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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 シャウ! じゃねぇよ、第8話。どこをどう探してもガンダム要素無いがな。あ、一応中の人にハロがいる。

 なんかいきなり話がとんでもない方へと羽ばたいた転機となるエピソード。まぁ、確かにこれまでずっと「なんでOTFってわざわざ騎乗訓練を繰り返す必要があるんだろう……」ってのは疑問だったのだが、その答えが今回ようやく明かされた形。……うん? いや、よくわからねぇよ。つまりDパイってのは74年に1度だけお呼びがかかる盛大な儀仗兵ってこと? だとしたら脈々と受け継がずに当代だけで処理すればいいんだよな。まぁ、引き継ぎを続けないとノウハウがなくなるっていう危険性はあるのだろうけども。そして、74年という周期がなんとも絶妙で、前回は太平洋戦争真っ只中だったらしい。まぁ、その時期ならどんだけ飛行機が飛んでても驚かないし、なんならドラゴンが飛んでても驚かない可能性もある。でもさ、74年前はまだ飛行機云々で説明がつくけど、その前の時は誰が何をやってたんだろうね。確認したら2018年の148年前は明治2年。絶対に飛行機で先導なんてできなかった時代だ。その時代にも、そのミタツ様とやらは日本のどこかで目覚めて、どこかへ移動したということなのだろうか。維新の熱も冷めやらぬ激動の日本のどこかで。

 まぁ、おそらくその当時はその当時でやることがあったんだろうな。現時点で宮内庁の管轄ってことは、連綿と受け継がれる歴史は天皇家の血筋とともに伝わってきたのだろうか。だとしたら江戸時代まで来ると何が何だかわからなくなりそうだが。もしかしたらそのあたりの時期はもうなすがままにしておいて、災いが降り注いだらそれは諦めるっていうスタイルだったのかもしれない。日本の風土を考えれば地震やら台風やら、ドラゴンクラスの災害が訪れるのなんて74年周期どころじゃないしな。多少なりともそんな天変地異をコントロールする科学力が身についた昭和の時代から、このOTF大行軍が行われるようになったということなのだろう。

 それにしたってジョアのおばあちゃんの存在感よ。なんで今まで基地内でジョアを売り歩いてたのかはさっぱり分からん。そして74年前に現役でパイロットだったってことは、どう見積もっても現在90以上。……なんて若々しいババアだ。ハッ、もしかしてこれもジョアのおかげなのか? みんなジョア飲めジョア。なんか絹番さんが「特定保健用食品なのはプレーンのみ」とか衝撃的なこと言ってたけど、ヤクルト提供アニメでそんな微妙な話バラすなよ。いや、まぁ、色々あっていいですよね。普段あんまり飲まないけどさ。

 そんな90過ぎのおばあちゃんの指導のもと、うら若き女性パイロット達が頑張って不眠不休の牛歩戦術のトレーニングをするという信じられない筋立てのアニメ。普通、飛行機が出てくるアニメってもうちょっと動きが派手でさ、ビュンビュン飛んだりバンバン撃ったりするもんじゃない。まさかのスローダウンだよ。最大の敵が睡魔だったよ。挙句にオチが「寝ても、ええんやで」というとんでもないものだったよ。もう、訳が分からねぇな。どんな脳みそからこんなアイディアが出てくるんだろうか。まぁ、面白いのかどうかはよく分からんが……今更ひそねが命がけのアクロバット飛行なんてやっても説得力ないし、「誰も寝てはならぬ」対決の方が真に迫っているのかも。さらに、最終的にはまそたんの胎内に温かく包まれて寝てしまうという謎の胎内回帰まで成し遂げてるし。もう、星野さんがゆっくり寝られるならそれでいい気がしてきた。

 もう、現時点の設定だけでもお腹いっぱいだってのに、ラストにはもう一発爆弾が落とされる。小此木、お前も何か隠してたのかよ……日本の宮内庁、もしかしたら本当にいろんなところでとんでもない仕事をしてる可能性が出てきた。

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 絹番さんバージョンのエンディング良いなぁ、第7話。毎回エンディングが終わるまで気が抜けないあたり、実に良いアニメである。次回予告も結構刺激的なセリフが多かったりするからなぁ。

