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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 猫組をオチに使うな、第26話。いや、使え、もっとポンコツユキ様をすこれ。

 というわけで、近年の異常な暑さはもはやプリキュアワールドにおける敵組織以上の脅威ですよ、ということを伝えるための警鐘アニメ。こんなに綺麗に現実世界とリンクして共感できるエピソードが飛び出してくるってのも、1ヵ年計画で作られるプリキュアならではの良さ(?)ですよね。もう、脚本の制作段階で「今年の夏も地獄みたいなアツさでしょうなぁ」ということは予測できてるわけで、それならペットの飼い方講座としての意味も持っている今作で「ペットを飼う上での夏の注意点」をテーマに持ってくるのは当然の流れ。マジで今の世の中、外を散歩しなきゃいけないペットにとっては地獄だろうなぁ……。アスファルトの温度とかどれくらいになってるんだろ。肉球の火傷じゃ済まないだろうな……飼い主の皆さん、ちょっとしんどくても朝夕の良き時間を見計らって散歩に行きましょうね。もはや涼しい時間帯などないとも言われてますが。

 こむぎは散歩が必須なので今回のエピソードで苦労するのは当たり前なのだが(人間形態で動き回ればよくね?っていうツッコミは無しで)、普通に考えたらおうちで丸くなってるだけでいい猫組は今回のお話に絡まない。そこでユキさんが何故外出したのかというと、「まゆが買い物を忘れたから」であった。いや、もうそこは1人で買い物くらい行かせろよ……ユキさん、なまじできることが増えちゃったもんだから、ほんのちょっとのことでもまゆを放っておけなくて過保護がますます加速している。こんな天気で猫が外に出られるわけないし、せっかくお家で涼んでりゃいい身分なのに……まゆもまゆで、いっちゃん暑いタイミングで買い物に出かけなくてもいいのにな。この子らは適切なタイミングで適切に不器用である。まぁ、ユキ様は当然のように日傘必須なんですけどね。そこは1人だけ日傘でまゆはカバーしねぇのかよ、っていう。猫は日焼けするんだろうか……。

 そうして脳内妄想までフル回転させるほどにボロボロになった4人(2人と2匹)を救出するのは、いつものように悟の仕事。悟、もはやこの日本の暑さは打ち水などしたところで文字通り焼け石に水だと思うが、それでも律儀に外で活動してるあたりが悟。そんでこいつの家もクソでけぇなヲイ。アニマルタウンの住宅事情はどうなってんねん。きっと悟もえぇとこのボンボンなんやろなぁ。さらに学識も備えて料理などの気遣いも完璧。いろはもこんないい物件を逃すんじゃねぇぞ(とまゆ様がおっしゃっておる)。ここ最近は大福さんの一挙手一投足に注目が集まりますが、まだ特に変わった動きは見せないな……こんだけ頑なにしゃべらないってことは、マジのマジで思わせぶりに誘っておいて最後まで何もないパターンもワンチャンあるのでは?

 メエメエが平気で街中を歩いちゃうくらいにアニマルタウンが狂気の暑さにやられる中、登場するのはラクダのガルガル。しかし今回はもはやガルガルじゃなくて「暑さ」というステージトラップの方が強敵。もはや描写が「炎系の能力を使いこなす敵」とのバトルシーンなのだが、あくまで「炎天下で戦ってるだけ」なんですよね。一昔前だったら「夏休みだ! プールだ!」みたいに浮かれるだけだったシーズンなのに、もはや子供向けアニメで「人もペットも気をつけようね!」というワーニングを飛ばさなきゃいけなくなっているこの地球。ニコ様、助けてください。冷蔵庫で涼んでる場合じゃないです。

 さ、私たちも刺繍糸を買いに行くわよ……。

 
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 犬だ! 猫だ! 兎山悟だ! 第25話! プリキュア恒例(とは言えない)水着回、全力でトロピカっていくゥ!

 次回予告のテンションが面白すぎたもんで、そのままのノリでちょっと暴走気味。今回もおはユキまゆ。こんだけ話数を重ねたのに未だにツンデレギミックで引っ張れるユキさんの才能さすがですよね。名前呼びで喜ばれるくだりってツンデレではお約束だと思うんですが、仲間に加入してから何週経ってると思ってんだよ。そんだけブレないユキさん、孤高のクールビューティー。

 しかし今回は舞台が海ということで、猫のユキさんからしたら天敵みたいなシチュエーション。何しろ水だし、臭いし、得体が知れないし、暑すぎてヤバいし。まぁ、性格によっては猫でも大丈夫だったり、逆に犬でも警戒したりするんでしょうが、我らがアホ犬、こむぎさんが海など恐れるはずもなく。そして何より犬飼いろはさんがあまりに海に順応しすぎてる。デフォでサーフィンを残りこなせるプリキュアメンバーとかそうそうおらんやろ。夏海まなつさんですらサーフィンできるかどうかはわからんぞ(まぁ、多分できるやろ)。そんな元気印のいろはに合わせて、犬形態・ヒト形態と変幻自在のこむぎさん(水着どうなってんねん)。当然スイムフォームは犬かきなのだが、意外と運動音痴で沈むあたりは謎。まー、こむぎのフォルムはあんまり泳ぐのには向いてないかもしれんからな……。

