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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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威厳あるバニコーン/Regal Bunnicorn

 バニコーン! そういうのもいるのか!! 「あれ?」と思って確認したら、案の定ドラクエの「いっかくウサギ」の英語名もBunnicornだった。別にドラクエが初出じゃないんだろうし、この生き物が世界に初めて生み出されたのはいつなんでしょうね? さておき、この世界におけるいっかくウサギは何故か自軍パーマネント数に比例してデカくなるという謎のサイズ自慢として登場。土地はカウントできないので最小だと自分だけをカウントする1/1。あとはトークンだろうがなんだろうが全部カウントしてくれるので、大きくするのはさほど難しくなさそうだ。横並べデッキでは手軽に触れるデカブツ候補としていろんなデッキの可能性を見せてくれそうだ。なんでこんなでけぇ扱いなんだろうと思ったけど、フレーバーを見ると……あれ? 割と危ない生き物なのか?


 
 
水生まれの錬金術師/Aquatic Alchemist
 「水生まれ」ってのは「水の中から誕生した」という意味ではなく「水でできている」という意味。みりゃわかる。コモンなので過度の期待をするもんじゃないが、ぶっちゃけあんまり売りがない大人しめの生き物。一応バックアップがあれば2マナ3/3なのでアタッカーとしては馬鹿にできないけども、そのためにいちいち構えとくのも面倒そうだなぁ。出来事呪文の方もそこまでパッとしない効果で、3マナソーサリーと重いのであまり積極的に使うシーンはなさそう。現「指輪物語」環境でも「アイゼンガルドの裏切り」って呪文が同じ効果なんだけど、オーク動員呪文の中ではかなり優先度低いのよね。
 
 
軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke

 すっかり定番呪文。ニューカペナに再録されていたのでまだスタンダードにはいるのだが、この度環境的に遅いデッキも出てきそうってんで腕まくりしながら出てきた。再録されると、リミテではきちっと想定通りの活躍を見せるのよね。ちなみにイラストはまた失敗してるから多分どうせジョハンの仕業。

 


 
足の学び/Quick Study
 ついに時代が一歩先へ。速足で未来へ進む画期的なドロー呪文がついに登場。これまでコモンのドロー呪文と言えば3マナソーサリーの「予言」と4マナインスタントの「霊感」がベースで、そこにセット固有のおまけがちょこちょこついてくる感じだったが、いよいよ3マナインスタント時代に突入。これでコントロール寄りのデッキでも積極的に3マナドロー呪文を採用できるようになり、額面以上に利便性が向上した。さぁ、30年目を超えたMagicのインフレはどこに向かっていくのか。……まぁ、どんだけ頑張ったところでMagic元年の1マナ3ドローインスタントには勝てないわけだが……。
 
 
冷気への屈服/Succumb to the Cold
 ほぼ「霜のブレス」と一緒だが、何故かこちらはアンコモン。一応細かい違いはいくつかあるが、一番の違いは阻害効果を正式に麻痺カウンターで表現したこと。「霜のブレス」は「次のアンタップステップにアンタップしない」だったので例えば他の方法でアンタップした時には突如起き上がってブロックに回したりもできたが、麻痺カウンターなので絶対にアンタップ1回は邪魔できる。一応そこが機能向上。そして、対象の取り方も「霜のブレス」が「最大2体のクリーチャー」だったのに対し、こちらは「1体か2体の対戦相手のコントロールするクリーチャー」となった。まぁ、ぶっちゃけほとんど同じだが、「対象が無いと唱えられない」「自軍クリーチャーを対象に取れない」などの変更が。後者については、例えば相手がなんらかの能力で対象を変更しようとした時に影響がちょっとだけある。まぁ、総じて「霜のブレス」であるから、「雪の女王」シナジーの基礎を構築する大事な呪文。

 


