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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「異世界食堂2」 ー→5

 ほんと、「毒にも薬にもならない」という言葉がしっくりくるアニメ。しかし、どちらにもならないけどちゃんと味はある。だから口に含むことに抵抗はない。そういう存在。

 2期目となる今回のシリーズを見ていて今更気づくことが出来たのだが、この作品って「異世界作品」じゃなくて「食堂作品」なんだよね。「異世界作品」って言われると「すわっ」と身構えてしまうのだが(そもそもその体質に問題がないか?)、この作品を対比させるべきは並み居る異世界転生ファンタジー作品ではない。「孤独のグルメ」とか「深夜食堂」の方だ。1番近いのは「深夜食堂」で、別に誰が何を食おうが問題ではない。食い物にかこつけて、そのキャラが1発限りのちょっとした身の上語りをするのが大事なだけである。そう考えると、本当に引っかかりの少ない「ふつーのエピソードトーク」も環境音楽として不快な感情が生まれないだけで充分意味があるのだ。

 もちろん、だからと言って「異世界の意味がゼロ」というわけではない。最近、たまたまテレビのバラエティで「人生のすべての記憶を失っちゃった人」の話をやっていて、その人が「初めて白飯を食った時に衝撃を受けた」と語っていた。「何も知らない人」が体験した話を聞くと、単なる白米でも極上グルメの仲間入りである。食べ物の話を聞くなら、何を食べたかじゃない。誰が食べたかが大事なのだ。そして、当たり前の食堂メニューを食うのが異世界人であるというのはまさに「事前知識がない奴にふつーの飯を食わせる」の分かりやすいセッティング。単なるコロッケも初めて食う奴が丁寧にレポートしてくれれば、それは新しいコンテンツになりうるってことだ。もちろん、その時に「異世界の食堂、素晴らしい文化だ!」なんてことを礼賛する必要はない。あるのは純然たる食の喜び。誰が偉いとかいう話にはならんので、そこには角が立たないのである(まぁ、その分際立ちもないのだが)。ちゃんと「わざわざ作った意味」が活かされるストーリーテリングと、ただそこにあることを阻害しないさりげないアニメーション。それなりに賑やかなキャスト陣。そういうものも、また良き哉。

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