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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 最高かよ、第4話。とりあえず、現時点で今期アニメ最高の出来になりました。きっとこの馬鹿が大好きな人は多いと思う。みんなで観てよSK∞。

 こいつぁイカしてるしイカれてる。もともと「スケボーなんぞでどんだけ観てて面白いアニメーションになるんだよ」とナメてかかっていたが、そんな浅はかな予断を飛び越えて、ありえないものを次々と叩き込んでくれた。ここまでのお話でも実際の競技シーンは面白いパートが多かったのでそれだけでも満足はしていたのだが、「普通にイカしてる」から「普通じゃねぇ、イカれてる」にパワーアップして何かが突き抜けた。だってさ、「スケボーが坂を登る」っていう話が、まー、嘘くさいっていうか無茶っていうか、アホみたいな実力の示し方なのは間違いなくて、しかも「いや、でも坂登れたからどやねん」っていうツッコミ待ちだったと思うんだけど、それをさ、あんな超次元の映像でさ、人1人殺せる技にまで昇華させてしまうなんて誰が考えつくよ? 2人して坂道滑り降りるだけのスケボー対決で、どうやったら「圧倒的実力者」の表現ができるかって考えて、どうやってあのキャラにたどり着くよ? 他のキャラもキレてるやつが多くてどこを見てても楽しいのだが、アダム(サブタイトルで初めて漢字表記を知る)は図抜けてキレており、久しぶりに場外ホームランを叩き出す模範を超えた子安キャラとなった。「何人ものボーダーを病院送りにした」じゃないが。そりゃみんなスケボーやめたくなるに決まってるわ。

 かわいそうなのはレキ。先週時点で「レキは噛ませポジになっちゃうし、そのままメカニックに降格しちゃったらなんか寂しいなぁ」と思っていたので、今週全力で修行シーンが描かれて、きっちりピンチで覚醒して根性を見せたまではよかったのだが、それでもなお噛ませは噛ませ。まさかアダムの実力を見せつけるための捨て石になってしまうとは。いや、でもあそこでポッと出の脇キャラを叩き潰しても説得力無いもんなぁ。レキが全力で挑んでこそ、アダムがあそこまでキレた。そう考えると、立派な仕事だったのは間違いない。まずはレキがやられたことで、この後おそらくおっさんコンビ(チェリー&ジョー)もアダムに戦いを挑むことになるのだろう。これからのバトルで一体どんな超絶アクションが出てくるのか、今後とも目が離せない。

 アマタのイカれたビーフシーンもさることながら、今作は各方面のキャラ造形に「みんなが大好きなもの」を散々ばらまいてあこぎなシーンを詰め込んでいる。多分おっさん2人組が学生時代の思い出でギャーギャー喧嘩してるシーンが好きな人も多かろうし、アダムの秘書っぽい男が、影でアダムのことをひっそりと心配して心痛めているのにきゅんとする人もいることだろう。デレてしまったミヤのちょっとした気遣いに惹かれる人だっているに違いない。みんなして、一切遠慮せずに自分が前に出ようとする画面の暑苦しさ、実によろしい。まぁ、個人的にはやっぱりシャドウさんがオススメですけどね。あの車で試合会場に行っちゃったら完全に身バレすると思うのだが……。

 

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 ま〜た子安が変な仮面被ってる……第3話。油断するとすぐに仮面被せられる。ちなみに今期はミストバーンも担当。あれはもう、仮面ていうかなんていうか。

 今のところちゃんと3話連続で面白いアニメ。こんだけサクサク王道展開やって、なおかつスケボーという馴染みの薄いスポーツがテーマなのに面白いっていうのは結構すごいことなんじゃなかろうか。今回は驚いたことにコンテが五十嵐卓哉である。なるほど確かにボンズ作品。内海紘子監督・大河内一楼構成・五十嵐卓哉コンテ。なんかもう、ボスラッシュみたいな陣容だな。