 そして当然、海なんてもんには近づかない方がいいってのがユキさんのスタンス。ゴージャスでセレブリティを感じさせる素敵な水着を着て、サンオイルぬりっこ(?)という定番イベントもそつなくこなしてみせるユキさんだったが、流石に水の中は嫌。まゆに対しても「ほんと気をつけなさいよ」と過保護を発揮するが、当のまゆさんはすっかり犬組の空気に慣れ親しんでしまっているし、ユキに色々と新しい世界を体験してほしいというのもあるだろう。ちょっと強引に海に招き入れ、新たに泳げる猫を教育する予定である。ま、先は長そうだが……水が絡んだ時のユキさん、ヒト形態の状態で猫がぼんぼん出てきちゃうのほんと好き。格好いいところも、みっともないところも含めて全部猫。

 そうして犬猫が交流を深める場にはなぜかちゃんといるよ、兎も。……悟がおると、まゆさんの世話焼きババア感が加速してやばいですね。マジでそういう話題が好きな子なんだな……まぁそら悟さんの色恋ははたから見てて楽しいのは認めるけども。メガネキャストオフ悟、多分結構なイケメン。そしていろはを見るときにいちいち頬を赤らめる仕草など、今作におけるメインヒロインは間違いなくお前だ。いや、大福さんがどう思ってるかは知らんけど。

 そんなチームに襲いくるのは空気を読む能力は相変わらず高いガルガルさん。今回のテーマは「ユキの背中に最後のひと押し」で、リリアンのキャッチコピー「結んで紡いでつながる」を体現するような展開から、ついにワンとニャンが手を取り合った。いや、今までも充分共闘はしてたんですけどね。これにてついにワンチームになれたなぁ、という感慨。ただ、こむぎは永遠にあの調子なので、受け入れてしまったユキさんの方に今後も負担はかかり続けるんでしょうね。それでも永遠にまゆのことだけを考え続けるユキさんであって欲しいです。

 さて、来週はいったい何の話になるやら……暑いと猫は液体と化し、ドロドロになります。こむぎは腹だして寝てるところ散々見てるけど、未だユキさんはお利口に丸まって寝てる姿しか見せていない。だらしなく伸びるユキさん概念が早く見たいです。お願いします運営さん。何でもしますから。

 
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 大福……さん? 第23話。いやその前に、すみれさん?! ねぇ?!

 新番チェック期で忙しいというのに、気になる話を展開されてしまったもんで矢も盾もたまらず記事立て。やっぱ毎週チェックがマストか。今週も気になる要素がてんこ盛り。というわけでまずはすみれさん! あんたやっぱ大物だな! 中の人的に分かってたことだけど、アニマルタウンで最もタフな可能性すらあるな。そんですみれさんの前であっさり変身しちゃうことを選択できたユキもすげぇな! いくらなんでもこむぎみたいに「勢い余ってうっかりお母さんの前でしゃべっちゃったニャン」なわけはないので、おそらく長年一緒に暮らしてきた家族として、「この人はもう変身の事実を話しちゃった方が手っ取り早いし、受け入れてくれるだろう」って判断したってことよね。いくらまゆしか見てないユキさんとて、流石に一緒に生活してるお母さんのことを全く見てないってこともないだろうし。5回に1回くらいはすみれさんから餌もらってる可能性もあるし。そういう無言の通じ合いみたいなものが猫屋敷家のミラクルを可能にしてしまった。

 そんでさ、やっぱ猫飼ってる家の人間であれば、「まぁ、うちの子は人語くらい解してるだろうなぁ」みたいな前提ありません? いやマジな話ですよ。まぁ犬もそうかもしれないけど、多分普段から家族として接してるご家庭なら、いざ自分ちの子が人型に変身したとしても「まぁ、そんなこともあるかぁ」くらいで受け入れられる気がする。しかもユキさんほどの美少女ともなれば眼福もんですからね。すみれさん、今後は「姉妹」揃ってよろしくお願いします。いっそすみれさんが猫に変身するのもありです(Neko Mimi Mode)。

 というわけで浴衣コーデをバッチリ決めた猫組だったが、この度めでたく(?)まゆさんには「世話焼きババア体質」といういらん属性も開花。お祭りという定番シチュでドギマギ中の悟に対し、ようやくその胸の内に気づいちゃったまゆさんは興味津々。そりゃまぁ、思春期の女子ですからね。そういう話に興味はあると思います。悟さんは悟さんで、プリキュア男子史上最もスタンスが安定しているという評判通り、「友達のままでいいけどあわよくば……」みたいな立ち回りは実に心得ているものである。まゆさん的には物足りないかもしれないが、2人が距離を縮めるまで、あと20話分くらいはゆっくり付き合っていただきたい。ちなみに、悟サイドからはまゆに対して「そういう猫屋敷さんは恋愛沙汰とか興味ないんですか!?」と逆ギレするという方法もあったと思うが、どーせまゆにそんなこと言っても一番身近に最愛の恋猫ができてしまっている状態では無意味だろう。身近に一番の(過)保護者がいる状況、まゆさんは将来的に人間との恋愛に至ることがあるのでしょうか。

