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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「薔薇王の葬列」 5→5

 しんどい作品だった……。いや、この場合のしんどいってのはつまらないとかムカつくとか質が悪いってことではなく、純粋に話の中身が観てて辛いという意味でのしんどい。ま、人類の歴史なんてどこまで行っても権力争いと痴情のもつれの集まりでしかないのよね……。

 世界史上の事件(?)を端的にまとめ上げた作品なのだから当たり前といえば当たり前なのかもしれない。「平家物語」だって突き詰めれば同じものを描いてたはずなのだが、こちらの作品のエグさは、とにかく王位がサクサク入れ替わってガンガン人が死んでいくところ。あまりにもいろんなことが一気に起こっちゃうもんだから、最終的な各キャラクターの印象がだいたい色ボケか権力ボケにしか見えないっていう。そんな中で色には割とボケちゃったけど権力にはいまいちのめり込めなかったかわいそう王子のリチャードさん。最初から最後まで一度たりとも彼の気が休まる瞬間はなく、何かが解決すれば何か悩みが増え、人を殺せば怨霊はエンドレスでその肩にのしかかる。愛した男に頼ろうにも色も名誉も消し去る術はなく、どこまで行っても歴史の歯車の1つでしかない悲哀。ほんとにこの作品を見たら「絶対に為政者にだけはなりたくないわ……」という結論にしか辿り着けない。まー封建時代の為政者になんてなろうと思ってもなれないのだけども。

 筋立てはまさに「歴史がネタバレ」してる内容なのだから大筋に何か見返りを望むようなものではない。このリチャードの壮絶な生き様を、どのような映像にしてアニメに落とし込むか。本作はとにかく「見栄」にこだわり続け、単なる銭ゲバ(王権ゲバ?)の繰り返しであるはずの闘争の歴史を、まるで一編のおとぎ話であるかのように彩っている。その部分のこだわりは最初から最後まで徹底していたので、しっかりとアニメにした意味のある作品だったのは間違いない。同じ展開をひたすら繰り返すぐるぐる展開なのにきちんと「進んでいる」(もしくは堕ちている)という感覚がずっと付き纏っていたのは明確な成果ではあると思うよ。

 まぁ、これをもって「歴史の勉強ができました」とは言えないだろうが、「敵軍に石田彰がいたら色々と察しろ」という教訓は得られるのであった。数々の男と浮名を流し、涙の果てに杉田(バッキンガム)と別れを告げたリチャードに石田彰突きつける展開、本当に人の心がない。

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