 面白いと思える理由はいくつか挙げられて、まず1つに、メイン2人の関係性と立ち位置が良い。最初に登場した時には「まーた熱血系の赤い主人公とクール系で青のサブの組み合わせだよ」と思ってたんだけど、いい具合にそうした先入観を打ち破られるキャラ設計になっている。まぁ、レキの方は最初の想定通りではあるんだけど、ランガの方が別にクールというわけでもなく、「スノボ選手だったからスケボーも強い」とかいう無茶な理論だけでごり押しすることもなく、前回はまるまる1話かけて傷だらけになりながらスケボーの練習をして上手になっていく熱血さもある。なんでそんなにスケボー頑張るんだよ、っていうモチベーションの面でも2人の性格の違いと、それ故の馬の合い方なんかがよく描かれていて、何かを初めて学ぶ楽しさとか、こういうアクティビティが少しずつできるようになっていく興奮みたいなものが感じ取れる。練習に練習を重ねてできるようになることって、そりゃ嬉しいもんですよ。

 そうして少しずつ掘り下げられていくスケボーという競技に関しても、今作は初心者を振り落とさずに1つ1つ基礎的な部分から解説してくれているので原理やテクニックがすんなり入ってくるし、どったんばったんその辺でコケまくって生傷増やしているのも説得力がある。その上で、アニメ的な誇張もバリバリ効いているので競技シーンはシンプルに見ていて楽しいものに仕上がっている。普通、スケボーレースなんて言われても「結局速い方が勝つだけの単純な競技だからなぁ」という不満が出そうなものだが、そのあたりにアニメ的な嘘というか、無茶苦茶さがいい具合にブレンドされて、能力バトル的な楽しみ方もできるのである。

 多分、メインの2人とか今回対決したミヤとかは割と普通の青年なのに、年上のおっさんたち(二十四歳含む)のキャラが吹っ切れすぎてて馬鹿馬鹿しいのがケレン味に繋がってるんだと思う。まぁ、あんな謎のスケボーコースがある時点でリアリティもなにもないんだけどさ。おっさんたちが楽しそうにいちゃついてるアニメも良いものだ。

 気になるとするなら、このままの調子でいくとランガばかりが上達してレキがメカニックみたいな位置に落ち着いちゃうんじゃなかっていう懸念があるんだけど、やっぱり主人公なら2人とも滑って欲しいところよね。子安との対決は流石にレキ本人が滑らないと格好つかないしな。

 

 

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 防人登場、第3話。ちゃんとした外の世界の人が現れたことで、世界が多少安定した感がありますね。ほら、前回出てきたのは「ちゃんとしてない人たち」ばっかりだったし……。

 ぼちぼちアニメ放送も3話目に入ったので少しずつ見るべきアニメを絞り込んでいきたいところだが、まず気になるのはこの作品。正直、2話目はあまりにどりーみんな内容だったもんで本当にとらえどころがなく、「このままどりーみん状態が続いたらスピリチュアルすぎるな……」と思っていたので、多少なりとも地に足をつけた展開になったのでホッとしている。いや、まだ分からないことだらけだし、半歩ずらしただけでも再びの謎状態に突入しそうではあるのだけど、一応「他のプレイヤー」の中にある程度の秩序が生まれたというか、対話が可能な世界があることが分かったのである程度の目鼻がついた印象がある。一発目で出会った「世界の観測者」が水樹奈々・山寺宏一と無闇に安心できそうなキャラだったのは大きいんじゃなかろうか。まぁ、バツ2のおっさんに「女性はムードを尊ぶ」とか言われたくないな、とは思うけど。

 なるべく基本情報も入れずにアニメを見続けることを良しとする人間なので、今回見てて主人公の名前が「エコー」じゃなくて「エコヲ」だということに初めて気づいたりしたんだけど、やっぱり作品全体を覆う空気というか、シナリオの言葉選びの部分がどこかトリッキーな作品である。上っ面だけ見たら富野節を彷彿させるというか、ちょっと「あれ?」と思うような微妙な台詞回しが良くも悪くも引っかかるし、内容だけでなくて、対話のテンポにもちょっとしたこだわりが感じられる。今回なら例えば女性二人の愚痴り合いのシーンなんかは、多少早回しになってて会話のリズムで「二人が近づいたこと」をわかりやすく表現している。まぁ、この辺の独特の節回しはコンテ担当の松尾さんのリズムの可能性もあるんだけども。1話目の印象通りにキャラ作画もやっぱりちょっと癖があるし、慣れてくると案外変えの効かないオンリーワンになれる作品かもしれない。まぁ、そのまま求めるものからかけ離れたあさっての方向に消えていく可能性もあるんだけども。

