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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 情報の量に執筆が全然追いついてないけど、モチベ維持のために書いたところまで一旦上げておく。  
 
 
聖戦士の帯仗/Arm the Cathars
 まずもって日本語名の「帯仗」が分かんなかったです。調べたら「兵器を身につけること」と出てきて、まぁ、そりゃ英語名からしてそうなんだけど、今までこんな難しい言葉使わずに「Arm」は「武装」にしてたのにどないやねん、という。日本語チームもいろいろ考えとるんやろな。さておき、白にはお約束の増強呪文だが、なんと今回のデザインはコーンである。コーンってのは「火炎放射/Cone of Flame」に端を発するカードデザインを表す造語で、最近だと「ブルー・ドラゴン」なんかもコーンの仲間。プラス方向の修正効果でいえば「増え続ける成長」があったが、考えてみりゃこういうシンプルな増強はまだ存在していなかったのか。3マナでトータル6点のプラスは充分必殺。ついでに警戒までもらえるのが今風で、これなら状況を問わず積極的に攻めに展開することが可能。ソーサリーなので大振りの一撃にはなるが、効果の大きさを考えればあんまり気にはならないだろう。地味に「全部同じトークンでも一気に集会条件を満たせる」っていう特徴も。

 





 
撹乱する霊/Distracting Geist

賢い撹乱/Clever Distraction
 今回のタッパー。「ガヴォニーの罠師」は最近では割と珍しくオールドタイプのタッパーだったが、こちらは最近スタンダードになったアタック誘発型。繰り返し使えるように回避能力があったりタフネスがでかいと強いのだが、残念ながらそうしたサポートは無し。ブロッカーが2体以上だとほぼ殺されるのでタッパーとしての信頼度はあまり高くない。まぁ、死ぬところまで含めての降霊スピリットですからね。改めてオーラになった時にふさわしい場所につけてあげられれば、今度こそ信頼あるタッパーになる……かもしれない。降霊コストがやたら重たいので、本当につける対象は吟味しろってことなんだろうなぁ。
 
 
ランタンのきらめき/Lantern Flare
 単なるランタンを爆裂させるだけでも火力になるってんだからイニストラードもバカにできない。一応、効果を考えるとみんなのランタンを持ち寄って叩き込んでるんでしょうかね。効果としては「カビーラの叩き伏せ」とほぼ同じだが、レアなのでライフゲインのおまけつき。「寄ってたかってなんかをボコる」は白に許された火力設定の1つだが、赤の「大規模な奇襲」と違って違って本体には届かない。前提条件があり、唱えた後にも数値変動のリスクがあるので除去としての安定感は欠くが、白単色で使える後腐れのない除去なので、デッキ次第ではもしかしたらニーズはあるかも。でもまぁ、切除部分を使わない前提なら今のところは「カビーラの叩き伏せ」の土地としての利便性が優先されるだろうけど。ボロスカラーも、「レム・カロラス」みたいなカードが増えてきたからそろそろ現実的なレベルに仕上がってくるんかな。

 

 


オリバクの随員/Ollenbock Escort
 自己犠牲の塊のような1マナクリーチャー。つい最近まで先輩の「無私の救助犬」が大活躍していたことから、この1マナデザインの必勝が約束されている。ただ、やっぱり「救助犬」が便利すぎたせいか、今回は応援できる対象が限定されたが、その分本人に警戒がついたり、ついでに絆魂もつけたりとちょいちょいボーナスが増えているので決して見劣りはしない。きちんとデッキを選んで採用できれば、犬畜生を超える活躍も夢ではないだろう。人間の犠牲を望むカードはいろいろと多いしね。

 


 
放光の恵み/Radiant Grace

放光の縛り/Radiant Restraints
 なんと裏面が呪い。そういうオーラの使い方もあるのか。1マナと最軽量なので効果も最小で、戦況もそんなに左右しない気がする小さなオーラ。そして小さいが故に付けられたクリーチャーはすぐに死に、次の仕事へ。呪いの効果はクリーチャー限定の「宿命」で、最近なら「傑士の神、レーデイン」がちょい似たような仕事を担当していた。こちらもわざわざこの効果だけでカード1枚を使いたいと思うようなものでもないのだが、おまけとして自動で発生する呪いってんならもらっておいて損はない。相手のブロックを1ターン制限し、速攻クリーチャーなら旨味をごっそり削ってくれる。あとはデッキのクリーチャー数と相談。今回の白、油断するとすぐにオーラでデッキが埋まりそうで怖い。
 
