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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「月とライカと吸血姫」 6→5

 今期3本並び立つ吸血鬼アニメの1本目。点数は下げたけど決して悪い作品ではない。どこか不思議な温かみと晴れがましさのある、変わった肌感の作品であった。

 点を下げたのは、中盤で作画リソースが限界を迎えたため。そこまで作画に負担の大きな作品ではなかったと思うが、要となるイリナの表情とか、大事なところでもったいないシーンがちょいちょい出てきてしまったのでそこは事務的に処理させてもらった。とはいえ、そこまで大きな瑕疵になっているとも思わないし、もったいないとは思いつつも、本質的にこの作品の魅力を損なうまでにはなっていないと思う。強いて一番気になった部分をあげるとするなら、「この作風、この結末だったら、あのアリプロのオープニングは違うのでは……」という部分くらいだろうか。

 とにかくレフとイリナの交流が描かれ続ける作品。イリナも初期は型にはまったツンデレだし、レフは器がでかいようにも見えるけど、その実何をやっても暖簾に腕押しな感情の乏しいタイプの人間にも見える。「この2人の絡みであんまり刺激的なことは起こらんやろなぁ」と思いつつ見ていると、確かに刺激的なことは多くない。それこそ炭酸レモンのしゅわしゅわ程度の刺激が続き、そんな日常に「宇宙」「吸血鬼」という2つの非日常がゆっくりと混ざっていく。宇宙飛行士の訓練は過酷だが非現実というほどでもなく、現代日本からしてみれば周りを取り巻くソ連の雰囲気の方が非現実的なものに見えるかもしれない。

 やっぱりこの「冷戦時のソ連」っていう時代設定が絶妙だなぁ、と思うのですよ。ちょうどこないだ、ニュースをザッピングしてたら「ゴルバチョフ元大統領のインタビュー書簡」っていう話が出てきて、「えっ、まだ存命だったの!?」と驚いた。実はソ連ってのは歴史の1ページのように見えて、意外に今の世界と地続きだったりする。上坂シンパではないのでそこに特別な価値を見出したりはしないが、そうした「遠くて近くて」という絶妙な距離感にある舞台がソ連。そんな世界で描かれるあれこれが、下手なファンタジーアニメなんかよりもよっぽどファンタジーに見えて、そこに純然たるフィクションの吸血鬼という存在が不思議と違和感なく溶け込んでいく。最終的な結論は「人も吸血鬼もみんな仲良くね」という至極当たり前の話なのだが、最終回でも決してイリナ本人から「人間を認めた」なんてことは言わせていない。宇宙飛行という遠大な目的を前にして、たまたま視線を揃えたヒトと吸血鬼の交流。そんな珍妙な道行きが実に味わい深い。異種間ラブストーリーの美味しいところは、きちんと発揮されていたんじゃなかろうか。

 最後の最後まで「めぐさんのイリナ」というのがどういう意味を持つのかは悩んでしまったのだけども……(そこに意味を考える時点で間違ってるんだが)、そんなプレッシャーもさらっと流してしまえる内山昂輝の平熱のキャラ作り、本当に強い。考えてみりゃ「takt op」では若手の若山詩音(23)とバディを組んでおり……ヒロインの年の差が30以上っていう……お疲れ様でした!(そのオチであってる?)

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