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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ポジションゼロの妖精か何かか、第6話。まぁ、舞台少女がポジションゼロから生まれたっていう起源説もありますからね……赤の舞台少女と青の舞台少女が約束タワー(スカイツリー)を前に話している図、なんかもう……。

 というわけで、展開としては想定通りの最悪。すっかり八恵に飲まれてしまったここなが完全なる当て馬として八恵の踏み台状態に。まぁ、そこまでの展開は前回想定されていた通りだったのであんまり驚きはしないのだが、強いて驚いた点を挙げるとすれば、そのことについて、ここながあまり危機感を持っていなかったということだろうか。「自分は八恵のために舞台に立つのだ」と割り切って務め上げていた主役。周りの評判を耳にしても、静香が割って入ろうとしても、そこは頑なに動かさずに「それでいいのだ」と言い切っていたここな。もう、純然たる献身の心意気でそのようなポジションに甘んじていたのかと思っていたが……彼女が舞台の上で気づいたことは、ハイ、サブタイトルどん。

 自分が全く観客の視界に入っていないことに気づいてショックを受けるここな。いや、そこは織り込み済みだったんちゃうんか。「八恵に頑張ってほしいけど、その役割に徹したら自分も評価されるし、観客からは主役として見てもらえる」と思ってたんだろうか。もしそうなら考えが甘すぎましたね。一番間近で八恵のセンスを直に浴びまくり、彼女の危険性を一番知っているのはここな本人だったはずなのに。ご丁寧に舞台の上では八恵のスキル発動を示す目の輝きだけは爛々と煌めいており、ここなにはその片鱗すら見えない。八恵の目が向いている方向は観客席でもあるが、「相方」のここなにも常に視線を向けている。そうして彼女のスキルを舞台の上でも浴びせ続け、ここなは自分でも気づかぬ間にどっぷりと全身を八恵に染め上げられていたのだ。八恵のタチの悪いところは、本人に全く悪意がないので、そうして展開される八恵フィールドに有無を言わさず全てを飲み込んでしまうところ。そして、そのことを被害者(?)が悪いとも思わないところ。そうしてここなは、舞台の上での存在感を失った。

 まぁ、ここまでは本当に前回想定された通り。ただ、ここから少しずつ風向きは変わり始める。まず小さな1つ目は、ぱんだ先輩の意外な熱情。彼女は自分本位な人間なのかと何となく思っていたのだが、全くそんなことはなく、「シリウスは八恵のためなら新人役者1人を犠牲にするのか」と一番憤慨していた。彼女が柊に向かって率直な意見を突きつけるシーン、厳しい態度ではあるが彼女の優しさが最も現れたシーンと言える(隣の知冴は何してるやら)。そして、そんな訴えを受けていた柊のプランニングが、どうやら単にここなを潰すものではなかったようだ、という光明が意外な点の2つ目。前回の流れだけを見れば超ムカつく「嫌な大人の判断」に見えた柊の動きだったが、婆さん曰く、「柊の分析センスはそんな次元じゃ収まらねぇ」とのこと。八恵の当て馬にしてここなが一度潰れるところまでは当然想定内だったろうが、それで終わるタマじゃねぇと思ったからこその主役抜擢。八恵のために他者を犠牲にする傲慢な人間かと思っていたら、もしかしたら八恵というダイスター候補を確実に底上げしつつ、対抗しうるもう1人の爆弾を一気に膨らませるところまで狙っていたのだとしたら、何ともわがままな指導者である。「基礎練ばっかりしてろ」も、考えてみりゃ新人に対する指導としては間違ってないしな。

 そして、上の方でもすったもんだがある中、やはり今回最大のトピックは「静香の消失」だろう。思いの外あっさりと、確実に消えましたね。前回時点で「消えちゃうかも」みたいなことはぼんやり予期していたが、もっと後半のクライマックス要素だと思っていたので、まさかこうもあっさりと消えて、あっさりと戻ってくるとは。静香が消えたタイミングは、舞台上でここなが観客の反応に気づいて絶望した時点。そして戻ってきたのは、再起して「自分の舞台を見せてやる」と心に決めた時点。どうやら静香というのは「ここながダイスターになるという野心そのもの」の現れであるようだ。それが迷子になり、失われれば静香は出てこない。道を定めなければ、静香の助けは得られない。改めて今回「私たち2人で」と宣言していたことから、やはり静香は「もう1人の他者」ではなくて「半身」と考えた方が理解しやすそう。静香再召喚でここなの右目が光っているが、その後のカットでは静香の左目はほぼ写らないアングルになっており、静香のセンスがどのような扱いになるかは未だ不明としておく。