 
がぶりんご飴/Candy Grapple
 ナイス和訳呪文。一応解説しておくと英語名の「grapple」は「グラップラー刃牙」とかのグラップルで、「鷲掴みにする、取っ組み合う」みたいな意味。つまり英語名を直訳するなら「キャンディーの鷲掴み」とか「キャンディーのしがみつき」みたいな訳になるわけだが、イラストを見てわかる通り、この「grapple」が「apple」と掛け言葉になっており、「candy apple」なら「りんご飴」的ニュアンス。その二重の意味をうまいこと和訳に載せたのがこの「がぶり」と「りんご飴」の合わせ技ってことだ。フレーバーテキストでは「毒を持つりんご飴」についての解釈違いで揉めております。そりゃそうだ。2マナで−3のインスタントと言えば強力除去の代表選手であった「最後の喘ぎ」と同じ効果。それだけでもトップコモンクラスだが、このりんご飴はさらに協約で「やつれ」までアップグレードできる。どのタイミングでもニーズに応えてくれる、コモンとは思えない汎用性の除去。今後は構築でもガブリと活躍してくれるだろう。……それにしても、今見ても「やつれ」って酷い性能だったな……。

 


 
夢ばれ/Dream Spoilers
 なんだか懐かしいデザイン。かつて猛威を振るったローウィン環境のフェアリーは、「対戦相手のターン中に呪文を唱えること」がテーマとして設定されており、このクリーチャーみたいにインスタントでの呪文対応にボーナスを付与する効果が多数用意されていた。そしてこちらのクリーチャーはそんな大先輩の中の「夢棄ての魔女」とほとんど同じ効果。テンプレートの改訂によって表記はちょっと変わったが、呪文1つにつき−1修正を与える4マナ2/2フライヤーなのでほぼ同型再販と言っていいだろう。その上で、かつてはコモンだったカードがアンコモンに格上げされているのはちょっと珍しい気もするが、それだけ、時代が進んでインスタントによる盤面制圧も容易になっているということか。引き続きデッキのキーパーツたりえるが、4マナスタートはかなり重いので過信は禁物。

 





 
ランクルのいたずら/Rankle’s Prank
 ファイレクシアの侵攻からエルドレインを守る立役者となったランクル。まぁ、彼はあんまり次元のことなど考えていなかったのだが、いつも通りにわがまま勝手に振る舞った結果、気づいたらファイレクシア人を壊滅させていたという。公式ストーリーのエンディングでてっきりランクルさんは死んだものだと思ってたが……あれ、別に死んだっていう描写じゃなかったんだな。つえぇなヲイ。というわけで、そんなランクルが引き続き悪さをする。「悪ふざけの名人、ランクル」で初登場した時から頑なに守り続けている「別に一方に利する能力じゃ無いんだけど、こんだけ選択肢があったらトータルで得になる効果を選べるだろ」という彼独自の強みをさらに追求。今回はハンデス・ライフルーズ・サクリファイスの3つのメニューから好きなように。初代ランクルよりも破滅思考が強まってる感。この中で使いやすいのは一番下のサクりモードで、これなら自分がクリーチャーを使ってなければシンプルに除去として使える。難しいのは上2つで、ハンデスが有効に働くのは当然自分の手札が1枚以下だった場合。そしてお互いライフルーズは攻めのデッキでは悪くない選択肢になりうることを考えると、上2つのモードはどっちかっていうと速攻ビート向けの効果なんだよな。ついでにサクり効果でも利益が出る方法を考えると……「手札をさっさと使い切り、ライフを詰める速度が相手より早く、3体以上のクリーチャーを展開して質より量で相手を圧殺する」デッキということになる。……あれ、もしかしてネズミデッキ用のカード?

 


 
襲クリーム/Scream Puff

 これも和訳チームが頑張った案件。ちょっと苦しいが、この工夫は評価したい。確認しておくと、いわゆるシュークリームを表す英語が「cream puff」。それに「叫ぶ、金切り声をあげる」という意味の「scream」を合わせることによって、「なんか物騒なシュークリーム」というお菓子モンスターを表現したのが英語名の「scream puff」だ。これをなんとか日本語にしなきゃいけないってことで、「物騒なシュークリーム、どんなの?」という大喜利のお題の回答として完成したのが「襲クリーム」だったわけだね。IPPONあげましょう。ちなみに英語の「cream puff」は「弱虫、意気地なし」を表すスラングとしても使われるらしいので、その辺のギャップを狙ったネーミングでもあるかもしれない。フレーバーテキストの英語版は「too much sugar is bad for your health」で、日本語訳の「糖分の摂り過ぎ」の意味もあるが、「クソデカ砂糖」という意味にもなり、そりゃ健康どころじゃないって話である。閑話休題。そんな襲撃菓子はコモンにしちゃあ恵まれたボディの堅実な戦闘要員。ついでにダメージが通るとお菓子がぽろぽろこぼれ出てくるが、相手もなんとか1回の戦闘で処理しようとするだろうし、こいつを頼みに食物を確保するプランなんかは立てない方が無難。1回でも通り出したらそれだけでアドアド。I scream, Scream Puff.