 そして過保護者という意味では視聴者全員の注目が集まるのが大福さんである。そりゃね、以前から「追加戦士枠は大福さんなのかァ〜」とか言われてて、私だって可能性はゼロではないとは思ってましたけど、正直冗談の域だと思ってたんですよね。本心から言うと「もうユキまゆに時間全部使えばいいから別に追加戦士いらんし」だったのだけど、出てくるなら出てくるでもちろん気になりますよ。

 今週は急に大福さんにスポットが寄るようになり、急に追加戦士説の信憑性が上がってきた。なにしろ今回は鏡石に大きくフィーチャーしたお話であり、作中で「鏡石が光っている」ように見える場面も。これはもう、匂わせってレベルじゃないかもしれない。気になるのは大福さんがオスなのかメスなのかっていうところなんですが、これまでに言及されてたことありましたっけ? こむぎの通訳ではやたらと男っぽい話し方だった気もするが、単に僕っ子の可能性もありますし。何より、今回の描写はどうしても「いろはとくっつきたがっている悟に嫉妬してる大福さん」に見えちゃうのよね。いや、もしかしたら保護者目線で「何をうじうじしてんだ悟、男ならさっさとアタックしろよ」と思ってる可能性もあるんですが。とにかく沈黙の保護者・大福さんの今後の挙動からも目が離せない。

 そしてキラリンアニマルのコンプリートということで、後半クールへの突入とともにいよいよこの世界の対立構図が見え隠れし始めた。この度新たに存在が明らかになったオオカミ神社。そこは祀られているもののことを考えると、どうやら「絶滅動物の象徴」である様子。今までハッピー&フレンドリーが信条だった今作において、「人間と動物の対立」「悲劇の歴史」が初めて語られ、こむぎたちが立ち向かわなければならない負の存在が見えてきた。どうしたって覆すことができない「絶滅」という問題は現在も地球上ではリアルに進行している問題であり、博愛を謳うプリキュアは、どこまでそうした問題に向き合うことができるのだろう。……これって完全に東京ミュウミュウなのでは?

 今回のガルガルはスワン。そしてそんなガルガルが1羽で大きく声をあげる様を見て、こむぎは必死に「そんなこと言わないで」と訴えていた。ご存知の通り、「白鳥の歌」は末期に世に残すものを意味する。こむぎたちの願いは、そんな悲しい歌を聞かない世界である。ドラマ的にも盛り上がってきますよ。

 追伸:猫組、エンディング出演おめでとうございます。ちゃんと歌詞にも「にゃんだふる」が入ってて言うことなしです。

 
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 今週まではこれで許して! 第21話! っていうか今週こそがこのタイトルじゃんね。「ニャンダフル」は「猫こそ至高」「猫こそが世界」「猫に抗うな」という意味があるらしいよ(悟くん談)。

 公式に別立てでチーム名を名乗るってのはプリキュア史上初だよね? ゴウライジャーパターンを採用してまで確たる存在感を見せつけるにゃんチーム。しかしそこにはちゃんと融和の物語もあるのです。犬猿の仲とはいうけど犬猫の仲とは言いませんからね。同時多頭飼いしてるお宅もたくさんあるだろうし、犬猫の仲良し動画とか最高の癒しです。

 先に書いとくけど今回は作画省エネ回でもある。常に全力でいてくれよとは思うが、東映的にもここまで濃密なユキまゆ回が続きすぎて流石に1年間走りきる体力を考えるとどうしたって緩急は必要。むしろ今回みたいなネタ回での作画としては正しかったのかもしれん。いや、ユキさんはいつだって本気だからネタ扱いしたら怒られるだろうけども。

 というわけで、先週の次回予告時点から正座待機待ったなしのユキちゃん転校エピソード。事前の告知映像などでそのキレキレっぷりは知らされていたが、ユキさんの傍若無人、唯我独尊なスクールライフは期待通りで期待以上。アバンの着席シーンで全部持っていくあたり、ほんとにこの子は最強ガーディアンですよ。何がズルいって、天才美少女がトンチキな行動してるのに、「まぁ、猫だし」というその1点だけで全てが許されてしまうというこの設定。ほんとに考えついた人は天才だよ。私がここまでユキまゆを推すのは百合だからじゃないんです。「猫だから」なんです。いや、百合猫だからなのかもしれないけど。別にユキさんは百合がどうこうとか一切考えず、これまで通りにまゆと接してるだけじゃないですから。うん、やっぱりこの関係は「猫」でいいや。

