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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「現実主義勇者の王国再建記」 4

 なろう欠乏症の患者さんがいるなら真っ先に処方してあげる、そんな、すぐに溶けてすぐに効くタイプのなろう。用法用量を守って正しくお使いください。

 どうしよう、もう1話目からして特に触れるべき部分がない……。いや、一応テーマとして「内政」を持ってきたのは新しい部分なのかもしれない。チート魔術を使って敵陣を粉砕もしないし、現代から叡智を集めたスマートフォンを使って受け売り知識でドヤ顔をしたりもしない。もちろん、現代の料理技術で文化マウントを取るなんてもってのほかだ。そういうことをせず、とにかく自分の腕だけで生きていこうとしている様子は、ある意味ではあまりなろうらしくないのかもしれない。

 ただ……やっぱり雑だぁ。結局マウントは取らなきゃいけないからさ、あまりにもわかりやすい、「主人公を有能にしたいなら周りの異世界民を凡愚にしてやればいいじゃない」プレイが綺麗すぎて……。しかも何がすごいって、こいつがやってることの何がマウントなのかもよくわからねぇってことなんだよ。思いついたことを適当に言ってる雰囲気については小泉進次郎もかくやという中身の薄さで、もしかしたらこの異世界のレジ袋は駆逐できるかもしれないが、それがどのように「再建」に関わっているのかはよく分からない。そりゃま、1話目だけでそれがわかるはずもないのだろうが、なんで主人公目線で「それで行ける」と思ったのかもさっぱり分からないんだよな。もう、事前に「あなたがマウントを取れる世界を用意しておくから」と言われてるようにしか見えないわけで……まー、この導入とディティールの雑さこそがなろう的だと言えるんだろう。

 制作体制は、スタジオがJ.C.で監督が渡部高志というノスタルジックな座組みである。この人の担当作品は本当に低め安定が常だからなぁ。最低限の形にはするけど、そこから上は目指さない、みたいな印象。原作ものを波風立てないようにまとめる姿勢はある意味で稀有な才能とも言えるのかもしれないが、何かを期待するようなものではないだろう。改めて仕事を確認したら、渡部さんの監督作品が5年ぶりってのはめちゃめちゃ意外だったけどね(2016年の「タブー・タトゥー」以来らしい)。

 まぁ、ソシャゲのデイリーをぽちぽちやりながら流す環境音楽としてはちょうどいいんじゃなかろうか。

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