 ちなみに、今回婆さんが改めて「センスってのは舞台の上で輝く能力さぁ」と定義を確認していたが、まずもって柊の「役者の資質を見抜くセンス」は自身が舞台に立たずとも発動していたために「舞台の上で」の定義はやや曖昧。もしかしたら柊もいくらかイレギュラーな才の持ち主なのかもしれないが……そんな些細な定義をぶっ飛ばして一番イレギュラーなのはもちろんここなのスキル。なにしろ舞台じゃなくて日常生活でもずっと静香は召喚しっぱなしなのだから。また、1話から出ていた「舞台以外の空間を舞台化する」という性質も、この2人の特権である可能性がある。全てを飛び越えて、舞台少女W(ダブル)は相手の罪の数を数え続けるのである。

 追伸:カトリナさん、確実にここな病の症状が悪化しています。もう、逃げられないかもしれません。沼にハマっといてください。優しくていい子ですね。

 

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 広がる世界、第6話。こないだまでぼっち生活を満喫していた丸太が、なんだか一気に人間関係を広げたお話。まぁ、元々伊咲の周りには人が多かったので、それがつながっただけの話なのだが……でも、やっぱこうして個性豊かな友達が揃ってくるのってなんかいいよね。

 丸太が天文観測会に向ける熱意は、発端こそ珍妙ではあったが今となってはほんとのこと。伊咲との約束、天文部の存続のため、できることは色々と頑張っています。元がぼっちなもんでその展開は亀の歩みだが、今作の場合も基本的には周りをいい人に囲まれているため、少しずついい方向に転がり始めている。まぁ、今作とか「スキップとローファー」とか見てて「基本的にいい人ばかりだなぁ」と思うのって、なんだか歪んだ見方ではあるんだけど。「こんだけの人間がいりゃ悪意のある人間だって普通はいるだろ」が前提だからね。人間、普通に生きていたら案外敵なんて作らずにやっていける……といいよねぇ。

 そんなわけで、根が真面目な丸太、明るさ最優先の伊咲の頑張りを支えようとする人がちょっとずつ増えてきた。その筆頭は真っ先にその輪に加わった白丸先輩で、この人出てくるたびに可愛くて好感度上げていくのほんとにズルいよな。あんなパンクなナリしてるくせして純情乙女で耳年増。年下の色恋にはちょっと上からで忠告までしちゃう優しい先輩。……ほんといい人。一応顧問の先生もいい人……寄り。若干暴力を選択するのが早い気はするが、まぁ、行動力があるということで。

 そして今回グッとスポットが当たったのは伊咲のフレンズ。まずは美術部所属の優しげ才媛、野々さん。なんとこちら、CVが諸星すみれである。すみれちゃんは「スキップとローファー」で親友のふみちゃん役も担当しており、同時期に「石川県の片田舎のふわっと女子高生」を受け持つという奇妙な巡り合わせ。一応確認したが本人は神奈川県民。ふわっとした雰囲気の野々さんだが、芯の強さは一人部活の様子から明らか。「ブルーピリオド」以来のガチデッサンの模様にドキドキしちゃいましたね(「長瀞さん」はノーカンとします)。

 あの風貌で運動音痴は反則だろ、というのがクール系の穴水さん。以前から何となくいい人オーラを醸し出して伊咲をサポートしたり小ボケを挟んだりしてくれていたが、バリバリの体育会系に見えて守備もザルならピッチングもノーコンと、あんまり部活の戦力にはなっていない様子。まぁ、自主練をあんだけストイックにやれるのだから完全なる努力型の人なのだろうが……こういう人が公式戦に出られないのが高校の部活だからなぁ……報われる日が来るんでしょうかね。ちなみに、お好み焼き屋で話を聞いてる時にシーンの後ろでめっちゃ可愛い顔をしてるのを俺は見逃さなかった。思いの外ボケ寄りの人物なのかもしれない。

 そしてそんな穴水にいいようにあしらわれたツンデレ……なのかどうかすらよく分からない金髪ツインテが蟹川。ムカつく奴だと思っていたが、案外扱いやすくて根はいい奴……なのかもしれない。いや、普通に考えて丸太にあの塩対応はいい奴ではないか。まぁ、今後「都合のいい奴」から「善い奴」に格上げされることを祈っておこう。見てて退屈しないのはこのタイプなので。

 みんな揃って観測会という1つの目標に向かって進みだし、丸太たちの青春模様も賑やかになってきた。唯一気になるのは伊咲の思わせぶりな台詞だが……そうかぁ、なんか抱えてんのかなぁ……こっからのネガティブ展開、見たくないんだけどなぁ……。