 犬から華麗な転身を遂げたこむぎが人間形態になってからしばらくは(今もだけど)トラブル起こしまくりだったのに対し、ユキが人間との認識の差で問題を起こしたのは最初の着席シーンのみ。その後はクールな判断力で持って「人間はこうするのでしょう」とばかりに正解を連発。犬と猫の知性の差を見せつける(単にこむぎがこむぎなだけという話もある)。いや、でもいくらお利口さんな猫だからとて、これまでずっとおうちで留守番してただけのユキが漢詩をたしなめるのは流石にどうかと思いますけどね。っつうか中学2年生って下手したら俺だって漢詩とかよう分からんかったと思うぞ。多分鏡石の力で動物たちが人間化する際には、「その動物の元の知性を人間スケールに直した時の賢さ」に調整されるということなのだろうが……こむぎとの格差社会に涙が止まらないよ。

 でも、そんなおバカなこむぎだからこそ可愛いというのも間違いなく真理だし、おバカでも強いのがプリキュア。今回は濃厚なユキまゆ回を期待して視聴を始めたわけだが、個人的に一番楽しかったのはもしかしたらこむぎのシーンだったかも。特に最初のガルガルのアタックで全員沈みかけた時のこむぎの立ち振る舞いね。「眠くなると逆にテンションが高くなるバカ犬」あるあるでさ、飼い主が寝たいっつってんのに強引に構ってほしくて暴れる犬、ほんと解像度が高い。こむぎの馬鹿可愛さが久しぶりにスマッシュ。

 そうして目覚めた後ににゃんチームの正式な合体名乗りが繰り出され、プリキュア初の合同チーム宣言が行われた。その後のバトル展開も犬と猫では分業しながら戦っている様子も描かれており、頭脳労働の猫、肉体労働(?)の犬。まさかのブンブンジャーコラボ(??)というサプライズを見せてくれたが、どっちかというと「タイヤ人間じゃなくてタイヤ犬?!」という驚きよりも「なんか、タイヤこむぎがポプテピピックみてぇだな」という感想が。まぁ、アホ可愛いから結果オーライ。いいよ、どうせ元から設定がぶっ飛んでるんだから、いろんなところでネジ外してこ。

 そんなアホみたいなバトル展開とは一線を画すシリアスな内容もちゃんと掘り下げられており、ユキが毒親みたいにひたすらまゆに対して過保護だった理由が新たに語られた。まゆちゃんのコンセントレーションがすごすぎたというエッジの効いたエピソードではあるが、そこできちんといろはが「フレンディ」の特性を発揮し、見事にユキの頑なな心に雪解けを迎えさせた。ユキちゃんがデレてしまうとアホ側にどんどん引っ張られそうでちょっと心配ではあるが、すでに今週時点で割とアホ可愛いところもあったので、犬組と交わることによって生まれる新たな猫組の魅力に期待しよう。

 来週はようやくユキまゆの流れが一旦落ち着きそうなので、プリキュア感想強化月間は一旦おしまいかな。すでに巷では「もう追加戦士はないのか? あるとしたら大福さんチームになるのか?!」みたいな議論がなされておりますが、悟の甲斐甲斐しさを見るに、個人的には悟にももうちょい報われてほしいという気持ちはあります。まぁ、大福の変身が見たいかどうかは別にして。今週の「教室でまゆと2人で残ってサポートしてくれる悟」のポジション、好きなんだよなぁ。

 

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 今週からタイトルが変更になりました、第20話。……ごめん、嘘だけど今だけ許してほしい。流石に今週くらいで終わりかなーって思って見始めたら来週もがっつりユキ回だったので、多分来週までは確定でにゃんだふるです。

 無事にプリキュアが4人揃い、あとは消化試合みたいになるかもしれないという懸念もゼロではなかったのだが、ユキちゃんのメンタリティがそんなにすぐに変わるはずもなく、安心して猫らしさを堪能することができる。何しろ前回の記念すべきリリアン爆誕イベントですら、ユキ目線では地獄の一丁目みたいな表情で見守っていたのだ。まさに巷に溢れるファンアートの通り、まどかがキュウべえと契約した時の暁美ほむらと同じ感情。まだまだユキの「お姉さん」目線でまゆを放っておくことなどできず、「まゆさえ守れればそれでいいもの、他の動物になんて興味ないわ」というユキさんスタンスは不動のものだった。

 というわけで、今週はたっぷり1話を使ってユキの精神性を変化させていく。まずはニコガーデンへの招待とメエメエとの面接。上述の通り、ユキさんからしたらニコガーデンなんて知ったこっちゃないし、なんならメエメエが憎きインキュベーターに見えてもしょうがないくらいの関係性だが、まゆの熱烈な勧誘で渋々同行する形。まぁ、この時点でだいぶユキの態度も軟化してたし、今までほとんどなかったはずなのに語尾に「にゃあ」をつけて話すなど、だいぶリラックスしてる(?)感はあるんですけどね。今週からはふつーに猫形態で対話するユキさんがいっぱい見られるのでとてもありがたいです。もちろん、猫状態の時は常に「猫らしく」という描写に余念がなく、個人的には序盤のシーンだとまゆの誘いに気が進まないもんだから外を見ながらしっぽをぱったんぱったんさせてるのが好き。ちゃんと猫の尻尾の動き。その上で久しぶりにまゆに吸われるユキが見られるので眼福である。人間形態を見てしまった後だと吸いにくいかと思ったが、まゆさんはその辺ブレないみたいで安心したような、ちょっとがっかりしたような(何を期待したんだ)。