 


 
魔女の虚栄/The Witch’s Vanity

 これは正直どういう英雄譚なのかがよく分からんのだが……まぁ、魔女がやってる悪さをなんとなく描いたもの、くらいの認識にしておこう。2マナと軽いので効果もそれなりだが、1章の除去が機能すればそれだけでもコスト分の働きはしてくれるだろう。その上で23章とどんどんパーマネントを追加してくれるので、アフターサービスとしては余計なまでに親切。協約・祝祭の両面で色々サポートしてくれそうである。

 


 
境界地のレインジャー/Boundary Lands Ranger
 赤緑が推す「パワー4以上」サポーター。毎ターン使える赤ルーターは確かに便利なのだが……こいつ自身がパワー4以上あるわけでもないし、2ターン目に出したら限りなくバニラなのでなかなかデッキを固める指針とは言いづらいのは悩ましい。というか、最近赤緑のアーキタイプ構成がなんか適当じゃない? 「指輪物語」のドラフト環境でも「シナジーらしいシナジーもない最弱の組み合わせ」とか言われてたし……せめて参入できるアンコモンの間口はある程度広く取って欲しいところ。「パワー4以上」をわざわざ「獰猛」なんてキーワードに設定して頑張っていたティムール氏族の皆さんが泣いてるぞ。

 


 
大食い戦争/Food Fight
 こりゃまたなんとも珍妙なカード。どんなアーティファクトでもこれ1枚戦場にあれば「黄鉄の呪文爆弾」みたいな状態になり、クリーチャーも制圧できりゃ本体まで狙えちゃうという祭り状態へ。当然カード名の通りに食物トークンあたりを充てるのが正解だが、赤という色を考えると宝物や血トークンの方が使いやすいだろうか。このカラーリングなら「流の金床」との相性もよく、これまで「相手本体に1点、自分は1点回復」という選択肢だけだったのが、マナは必要だが「好きなとこに2点」が可能になったのである。加えてこのカードの面白いところは23枚と重ね貼りすると効果が累積する部分で、仮に4枚並んじゃうと宝物トークン1つで5ダメ。そりゃ戦争と称するしかないだろう。まぁ、4枚は流石に嘘だとしても、専用のデッキを組んだら2枚並ぶことくらいは割とあるはず。今後新しいアーティファクトデッキが誕生するだろうか。ちなみに「Food Fight」というカード名を見て「そういうことじゃないやろ」と突っ込んだ人もいるかもしれないが(私がそうだったが)、調べてみたら英語のフードファイトはいわゆる大食い対決の意味ではなく、このカードの通りに食い物をぶん投げ合う悪ふざけを意味するらしい。レッツファイト。

 


 
トーテンタンズの歌/Song of Totentanz

 ハーメルンの笛吹き男、トーテンタンズさんの必殺の技。非常にシンプルにネズミを量産する変形型の「X火力」と言える存在。もちろん通常のX火力より不便な部分も多いが、とにかくパーマネントの数が一気に増えるのだから瑣末な問題。この利点をフル活用できるデッキで使えばいいだけの話である。ネズミデッキだけでなく、各種協約デッキ、サクりエンジンを中心に据えたデッキでの燃料補給に期待がかかる。しかし、考えてみりゃハーメルンの笛吹き男って「ネズミを持ってってくれた」存在だったんだよな。こいつは街中にネズミを引っ張り込んでばっかりだが……。


 
 
