いクリーチャー。元ネタは全然わからないけど、「だいたいこんな感じのお話なんやろね」というイメージはすぐに湧くので、そういう意味では良いデザインなのかもしれないが、やはりちょっと美しくないなぁ。とりあえず3マナ4/4トランプラーという壊れ性能からスタート。「ヨルヴォの方がでかいやんけ」と言われたらそれまでだが、ヨルヴォさんのような脳筋では成し得ない細やかな芸を色々と見せてくれるのがこちらのおじいちゃんの年の功。死体からは森が芽吹き、マナ加速装置として使ったり、さらにその森から輪廻転生を経てのおかわりもういっぱいトークンの生成までが可能。基本的にはマナを伸ばしたい時にはそのままオーラを貼っておき、充分な土地が揃ってからの人生第2幕という形になるだろうか。かなりの欲張りパックなので強さは疑いようがない。あとはこのトリプルシンボルはどう処理するかだけだ。「グレートヘンジ」入りのランプデッキは今でも見かける時はあるので、その辺りの根強い緑ファンから声をかけられるんじゃないかな。

 


 
サルーフの群友 Sarulf’s Packmate (3)(G) C
クリーチャー・狼
3/3 予顕(1)(G)
〜が戦場に出た時、カードを1枚引く。
 だからさ、予顕呪文の設定がいちいちおかしいんだってば。青の「占い鴉」が「普通のコモンなら5マナでも文句は言えない」というデザインに純正メリットの予顕付きだったのと同じように、こちらの狼も「木登りカヴー」なので5マナのポテンシャルに予顕を盛り込んだもの。やっぱり3ターン目に3/3出して1ドローはおかしくない? いや、別に世界が壊れるような事態ではないけどさ。現在もリミテッドで渋く活躍中の「ジョラーガの幻想家」が4マナ3/2なんだよ? おかしくない?
 
 
巨怪な略奪者、ヴォリンクレックス Vorinclex, Monstrous Raider (4)(G)(G) M
伝説のクリーチャー・ファイレクシアン、法務官
6/6 トランプル 速攻
あなたがパーマネントやプレイヤーの上にカウンターを1つ以上置くなら、代わりにその2倍の個数のカウンターを置く。
対戦相手がパーマネントやプレイヤーにカウンターを1つ以上置くなら、代わりに、端数を切り捨てた半分のカウンターを置く。
 様々なギミックと世界観で華々しいスタートを切ったカルドハイムプレビューだが、そんな状況に思い切り水を差す最大の問題児がこちら。すでに昨年中にリークとして出回っていたカードなのだが、私としては「流石にヴォリンクレックスはないんじゃねwww」と、7:3くらいでフェイクを疑っていた。というか、そうあって欲しいと思ってた部分もある。何しろこいつがこの次元に存在しているということは、はっきりと「ファイレクシア人がミラディンから飛び出す手段を手にした」ことを意味しているのである。ヴォリンクレックスさん自体は、かつてミラディンで覇権争いをしていた5人の法務官の1人。あくまでクリーチャーとして登場しているのだから、間違っても彼にPWの灯がともっちゃったというわけではないはずなのだ。それなのに、あくまで一般人(一般ファイレクシアン)である彼が次元を渡れたということは……例えばかつてテゼレットが開発担当を務めた「次元橋」のような装置がファイレクシアに存在するということ。その原因がテゼレットなのか、エルズペスの悪夢からファイレクシア情報を手に入れてウキウキでミラディンに向かったアショクなのか、とにかく迷惑をかけることが大好きでエルドレインをお騒がせしたどこぞの鹿マスターなのか、はたまた単なる聡明すぎる現地人なのか。その真相は誰にもわからない。さて、今後は様々な次元でこうした法務官の影がちらつくことになるんだろうか。出来ればエリシュノーンだけは、ノーン様にだけは来てほしくないな……。あ、ちなみにヴォリンクレックスさんのカードは普通にひどいことが書いてありますね。これ出しとくと自軍PWは忠誠度が倍速で溜まり、相手PWはどれだけプラス能力を起動しても増えないっていう。相手が「九つの命」をコントロールしてたらお手軽友情コンボやね(なんでそういう状況ばっかり思いつくんだろう)。
 