 
レジスタンス部隊/Resistance Squad
 フレーバーのオリヴィア様のお言葉に笑ってしまった。いや、あかんやんけ。そりゃ「定期的に血をよこせよ、うち結婚すんねん」とか言われたら領民たちもキレ散らかすくらいしかやることねぇよ。まさに「注目のストーリー」である。そんで、そんなキレ領民たちのお仕事はなんとお手軽アドバンテージ。条件は徒党を組むことで、事前に誰かが口火を切ってくれれば数をかさにきたこいつがなだれ込んでどさくさでカードを引いてくれる。およそ3マナくらいで2/2ドローの「捜索隊の隊長」が現在リミテッドで大活躍中なのだから、より安定感があってパワーも高いこちらが人気が出ないはずがない。これもまた「白のドロー呪文」の試験運用の1枚なんだろうな。なお、勢い込んで出て行こうとしたところで友達を除去られると途端にポンコツになってしまうので、お友達の安全確認は忘れずに。
 
 
聖別/Sanctify
 今回のユーティリティ破壊呪文。性能は「真面目な捧げ物」とほぼ同じだが、1マナ軽くなり、ライフ獲得量が1点減った。この手の呪文のゲインはあくまで「おまけ」でしかないのだから、1マナの軽量化は単純に強化だと思っていいだろう。ライフゲインデッキのサイドボード候補といえるかもしれない。リミテッドだと、今回は降霊持ちのせいでオーラの枚数が一気に増えたこともあり、もしかしたらメインで採用されることもあるかも。ただ、降霊オーラに対して1対1交換で対応するのは純粋に損なのが気になるけども。
 
 
シガルダの拘禁/Sigarda’s Imprisonment
 シガルダさぁぁぁあん!!!! いったい何があったんや……カティルダが失われ絶望に満ちたイニストラードの中、唯一の希望の光ともいえたシガルダさんが、なんとまぁ、吸血鬼に囚われてしまっているようだ。流石にこのまま永遠の夜が訪れるバッドエンドってことはないと思うが……ソリンさん、はよ助けてあげて。さておき、「注目のストーリー」ではあるがカードとしてはあくまで普通のコモン除去。「絞首束縛」とほぼ同じだが、起動コストの色拘束が弱くなった上で血トークンが得られるのでちょっぴり上位互換。この度、吸血鬼は白にも与えられるそうなので、一応そのための連絡通路になるかな?
 
 
飲み込む潮/Consuming Tide
 今回のダイナミックバウンス。全部戻すと見せかけて、お互いに一番戻したくないやつだけ残せるようになった。理想としてはこちらがデカブツ一発で勝負できるようなデッキ、そして相手は数を並べて攻めかかるデッキという構造。ウィニー制御のためにはなんとしても4ターン目に一発打っておきたいので、できれば自軍は3マナで残せるもの1体だけを用意するのが一番テンポがいい。結局この手の「1つだけ残す」系は致命的な脅威を排除できないために評価が下がることがほとんどだが、今回はそのフォローのためなのか、一応キャントリップじみた保険もかけられている。ただこれも運が絡み、コントロール寄りのデッキの場合は狙って発動させるのは難しそう。総じて、やっぱり致命的な問題は解決してない気はする。ちなみにフレーバーには「容赦ない月」という言葉が登場するが、別にエムラクールさんが荒ぶってるとかではなく、単にこの世界の潮の満ち引きがどぎついっていう話だと思われる。

 

 