 

 

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 「そこらへんでうずくまっといて」っていう依頼文は生まれて初めて見たわ、第6話。猫ネタだけで満足してる作品ではあるんですが、リザの扱いの悪さとか、ちょっとズレたボケの部分もちょいちょい楽しみな要素ではあります。

 Aパート、猫と風呂。正直、我が家ではあんまり猫を風呂に入れる文化がなかったので(ほんともう、みんなして絶叫につぐ絶叫で誰一人として入ろうとしなかったし……)あんまり共感ネタは多くないのだが、冒頭の風呂場まで何となく様子を見にくる猫の部分だけやたら懐かしくて泣きそうになった。基本的に風呂のドアは開けないんですよ。っつうか開けられないんですよ。そのくせ、何日かに1回くらいのペースで、風呂の入り口のガラス戸の向こうにシルエットが見えることがあるんです。脱衣所(洗面所)のドアまでは開けられるからそこまでは入ってくるのよ。ほんで人の気配はするから何となく気になって見てくれてる。何回かドアを開けたこともあるけど、もちろんびしょびしょの洗い場になんて入ってくるわけもなく。水が大っ嫌いなのは知ってるから無理やり招き入れることなどせずに「何しに来てん」ってんで不思議なコミュニケーションをとっていましたね。

 幸いよぞらは比較的水への抵抗力がある方の猫だったらしく、初めての風呂も大きな問題もなく、素人でも洗うことが可能だった。その際に副産物として「着衣状態の女子(?)にシャワーで湯を浴びせ続ける」とかいうかなりフェティシズム溢れるシチュエーションになったはずなのだが、今作はリザで萌えポイントを稼ぐ気は一切なさそうで、お色気・サービスとは無縁の作劇。これはBパートの温泉シーンも同様である。まぁ、このキャラデザで下手にエロい方まで欲張ったら世界観が台無しだからね。女の子3人でキャッキャ言いながら猫を洗うだけでAパートが終わるんですよ。そんな作品なかなか無いでしょう。

 そしてBパートはサブタイ通りにカピバラマ。リザは自分の「カワイスギて気絶する」という体質については開き直っているようで、動物の群れに飛び込む時には視覚情報を遮断するという恐ろしく後ろ向きな対策で妥協するようになっている。宇宙人連中がみんなこの調子だと、そりゃ地球の調査も捗らんよな。タイアップイベントなんて特に発生しなそうな伊豆シャボテン公園を必死に潜り抜け、たどり着いたカピバラに安寧を得るリザ。私も行ったことはないので試しにググって写真を見てみたが……まぁ、こいつぁ…………。猫とか犬とは全く別種の可愛さなのでリザがどういうふうに受け取ったかは分からんが、やっぱりカピバラさんがある時期から一気に人気を博したのも分かる気がしますね。これは現地まで見にいきたいなぁ。

 さらにそこに可愛いの変種とも言えるラマも投入。ラマさんというと「しろくまカフェ」のトンチキなキャラの印象も強烈だが、改めて見ると……これはこれで可愛いかも。ある程度サイズの大きな動物は犬猫のようにピンポイントで壊滅的な愛くるしさにこそつながらないが、それこそ温泉や宇宙のような奇妙な陶酔感が得られるよい癒しスポットだ。普通にこのアニメを見て動物園に行きたくなりました。「これ、伊豆シャボテン公園のステマかな?」って思ったのに最後の最後で「最寄りの駅まで片道30分あるやん」みたいな盛大なdisも入ってて、応援したいのかどうかよく分からん状態。「けものフレンズ」が各種レジャー施設とコラボしてたんだし、今作でまた新しい伝説を作るジャパリパークがどこかに現れるといいですね。

 

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 新しいゴルフクラブを送ることを「ロールアウトする」とか言うな……第19話。いや、確認したら単に「新製品を世に送り出す」と言う意味なので間違ってはいないのだが、普通は使わんやろ。「アムロとセイラさんが作ったMS(めちゃ・すごいクラブ)がロールアウトした」という状況。まぁ、シャイニングもウィングもガンダムの名前ですけどね!(流石にそれはこじつけだろ)

 というわけで、あっさりプロをなぎ倒しちゃったイヴの方は一旦おいといての葵のお話。一応イヴも「念願かなってようやく愛しの我が家に帰還できた」っていうすげぇ大事なニュースがあった気がするのだが、イヴのテンションがいつも通りなもんだからしれっとその辺の出来事は片付いてしまった。イチナさんは立ち位置に迷わず一家に溶け込めて良いですね。まぁ、外見のイメージだけだとリリィとめっちゃ被ってる気もするが……ガンプラ好きとゴルフ好きの違い。