 前回の予告時点で「この期に及んで恋愛沙汰ァ?」と耳を疑ったのだが、なるほど、完全に「恋愛感情」をリソースと割り切った「作戦」の一環としての恋愛模様だったわけね。「ドラゴンは完全なる依存を求めている」というDパイの条件から導き出される結論は「恋愛感情を持ってしまったDパイは資格を失ってしまう」という非情な現実であり、実際、前職の森山さんはマジで男に惚れたせいでまそたんとの関係性が断絶してしまったという。女性を1人完全に束縛することでしか動かすことが出来ないと考えると、ある意味で現代版の人身御供システムと言えるのかもしれない。でもまぁ、幸せなんてそれぞれの価値観ですからね。少なくとも、ドラゴンの相互依存の強いひそねやら日登美さんやらが不幸であるようにいは見えないわ。

 それでも、蜜月関係はいつまで続くかわかったもんじゃない。森山さんの例のように、それまで万全だと思われていても突如終わりを告げてしまう可能性もある。「恋はどれだけ避けようとしても不意に落ちてしまうもの」と言っていた通り、なかなか狙ってコントロールするのは難しい。そこで、何と空自は専門家を雇って「可能性のありそうな芽は、先にちょっと育てるふりして引きちぎってしまおう」というとんでもない考えを持ち出してきた。恋愛になりそうなら、そこをあえて叩き潰すことで次の芽が出ることを未然に防ぐ。この、女性の感情とか恋愛を完全にリソースの1つとしてクレバーに処理してしまうあたり、本当に容赦ない岡田麿里脚本である。あくまで色恋は物語の歯車の一つ。これまで脚本家だけが理解していればよかったその理念を、この世界では空自の上層部の連中までもが認識しているのである。恐ろしい世界だよぅ。

 とはいえ、もともと難ありの人間ばかりが集められたDパイ軍団。ひそねはひそねだし、日登美さんは割と守備範囲が広いがそれでもフトモモ一筋なのでその姿勢にブレは生じない。挙句絹番さんに至っては上からも選択候補だとすら思われていない。まぁ、あの調子ではしょうがないのだが……でも、ひそねだって素養でいえば似たようなもんだった気もしますけどね。いかんせん岐阜での訓練が中心なので、ホームであるひそねは割と周りに顔なじみが多く、そのぶんだけ何かが始まる可能性がやや高いってことなんだろうか。後はまぁ、小此木が本気でそっちルートを進んじゃう懸念もあるのかもしれないし。

 そして、前回までの迷惑を一身に受けていた星野さんが、なんか今後もいじられてしまいそうな危険な匂いがある。ツンデレがデレへと移行する過程。絹番さんは見逃してしまったが、実は恋愛に転じる可能性が一番高いのはここだったという。うーむ、まぁ、彼女も恋愛にうつつを抜かしてノーマのことを放っておくことなんて無いと信じたいところだが……あの様子だと、どうやら恋愛には発展しそうなんだよなぁ。これでノーマに乗れなくなってしまうとかいうガチ不憫な展開は勘弁してほしいぞ。もう星野さんに苦労を背負わせるのはやめてあげて。

 しかし、今回何と言っても注目を集めたのはひそねでも星野さんでも無いはず。そう、何でどうして、一体どこから出てきたんだキングダム。この作品ってヤングジャンプとは別に関係ないよね……マジモンの原稿の映像が登場するのは謎すぎるだろが。絹番さん、おとなしくコミックス派になっちゃえばいいじゃない。

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 エンディングがDパイ4人歌唱になってるのがイイヨネ、第6話。コーラスで参加している名緒さん、今回殺されたみたいな扱いになってたけど、ラストシーンでは「やっぱりひそねが帰ってくる家は名緒さんなんだなぁ」っぽい演出になっていたので許してあげてください。なんで名緒さん本人が四人に対して上から目線なのかはわからんけども(そういう人だよな)。

 普通にいい話、っていう展開。別にドラゴンでなくてもいいだろうし、その辺の飼い犬、飼い猫でも成り立つような「ペットと飼い主の友情物語」展開であった。単にペットの方が飼い主をお腹の中に飲み込むだけで、あとはいたって普通の友情形成。不覚にも星野さんが「ノーマ!」って呼ぶところはウルっときてしまったし、こういう素直なお話を楽しめる余裕があるのは結構なことである。