 ニコガーデンについてもユキの態度は変わらないが、「新しい世界に一歩踏み出したまゆ」を見てしまったことで心はちょっと揺れる。ユキはあくまでまゆの幸せを第一に願っているというだけで、きちんと結果が伴えば優先順位を更新するくらいの柔軟性はある。まぁ、元が猫なので多少気難しいところはあるが……まゆの言う通り、これまでのユキの人生(猫生)を考えれば、他者とのコミュニケーション手段が限られているのはしょうがないことなのかもしれない。言われてみりゃ、ユキってまゆのママンとじゃれあってるシーンすらほとんど描かれてないからほんとにまゆが世界の全てなんだよな。「でもいっつも店の前で寝てたし、お客さんと触れ合うのに慣れてるんじゃ?」という疑問への答えが「いや、単にひなたぼっこが好きなだけで、客が増えたら奥に引っ込んでたで」っていう衝撃の事実もなんか可愛くて草。触らせてくれる系の看板娘ではなかったかー。

 でもまぁ、多少強引ではあったがキラリンアニマルとの接触を通じて、ガルガル浄化の価値をある程度は感じることもできたユキさん。他者とのコミュニケーションが苦手なので、彼女の価値観を更新する手っ取り早いきっかけは彼女自身の人生とどこかで重ね合わせること。「1人は寂しい、1人は辛い」。その寂しさを埋めてくれたまゆへの恩義が第一であるユキならば、他者を思いやる心を持つことはできるのだ。そしてもちろん、「あの時の自分と同じ境遇の他者を救う」というのはそれだけでは弱い動機かもしれないが、「それをまゆが望んでいる」が加わればあまりにも充分すぎるのである。出された結論は「仕方ない、かまってあげる」であった。

 2人の気持ちが共鳴しあい、新たな商品が爆誕。なぜ陽キャ臭漂うタンバリンなのかは謎だが、ニャン・ドゥ・トロワでリズムを刻み、猫屋敷シスターズだけでもガルガルの浄化が可能になった(まぁ、先週はリリアン1人でやってたけど)。こうして浄化アイテムが2:2に分けて配備されるってのも多分プリキュア史上初のことじゃないですかね。最後にメエメエがバスケットも渡そうとしてたけど、アニマル送り返し業務もチーム猫だけでできるようになったら、ほんとに2:2で分業できる不思議なチームになるかもしれないな。

 さて、これだけ周到にルート構築されたら、もうユキがデレちゃうのも致し方なし。なんと来週はユキさんの転校イベントですってよ。次回予告から早くも溢れるカオス感。こむぎの転校の時も「どないやねん」のオンパレードだったが、ユキさんは別方向に空気を読まない孤高の転校生。この学校、大丈夫だろうか?

 
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 これでメインメンバーは出揃ったんでしょうか、第10話。かつてのシンカリオンならここから各地のご当地ゲストがちょいちょい出てくる展開になるわけだが……今回はどうなるかな?

 さて、突然記事立てしたのはそんなメインの展開とは全然関係ない理由があって、なんかさ、今回のシオンのプロジェクトはドキドキしませんでした? だってほら、もう、なんか、フラグじゃん。現代劇だからこそ可能なんだけどどこか古典的な風味もある阿漕すぎるガールミーツガール。そのまんま「付き合っちゃえよ」な展開になるかと思って期待してたら、残念ながらお相手も普通にノンケでしたね(当たり前やろがい)。

 いや、あくまでも出会いのお話なのでここから関係性が進展する可能性もゼロではないんだけど、今回のドタバタってあくまでシオンが加入するためのお話でしかないので、多分今後あの子は登場しない気がする。そこがちょっと勿体無い。

 ここまでの話で「お前は百合の気配がちょっと匂っただけで記事立てするのか」と思われるかもしれないが、ここでちょっとした奇跡が起きてたからさ。だってこのアニメ、日曜の8時半からの放送なんです。そう、プリキュアの裏番組なんですよ。当日、プリキュアの方ではキュアリリアンが爆誕して地球は有史以来の大フィーバーだったわけなんですけど、その裏でひっそりと同じように「正体を隠してちょっと誤解混じりの女の子の関係劇」を演じており、しかもその相手役の子が「ユキちゃん」だったっていう……。この国では、全く同じ日の同じ時間に、2人のユキちゃんが愛の真実を知らされていたわけですよ。これを奇跡と言わずになんというのですか(偶然だぞ)。

 以上、些細なことでも盛り上がれると大人になっても毎日が楽しいぞ、という報告でした。

 
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 これにて伝説(Legend)は成った……第19話。今日というこの日を記念して碑を建てよう。ユキまゆの碑は人と猫との絆を語り継ぐため、未来永劫ここにあるのだ。

 というわけで今週も号泣しながらの視聴。これまでのタメがあるもんだからユキにしろまゆにしろ、あらゆる振る舞いが、あらゆる感情が全部刺さる。そうなんだよ、まゆの最大のモチベーションはどこまで行っても「優しさ」であるべきなんだよ。そりゃま、ユキちゃんは納得できない部分もあるかもしれないけど、彼女が憧れたまゆの根源的な善性というものが、新たなステージとしてプリキュアへの扉を開いたことは認めてあげなければいけない。でも、その辺の理解に偏屈な猫はもうちょっと時間がかかるのも分かる。それでいいんだよ。ネコと和解せよ。