 葵の方はどんな調子かというと、やっぱり日本に戻ってきたせいであんまり動きが無くて面白みにかけるお話である。一応「新武器の投入とレベルアップ」という重要なイベントが描かれていたはずなのだが、最終局面で無償提供されるパワーアップアイテムにはあんまり感慨深さが無いし、アムロが突然ぶっ倒れるのも今更の話な上に「で、結局どういう症状なん?」というのがよく分かってないのでどうにもピンとこない。これ、葵も体調不良でぶっ倒れた経験があるってことは、遺伝性の疾患なんじゃあるまいな?

 まぁ、そうして「実の父(仮)」が倒れてしまったせいで劇的にスペックが落ち込む葵。こないだのママさんとの問答で納得したのかと思ってたが、もちろんそんなことはなかった。雨音さんも気づいてるくらいだし、母親が隠し事をしてることくらい娘なら何となく分かってしまったということだろう。「多分あっちが血のつながった人なんだろなー」と思ってたら突然目の前でぶっ倒れたんだからたまったもんじゃない。葵はいかに図太いと言ってもイヴほどの桁外れの勝負強さがあるわけではなく、身内の難局を受けてスペックガタ落ち。せっかくのおニュークラブも持ち腐れである。ほんで病床から立ち上がったと知っただけでその辺の不調が全部回復してのフルスペックへ。やっぱ葵のメンタリティが一番よく分からんな。まぁ、勝てるだろうからそれはそれでいいじゃない?

 やっぱりプロゴルフがメインになると敵キャラのアクが弱くて魅力に欠けるなぁ……。なんか最後にどでかいライバルキャラとか出てくるのかしら? それとも、この辺からはもうイヴと葵のライバル関係だけで引っ張るのかしら?

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 小糸はスシを「寿司」じゃなく「鮨」と書くタイプ、第6話。今調べたらどちらでも意味は変わらないらしいですが、もともとは「鮨」があり、江戸時代に縁起言葉として「寿司」の表記も使われるようになったそうです。もしかしたら、エルダが読み書きを覚えた時代には「鮨」しかなかったのかもね。

 サブタイも意味深で良いですが、相変わらずの空気感で本当に見ていて幸せな気分になれる作品。今回はいよいよキャストロールもわずか4名となり、ほとんどの時間を小糸とエルダの漫談だけで埋めるようになっている。特にBパートの構成は「2人して延々スカイツリーを登りながらちょっとした江戸時代の小話を聞く」というaudibleみたいな展開なんだけど、エルダの声がいいもんだからただ聞き入ってしまう。このアニメ(とか原作漫画)でちょっとでも江戸文化に興味を持ってくれる人が増えたら、一介の落語ファンとしてちょっと嬉しいかも。

 Aパートは試験勉強のお話。小糸さんはどう見ても要領がいいタイプじゃないのでちゃんと勉強しないとダメみたいだが、まず学業成就のお守りから入っちゃうあたりは神社の娘らしいと言えるのか、それとも「浮気者」と言えるのか……まぁ、エルダ自身が「別に自分は神通力なんて持ってないし、お守りもご利益なんてあるんかい」と言ってる身なのだから自分のとこのお守りじゃないものを持っていたとしても責められた立場ではないんだけど、普段から内に内にこもってるもんだから、こういうタイミングで時折メンヘラじみた言動を見せてしまうのかもしれない。お守りからわかる「浮気」ってのも珍しいが。

 小糸さんは高校1年生だろうが、果たして日本史で江戸時代をやる必要があるんですかね、というのがちょっと気になったポイント。いや、どうでもいいんですけどね。私の高校時代は、1年生の時に全学年共通で現代社会をやって、2年生からコース分けして、日本史・世界史・地理のどれかを「B」の範囲で始めるというデザインでした。私は日本史だったんだけど、当然古代から順番にスタートするもんで、2年生が終わった時点でまだ室町時代くらいにいた気がする。受験が迫る時期に近現代史を超特急ですぎちゃうのが、母校のお約束だったらしい。小糸さんも持ってる教科書は「日本史B」だったのでそれなりにちゃんとやるはず(リーフデ号は適当にやったら出てこないよな)。どういうカリキュラムなんだろうね。