 だがしかし、今作はそんな単純な単発エピソードで幕引きにするわけにはいかない要素がいろいろと転がっている。一番の問題は「何故あの島にいたドラゴンたちは飛ばなかったのか」という部分であり、今回はいい話風にまとめられているのでラストパートはごまかされたが、その実、ノーマが飛ぶことになった理由は未だよく分かっていない。「星野さんが素直になって友情形成できたからうんたら」って言い出したら、島に来た初日からノーマはいうこと聞いてるはずだし、二人の間に何か決定的な変化がなければ、島での離陸は不可能だったはずだ。そして、ノーマの飛行を皮切りに残りの3体も次々に帰路に着いたのも不思議なところ。ノーマが何か結界じみたものを打ち破ったおかげで残りも飛べるようになった、っていう理解でいいのかな。ノーマが飛んだ時に意味ありげに祠の石碑が傾く描写があったが……事務次官や上の人間は「島の理由」を全て知った上で今回の試験を導入しているわけで、ふわっとした「友情や愛情」以外にももうちょっと具体的なトリガーはありそうなんだよな。何か決定的な要因を見逃してないかしら……。

 そして、単体で見れば「いい話」だった星野さんのお話も、ドラゴンという存在を4体まとめて総体だと認識するとまだまだ解決したとは言い難い。たまたまノーマは尽くしてくれるタイプのドラゴンだったというだけの話なのだろうか。少なくとも二人(1人と1頭)の関係性は、ひそねとまそたんの間では絶対成立しない関係性のように思える。ドラゴンに個性があるのは当然のことだが、それでも事務次官が「Dパイになるためには条件が必要」と明言していた部分は、どのドラゴンでも共通して持っている性質であるはずだ。「人間の精神的依存を勝ち取る」のが目的であるとするなら、やっぱりノーマの行動原理は少しゆがんでいるような気がするのだが……。別にいいのかなぁ。星野さんが一番自分のことを見てくれる方策が、「ただ黙って彼女のいうことに従う」だということまでノーマが理解しているのだとしたら……いい話っぽく見えて、実は割とホラー要素があるよね。結局、命令したり、操ったりしているのは、人なのか竜なのか……。

 まぁ、そんなシリアスなことを考える必要がある作品でもないのだろうけども……。とりあえず、次週には名緒さんの首(仮)の2号機が作られていることに期待しよう。

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 エンディング、毎回微妙にバージョン違うのか、第5話。今回は星野さんの声がぐっと前に出てきてて実に格好良くなってます。一緒に久野ちゃんも歌ってるはずなんだけど、あまりに声質が違いすぎて踏んづけられてる感じがするな。

 なるほど、島編ですな。樋口真嗣監督なだけに(「だけに」の使い方が間違ってる気がする)。新キャラが出てきたんでそいつらとのコミュニケーションを取るためには余計なキャラを全員排除して四人だけにしてしまおう、という非常にわかりやすい措置である。まぁ、そうなると「余計なキャラ」に方に含まれてしまった名緒さんがかわいそうな気もするけども……まぁ、ひそねの島での様子を見てたら、彼女がどれだけ心の支えになっていたかが分かりますからね。着実にデレ路線を歩んでる最近の名緒さんならそれだけでも許してくれるでしょう。

 4人のDパイたちをそれぞれに掘り下げていく展開だが、基本的には前回見せたキャラの延長線上にあり、何か新しく掘り下げられた人物がいるわけではない。日登美さんはフトモモに救われDパイとしてアイデンティティを保てるようになった経緯を明かし、絹番さんは「人がいやだからドラゴンがいい」という変な方向性ではあるがとにかくあけみとの関係が深いことを匂わせている。そして我らがひそねさんは塩素だろうがなんだろうがベロベロまそたんを舐めてしまうくらいにやばい関係性。いや、お前らいつの間にそんなにディープな関係に……というか、ひそねが一方的にトチ狂っとるだけだな。まそたんも甘んじてその扱いを受け入れているようなので、合意の上なら別に何をしてもらっても構わないのだが……まぁ、普段から平気で口の中に入れて唾液まみれにしてるんだから、今更舐められたところでなんの問題もないよな。

 そして、そんなディープな関係性を構築している3人と異なり、唯一ドラゴンへの依存を見せまいとするのが星野さん。島を脱出するにあたり、あっという間に「ドラゴンを置いていく」という判断が出来てしまうあたり、その感情は無関心というよりも嫌悪に近いものなのかもしれない。それでもF-2は星野のことを選んでいるわけで、彼女の中にも何かDパイにふさわしいと言えるだけの要素があるということなのだが……。