 現状、やはり気になるのはロボ戦闘の見せ方だろう。既存のロボ的センスとはずいぶん異なる印象の戦いになっており、中でも「何故か調整機構が機体の外にある」というデザインはどう考えても効率が悪い。ただ、もちろんこのデザインは「アンプ」がベースのデザインで、プレイヤーが歌い手、相棒となるサポーターがDJやメカニックの役割を果たし、ガチャガチャと機体をいじって調律している雰囲気を表したもの。ハナから機体の外にぶら下がってるミューとエコヲは危なっかしくてしょうがないが、どっちかっていうとロボのパイロットというより、お立ち台に立つ歌い手とその後ろのバックバンドみたいなイメージを崩さないための設定なのだろう。これが後から効いてくるのか、単なる雰囲気づくりで終わるのか、その辺も注目していきたいところ。

 次回予告を見ると次回は学校編? もう、やりたい放題の展開だが……ねぇ、あのトンチキ3姉妹の次の出番はいつ? あの人らが出てくるとカオスになるから困るといえば困るのだが、やっぱりずっと見ていたい感があるので……。

 

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 OK、これは奇跡だ、奇跡の7分間に間違いないね、最終話。ここまでやられたら、OKだよ、俺の負けだよ。

 誰もが分かっている物語の結末。こうなることはすでに1話目から決まっている。このアニメの最終回、ラストシーンは奇跡の7分間、それ以外にありえない。そしてそれはどうしようもないくらいにハッピーで、どうしようもないくらいありきたりな幕引きなのだ。これを見るために半年間のアニメがあり、これが見られたら、半年分は報われるのだ。

 ぶっちゃけ、シナリオラインは割とやらかしてる部分はある。一番釈然としないのは最終的にチューの母ちゃんが手を引いたのが歌の力云々と全然関係ない兄ちゃんの頑張りの結果だったことで、結果的には2つのハッピーがたまたま重なっただけとも言える(そりゃま、カイルがこのタイミングに合わせてるからだけども)。他にもタオとアンジェラの関係性とか「いや、お前それここで明かす?」みたいなとこがあるし、結局とばっちりで獄中ビューイングになってしまったスキップは可哀想だ。なんかいろんなところで「おもてたんと違う」というパーツが無いわけではないのだが、まぁ、それもこれも些事であろう。圧倒的な画面の説得力でもって、奇跡は奇跡であることが示された。

 こうしてみると、なんだかふざけていると思っていた今作の筋の取り回しも実に巧妙というか、ずるい盛り込みかたをしていたのがわかる。具体的には「その他大勢」となるアーティストの描写の手法だ。今作のラストシーンがイメージしていたのは明らかに「We are the world」だと思われるが、そのための舞台設定として、「錚々たるメンバーが目的を1つにして集まったんだ!」という驚きが必要である。あらゆるアーティストが信条を超えて平和を願うために集ったことが表されなければ、奇跡は奇跡たり得ない。そして、限られたアニメの尺の中でそれだけの「大物アーティスト」を大物として描き出すのはほぼ不可能であろう。今作でも真っ当なポジションで「大物だなぁ」と感じさせられるのはせいぜいクリスタルくらいのものだ。しかし、途中で1話1話のエピソードを挟みながら作られていたデズモンド・フローラといった「脇役」たちが、今作では立派にそうした「大物アーティスト」の役割を果たしている。具体的に何をやってた人たちで、どんな歌を歌ったのかもよく分からないにも関わらず、である。この捨象の仕方がなんとも巧妙なのだ。最終的にはコンテスト参加者と1話限りのゲストキャラだけでステージを埋め尽くし、見事に奇跡を盛り上げて見せた。この最終形を見せられたら、まぁ、ここまでのグダッていたシナリオラインも仕方ないかな、という気になるのである。