潜水スカーブ/Diver Skaab
 たまにイニストラードの科学水準がよくわからなくなるのだが……割と技術者の多い次元なので、近代くらいの科学レベルはあるっぽいんだよな。こちらは割としっかりした潜水服をまとった……ゾンビ。多分、お仕事中に溺死しちゃったものなのだろう。もう呼吸の心配はないが、身体がバラバラになるのを防いでくれるそうです。濫用時の能力は「水に引き摺り込む」イメージが多い「捕海」効果になった。ただ、今回も「溺死者の逆襲」同様にライブラリボトムも選ぶことができるようになっている。おそらくプレイの停滞を嫌う開発部は、少しずつ「捕海」効果のスタンダードをこちらに移動する狙いがあるのかもしれない。「溺死者の逆襲」が4マナインスタントなので、5マナ+濫用でそれだけだとちょい物足りない気もするが、3/5の肉体が得られるならそれなりに。やはり腐乱ゾンビあたりでコストをまかないたい、というか、そうしないとやや割高。
 
 
排水路に潜むもの/Gutter Skulker

排水路の抜け道/Gutter Shortcut
 過去に「排水路潜み/Gutter Skulk」というほぼ同名のカードが存在しているのでややこしい。英語名の方も誤差みたいなもんやんけ。まぁ、両面カードのおもて面なんて適当でもいいってことなのかしら……。先輩の排水路潜みは単なるバニラネズミだったが、今回は「ユアンティの呪われし者」と同じ回避能力が与えられたかくれんぼ名人。なるほど排水路は狭いから通れるとしてもせいぜい1人だろう。中盤以降、盤面が膠着すれば単体でゲームを決められる可能性があるので、4マナでも悪くない性能。これこそオーラで絆魂やら二段攻撃やらをつけてやるのに最適だ。そして死亡後も潜入のための排水路のデータを引き継ぐことが可能で、他のクリーチャーに抜け道能力がそのままパスできる。降霊コストが多少重いが、それに見合った重量級に是非とも教えてあげて欲しい。狼男とかどでかいビーストが排水路に潜ってる様子はかなり怖い。
 
 
触発された考え/Inspired Idea
 良からぬことを思いついちゃった感のあるゲラルフさんの図。この人、本当に技術者としては優秀なんだろうけど……。とりあえず、まずは切除後のモードを標準に考えようじゃないか。5マナ3ドローのすごく普通の呪文。流石にレアと言われるとちょっと寂しいが、最近はレア枠は5マナ3ドロー+αの形式が多いので、あくまで5マナモードは「保険」と考え、その先の可能性を追求したほうがいいのだろう。そう、取り除かれなかった場合のテキストは、まさかのハンドサイズ減少。手札サイズ無視が信条の青にしては珍しい状況だが、「このデメリットをつけたら格安でドローできるんじゃ!?」ってゲラルフが思いついちゃったんならしょうがない。このデメリットは……どうなんだろうなぁ。多分、後先考えずにカードを叩きつける速いデッキの方が強いはずなんだが、これ、2枚目唱えると手札1枚になるんだよな……。えっ、「十三嗜好症」が仲間になりたそうにこっちを見ている?!

 


 
ランタンを携える者/Lantern Bearer

ランタンの持ち上げ/Lantern’s Lift
 なんか、「逆授与」みたいなデザインになっている降霊クリーチャー。1マナ1/1飛行というお手軽ステータスに、そのまま自分を取り憑かせるかのようなオーラの能力。「オーラの仕事の後にクリーチャー」がテーロス次元の授与能力だったが、こちらはその真逆である。リシドから脈々と受け継がれるオーラ変身クリーチャーの新しい形。とりあえず、クリーチャーとしてはそこそこだがオーラ面での影響力がでかい。どうせ短命ですぐに墓地から使えるようになるだろうし、とりあえず入れとけの精神で大丈夫っぽい。墓地から飛行が与えられるってのは間違いなく優秀。しかし……イラストのおねーちゃん、空飛んだ後どうなったんだろうな……。

 