 今回明かされたDパイたちのミッシングリンクは、「ドラゴンが肉体を差し出す分、ドラゴンが求めるのは精神的な束縛である」というなんとも即物的なお話だった。矮小な人間に身体の自由を預けるなら、ドラゴンは行住座臥、日常生活における人間たちの精神を間借りする。つまり、ドラゴン無しでは生活できないような、そんな共依存の関係が築ける人間こそがDパイに相応しいという。「女性たちの心の空白」なんて、いかにも岡田麿里が好みそうなテーマ設定ではあるのだが、ぶっちゃけ3人は非常に分かりやすい。日登美さんも絹番さんも、今回はっきりと「ドラゴンがいないとダメだ」と言ってしまっているし、ひそねも現在の依存っぷりを見ればまそたんを求めていることは明らか。その病的なまでの信頼と依存こそが、ドラゴンが求めているもの。

 なるほど、そう考えると寿退職した森山さんがまそたんに弾かれてしまった理由も何と無く想像がつく。他に男ができて、自分以上の依存先ができてしまった女性を、まそたんは呑んでくれない。……なんや、嫉妬の塊みたいな生き物だな……いや、もしかしたらそれだけじゃないのかもしれないけどさ。結局「ユニコーンは処女しかのせない」と大して変わらない概念になりそうだな。

 はてさて、そうしてみると、現時点でF-2が星野さんを飲み込んでいるのは間違いないわけで、それってつまり彼女は心の中では……うぅむ,今後デレるときのギャップがでかそうなキャラやなぁ。

 あ、おっぱいは案の定でかかったですね。あれだけ露骨にアピールしてるのに、ノーブラ状態で決してバストアップのカットからカメラを降ろしてくれないスタッフは本当にいけずどす。

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 アイキャッチの「ひそまそ〜〜」って毎回ちゃんと新録してたのね、第4話。いろんなバージョンが聞けるってことは、そのうちまそたんバージョンも流れたりするんでしょうかね。

 さぁ、いよいよ本格的に物語がスタートし、大幅なテコ入れとして一気に3人の新キャラが追加。これまでオープンエンドの映像などで既に顔だけは見せていた他の基地からやってきたDパイの面々。三者三様に特農すぎるキャラの持ち主で、今後もあらゆるところから刺激が得られそうな展開になっている。ちなみに中の人でいうとみっことかもさんはベテランであるが、星野さんの中の人である河瀬茉希という人だけ初見。これだけ濃い面子の中で埋もれずに仕事をこなさなきゃいけないのは中の人も外の人(?)も大変そうだが、なかなかいい出だしになったのではなかろうか。

 よその基地からもDパイがやってきた。このことで分かるのは、OTFが複数体存在していたという事実と、それぞれが好みに合うパイロットを選んでいる個性的なキャラであるということ。ただ、上層部は理解しているようだが、Dパイに選ばれる女性には何らかの共通点があるらしいので、次週はそのミッシングリンクが何であるかも注目が集まるところだ。現役4名に加えて一応名緒もカウントに入れていいだろうし、引退した森山さんも当時は条件を満たしつつ、現在はそこから漏れてしまっている可能性が高い、なんてのもヒントになるんだろうか。どうしよう、これで答えが「ドラゴンは処女しか乗せない」みたいな下世話な答えだったら……(案外ありそうで困るけど)。

 さておき、そんな各地からやってきたドラゴン達に乗っているDパイの面々。今回中心となったのは、作品世界観から一人だけはみ出てしまっている気がする星野絵瑠ちゃん(ペンギン)。星野さんは典型的な「堅物」設定だが、作画部分で言えば執拗に胸のでかさが強調されているあたりがチャームポイントである。かなりきっちり目の軍服を着ているのにはっきりと胸部下のところに陰ができているので、他の面々と比べてもかなりのサイズであることが分かる。今後、和気藹々と入浴するシーンなんかも出てくることがあるかもしれないね! いや、彼女のパーソナリティとしていきなりおっぱいを持ってくるのもどうかと思うけども……まぁ、作中で出てた通りですよ。高慢ちきな女は徹底的に打ちのめして……っていうのがオタク妄想ですからね。