 本当にね、最後のシーケンスの説得力がねぇ……これまで培ってきた今作における「アーティストたちの顔」が本当に綺麗でねぇ……中でもやっぱりキャロル・チューズデイの二人の色っぽさというか、歌い上げる艶やかさは格別。このイメージが作れるからこそのナベシンだなぁ、と見せつけられる思いだ。

 いやはや、万事お見事。とにかくここまでの長い道のりを歩ききったスタッフにはお疲れ様である。

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 あまりにも冷酷、第22話。特殊エンディングは初のはずだが、まさかこんなシーンでの演出になるとは……おっかない。

 あまりにも光と闇を克明に描きすぎるんだよなぁ。今作は序盤〜中盤にかけては「はいはい、お約束お約束」みたいに「成功までのステップ」を順当に刻んでいたので、よく言えば安心して見ていられるもので、悪く言えば捻りがなくて退屈でもあった。しかし、これが終盤に差し掛かって、次に何が起こるかを予想できなくなってきている。「奇跡の7分間」につながるルートは、いったいどこにあるというのだろう。

 キャロチューの方は、そりゃぁ順調である。間にキャロルのバースデイイベントなども挟みつつ、クリスタルとの関係性も良好、念願のマーズグラミーのステージパフォーマンスもこれ以上ないくらいの大成功をおさめた。まだ2人の出会いから1年経ってないというのは驚きだが、この「絵に描いたような」サクセスストーリーは、今や頂点を極めようとしている。そして、この「成功までの道筋」がなんとなく説得力のあるデザインになっているのが本当に不思議なところでね。今回もBGMを流しながら「いかにしてキャロチューがクリスタルとの共演までこぎつけたか」がなんとなく描かれているのだが、その1シーン1シーンが、ちょっとキュンとするようなカットで接続されていくんだ。例えばソファでだらしなく寝そべるチューとか、髪を下ろした状態で部屋をうろうろしてるキャロルとか。そうしたシーンが見られると、「二人はいつも通りに頑張っていたんだろうなぁ」と、よく知りもしない2人の日常に思いを馳せることができる。今作の秀逸な部分って、こうして必要と思われる行程もざっくり刻んで、「サクセスに至るまでの過程」を視聴者に自由に想像させるところにあるのかもしれない。

 そうして「うまくいった出来事」が想起されるのはこちらとしても嬉しい話なのだが、翻って容赦無く叩き落とされたアンジェラの方。こちらは、先週時点で何故か薬漬けになっている描写があり、今回いよいよママの死を持ってどん底を迎える。ママだって死に際に良いこと言ってるはずだし、アンジェラは「ママの遺志を継ぐ」という決意を新たにし、必死にステージに立つという主人公然とした活躍を見せている。本当は格好いいはずのシーンなのだ。それなのに、むしろ悲壮さや絶望感しか漂ってこない演出にしてあるのは、あえてキャロチューとの差を出すためなのか、それともここからのアンジェラ大復活劇を演出するための伏線なのか。もう風呂敷を畳んでいるはずの頃合いでまだまだこうして爆弾を投げ込んでくるあたり、先の展開が読めずにやきもきしてしまうのである。もう大団円で幕が降りてきそうなキャロチューサイドにしたって、チューの兄貴や母ちゃんをめぐる地雷がまだ設置の真っ最中だし……いったいどうなってしまうというのだろうか。

 なんでこんなに「どうなっちゃうの!?」と身構えているかというと、こうして中盤以降のシナリオを追った時、「結局、なんでアーティガンが一回没落したんだ?」っていう意味がよくわからないからである。秒で復活しやがったが、もしかしてあれって単にアーティガンとキャロチューの仲直りイベントっていうだけだったんだろうか??