 
悪戯な猫霊/Mischievous Catgeist

猫じみた好奇心/Catlike Curiosity
 はい優勝。もう、文句なしでこのセットのトップカードでしょう。こんなに可愛い猫、未だかつて存在しただろうか! 一応「無害な申し出」という有力な対抗馬(猫)もいるが、あれは尻尾が怖すぎるので参考記録である。イニストラードは前回も「未練残り」というナイス猫を提供してくれたので、猫好きにはたまらない次元だ。今回の猫は完全に霊なのだが、それでも可愛さは揺るがない。というか、霊だから可愛いまである。フレーバーを見たら飼い主もこの有様。もういいよ、思う存分じゃれなさい。そしてクリーチャーとしてはなんと2マナと超軽量のカササギなのだが……流石に素では通らないだろう。かつての「泥棒カワウソ」が大活躍した環境のように、うまいこと回避能力を与えてにゃんにゃんドローしてほしい。そして惜しまれながら死んだ後は……今度は「好奇心」能力でやり直し。厳密には戦闘ダメージ限定なので「好奇心」より弱いのだが、カード名はどう見てもそこを意識しているし、当然「好奇心は猫をも殺す」ということわざが元になっていることは説明不要。この場合「殺した猫の好奇心」なんだけども。猫が毛糸でじゃれてれば可愛いけど、人間がじゃれてても別に可愛くない……。
 
 
二重屍/Necroduality
 このカードの注目ポイントはフレーバーで、ゲラルフさんが既にルーデヴィックから太鼓判を押されていたことがわかる。この世界の屍術師の皆様の切磋琢磨の様子には頭がさがるが、出来上がるのはこんな代物なのよね……。ゾンビ限定で「二重の造物」してくれるという激烈アドマシン。対象をゾンビに限定することで4マナとそこそこ現実的なコストを実現し、ここからのゾンビラッシュはなるほど誰だって太鼓判であろう。リミテッドでもここからゾンビに決め打ちできるだけの面白さがあるし、構築クラスでもいよいよゾンビたちが表舞台におどり出るチャンスかも。ゾンビ関係は歴史的にサポートが豊富なので、これでまた統率者デッキも賑わうことだろう。
 
 
這い寄る継ぎ接ぎ/Patchwork Crawler
 ゾンビには稀によくある、「いろんな能力も全部合わせちゃおう」という魔改造の素体。墓地の死体から適宜部品を見つけてきて、接続すればサイズがちょっとアップするし、起動型能力も全部貰い受けることができる。色々と頑張れば即死コンボの種になっちゃったりするやつである。幸か不幸か、今回はもらえるのが起動型能力のみであり、さらに接着時のコストもそこそこ必要。あんまり一撃必殺のコンボとかで決めるようなプランには組み込みにくいか。相手墓地の掃除にも使えないし、リミテッドでも割と夢のままに終わりそうな気もする。これも下の環境でどうぞ。

 

 


散らかった思考/Scattered Thoughts
 青のちょい重いアド呪文。ニュアンスが一番近いのは「予感」だろうか。あっちは占術4の後に2ドローなので掘削能力が超強かった。こちらは確定で4枚のうちから2枚を獲得するが、残りが墓地に置かれるのがイニストラード流。ちなみに、実は一番近い呪文は黒の「苦々しい天啓」だったりするのだが、青くなったおかげでライフの損失がなくなり、さらにインスタントになって2段階も強化されている。さすがはプロフェッショナル。現時点では「多元宇宙の警告」という強力すぎるライバルがいるので構築レベルは厳しかろうが、墓地肥やしの効果も馬鹿にできないのでリミテッドでは人気が出そう。

 


 
魂暗号の木盤/Soulcipher Board

暗号縛りの霊/Cipherbound Spirit
 どういう出自の物なのかよくわからないが、イニストラードなので曰く付きの物品が掘り出されるのは大して珍しいことでもないな。何かの魂が封印されていると思しき木盤で、クリーチャーの死を感知すると少しずつその封印にほころびが。そして3つ目の死を契機にスピリットが解放されるのである。……まぁ、ステータスを見る限りではそこまで驚くようなもんでもないが、マナがあまり出したら能力は激烈。何しろ4マナで通常ドローよりも強いってんだから、レアの「十三嗜好症」をも上回るのである。こいつの強みは、おもて面の状態でそこまでケアせずともそのうち変身してくれそうなところ。似たような構造の「先祖伝来の鏡」はきちんと変身させようとすると意外に手間がかかったが、こちらなら放っておいてもそのうち封印が解けるだろう。まぁ、出てきたら速攻除去られるとは思うが……。
 