 そして、エルダは本当に江戸時代にどういう身分で、どういう仕事をこなしていたんだろう。今回一番衝撃だったのは、異世界転生最初のハードルである「言語の壁」にエルダが思い切りぶち当たっていたということ。どこぞのおじさんみたいに必死になったら翻訳スキルが発動するなんてこともなく、マジで一から右も左もわからぬ世界で日本語を習得したようだ。めちゃめちゃ大変だったと思うのだが、まだその時代のエルダは気力があったのか、はたまた生き死にがかかってきたら流石に真面目にやるのか……しかも家康に召喚されてしばらくは一緒に行動してたし、なんならヤン・ヨーステンとかとも面識があるっていう。神社自体の歴史が「400年以上」と言ってるのだから、もう転移してすぐに御神体扱いだったんだろうなぁ。ちなみに小糸の試験勉強を見て、久しぶりに「単語カード」の存在を思い出したけど、今にして思うと、あの単語暗記法、めっちゃ効率悪いよなぁ……詰め込み教育の権化みたいな存在だ。

 Bパートは「スカイツリーと富士信仰」。いいね、夜の薄暗いスカイツリーをちょっとずつ登りながら、滔々と語られる富士信仰のお話。いつも通りにエルダが喋ってるだけなのに、どこか厳かな気持ちで聞いちゃう部分がある。エルダがまつられたのが神道系の神社だったということもあり、土着の富士信仰との相性は悪くなかったのだろうね。私の認識だと富士信仰が本格的に民間に広まったのって人の移動が増えた江戸期だったという印象があるのだが、もしかしたら江戸の街に鎮座したこの長耳が富士に信仰先を押し付けたなんて背景もあったのかもしれません。

 「最新鋭の技術の象徴たるスカイツリー」「古き良き日本文化の体現である神事と巫女」「なんの関係もない異世界エルフ」という組み合わせが実にこの作品らしいミスマッチを醸し出していて日本文化のおおらかさというか、一番の妙味を見せてくれている。これって、サイバーパンクと八百万の神とプレインズウォーカーが絡み合う神河次元の物語と全く同じ構図なんだよな。ニッサも神河にプレインズウォークして抜け出せなくなってたら、翁院とかで祀られる存在になっていたのかもしれませんな。

 ご来光と共にいつも通りの子供の喧嘩に戻ってめでたしめでたしになる安定の締め。清々しい気持ちで、次週を待ちましょう。誰か鮨をおごってください。

 

 

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 もやもや ジタバタ、第6話。人間関係の話なんざ大きいも小さいも簡単も難しいもないのだろうけど……でもやっぱり、この2組の関係性は、どうにも難しい……。

 今期は構成がまず難しいな。カレッジの内情にどこかでグイと踏み込むのかと思ってるんだけど、なんかこう、「学校」→「自宅」→「学校」→「自宅」みたいな展開を繰り返しており、今回は一切カレッジ内での話をせず、まさかのアリスちゃんメイン回であった。確かに、カレッジに来てからは至極当たり前のようにしてチセとの交流を深めているアリス(あとエリアスと同僚関係が深まってるレンフレッド)だが、この2人がどんな状態、どんな気持ちでカレッジに在籍してるのかってのは今まで一切描かれてこなかった部分。まぁ、サブキャラなので描かれなくてもいいという話ではあるが、今回はおそらく、チセがエリアスとの「関係」についてちょいと悩んだこともあり、冷静にそこを見つめ直す1つの動力として、「もっと面倒くさい2人を外野から持ってくる」という展開になったのだろう。

 アリスがレンフレッドに大して抱えている感情はなかなか一言では表せないものだろうなぁ。チセ×エリアスの関係性の共通点は、どちらも「命の恩人」であったという点。チセはエリアスに買われて一応は命を救われた形だし、アリスはレンフレッドに拾われて人生をやり直せた。そこは全く同じなのだが、最初からある程度利用価値を見出してチセとの関係性を積極的に築きにいったエリアスと異なり、レンフレッドの場合は(おそらく)純然たる善意からアリスを拾い、彼女を一人前にして自分から巣立てるように育てている。ハナから目的意識が違っている。そのため、チセは「お嫁さん……ってどう処理したらいいんだ?」ってんで「近さを測る」方向に悩んだが、アリスちゃんは運悪くレンフレッドの「娘」発言を聞いてしまい、「遠さを測る」方向に悩み出してしまった。

 そりゃまぁ、歳がいくつ離れてるかもよく分からんし、「恋人どうしになって、ゆくゆくは結婚を……」なんてことをアリスが具体的に考えていたわけではないのだろうが、「お嫁さん」が望んだ役割かどうかは別にしても、少なくとも「娘」が望んだ位置ではないというのが、今回本人もぶちまけた通りの不満。どうやらアリスちゃんの場合、レンフレッドとの距離が遠いことの中でも、「実力を認められず、半端者として期待されてない」という部分が一番納得できない様子。「好き嫌い」よりも「勝ち負け」の部分を気にしちゃうタイプ。まぁ、彼女の性格を考えれば致し方ない。