 

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 意外と丸く収まる? 第21話。方々でトラブル続出かと思われたが、案外人の命に関わるような事態には広がらなかったね。エゼキエルの強制送還なんて、下手したら火星を揺るがす大政変につながるかと思ってたのに。

 今回は残酷なまでに明暗くっきり。まずは明るい話題が多いキャロチューから行こう。今回のキャロチューは明るい話題オンリーという実に珍しい展開。まずキャロルのアメル問題は割と穏当な着地を見せた。アメルがいなくなってしまうのは悲しいだろうが、何故かやたら理解がある警察関係者の協力により、なんとエゼキエルが獄中からMVを作って発信するという前代未聞のパフォーマンス。メッセージ性の強さは変わっていなかったが、そこに混ざっていたのは明らかにキャロルに宛てたとわかるメッセージ。キャロルのまっすぐな「ダチ」としての気持ちが彼にも届いたようだ。全世界に向けてあんなまっすぐなラブソング(ラブラップ?)をお届けしたらそれこそ話題沸騰じゃねぇかとも思ったが、まぁ、キャロルの名前を入れてるのは一瞬だけだから大丈夫だったのかしらね(発表時期からしてクリスマスキャロルの方だっていう解釈もできそうだし)。

 そうしてちょっとは気持ちが救われたキャロルに、さらにチューとロディがクリスマスプレゼントを送る。今回の様子を見ているとロディはチューに気があるのが、それとも単に女の子と2人きりでお出かけだから浮かれてたのか。多分後者だろうけど。こうしてピリピリしそうな情勢でもどこか所帯じみてるのがキャロチューの魅力と言えるのかもしれない。それにしても、「火星で木は貴重だから」って言ってたけど、どういうテラフォーミングなんだろうな……。

 気分が乗った二人は無事にアルバム収録を終了させ、こちらもキャロルの歌はどこかアメルに届けるメッセージのようにも聞こえるものになっている。こうして実際の経験から様々な感情を培っていくことで、アーティストってのは磨かれるのかもしれませんね。さらにはあのクリスタルが久しぶりの登場からの共演要請まで取り付け、もうキャロチューが天下をとる準備が整った。こりゃぁ奇跡の7分間も見えてきたのか。

 と、ここまでがいいことづくめのキャロチューサイド。しかし、転じてアンジェラの方はというと……やばいやん。わずか1話でどこまで落ちるってんだ。そりゃ確かに仲間もいない少数精鋭の陣営だったので、タオとママを失うだけで絶望的に孤立してしまうのだが……いや、でもママとアンジェラの関係って今まで一切気にしてなかったのかよ。そもそも「ママ」ってどっちの意味でのママなんだろうな(いや、産んでたら怖いが)。アレと血が繋がってるかどうかってそこまで重要な問題なのかしら……。まぁ、とにかく拠り所を失ったアンジェラはここまで基本的に人任せにしてきた代償とばかりにぶっ壊れる。あの薬剤は精神安定剤かなんかなのでしょうか。目の下にクマだし、ここから持ち直して人前でパフォーマンスができるようになるとはとても思えないのだが……すっかりそんなこと忘れてた感じのタオに助けを求めたが、さて、彼の対応やいかに。

 前回完璧に悪役のムーブだった芳忠さんが今回は普通にガスのいうこと聞いてくれたっぽいんだが、やっぱりタオを怒らせちゃったら無事ではすまないのかしらねぇ。

 

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 わかりやすくドツボ、第20話。まぁ、ここまでの筋立てでも毎回そうだったけど、本当に当たり前のような展開で焦点が絞られていくな。

 なんというか、ここにきての煮詰まり方がわかりやすすぎるのもの良し悪しである。悪く言えば本当にその場しのぎというか、アドホックな展開であり、キャロルの「親友」として出てきたエゼキエルは、もう、この展開があるからというだけで先週紹介されたようなものだ。結局彼は「移民の悲劇」をキャロルに肩代わりして表出させるために現れ、それだけの目的で歌を刻んだ。わずか1話で退場してしまっては、結局彼が何を成し、何ができなかったのかがわからず仕舞いだ。