 ただ、彼女の場合は堅物キャラにはこれまたおなじみの「何らかの抱え込んだ事情」があるようで、精一杯背伸びをしながら、何とか「パイロット」として認めてもらうために虚勢を張っている部分が可愛らしくもあり、痛々しくもある。彼女の抱えている問題の根源には「OTFは生き物か、兵器か」というこの作品の根幹に関わるテーマがあり、次回のDパイ達の反応から、また新しい関係性も見えてくるのかもしれない。現時点では星野さんの「ドラゴンなんて戦闘機なんだよ」派と、日登美さん(モーリス)の「ドラゴンは素敵な友達なんだよ」派が両極で、まそたんとのコミュニケーションが成立してるかどうかも怪しいひそねはその中間で振り回されてる段階。今のところはマジレッサーとしての振り切れた性能ばかりを発揮しているが……やっぱり最低だよな、こいつ……。ちなみに個人的には日登美さんの「おっとりふんわりだけどよく見ると身体のサイズが一人だけ段違いででかい」っていうのが萌えポイントですね(エンディングのダンス映像がすごい)。

 そのほか、まだどんな役割をするのか定かでない絹番(きぬつがい)さん(ジミー)なんて人もいるが、この人もある意味マジレッサーかもしれないので今後の火種候補には事欠かない。普通に考えれば星野さん問題は次回で一旦解決するだろうし、そうしたら残りの二人だって合同訓練を終えて帰りそうなものだが……なんかそうならない展開がありますかねぇ。

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 世の中には実母が斎藤千和という奇跡の人類が存在しているらしい、第3話。もう、すっかりこういう役どころが似合う声優になってしまったなぁ。いつの間にか結婚して前線から退き、後輩が困ったときにはしれっと現場に顔を出し、呵呵と笑って助けてくれる。そんな素敵な先輩に千和も……なってるかどうかは知らないけども。「憧れの先輩は斎藤千和です」っていう若手がたくさんいても不思議じゃないと思うんだけどね。

 作品の中身とは全く関係ないところから入ってみたが、そんな千和作品である。もちろん、あくまで彼女はゲストキャラであり、今回だってメインの若手とそれを取り巻くおっさん連中が頑張ってくれています。前回の時点ではいい奴らなのか嫌な奴らなのかもよく分からなかった空自の面々ですが、今回のお話で「ずいぶんバカだけど多分いい奴ら」っていうのも分かってきました。まぁ、こんな連中に国防を任せていいものかどうかは一抹の不安は残るのだが。自衛隊を描く物語っていらんところでデリケートになったりするのであんまり茶化した作品は多くないのだが、今作は全力でファンタジーにふり切っているのでこんなんでも全く問題ないな。

 そんな自衛隊に飼育(?)されているオスカー改めおとーふ改めまそたん。まだまだ彼の生態には謎がたくさん残っており、今作の最終的な目標はやっぱり「未知との遭遇」。ひそねがなんとかまそたんと心を通わせようとする努力の物語である。普通、こうした未確認生物と心を通わせようという少女って言えばどこか朴訥で、超自然的な印象を持つ子が多い気がするのだが(イメージは「獣の奏者エリン」)、ひそねは真逆の設定になっているのが本作最大のオリジナリティだろうか。「マジレッサー」(本人団)としていらんことまで喋りすぎてしまう性格であり、言葉が通じていないと思われるまそたんに対しても必要以上に言葉でコミュニケーションを図ろうとする人間。さらに、声に騙されがちだが考えてみりゃ少女ですらない。こんな変な奴が我が国の歴史ある秘密を新たに支える人材にならなきゃいけないのだから、そりゃ大変だ。文句を言いたくなるのもわかるし、それにキレる名緒ちゃんの気持ちはもっとよくわかる。ほんと、コミュ障とかじゃなくて純粋にKYで嫌な奴だからな、ひそね。

 しかし、「言葉が通じていない」とは言ったものの、果たしてまそたんはどれくらい「分かった上で」人間とコミュニケーションをとっているのだろうか。もちろん言葉を発することができないのは事実であろうし、しょっちゅう首を傾げている様子、「フォレスト」という単語にだけ反応している様子なんかを見ると人間の言葉を100%理解しているのではないというのも間違いない。しかし、一応音としては認識しているわけだし、何より今回クライマックスではひそねの感情的な文句を受けて再起動するという反応も見せている。あれは体内にいたひそねの感情などの言葉以外の要素に反応していた可能性もないではないが、言葉以外の部分でのコミュニケーションが成立してしまうと、わざわざひそねがマジレッサーという性格を与えられた意味がなくなってしまう。現時点ではなんとも言えないが、「なんとなく、人間が言いたいことは伝わっている」くらいの関係性ということなのだろう。