 
中略/Syncopate
 やぁ! 3度目の再録だ! どうにもオデッセイ大好きおじさんはオデッセイで作られたカードが再録されるとちょっと嬉しくなってしまうね。初登場からしばし時代を空けてラヴニカではアンコモンに格上げされていたこの呪文だが、ドミナリアでは再びコモンに戻って庶民派に。今回も無事コモンで収録され、追放効果というこの次元になくてはならないサポートで存在感をアピールしている。まぁ、ぶっちゃけ「雲散霧消」などの固定値カウンターに比べるとどうしても効率が悪いことの方が多いのだが……コモンだしね。いざという時に2マナからでもカウンターは飛んでくるんだぞ、というプレッシャーはかけられるのである。
 
 
発見の渇望/Thirst for Discovery
 なんとまぁ、こんなカードが作られるとは。効果としては「強迫的な研究」とほぼ同じ(厳密には、対象を取らなくなった部分は微妙な違い)。そしてこちらはコストを据え置きにしてインスタントにパワーアップした。そして「3マナインスタント、3枚引いて条件を満たさないと2枚捨てる呪文」ということで、めでたく「Thirst/渇望」の名を与えられたのである。これまで作られたシリーズは、初代にして至高、アーティファクトを捨てる「知識の渇望」、完全に本歌取りでエンチャントにシフトした「意味の渇望」の2枚。今回はこれに正式に土地が仲間入りしたので、あと数年でこれのクリーチャーバージョンも作られることだろう(インスタントやソーサリーもあるかもしれないけど、PWは無理だろうな)。そして、シリーズの中では断然これが強い。何しろ、アーティファクトやエンチャントが入ってないデッキはたくさんあるが、土地が入っていないデッキなど(ほとんど)存在しないからだ。どんなデッキでも気軽に入れて、グッとデッキの密度を引き上げることができるようになった。これは無視できませんね。今後も様々な環境で注目に値するカード。ただ、基本土地が必要なので下の環境だとかえって使いにくいんだけどね。

 


 
囁く魔術師/Whispering Wizard
 ラヴニカでいうところの「つぶやく神秘家」枠。コストは同じ4マナだが、「神秘家」はどっしりと腰を据えた1/5。こちらのウィザードは割と死にやすい3/2というデザイン。寿命は短そうだが、その分発動条件はインスタント・ソーサリー以外でもクリーチャーじゃなければ誘発してくれるようになった。「つぶやく神秘家」は地上をがっちり防ぎながら決戦兵器のトークンを次々に生み出して当時のイゼットデッキでは貴重な勝ち手段の1つになっていたが、こちらは1ターン1回制限があることと、場持ちの悪さを考えるとやや価値は下がりそうだ。これだけを頼りにしないと勝てないようなデザインはやめたほうがいいかも。サポートとしては白青スピリットの支援に回っており、墓地から降霊オーラを唱えることで誘発させることができる。事前に墓地にその手のカードがあれば、「オーラの土台製造者」としてニーズに答えてくれるはず。
 
 
血誓いの従士/Bloodsworn Squire

血誓いの騎士/Bloodsworn Knight
 実にわかりやすい出世物語。しばらくは草履を温めるだけの存在だったが、主君に認められると無事に騎士の称号を得ることができるのである。まぁ、墓地の死体の数はこいつの功績と直接関係ない気はするが……一応自分で耕せるので、きっとご主人はその様子も見守ってくれているのだろう。3/3で適宜破壊不能がつく中堅も決して悪い存在ではなかろうが、やはり起動コストがちょい重い。さっさと騎士のクラスになれば、一気にステータスが上がって運用がやりやすくなるって寸法だ。がっつり活用したいデッキなら、こいつの登場前から墓地を肥やしておけばすぐにでも変身して特大ルアゴイフ体質を楽しむこともできるだろう。流石に構築レベルで用があるようには見えないが、リミテッドなら1枚でゲームを決められる隠れた才能だ。
 