 タオを巡る顛末にしても、あの社長さんがそこまでの業突く張りというイメージはあんまりなかったのだが。「タオは最終的に政治に手を染めることになるんかなぁ」と思っていたら、そこはこれまでのキャラを崩さずに固辞。「おぉ、男前やんけ」と思っていたのだが、予想もしていなかった方向から彼を弾圧する流れが生まれてしまった。そりゃま、社長からしたら反発されたのは腹立たしくもあるだろうが、わざわざあんなダイレクトな(そして幼稚な)方法で意趣返しする必要があったのだろうか。政治関連の展開だけを考えれば別にタオはこのまま放っておいても問題なかったように見えるし、今後も音楽プロデューサーとして飼い慣らしておけばちゃんと求められるだけのお金は生み出せたはずなのだが。逆らった者を野放しにはできないという余計な自尊心から、タオは退場を迫られてしまったというのか。

 そうしてタオがいなくなったことでアンジェラサイドには大きく動きがあり、拠り所をなくしたママが突然極まってしまった。まぁ、彼女が突然暴走した原因は「身体の変調」ってのが大きく関わっているようで、老い先長くないという焦りから多少の無理をアンジェラに強いてしまったという動機なのだろう。しかし、残念ながらアンジェラの方はそうしたママの身体のことはあまり知らなかったため、「何焦ってんねんこのおっさん」ってんで意識にすれ違いが生じてしまった。それが最悪の結果に繋がってるあたりは、2人して大人気ない部分があったとは思うが。

 そうして、いろんなところで「今更それなの?」という突拍子もない動きがあったおかげで、ついに「政治」と「音楽」の結びつきが見えてきた。多少強引ではあるものの、これでキャロチューだって自分たちの音楽に何のメッセージ性も無いとは言えなくなったはずだ。志半ばで途切れてしまったエゼキエルの意思をつぐためにも、キャロルは何か大きなものを背負わされただろうし、チューの方も自分の親のやっていることが全ての悲劇の原点だと理解すれば、自分がキャロルのためにできることは何かを考えなければいけないだろう。奇跡の7分間までの、定められた数話分である。こうして突然出てくるインスタントな要素が多いのに、何となく大きな流れの中で理解と共感がえらえれるのは今作の不可思議な強みであある。

 とはいえ、キャロルたちがここから大きく巻き返すのは割と無理ゲーな気もするのだが……あとは政治方向からのインパクトとしては諏訪部&櫻井の大人コンビにかかっているか。何とか円満解決に向かって欲しいけど……これ、誰も傷つかずに終わるのは不可能になっちゃったな……。

 

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 こんなよわっちい石田彰みたことない、第19話。いや、一度はタオをけむに巻いたのだからそれなりに有能ではあったんだろうか。何のために出てきたのかよくわからんキャラだったな。

 本当に時間の使い方が贅沢な作品。ここ数回は火星の情勢が大きく動いていたせいで11本のエピソードの情報量が多かったが、今回は後半に用意された2本のライブを中心に、なんだかゆったりと時間が流れている。2クールアニメの終盤にこんな展開が用意されているあたり、いかにもこの作品らしいと言えるのかもしれない。

 今回中心となったのはタオ周りということになるだろうか。政治屋のおっさんが具体的なコンタクトを取りにきて、当然のようににべもなくお断り。その割には向こうさんもだいぶ余裕がある様子で、まだ何か1枚カードを隠し持っている様子である。タオの力は政治に対してももちろん有用なのだろうが、今回ブラックナイト戦で一手遅れをとったことは、彼の完璧さのほころびが表れたと見てもいいのだろうか。また、アンジェラの窮地にわざわざタオが立ち上がり、面倒臭い案件にもきちんと手を貸していたあたり、これまでのタオにはなかった積極性というか、彼自身の欲求みたいなものも見え隠れしている気もする。少しずつ変わっていったタオを、生臭い政治家がどのように揺さぶってくるのか。最終局面でもまた、タオのAIとキャロチューの対立が展開されることになりそうだが……政治ってそんな簡単なもんでもなさそうだけどねぇ。