 全くもって想定通りの進行ではあったが、今回のエピソードを補強するため、ガルガルさんサイドにも若干のパワーアップ要素を付与。以前ちょろっと出てきた謎のガルガル上位存在(エンドロールでは???表記)が再び登場。番組初の「1週逃げ切りガルガル」となったハムスターに檄を飛ばし、更なる能力を付与させた。この辺りの展開も実は首尾良きところで、前回披露した「ハムスターなのでいざとなったら元の小さなサイズになって逃げるよ」っていう能力を反転させて今回の強化へとつながっている。いや、冷静に考えりゃガルガルなんて全部サイズアップしてるんだからハムスターだけが「小さくなれる」という特性を持つのもおかしいのだが、これが一番しっくりくるのは元から最小クラスでとっとこ走れるハムスターが最適だ。

 そんな強化ガルガルの手により、なんと既存の3プリキュアが無効化されてしまうという一大事。解除方法も分からず、普通に考えれば詰み盤面になってしまったところに劇的なまゆの変身が待っている。誰にも対処できない事態、ユキの最大のピンチだからこその変身。発したセリフはユキへのストレートな返礼、「私があなたを守る」である。さぁ、耀く新たな変身バンクを見るがいい。犬コンビの構造からわかっていたことだが、基本的に同一アイテムで変身するペアのバンクはお揃いデザインになっている。その中でも、ニャミーの肉食獣をモチーフとした躍動感あふれるモーションとはやや違った、新たな「リリアン」のモチーフ。

 ……ねぇ、リリアンってさぁ……いまさらだけど、あまりにあまりにもな名前じゃない もちろん作中では事前にママンと話していた「リリアン編み」に由来するもので、「結んで紡いで繋がる世界」という言葉からも、まゆとユキ、2人の絲が紡いできた関係性を象徴するものであり、さらにはまゆが手芸品を通じて周りの人たちと繋がってきた人間性を象徴するものでもある。そこは分かってるけど……でも、リリアンの直訳って「百合」なんですよね……。私立リリアン女学園なんですよね……。名前からしてダイレクトに「百合キュア」を名乗ってしまったまゆちゃん。あなたはそれでいいんですか。いいんです。

 変身バンクは最初に世界を覆う暗幕が垂れ下がり、重厚な舞台から落とし幕による転換、広がる世界には草木が繁り、自由に伸びて世界につながる様子が描かれる。リリアンのベースカラーはブルーグリーンだが、ニャミーとの対比は緑の草花の要素ということになるだろう。代表的なヒーリングカラーである緑が体現するリリアンの力。なんと初回戦闘では必殺技を1つも使わずにガルガルを浄化するという荒技を披露。おそらく4人の中でもトップのヒーリング能力を有しているに違いない。まぁ、声を聞けばそれも宜なるかな。

 他にも変身バンクで注目したいのは、鏡に映ったまゆの表情の変化。最初はちょっと戸惑ったような表情を見せながら、決意を秘めたまっすぐな眼差しになってからは普段のまゆが見せないような溌剌とした笑顔を見せてくれる(超絶美人)。猫をあしらったパクトのデザインがまゆをそんな笑顔に導いてくれているかのようで、力の伝播がちゃんと「ユキ→まゆ」の流れになっていることが分かる。「怖くない、怖くない」という彼女の言葉が自分に向けた鼓舞であり、絶えず相手へと向けられた慈愛であることは言わずもがな(中の人的には「だんないよ」と同じ意味である)。

 また、プリキュアに変身すると身体能力が全般的に向上することは周知の事実だが(?)、リリアンはキャッツパクトの恩恵からか特に機動力に補正がかかっているようで、猫譲りのしなやかさでもって相手の技をことごとくかわしている。ニャミーの機動力は攻撃力に転換されるものだったが、リリアンはこれからどんなファイトスタイルを見せてくれるのか、今から楽しみだ。

 ちなみに私はこの1週間、ず〜〜〜〜っとユキまゆのことしか考えずに生きてきたが(そういう人たちが日本中にたくさんいると思いますが)、Twitterなんかで流れてくるネタに「令和のまどほむ」というのがあって「あー」となった。もちろんあそこまで殺伐としてないけど、今週のお話で猫屋敷家の母娘対話があって「これ、ほむほむが直接ユキに何か教え込んだ可能性があるな……」ってちょっと怖くなった。まどかは多分、史上ナンバーワンヒーリングプリキュアとしての教えをまゆに施していると思う。