 
血瓶の調達者/Bloodvial Purveyor
 血液製剤の配送業者のカードのはずなのだが、何故か自分のところには1個も持ってきてくれない。看板が偽り。しかし商品として手広く扱っているのは本当で、なんとお届け先は相手プレイヤーのみである。なんとも奇妙な設定。そして、そんな偏屈なプレゼント気質を抱え込んだおかげで、4マナ5/6飛行トランプラーというとんでもねーステータスを手に入れてしまった。もうちょいであの「深淵の迫害者」にも届いちゃいそうなヤバすぎステータスである。「迫害者」は相応のダイナミックデメリットを抱えていたが、こちらの吸血鬼はそこまでゴツいデメリットでもない。相手が血を手に入れるが、それはこいつのモチベーションにもつながるのでそのうち「迫害者」を凌ぐサイズになり、大量の血液を抱えた相手を蹂躙することになる。これ、神話レアでよかった気がするのだが、普通レアなの? 流石にやばくない? 血トークンがそこまで強いリソースだとは思えないのだが……。
 
 
隠し幕/Concealing Curtains

暴き目/Revealing Eye
 今日の出し物は何かな? 話題の劇場には、なかなかとんでもねぇドッキリが隠されている。幕を上げるのは簡単だ。単にマナを払えばいい。それだけで中からは目ん玉お化けが飛び出し、びっくりして手札を1枚捨てる。ただ、あくまでも見世物なのでそこでアドが得られるわけではなく、相手は慰謝料がわりに1ドロー。これで恨みっこなしよ、とはいうものの、これってばあの悪名高き「ヴェンディリオン三人衆」のやり口。アドなどなくても充分影響があることは歴史が証明している。レアと言ってもコストもフレンドリーだし、盤面に残るのが3/4威迫と充分サイズなので変身させることに迷いは無い。レアっぽさはあんまり無いけど、どこにいても輝ける看板役者だ。ちなみにこれで正規セットで印刷された「眼」クリーチャーは4体目。初代〜3代目は10年単位で1枚ずつだったところ、最近は3枚目となる「ひきつり目」に続いて1年も経たずに4体目が追加された。眼の流れがきてる?(なんだその潮流)
 
 
戦慄の遁走/Dread Fugue
 そらまぁ作られるやろな、という分かりやすい今回のハンデス枠。選んで捨てるタイプだが、普通に使ってもちょい弱い「コジレックの審問」ってことで、1ターン目ないし先手2ターン目のアクションとしては全く問題なく使えるレベル。そして、「審問」にしろこれにしろ、試合が長引けば有効性は下がっていくので、その場合には3マナで「強要」として使えるというわけだ。わざわざ切除なんて面倒なシステムを使わずとも作れそうなカードではあるが、せっかくなのでちゃんとちょきちょきしておこう。こちらも環境次第では構築レベルではあるな。

 


 
エドガーの覚醒/Edgar’s Awakening
 ソリンのおじいちゃんであるエドガー・マルコフは、ソリンを吸血鬼にした張本人。今まで何してたのかと思ったら、どうやらマルコフの邸内に秘密の地下室を作り、そこでだいたいは眠っていたらしい(必要に応じてソリンが起こして助言を受けていたようだが)。おじいちゃん、血ならさっき飲んだでしょ。そんな大看板を起こしにきたのは誰あろう、オリヴィア様本人であった。彼女がヴォルダーレンとマルコフの血筋を統合し、この世で最も権威のある吸血鬼一族を作るための結婚式を目論んだわけだ。おじいちゃんがそれを受けてどう考えたのかはよく分からないが、とりあえずソリンの肩身が狭いってことはわかるな。で、そんなおはようおじいちゃん呪文は大胆なリアニスペルになっており、なんとこの世界で強引に「嘘マッドネス」効果を搭載している。ただ、素の効果が戦場に戻すリアニなのに対し、マッドネスなら手札だ。まぁ、1マナなら当然だけども。厳密にはマッドネスと違って単なる誘発型能力なので、打ち消される心配も(あんまり)ないし、これを使ったからって夜が明けたりもしないぞ。マッドネスは一応イニストラードの看板の1つではあったが……今回は共鳴者が用意されてないので使うのにはちょい手間がかかる。もちろん、最大の狙いは血トークンによるルーティングの餌。おじいちゃんに血を飲ませたらアドが取れるよ。
 