物騒なカタパルト/Unruly Catapult
 イラスト下の方で働いてる火のエレメンタルみたいな子らがちょっと可愛い。まぁ、名前の通りに物騒な存在なんだろうけども。赤にたまに作られる「特定条件でアンタップもできるチクチク装置」の新作で、デザインとしては各種環境で渋い活躍を見せた「熱錬金術」の調整版。「熱錬金術師」は登場時はコモンで「ま、こんなもんじゃね?」くらいの気楽な存在だったのだが、じわじわと用途が増えて実力が認められ、次に再録された時にはアンコモンに格上げされたダークホース。流石にそのままだと強いという判断からか、今回は1マナ重いアーティファクトとして再定義され、その分タフネスも1あげてもらった。タフネス4はかなり硬いので決して弱体化したと断言できるわけではないが、流石に2マナと3マナの差はでかいのでやはりデチューンされたと見るべきだろう。アーティファクトになったことも(プラス要素もないわけじゃないが)耐久性が下がったと見るべきである。とりあえずこいつでしっかり敵の攻撃を受け止めてチクチクやるのがイゼットの毎度の戦法。今回もそれだけでデッキが成立するかな?
 
 
魔女跡追いの激情/Witchstalker Frenzy
 「魔女跡追い」とはこの世界に生息する狼のような生き物で、なんでも魔力の痕跡を探知して獲物を追う性質があることからこの名がついたらしい。初出は基本セットの「魔女追い」だったが、どっちかっていうとその後エルドレインで登場した「獰猛な魔女跡追い」がコモンとは思えない超スペックでリミテで大活躍したことを覚えてる人の方が多いんじゃなかろうか。今回はそんな魔女跡追いが狼の騎士(ルビーのお兄ちゃん)を取り囲んだシーンから、「凶暴な野生の恐ろしさ!」をイメージした火力になって登場。4マナ5点インスタントという大雑把な仕様だが、戦闘が絡めばそれなりに低コストで唱えられるかもしれないので奇襲性が高くなっているのがポイント。攻撃クリーチャーのコントローラーは問わないので、こちらが殴って使ってもいいし、相手が一斉攻撃してきたところを美味しく頂いてもいい。リミテではよく見る呪文になりそう。ただ、最近では珍しくPWを対象にできないところは注意が必要。攻撃クリーチャーを参照するあたり、白のレンジストライクに近いイメージなのかもしれない。
 
 
野生との遭遇/Feral Encounter
 全く異なる2つの機能を無理やり1枚のカードに収めたらもっさりしたレアになってしまったという、変なカード。下の部分だけ見れば「なぜかタイムラグがある一方的格闘」で、戦闘開始時に「狂気の一咬み」が発動する。ただ、それだけだとコストの色拘束が厳しいというコモン以下の存在。そこで上の効果を有効利用しなければならないのだが、いわゆる濾過効果のはずが何故か緑が赤の衝動的ドローみたいな効果を採用している。この呪文にすでに2マナ使っている状態なので、同じターンにさらにクリーチャーを展開するのは結構大変。フルで特性を活かそうとしても、なかなか大きな動きは期待できない呪文かもしれない。
 
 
神出鬼没のカワウソ/Elusive Otter

 なんと今作2体目のカワウソクリーチャー。これでMagic史に名を刻んだカワウソが一気に倍増することになったので、この次元はカワウソ次元である。さて、レアのカワウソということで本体も出来事も雑に強く、序盤から展開してガンガン殴りに行きたい本体と、終盤以降に引いた時に一気に盤面をひっくり返せる出来事の組み合わせは分業が綺麗。まぁ、出来事をフル活用した後にカワウソがちょろっと出てきてもあんまり説得力はないので、本当に「場合によって違う」カードと割り切る必要があるかもしれないけど。しかし、果敢って一応落葉樹能力になってたんだっけな……最近さっぱり出てこなかったから忘れてたわ。

 


 
お菓子を狩る者/Gingerbread Hunter

 英語名から直訳するなら正確には「ジンジャーブレッドを狩る者」である。イラストの胸のあたりの悲惨な状態を見ても分かる通り、こいつが好きなのはジンジャーブレッド(かジンジャーブルート)だけだ。こんな日本語名にされてしまっては、きのこの山だろうが八ツ橋だろうが襲クリームだろうが何でも大好きみたいに思われちゃうので彼も心外だろう。……、いや、あんま気にしないキャラっぽいな……。とにかくそんな甘党の巨人だが、好みに合わないお菓子を出すと激怒して除去を叩き込んでくる。巨人の割に3マナで−2修正とねちっこいことをしてくるが、インスタントなのでいざという時はトリックにも使えるのが強い。そして本人は単に300円分のお菓子を持参したバニラ巨人である。てめぇで持ってるならつまらん菓子出すんじゃねぇよ。あんまり「緑黒の個性あふれるクリーチャー!」って感じじゃないのだが、「除去・食物・でかぶつ」と要件は満たしている。色が合う時に雑に入れといていいアンコモン。