 そうして不満を抱えてちょっと家出(?)して似たような境遇のチセに人生相談を行ったせいで、なんの因果か先にチセの方が悩みを自己解決させてしまった。「エリアスがお嫁さんという言葉をどの程度の意識で使ったのか問題」はずっと気になっていたことだろうが、これだけの付き合いでチセだってエリアスの人となりは充分に理解できている。想定の「内」に収まった彼の返答にちょっとガッカリしながら安堵もしたし、そこから確実に変わりつつある2人の関係性を改めて言葉にして共有できたことで、新たな一歩を踏み出すこともできた。「ロマンスなんてなかった」ってことを理解することで相手との距離が縮まり、ロマンスの萌芽になっているっていうのがいかにもこの2人らしくて良い進展。最近はエリアスもだいぶ素直に感情を表現できるようになってきましたね。そして感情を自覚できるようにもなってきましたね。

 そんなおめでたい2人とは対比的に、結局アリスちゃんの方は未解決で終わってしまって残念無念。とはいえ、正面突破以外の手段なんてなーんも持ち合わせていないアリスちゃんのこと。たまったイライラを直接レンフレッドにぶつけることで、「あたしゃこういうことで悩んでるし、お前にイラついとんねん!」という事実を示すことには成功している。レンフレッドの方も、「うわぁ、面倒なこと聞かれてたな」とは思っただろうし、とりあえず現時点では当たり障りのない返答で「分からずや」にはなったが、多分あんだけアリスがイライラしてるのを見ちゃったので、流石に何かしら態度を変化させる部分は出てくるだろう。その結果、2人の新しい関係にどんな名前がつくかはまだ分からないけどねぇ。

 サイモンは「関係性なんて解釈次第でどうとでも取れるよ」とは言っていたが、結局解釈が人それぞれで違うところに軋轢が生まれるだけなのでね。正直あの2人がこのまますれ違い続けて残念な結末を迎えるなんてことは心配しちゃいないが、早めにアリスの感情をケアして、もうちょい笑顔が増えるようになるといいですね。ほんと、史上最も目つきの悪いどうしのカップルだぞ。

 

 

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 センスの話しなくなっちゃった……第5話。何が起きるか分からないトンチキ舞台アニメ、センスの話がなくなっちゃったら案外普通のお話に……はまだなってない。なんだろね、この絶えず流れ続ける不穏な空気は。

 思いの外早くに訪れたダイスターへの直線ルート。次の演目ではここなはまさかの主役に抜擢される。いきなりド新人に主役を任せるってのはいくら「かぐや姫」の時のちょっとした功績があったとはいえ異例の事態であり、ぱんだをはじめとして他の座員だって納得いかない。ただまぁ、このイレギュラーが起こった理由についてはラストシーンでぱんだが看破していた通りだろう。シリウス座の当座の最大目標はあくまでも新妻八恵という稀代の怪物をダイスターに押し上げること。そのためだったら手段を選んでらんねぇってのが柊を筆頭にした経営陣の総意であるらしい。そして、八恵を主役のアラジンではなくランプの魔人に配置したのも八恵が語っていた通りの狙いがあり、純真無垢で真っ直ぐな「主人公」ポジションばかりをこなしていたのでは「役者」新妻八恵に新しいステップを踏ませることができない。「アラビアンナイト」は一応アラジンが主役という配置ではあるが、冒頭にみんなが言っていた通り、ランプの魔人は主役を食う勢いで出てくる「新たな主役」だ。今までと違うポジションに八恵を置くことで、ダイスター候補にさらなる刺激を与え、進化させるのが目的ということだろう。そしてその際に、主役が八恵を食ってしまうようでは後々に支障をきたす。そこで、柊の指導の下で徹底的に「急拵え」したここなをアラジン役に立てることで、主役を「食う」流れを最低限の損害でまかなおうと、そういうことなんじゃなかろうか。噛ませ犬、当て馬、踏み台、いろんな言い方があるが、つまりはそういうこと。