 
古き神々への拘束 Binding the Old Gods (2)(B)(G) U
エンチャント・英雄譚
対象の、対戦相手のコントロールする土地でないパーマネントを破壊する。
あなたのライブラリから森・カードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後あなたのライブラリを切り直す。
ターン終了時まで、あなたのコントロールするクリーチャーは接死を得る。
 ゴルガリ風味を醸し出す手堅い英雄譚。最初に「ドミナリア」で開発された英雄譚はどこかPWに似た風味があり、じっくり読んで第3章で大きな効果が大爆発するデザインが多かった。それが変化したのがテーロスの2世代目英雄譚で、より「物語」に重点を置き、フレーバー優先で最後まで読み切ると1つの物語が再現されるようにデザインされた。どうやら今回もそちらの「物語性」が強く押し出されているようで、1章の絶対的な効果に比べて、2章3章のおまけ感がすごい。まぁ、あって損するもんじゃないし、4マナソーサリーの単体除去っていうだけで何一つ文句はないのだけども。1体どういう物語なのだろう。これだけでも北欧神話ファンはピンとくるのかしらね?

 


 
Invasion of the Giants (U)(R) U
エンチャント・英雄譚
占術2を行う。
カードを1枚引く。その後、あなたの手札から巨人カードを1枚公開しても良い。そうしたなら、〜は対象の対戦相手かPWに2点のダメージを与える。
このターン、あなたが次に唱える巨人・呪文のコストは(2)少なくなる。
 イゼットが押すジャイアンツ応援ギミックの1つ。メインとなるのは2章の部分で、ドローからのちょっとしたダメージでいかにも青赤っぽい堅実な効果を発揮してくれる。そして、ここまでのドローで上手く手を作れれば、3章の効果で劇的に巨人を応援するわけだ、仮に2ターン目にこれをおいた場合、3章を読む4ターン目に4マナが出れば6マナの巨人がお迎えできる。そして、事前に2章で巨人カードを公開している場合には「こいつが次のターン出ますよ」という「次回予告」までしちゃうわけだ。「メドマイの予言」でも似たようなギミックが再現されていたが、予言と予顕が大きな意味を持つカルドハイムにおいて、「巨人の来訪」が予言される流れが1枚で表現されているのは良いデザインなんじゃなかろうか。まぁ、その過程でなんで2ダメージ与えてるのかはよくわからんが。
 
 
鍛冶場主、コル Koll, the Forgemaster (R)(W) U
伝説のクリーチャー・ドワーフ、戦士
2/2
あなたがコントロールしていてトークンでない他のクリーチャーが1体死亡するたび、それにオーラや装備品がつけられていたなら、そのクリーチャーカードをオーナーの手札に戻す。
あなたがコントロールしていてオーラや装備品がついたクリーチャー・トークンは+1/+1の修正を受ける。
 精魂込めて特製の武器を作ってくれる伝説の鍛冶屋。ただ、カードとしては装備品を作ってくれるわけではなく、どうやら誰かから預かった武器に特注の効果を付与するエンチャンターのようである。指定の素材があればマスターソードを鍛えてくれる、みたいな話ですね。付与される基本効果は不死の能力で、装備品を握った味方は死出の旅路からカムバック。特に装備品は場に残り続けて何度でも使えるわけで、こいつが生きている限りは永劫輪廻が形成可能。まぁ、もちろんこいつ自身にその効果は適用されないので殺されるなら真っ先にこいつからってことになるけども。自身を守れないっていうのはアキリさんと比べるとちょっと見劣りするかな。ただ、その分気遣いが行き届いているのはきっとおじいちゃんの老練の優しさで、「死んだ時に戻ってこられないトークンには+1ボーナスをあげるよ」という細やかな心遣い。というか、こっちの効果をメインに使いたいまである。まぁ、カラーリングが合うんだからどうせならアキリと組んで装備品ボロスを組みなさいってことだ。

 