 


 
苔森の戦慄騎士/Mosswood Dreadknight

 「異なる色の出来事呪文」という構造をうまく利用した面白いデザインのクリーチャー。2マナ3/2トランプラー、デメリット無しという「レアリティは全てを許す」みたいなボディ。そしてそこには出来事と密接に結びついて機能する魅惑の復活能力が。なんと死んでから1ターンの間なら墓地から出来事が唱えられる。効果は1ドローだけと最小限だが、とにかく唱えちゃえばこいつは再び追放領域へと旅立ち、すぐにまた戦場に戻ることができる。タイミングがある程度限られているとはいえ、1ターンのシンキングタイムがあり、ダメなら無理に払う必要もない。この輪廻のサイクルの間にちゃっかり2枚アドを稼いでいるのも抜け目ない。構造自体はかなりパワフルなクリーチャー。あとはこのステータスのクリーチャーをうまいこと役立てられるかが勝負の鍵。雑に突っ込んでも強いとは思うけどね。

 


 
探索するドルイド/Questing Druid
 エルドレインのクリーチャーで「探索する/Questing」と言われたら当然「探索する獣/Questing Beast」を思い出すわけだが、幸か不幸かこちらのクリーチャーは全然関係ない。一応、出来事呪文の方に「beast」という単語が使われているので、2つ合わせればあいつの再現になる……わけでもなく、あのスペックが再現されたらたまったもんじゃないのでここはホッとするところか。出来事の方はインスタントになった「無謀なる衝動」。片手間の出来事呪文でも基本スペルを上回っているのはさすがのレア。インスタントになったことで、カードの取り回しにも多少の利便性が。そして何故かはまったくわからないのだが、クリーチャーの方はあの「クウィリーオンのドライアド」と全く同じ。なんでこんなとこで奴が突然帰ってきたのかは謎だが、古の強レアが更なるパワーアップを経て帰還したのはなかなかに感慨深いものがある(まぁ、最近はアンコで再録されてたが……)。あんまり出来事とクリーチャーの間に関連性はないが、一応出来事の方でスペルの選択肢を増やしたところにこいつを着地させることで、いくらかでもサイズアップの可能性を高めていると見ることもでき……なくもない。どっちにしろ多色デッキにしないとサイズアップしないので、こいつみたいに色を跨いだ出来事呪文をいっぱい集めておくのがいいのかもしれない。

 


 
森林地の侍祭/Woodland Acolyte
 これまた出来事呪文の構造がなんとなくイジられてる感じの面白いデザイン。出来事がパーマネント限定の「回収」。手札に戻すわけじゃなくアドが取れないので、1マナ相応でそこまで大した能力ではない。そしてクリーチャー側は白くなった「エルフの幻想家」みたいな性能。3マナ2/2と最低限のステータスだがキャントリップでアドれる可愛い奴。そして、この2つを組み合わせて出来事経由でこいつを出せば、めでたく「墓地のカード1枚を手札に戻す」4マナのクリーチャーとなる。白緑で墓地回収ってのは色の役割としても矛盾はしないが、綺麗に緑の呪文部分だけを切り取って2つのカードに見せているのがなんだか面白い。まぁ、別にすぐに唱える義務もないので、適当なところで出来事を使って、マナに余裕ができたらクリーチャーをおかわりっていう展開でもなんの問題もないだろう。弱くはないんだがあんまり主義主張が見えないので急いで引きたいかどうかは微妙。アドれてるんだから弱いはずないんだけどね。

 