 今回ずっと不穏な空気がにじんでどこか気持ち悪かったのは、そうした劇団側の思惑があるということを匂わせる演出のせいもあったのかもしれないが、一番の原因は新妻八恵という人間の底がなかなか見えず、どこまでが本音で、何が彼女を突き動かしているのかが分からなかったせいではなかろうか。舞台の上でいきなり「直接対決」することになったここなと八恵。日常生活にも八恵が転がり込み、その圧倒的カリスマでここなを巻き込み、嫌でも日常シーンに刺激と変化をもたらしてしまうという展開、私の勝手な妄想では「あまりの八恵の輝きに当てられ、本番前にここながぶっ壊れる」とかいう展開も想像できてしまった。あまりに大きな存在を意識しすぎて演技プランが崩れ、ボロボロになってしまうという流れ、すでにここなはその前哨戦みたいな体験をいっぺんやってしまっているだけに恐ろしいのである。

 ただ、今回のお話を見るに、おそらく新妻八恵という少女が悪意を持って何事かをなすことがない、「玉のような少女」なのはおそらく本当なのだろう。彼女は柊の指示でもってここなのところへ転がり込んだし、全ては舞台のためになると思っているからこそ、上層部の意志のままに出来ることを全てやっている。ダイスターになるという夢も決して嘘ではないだろうし、そう遠くない未来、自分がその座に置かれる予定だということも理解しているはず。しかしその上で、やはり彼女には影もある。それがはっきり見えたのは、雨の中ここなとポスターを見てここなの「願いごと」を聞いたシーン。ここなは何も考えずにあの願いを口にしたが、どうやら八恵には2つ目の願いは相当ひっかかったようである。ここなは八恵がダイスターになることを願った。しかし、3つ目の願いとして「自分がダイスターになること」は願っていない。結局、ここなもこれまで八恵の周りにいた「八恵をダイスターにしようとする」大人たちと同じなのか。そんなことに、小さな失望を持ってしまったかのように見える。

 八恵の真意は未だ分からない。ただ、我らが主人公・ここなさんと、その忠実なる遠隔自動操縦スタンド・静香さんがこのままで終わっていいはずがない(あとツンデレフレンド・カトリナさんもこのままで終わっちゃいけない)。特に静香の今後の挙動は要注目。彼女は、ここなが八恵に取り込まれてしまうことを防ぐ最大にして最後の防波堤である。下手したら「八恵に取り込まれることで静香の存在そのものが失われる」みたいな超絶鬱展開だってあるかもしれないのだから、なんとしてもここなの自我・自尊心・スターとしての傲慢さを育む必要があるのだ。そうなってくると、静香・カトリナというここな親衛隊の働きは大きなキーポイントとなるだろう。さて、八恵という「大ボス」にどのように立ち向かうことになるのか……。

 

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 不眠症でも恋がしたい! 第5話。もう、完璧に出来てますけどね。「男女が同じ布団で寝る」と言う言葉が、ほんとに字義通りの意味のみで成立するというレアケースな作品。

 Aパートの切実さは前回通り、いや、実地での体験なので前回以上か。あんなもん、寝られるわけがない。普段と違う環境で、周りには雑音があまりに多く、すぐ近くに大して親しくもない人間の気配が常にあり、疲れているという純粋な肉体的苦痛を伴い、さらに明朝は早く起きなきゃいけないというプレッシャーもある。寝られない理由のオンパレードである。おまけにこの日は雨まで降りまくり、もう全ての環境が不快のMAXを更新。こんな状況でぐーすか寝ていられる人間の神経が分からない。丸太は普段以上に不眠に追い詰められ、全ての事物への嫌悪を重ねていく。前回の一件で多少なりとも距離が縮まったチャラ男であったが、残念ながらお互いに歩み寄るなんてことにはならず、チャラ男側から一方的に丸太にまとわりつくだけ。丸太側の事情など汲み取ってくれる繊細な神経は持ち合わせていなかった。

 そうして切羽詰まった地獄のような2日目の夜。「かわいそうだなぁ丸太」と私が本当に同情し、苦しくなっているところに変化が訪れる。そう、寝られないなら諦めて起きようの精神。こっそりカメラを持ち出した丸太を待っていたのはもちろん伊咲だった。はいー、もう報われたー。どんだけ寝られなくても夜中に女の子と逢引きできるならもう報われたよー。流石に1日目の雨の中では出会えなかった2人だが、約束通りに晴れた夜空の下ではきちんと待ってくれていた。畜生、同情して損した。いや、不眠についての根本的な解決は出来てないのだが……でも、あんだけ楽しそうに2人してはしゃいでりゃ、そりゃもうどうでもいいよね。伊咲の方も一応眠れない苦しみはあったはずなのだが……やっぱり同病が相憐れんでいれば痛みも和らぐということだろうか。