 まぁ冗談・妄想はさておき、これにてめでたく4人のメインプリキュアが揃った。ここから追加戦士が出るかどうかはまだ分からないが、どうせ残りたったの(?)30話程度しかないのだから、この4人だけでじっくりねっとりがっちりしっかりエピソードを紡いでもらえばそれでよい。思い返せば、こうして「2:2」に明確に分かれるプリキュアって多分初よね? いや、厳密に言えば去年のあげつばはもう完全にコンビだったから2年目ってことになるのかな? でもここまでがっつり繋がりがあるサブメンバーってえみルー以来な気がするのよね。戦隊でいえばゴウライジャーとかゴーオンウィングスとかビート&スタッグバスターくらいの立ち位置。これが2:2という完全対称になるのは初の試み。別に主役を食っちゃっても構わないので今後も猫屋敷姉妹には暴れ散らかしていただきたい。これはもちろん、そこまでやっても大丈夫だという犬飼姉妹への信頼の表れでもあるんだよ、ほんとだよ。こむぎのバカ可愛さは屈託なく楽しめるものなので充分癒されるし。

 まぁ、まだ来週も当然ユキまゆメインのようですので……まだ正座視聴は終われない。コンビ技、大事よ。マジで。

 

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 プリキュア放送通算1000回おめでとうございます、第18話。私個人としては視聴開始が途中からなのでその半分ちょいしか観てないんですが……この偉業を今後も継続していだければと。冒頭の記念映像で最後にモザイクが完成するところ、ラスト1ピースがまゆちゃんの泣き顔だったのが最高なんですが。

 先週の一連のシーケンスを10回以上もリピート視聴してしまったためにだいぶニャミーショックもおさまって耐久力がついたんですが、週が明けて新たなエピソードがじゃぶじゃぶ追加される喜び。多分私は今、プリキュア視聴歴の中で一番幸せなシーズンを過ごしております。ガチでキャッツパクトを手に入れてやろうかと思って検索して、値段を見てそっ閉じしたおじさんは世界で私だけじゃないと思いたい。

 そんな幸せ真っ只中の猫屋敷ストーリーなわけですが、残念ながらお話としてはダイレクトギスギス。今作では初のガルガル討伐失敗で次週へ引くという、文字通り「尾を引く」展開になっており、プリキュアの苦闘ぶり、そして猫屋敷姉妹(もうそう呼んで差し支えあるまい)の苦悩ぶりが実に辛い。ぶっちゃけ、一旦冷静になって客観視すれば悪いのはユキである。そりゃね、せっかくまゆがあれだけ頑張って作った大切な「友達」に対して、ユキさんは「あいつらとつるむと危ないでしょ、縁切りなさい」というあまりにも人の心がない言葉(猫だからね!)。よくある「子供の気持ちがわかってないクソ親ムーブ」なわけで、一身にお子さんたちからのヘイトを買ってもおかしくない、メインヒロイン(?)らしからぬ立ち振る舞いである。

 でもさ、俺たちからすればそんな厄介さも含めてのニャミーなのよ。ユキちゃんなのよ。猫なのよ。猫ってぇのはどこまでも個人主義。どれだけ懐いた猫だって、犬のように24時間年中無休で従順ってわけじゃない。気分次第であり得ないくらいに甘えてくることもあるし、ヘソ曲げたらどれだけ懐いた飼い主にだって容赦しない。私だって猫と一緒に生活していた時分には、どれだけ相手して欲しくてもそっけない態度を取られてしょんぼりしたかと思えば、こっちが忙しかったり眠たかったりするのにやたらスリスリしてくる飼い猫に手を焼いたものである。猫が布団に乗ってきたら、そのスペースはもはや使用不可能だし、胸の上に乗せてあげた時にうっかり落ち着いて寝ついちゃったら耐久レースだ。猫との生活というのは、それくらいに全てを捧げてやる必要がある。覚悟がいる。それはもう、プリキュアをやるのと同じくらいの覚悟なのだ。そんなことを思いながらユキちゃんを見ていれば、クソみたいな信頼マウントだって猫心理的には当たり前なので愛嬌にすら思えてくるのである。

 となれば、あとはまゆちゃんが覚悟を決めるしかない。良かれ悪しかれ、ユキが力を手に入れたことでこれまでの生活からは問答無用で色々なことが変わっていく。「飼い猫と対話できるようになる」という全人類の夢が叶ったことにより、その代償もまたついて回るのである。そう、これまで散々Twitter上なんかでも突っ込まれていたが、美少女に変身すると(視聴者目線では)わかっている飼い猫を散々吸い続けてきたまゆ。改めて美少女ユキちゃんを見てから過去の自分の所業がフラッシュバックしたら、そりゃぁ逃げ出したくもなるだろう。でもなまゆちゃん、もうそこは覚悟を決めるしかないんや。僕たちは君の覚悟を待っている。猫だろうが、美少女だろうが、臆せず吸え! 吸うんだ!