 
キャンディーの道標/Candy Trail
 「ヘンゼルとグレーテル」のやつ。いや、あのお話は子供達の方が「パンくずの道標」を作るお話だから、これは別もんやな。まぁ、とにかくこれに釣られて甘歯村へレッツゴー。その後この女の子がどうなるかは知らん。ママの言いつけは守った方がいいぞ。さておき、単に占術2が付いただけの食物(そして手掛かり!)。こんだけポンポン食物が出てくる世界でわざわざカード1枚使ってまでやることではない気もするが、損するようなもんでもないのでデッキの密度が薄いなぁ、と感じたら思い切って圧縮のためにこういうカードを採用して強いカードにアクセスできる可能性を高めるのもありかもしれない。一応のデザインとしては1マナで手軽に展開できるパーマネントなので祝祭向けではあるが、スピードが重要な祝祭デッキだとあんまりハマらないパーツな気がする。アーティファクトが展開できるので協約にもフィットしてる気もするが、流石にこのカードは自身の能力でサクりたいからなぁ。

 


 
エリエットの誘う林檎/Eriette’s Tempting Apple

 結果的にこの世界のラスボスポジになってしまった「白雪姫の魔女」ことエリエットさんが使っていたらしいりんご。魔女のりんごなんだから食べたら永遠の眠りにでもつきそうなものだが、こちらのりんごはとにかく相手を魅了して味方につける効果が真っ先に発動する。「りんご=知恵の木の実=誘惑」っていうイメージなのかしらね。こちらの効果は毎度赤がやってる基本形なので特に目立った特徴はない。そして当然食物なので食べたら3ライフ得られるし、毒林檎として相手に使って逆の効果を与えることもできる。トータルでみれば「1回クリーチャーパクって、ライフ3点詰められる」というカードなので弱いことはない。軽めの協約呪文を押さえとけば当然相手に返す前にサクる選択肢もあるわけだし(ただしトークンやアーティファクトクリーチャー限定)。これ自体も協約の燃料になるので、協約呪文が集まり過ぎてしまった場合にフォローする材料だと思っておくといいかも。

 


 
ジンジャーブルート/Gingerbrute

 やったぜ再録。やっぱこの次元の主人公はこいつなんじゃねぇかな。協約したり、食物シナジーに使ったり、各方面からも声がかかるし、今回は役割トークンで割と簡単に2/2にはできるので、アタッカーとしての性能も案外バカにならないかもしれん。しかし、今も昔もこうしてクッキーが走り出しちゃう世界で、未だ人型のクッキーを焼こうと思うこの次元の住人の神経がすごいな。いや、もしかしたらこの姿で生まれてきた単なる妖怪なのかもしれないけども。

 


 
アイレンクラッグ/The Irencrag
 カードの感じからして「伝説の剣を引っこ抜いた!」みたいな場所なのかと思って調べてみたら実はちょっと違っていた。イラストを見ると分かるが、このでけぇ岩には剣が何本も刺さっている。エンバレスの騎士は、一人前になるためにはこの燃える岩に一度剣を突き刺し、さらにそれを引っこ抜くことで認められるのだそうな。つまり、ささりっぱで残っている剣は資格がなくて試練をクリアできなかった奴らの名残。ここに誰か傑物がやってくれば、以前誰かが刺していった剣をすっと抜いて装備品にできるということらしい。というわけで、装備品自体はそこまで珍しいもんじゃない「ヴァルショクの戦具」と全く同じ性能のシンプル装備品。ほんなら最初からもうちょい強い装備品を使えばいいだけだと思うのだが……このカードはマナソースの役割も果たせる部分が強い……のか? 正直あんまり強さは伝わってこないが……。

 


 
眠らずの蔓茎/Restless VineStalk

 ミシュランサイクルのシミックカラーは植物。伸び切った豆の木がそのままクリーチャーになるらしく、当然起動コストもサイズも今回トップである。さらにどういう影響なのか分からんが、こいつが殴ると他のクリーチャーを3/3にすることができる。自軍の軽量クリーチャーをパンプするのに使ってもいいし、殴り合いなら普通は勝てない相手クリーチャーを3/3に縮めて圧倒してもいい。とりあえず戦線に送りこみたくなる魅力的なデザイン。でもな、エルドレインで、青緑で、対象のクリーチャーを3/3にするってのはもはや禁句なのよ……多分制作チームも狙って作ってるな……。いいか、鹿じゃねぇからな!


 

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