 そして、実は意外に大きな出来事だったのがキャロチューのライブ内容の変更。一度は辛酸を舐めさせられたフェスに再び出演できるってんで浮かれ気味だったキャロチューだが、アンジェラの洗礼を受け、無事に自分たちの依って立つところを思い出せたようだ。バンドメンバー3人の扱いは流石にどうかと思うが、大舞台でもブレずに今まで通りのキャロチューテイストを貫き、それが万人に受け入れられてこそ、「奇跡の7分間」の仕込みになったといえるはず。今回のステージで、キャロチューもいよいよ一流アーティストを名乗れる知名度に達したのかもしれない。

 そしてアーティガンさん……結局、こないだの凋落は何だったんでしょうね。もうすっかり元気じゃん。借金返せたんかい。ずっと「WHO AM I」のTシャツきてるけど、本当に復活できたんやろな?

 

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 荒ぶる季節のチューズデイよ、第18話。まーた、すぐに男が他の女といちゃついてるの見てハートブレイクする……。チューも文芸部に入って研鑽を積むんや。アンジェラが部長やってるから入部しやすいぞ。

 今回は大きな流れをまとめていく「溜め」回みたいな扱いだろうか。ようやく新キャラが出なくなり、これまでの関係性から、いよいよ最終ステージが構築されようとしている。どうやら最後はチュー母の政治闘争に娘さんが歌の力でぶつかっていく流れになりそう。気になるのはタオの立ち位置で、何故かチュー母を丸め込んでいる政治屋がタオに声をかけようとしている様子。AIというのがキーワードになっていて、タオは徹底したAI管理プロディーサー。そして政治活動もAIにお伺いを立てて行われてるってんで、もしかしたら世論のコントロールとかそういう部分に「ミュージシャン」ではなく「ハッカー」としての仕事を任せようとしてるのかもしれない。ただ、これまでの描写から見てタオって別に悪人じゃないんだよね。そんな見え見えの悪事に手を貸すもんだろうか。

 そして、タオに関わる人間の中でも立ち位置がよくわからなくなっているのがアーティガン。まるまる1話かけて復活したのはいいのだが、結局彼の音楽スタイルがどんなものなのかがよくわからなくなっている。キャロチューとは違う「AI音楽」なのは間違い無いのだろうが、タオにあれだけ文句を言われているということはAI一辺倒というわけでもなく、そこにはアーティガンの余計なまでの個性が盛り込まれている。それって一体どんな音楽なんだろうか。まぁ、考えてみりゃ世界中の全員がAI頼みの世界になってしまったらあらゆる創作物や活動が画一化されるわけで、それを阻止しているマンパワーにこそ、売れたり売れなかったりする秘密があるのは間違いないこと。アーティガンは一連の騒動からそうした個性の面を改めて見つけ出したようなのだが、今のところAI主義を貫いているタオ(とアンジェラ)、そしてチュー母の政治活動は、どこかで人間から乖離したものを生み出してしまうことになるのだろうか。

 少しずつ不穏さを増していく火星の情勢。政治闘争はやがて本物の戦争すら生み出しかねない世情を作り出しており、いやでも最終回に迫っていることが感じられる。おそらく「奇跡の7分間」ってのはそうした殺伐とした社会を吹きとばすようなものになるのだろうが……どこまでキャロチューがそれを牽引できるというのか。いまだアルバムすら出していないペーペーのミュージシャンでしかないんだけど。

 そして、突然芽生えてしまったチューの恋模様。せっかく意識したのに一瞬でひっくり返されたのは残念無念だが、逆に言えばそれだけ被害は少なくて済んだ。っていうか、勝手に懸想してちょっと高揚してたところに「まぁ、彼女くらいいるんじゃない?」っていう普通の反応が帰ってきて凹んじゃうあたりはまだまだ世間知らずのお嬢さんである。キャロルの方は「チューがちょっと浮ついてる」ってことを見越した上で、「多分この感じだと失敗するやろなぁ」ってんで事前に予防線を張り、親友のフォローに回る準備まで済ませていた。大人の女の対応である。このあたりの精神性の違いは、やはり生まれ育ちの影響か。もしくは、キャロルがチューに向けて熱視線を送っているからなのか。……そういう作品ではないわな。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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