 などという要素もありつつ、とにかく世界は変わってしまった。ユキとの関係だってこれまで通りとはいかないのだし、女の子も日々成長するのである。ユキの心配は嫌というほど理解しつつも、新たな世界で一歩踏みだすことを迫られるまゆ。さぁ、次のステージへ進もうじゃないか。

 次週、いよいよこの流れのクライマックスだ! 来週までは正座待機!(私は今からTwitterでユキまゆタグを漁ってきます)

 
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 今年の漢字は「尊」です、「尊」に決まりました、第17話。てっぺんの猫耳を見て分かる通り、「尊」という漢字は猫の象形なんですよね。歴史の果てにたどり着いた、たった1つの真実です。

 もう、ボロ泣きです。恐ろしいことです。1ヶ月以上前、なんなら3ヶ月前くらいにはほぼ約束されていた王道展開、誰もがこの回が来ることがわかっており、今か今かと待ち構えていたお話。心の準備は万全だったし、本当に楽しみにしながら日曜日を迎えました。それくらいに当たり前で、ベタすぎる1話だったのに、もうダメです。後半は全カットで涙腺アタックです。プリキュアおじさんは気持ち悪いとよく言われますが、俺はこの話で泣かない人間とは話が通じなくても構いません。

 ここまでの猫屋敷家絡みのお話に私が入れ込んでいる理由は、今作が本当に「猫」という存在に対してどこまでも真摯だからなんですよ。猫耳を筆頭に可愛らしい「猫」というモチーフはあらゆる萌えに用いられ、すでに陳腐すぎるガジェットにすら成り下がっているが、そんな安易なテンプレートに終わらず、徹底的に「猫とは何が素晴らしいか」をプリキュアという歴史あるシリーズの中でどのように描いていくか。そこに余念がない。もちろん過去にはキュアマカロンという素晴らしい先人がいるが、彼女は純粋な「猫」ではなく「猫のような性格の女の子」を描いていただけであり、ニャミーはそこからさらなるパラダイムシフトを起こした純正猫存在。そこで描くべきテーマは当然練り直す必要があるだろうし、この世界でしか描けない「猫」がある。

 今回のお話、制作側も当然大事な大事な節目の回であることは理解しており、作画が適当になりがちなニチアサ東映作品の中でもかなり気合が入った本気の仕上げ。序盤には「赤ちゃんツアー」という動物の赤ちゃんをめぐる情景が描かれるが、この時点ですでにだいぶ可愛い。冒頭の猫屋敷母娘の交流の時点でそうとうに可愛い。まぁ、猫屋敷ママンの愛らしさは今更説明する必要もないが(中の人は直近の別作品で「猫の王」という役で登場しました)、そんなママンが温かく見守る愛娘の表情も実に愛らしい。作画の妙も相まって、額に入れて飾っておきたい何気ない日常風景。

 そこから「この街の生態系は大丈夫なのか?」と不安になるくらいに雑多な動物たちの赤ちゃんの様子が描かれ、ここにもまた可愛いが溢れている。人間の親子愛という尊みから直で「生まれたばかりの赤ちゃんはどんな生物でもみんな可愛い」というこれまた絶対不変の真理である尊みへ。全カットがサービスシーンと言っても過言ではないのである。

 そうしてたどり着いたいつも通りのガルガル騒動。猫屋敷まゆはどこまで行っても優しさの子。重大な局面ではいつも誰かのことを考えて動いてしまうのだ。そして、そんな子だからこそ、ユキは放っておけないのだ。先週の次回予告でも印象的に取り入れられた決定的ワンシーン。ユキの介入・威嚇・人間への変身・そしてプリキュアへの変身。ただただ押し寄せる「尊」を無抵抗で受け入れるしかない。期待の変身バンクも実に巧妙で、ここまで堅持してきたニャミーのクールビューティーな雰囲気をわずかばかりズラし、なんともコケティッシュな魅力に溢れたものになっている。身も蓋も無いパクトのデザインも秀逸で、多分私史上初、「ぷいきゅあの変身アイテム欲しい!」と思ってしまうくらいのデザイン。中のにゃんこデザインが可愛すぎる。

 最大級の親愛の情に、迷惑をかけられたことへのちょっと憤慨。それらの感情を全て込めた結果の一言が「仕方ない、かまってあげる」である。そこから展開される戦闘スタイルもこれまで描かれてきたニャミーのものに加えて隠すことなく発揮される愛情が込められており、猫の持つ気高さ、高貴さにどこか気まぐれな雰囲気も滲む奔放な振る舞い。今回バトルフィールドが竹林だったのは、相手のガルガルが「虎」だったことが最大の理由だろうが、そんなニャミーのしなやかさの表現にも効果を付与するためだろう。

 「まゆを守る」、ただその1点のみで振るわれる拳(肉球)。剥き出しの闘争心が噛み締めた口の犬歯に垣間見える獰猛さも肉食獣の危険な魅力を感じさせるが、そこで徹底して相手をねじ伏せるようなことはしない。突然ふいといなくなってしまうその振る舞いはやはり猫。あの後、2人きりでの時間には会話はあったのだろうか。多分まゆはそれどころじゃなくてあんまりユキに声はかけられなかっただろう。そして当然のように突きつけられるこむぎたちへの絶縁宣言。そりゃそうだ。ユキさんはこの街のガルガルのことなんて知ったこっちゃないのだから。「わたしとあなた」。それがユキの世界なのだから。

 猫屋敷ストーリー、もう少しだけ続きます。あと2週くらいは、このめくるめくにゃんだふるワールドにお付き合い願おう。

 
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