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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「終末のワルキューレ」 4→3

 まー、見事に刺さる要素が何もなかった作品。ほんとになんでこんなに虚無なのだろうとかえって不思議だったくらいだ。唯一面白かったのは沢城&黒沢のコンビ芸くらいかしら。それだって悪ノリの域なのだけども。

 作品デザインは非常に分かりやすい。時代的な要素と影響力の大きさを考えてこれを「バキフォーマット」と呼んでしまっても差し支えないと思うのだが、「特にバックボーンが描かれていない奴らが突然大量に現れてトーナメント戦を始める」という、冷静に考えれば割と無茶な構造である。刃牙の最大トーナメントは見事にこれを乗り越えた事例で、既存のキャラと新キャラのバランスが噛み合い、1回戦から決勝戦まで満遍なく見どころがあるという快挙を成し遂げた。これに続いたのが「ケンガンアシュラ」で、こちらは闘士と起業家のコンビという設定の面白みも加わり、数多のファイターたちに1発では終わらない魅力を付して話を盛り上げた。

 転じて今作である。1対1の対決がずっと続く形式なので「ケンガンアシュラ」ではなく「ケンガンオメガ」形式なのだが、1話目の時に「これ、神と人間に設定する意味あるのかねぇ……」といぶかしんだ部分がまさしく懸念通りになっており、それぞれのキャラの絡みになんの意味もなく、ただ「なんとなくそれっぽいエピソード」が上滑りして画面を流れていくだけの「うそドキュメンタリー」になっているだけである。冷静に考えて「ゼウスとアダムがげんこつで殴り合いました。僅差でなんとなくゼウスが殴り勝ちました」と言われて、誰が納得するというのだろうか。戦いの展開も全てがのっぺりと平坦で、ターンバトルで互いに「この技強いんだぞ」って言いながら技を品評し合う。それも基本的に「単なる打撃」とか「単なる斬撃」とかだからバトルものとしてみるべき点は何もなく、「効かぬッ」って言われたらそれでおしまい。小学生の喧嘩である。

 まぁ、得てしてこういう作品ってのはこけおどしの部分が多いので(そこにどれだけ説得力を持たせられるかが作家の腕の見せ所なわけで)、よく分からん理屈でもアニメ的な部分で魅力が付与できればそれなりに意味はあったのかもしれないが……アニメもまたやる気が感じられない。バトルものだっつってんのに基本が止め絵だし、技のラッシュも作画の枚数少ないし。ずっと止まって回想を繰り返している部分がメインなので、闘技場で何をやってるかは正直どうでもいいのである。何かえげつないような設定を掘り出してくるかと思えば「呂布は呂布だから強い」だし、「トールはなんとなくそれよりちょっと強い」だし。けれん味も何もあったもんじゃない。

 原作は多分イラストで勝負する作品なんだろうなぁ、とは(ブリュンヒルデの顔芸とかを見て)思うのでうまくいってもそこまで上ブレする作品じゃないとは思うのだが、多分アニメ化の方向性で恵まれなかったパターンなんだろう。

 

 

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