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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「さんかく窓の外側は夜」 4→5

 今期2作目のホラーアニメ。「見える男くん」とか、「見えるし使えるし、なんならはいっちゃう子ちゃん」とかいうタイトルでも放送可能(?)。

 第一印象はそこまで良くなかったし、正直中盤までは「やっぱり受け付けないなぁ」と思いながら観ていた部分が多かったのだが、次第に狙いが分かってくると独自の面白みにつながっていった作品だった。ホラーアニメとして何か突出したものがあったわけではないのだが、レディコミ的なドロッドロの人間模様をホラービジョンを通じて描いていく「人間って超怖い」エピソードとしては強烈なインパクトを与えてくれたんじゃなかろうか。こういうこと書くと問題なのかもしれないが、やっぱりどこか「女性向け」だからこそ出来た不気味さとか、真に迫った描写があった気がする。

 最初に受け付けなかったのは完全に先入観による部分で、何しろ男2人がべったりくっついてアンアン言ってると怪異が見えちゃうとかいってるんだから、そりゃあかんやろ、と思うのは致し方ない。「その設定は幾ら何でも無いやろ……」と距離を置いてしまったわけだが、実はそうした描写は瑣末な問題で、主人公の冷川の狂気の深淵を描くほんの一部分だったという。確かに「ヤバいやつ」なのは間違いなかったのだが、想定してたヤバさとは全然違う、きちんと作品の要として目を引く方向性のヤバさだった。そして、そんなヤバい奴の問題を解決するためには、そりゃ冷川と三角くらいの容赦ない魂のチャンネル交流がなければ解決にも説得力がなくなる。ディープな絡みは、文字通りに互いを絡めとらんとする命のやりとりだったわけだ。

 中心にあるのが重くてイかれた人間模様ってことで、なるほど事前に実写ドラマ化されていたのも納得できる。その上でアニメではアニメなりの武器でも勝負できていて、記憶の断片のやりとりや、異界と現世の接続などの嘘っぽい要素が、少しずつ現実を侵食して「そういう世界」が作られていくのは不思議と飲み込みやすい状態になっていた。近いところだと「裏世界ピクニック」の裏世界が最後までよく分からんもので終わったのと違って、こちらの作品は「こんな世界があれば、そりゃ冷川たちもおかしくなるか」という妙な納得感がある。三角窓が本当に三角窓なのはちょっと笑ってしまうが……まぁ、分かりやすいのが一番ですよ。あとは個人的にヒロインのスタンスが絶妙に可愛くないのが好きですね。まぁ、中の人贔屓なだけかもしれないけど……我の強い女がぶっ壊されかける様を見るのはいつだって蠱惑的である。

 中の人でいうと、個人的には諸悪の根源の平田さんがすげぇ好きだった。平田さん、本当にイかれた役をやってる時の「元からこうだったよ?」みたいな等身大の感覚がすごく怖い。

 

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