 
ニコ・アリス Niko Aris (X)(W)(U)(U) M
伝説のPW・ニコ
〜が戦場に出た時、破片トークンをX個生成する。(破片トークンは、「(2)、これを生贄に捧げる:占術1を行い、その後カードを1枚引く」を持つ、アーティファクト・トークンである)
<+1>: 最大1体までの対象の、あなたのコントロールするクリーチャーはこのターンブロックされない。このクリーチャーがこのターンにダメージを与えるたび、それをオーナーの手札に戻す。
<-1>: 〜は対象のタップ状態のクリーチャーに、このターンあなたが引いたカード1枚につき2点のダメージを与える。
<-1>: 破片トークンを1個生成する。
【3】
 さぁ、新PWである。ニコ・アリスの製作コンセプトとその過程は公式記事にあげられているので詳しくはそちらを参照。鏡みたいな破片を使いこなす魔術師、というところも一応新機軸ではあるのだが、どっちかっていうとやたら開発チームがトランスジェンダーだっていう部分が強く押し出されてるのが気になるところ。流石にアメリカの企業だけあって、そういうポリコレ的な部分にもアピールしつつのゲーム開発のようである。まぁ、もっと気を遣うべき部分があるんじゃねぇのか、とは思うのだが……とりあえず私としてはニコのことを「彼」と呼んだらいいのか「彼女」と呼んだらいいのかというどうでもいい部分で困ってしまうので、とりあえず「ニコ」と呼ぶことにしよう。いや、でもこの呼び方でも矢澤の影がちらつくのがな……ごめん、ほんとどうでもいい。
 さておき、コストにXを含みながら忠誠度固定というちょっと不思議なデザインになったニコ。このXは全て周りの破片トークンに変換され、多少手間はかかるがダイレクトなアドバンテージソースとして機能する。もちろんそんなトークンは無視してさっさと3マナで出してしまうというのも重要な選択肢で、忠誠度も最終的に破片に変換可能だ。一応狙いたいのは真ん中のマイナス能力だろうが、普通に使ったら2点飛ばすだけの能力になってしまう。破片を駆使して4点6点とダメージアップを狙うことは可能だが、その場合には忠誠度の調整が難しい。となるとなんとかしてプラス能力を使いこなすしかないのだが……アンブロッカブルだけならいいが、いちいちクリーチャーが戻ってくるのは扱いが難しい。もちろん187能力持ちのクリーチャーを使ってダイレクトにプラスにしろってことなんだろうけど、そんなにお手軽に何度も置き直せるような能力持ちクリーチャーはあまり多くないはずだ。白青というそこまで積極的に殴る色じゃない組み合わせなのも使い方を制限しているだろう。何か、ニコを輝かせるデッキのデザインがあればいいのだが……単なるドローソースになっちゃったらつまらないんだよなぁ。
 
 
高山の草地 Alpine Meadow 
氷雪土地・山、平地
〜はタップ状態で戦場に出る。
 ちょっと驚き、なんとデメリット無しの新たな2色タップインランドが氷雪仕様で登場。何がすごいって、普通に土地タイプを持っているという部分だ。もちろんタップインがネックになることも多いだろうが、リミテッドでは氷雪の追加と色マナのサポートの両面からがっつりゲーム作りに貢献してくれるだろう。あとはまぁ、銀世界なのでイラストアドもあるし、今回は氷雪カードが一発でそれとわかるように新たなデザイン枠を採用しているのでアート部分での見るべき点が多いのである。是非、下の環境の氷雪プレイヤーはその辺にこだわって頑張っていただきたい。まぁ、それこそWizardsの思う壺なのだが。
 
極北の並木 Arctic Treeline(森・平地)
氷河の氾濫原 Glacial Floodplain(平地・島)
高地の森 Highland Forest(山・森)
氷のトンネル Ice Tunnel(島・沼)
霧氷林の滝 Rimewood Falls(森・島)
雪原の陥没孔 Snowfield Sinkhole(平地・沼)
硫黄のぬかるみ Sulfurous Mire(沼・山)
移り変わるフィヨルド Volatile Fjord(島・山)
森林の地割れ Woodland Chasm(沼・森)
 
 

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