 
ファルケンラスの先祖/Falkenrath Forebear
 どのくらいの世代のご先祖なのかはよく分からんが、取り立ててレジェンド認定もされてないし、ほんとに「単なるご先祖」なのだろう。その性質は黒が毎回心を込めて丁寧に繰り出してくる「墓地から戻ってくるよ」系クリーチャーの新作。3/1というステータスもこの分野では見慣れたものだし、当然ブロックもできない。ただ、今回は吸血鬼ということもあって飛行という大きな大きなボーナスが与えられた。攻撃しかできない性質上、ある程度時間が経つと有効性が薄れてしまうジャンルだったのだが、パワー3の飛行なら流石に相手も無傷で対処するのは難しそうだ。蘇り方も、血トークンを絡めてデッキを調整すれば起動自体は1マナと軽くて運用しやすい。これ1枚のために血デッキを作ってみたくなるくらいには優秀。まぁ、生まれてきた次元の因果で、対戦相手が墓地追放カードをいっぱい持ってそうではあるのだが。

 


 
新郎衣装/Groom’s Finery
 アンコモンとはいえ、これがその辺に転がってるってことは……え? 新郎はマッパなのか? ……というわけではなくて、多分オリヴィアさんは何着も用意してたのだろう。普通に使っても2マナでパワーが2上がる「放射篭手」性能。リミテッドならこれだけでもそこそこ。もちろんアンコモンなのでその続きがあり、もし花嫁が自軍にいるならこれが「ヴァルショクの鉄球」に格上げされ、さらに接死まで。そこまで行けば破格の性能である。さて、花嫁衣装が見つけられるかどうか……。ちなみに、戦闘に対応して新婦が死ぬと急に新郎が弱くなってしまうという、なんか人狼ゲームでいう「恋人」みたいな現象が起こるのはちょっと面白い。あと、このルールだと1体のクリーチャーが2つの衣装を同時に装備してもフルスペックになるので、安全性を高めたいなら重ね着がオススメ。……どんな状況だ?

 


 
潜伏する殺人者/Skulking Killer
 なんとも珍妙な条件が与えられた小狡い除去クリーチャー。相手陣営に1体しかクリーチャーがいない場合、こいつは「隙がある」と判断して斬りかかるのだろう。2体以上並んでて視認情報が出ちゃうと怖くて事に及べない。まぁ、フレーバーからするとあくまで「催し物」のゲームっぽいので、それこそ吸血鬼が人狼でもやってるのかもしれん(すげぇ状況だ)。アドミン張り付いてますわ。とりあえず仕事ができなくても4/2ならギリギリ採用ライン。現在「コウモリに囁く者」がコモンで同じ状況なので是非頑張ってほしいとは思うが……。ところで、イラストが暗くて見辛いけど、割とエロい格好してるおねーちゃん?

 


 
アンデッドの執事/Undead Butler
 執事ってのは事前に主人の意思を汲み取ってサービスしてくれるもんかと思ってたが、所詮はアンデッドだからだろうか、お仕事が全うされるのは死んだ時である。まぁ、健気といえば健気。戦場に出た際に3枚切削、さらに墓地に落ちて一仕事といえば一斉を風靡した「縫い師への供給者」が近いだろうか。彼の場合は1マナという軽さとトータル6枚という圧倒的掘削力が芯の通った強さを見せていたわけだが、こちらのゾンビだって総合的にアドっぽいものが得られるのは事実。現状、サクるための燃料として「新米密教信者」が使われていることもあるのだから、その超豪華版として居場所は見つかりそうだ。
 
 
婚礼の警備兵/Wedding Security
 そりゃま、大事なイベントなので警備員くらい置いときますよね。能力を見る限りは守ったり防いだりを全然考えてない血の気の多いやつだが……。ワンパン入れる際に血トークンがあると、そこからカウンター1つと1ドローが生み出されるという血のスペシャリスト。何しろ普通に血を使っても「1マナでルーター」が関の山であり、それがコスト無しで増強になりアドになり。もう血液の価値はストップ高である。一回殴れば5/5になれるので先手ならちゃんと生き残らせた上で2滴3滴と血をすすっていくプランも現実味がある。5マナってことでここからいきなり血デッキにするのはやりすぎかもしれないが、会場の外を見張らせておくには勿体無い人材だ。

 

 

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