 今作はどこまでいってもラブがメインの作品なので、伊咲が待っていたあの海岸がとにかく楽しく、美しくあればそれでいい。満天の星空の下、海に輝く星々の影が本当に綺麗。美しい景色と可愛い女の子。それ以上何を望むというのだろうか。共同作業の写真撮影も少しずつ慣れてきており、きちんと共通の目標を持った「部活仲間」の連帯感を強い。互いに、一緒にいる時が一番眠れるという認識も共通しており、何から何まで一緒にいることが幸せという本当に腹の立つカップルである。まぁ、ここまでピッタリだと他所から文句を言うのも野暮だしなぁ。ゆっくり休んで、ゆっくり一緒にいればいい。

 ちなみに、あんまりわざわざ書くようなことでもないが、私の場合はどんだけ親しくても隣に人が寝てる状態はとてもとてもダメです。ダメでした。もう、そういう人生だと思って諦めるしかないのです。

 

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 最近、近所に貼られてる「子猫譲ります」の貼り紙を嘆息混じりで眺めています、第5話。このアニメ、ほんとに出オチのワンコンセプトアニメで今回はいよいよおっきな新キャラ投入すらなくぼんやりした展開なのだが、それでもただひたすらに共感と「カワイイ」だけで満足度を上げている。ハァ……猫かいてぇ。

 Aパートは「猫科の大型獣、そして子猫」。そうだねリザ、ついに虎やライオンの類の存在に気づいてしまったね。ネコ科は基本的に全部可愛いし格好いいし、子供の時は無条件で可愛くなってしまう罪な存在なのだよ。残念ながら虎やライオンを飼おうとは思わないけど……子供の頃の「まんま猫やんけ」みたいな鳴き声とかたまりませんよね。ムックルみたいなお友達を作って背中に乗りたいです。そういや、ネコが可愛いのって人間の手による品種改良の功績も大きいと思うのだが、ライオンとか虎も全部ひっくるめて「可愛い」と認識してしまうということは、あいつらってハナから人間に愛されるべくして生まれ、進化してきたということなのだろうか。天敵でしかない大型肉食獣を「可愛い」と認識してしまう人間の認知機能、バグりすぎだ。

 そして子猫とかいう反則以外の何ものでもない存在。リザの言葉を借りるなら「かわいさの天国」である。あっという間に大きくなっちゃうから期間は本当に短いが、子猫の期間の愛くるしさ、プライスレス。でも里子に出された子でもペットショップで買う子でも、本当に一瞬だから子猫期間ってほとんど一緒に過ごせないのよねぇ。世界の無情だわぁ……まぁ、大きくなっても可愛いですよ。太々しくなって腹出しておっさんみたいに寝てる愛猫の姿は今でも瞼に焼き付いています。ちょっとくらい踏んでも平気でした。もにもに。あとAパートに関してはなんかちょっとだけラブコメ要素混ぜ込まれてたけど、上田麗奈ボイスについてもカワイスギがクライシスです。

 Bパート、パグ。正直言うと、私は犬も好きだけどパグに関してはやや微妙派。いや、ここで派閥間の対立を煽る気は無いのだが、多分「自分で飼いたい犬」ランキングではかなり下位に位置すると思うし、道で出会っても「ぶっさww」って思うことが多い。ただ、なんかの拍子で「あれ、これはこれで超可愛い……」と思うタイミングも結構頻繁にある。なんなんでしょうね、あの造形は。……でもまぁ、やっぱりモフれる犬がいいな。コーギーが最優先、次点で柴。道で柴犬の散歩とすれ違うと、物惜しげに振り返って柴のケツを見送る不審者が私です。犬も……飼いてぇな……。

 ところで、今回もちょっと話題になってましたが、「自由と束縛」って皆さんどうお考えですか? うちの実家、私の幼少期の家猫は好き放題玄関から外に出られるようにしていたので、何匹かは交通事故で失ってるんですよ。他にもよそ猫との喧嘩が原因で病気になっちゃったりとか。その結果、最後に飼ってた奴らは完全に室内飼いに切り替えて、最初のうちは「閉じ込めてるみたいでなんか申し訳ないな……」って思ってたんだけど、そのうちに「これはこれで幸せなのかも」と思えるようになった。まぁ、田舎で家が無駄に広かったおかげもあるかもしれないが……流石に今住んでるクソ狭ルームで猫を飼うことはできないだろうし……どれくらいのサイズだったら、猫の幸せを維持できる及第点になるんでしょうね。今の世の中だったら、もしかしたら六畳一間で猫飼ってるところもあったりするんかなぁ。

 

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プロフィール
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Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
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