 そして、まそたんの感情の方は人間にあまり伝わってはいない。ひそねはなんとか理解しようとしているがまだまだ空回りだし、他の隊員たちもあくまで過去の経験から何となく世話をしているだけで、まそたんの気持ちを汲み取って行動しているというわけでもなさそう。その端的な現れが、今回の森山さんの隠しエピソードであり、彼女は結局「まそたんが呑んでくれなくなった」というのが引退の理由だったという。少し寂しそうな森山さんも印象的だが、何よりも問題は「まそたんはそれまで呑んでいた人間でも呑まなくなることがある」という事実に、未だ自衛隊が解決策を見出していないことである。今後、何かのきっかけでひそねもまそたんから受け入れられなくなる可能性があり、その場合、自衛隊はまた新たなDパイを探す以外にないということなのか(名緒さん可哀想)。まぁ、そんなにシリアスに見守るお話でもないのだろうが、もうちょっと謎は謎のままで進みそうである。

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 やっぱり今作にお布施をするには大量の乳酸菌を摂取する必要があるのだろうか、第2話。今期いきなりジョアやヤクルトの売り上げが上がったとして……果たしてヤクルト本社は因果関係を認めてくれるものだろうか。乳酸菌とってるぅ?(岡田麿里つながり)

 なんかね、番組開始から次回予告に至るまで、ず〜〜〜っと真顔とニヤニヤの中間くらいで見続けてしまうアニメですね。本当にテンションが謎なんだ。今まで味わったことのない風味なのは間違い無いんだ。でも、この感情が何に起因して、どこに行きたいものなのかが自分でもよく分からないんだ……すげぇ作品作りに成功してるのは間違いないと思う。いや、評価されるものかは分からないし、そもそも価値があるものなのかも分からないのだけど。

 シナリオの骨子だけを抜き取れば、一応そこにはわかりやすいドラマが転がっている。今回メインになったのはかわいそうなDパイ候補生第1号(今となっては第2号?)の貝崎名緒ちゃん(CVともよ様)。彼女は「自分よりも認められた後輩」の登場に焦り、反発するが、その敵愾心がよりダメな結果につながってしまい、最終的には職務放棄、逃走という結末に至る。しかし、それをメインヒロインであるところのひそねがなんやかやと理由をつけて呼び戻し、数少ない自分の理解者として、名緒ちゃんはひそねとまそたんのことを認めていくのである。うん、普通の友情形成物語だ。「ストライクウィッチーズ」の冒頭で必ず主人公がぶつかるやつだね。ペリーヌさんとか菅野さんに認めてもらうまでの試練である。

 お話の筋だけを見ればごくごく自然な「2話目」なのだが、それを彩るディティールがいちいちおかしいのが今作の悩ましいところ。2話目にして既に「竜に飲まれる」ことを受け入れ始めているひそね、そんな竜は体内に「真名」を宿しているし、なんだかやたらと人間たちの瑣末な感情の揺れ動きには敏感な様子。ドラゴンの周りにはそれなりに真面目な自衛隊員もいるし、全身これ下半身みたいな男らしさの塊も、容赦無く尻を揉む変態デザイナーもいる。諏訪部ボイスだったら何をやっても許されるし何をやっても犯罪になりそう、ということがよくわかるセッティング。他にも毎回よく分からないところで登場するヤクルトの刺客であるおばちゃんとか、1つ1つの要素が「何故そこで?!」みたいな驚きに満ちているため、平坦なシナリオラインのはずなのに、1秒たりとも気を許してはいけない謎の緊張感があるのだ。

 やはりこうしてみると、ひそねのどこかネジが外れたキャラクター設定がかなり大きな部分を占めているような気がする。「気をぬくと本音まで含めて喋り過ぎてしまう」という面倒な性格の割に、やたら察しが悪くて名緒ちゃんの嫌がらせを全部ポジティブに受け止めてみたり、あれだけ嫌がっていた業務の中にもいつの間にかやりがいを覚えて前を向いていたり、主人公らしいところが多いくせにその本質はやっぱり「中途半端」。目標も特になく、野望も大望もないくせに、なんだか不思議と精一杯。憎めない割に憎たらしく、可愛くないけどほっとけない。この絶妙すぎるバランス感は一体なんなんだ。……やっぱり久野ちゃんボイスがなぁ。この超次元の存在感がギリギリのところで揺れ動いているのは久野ちゃんボイスが「実在を肯定しない」声だからだよなぁ。対するともよちゃんがバリバリ現実に寄せた熱演を見せているので、2人のヒロインの間の温度差(空気の密度差?)は広がる一方で、世界が野放図に広がっていくような感覚になるのだろう。このキャスティング、これだけの効果を狙って撃ってきたのだとしたらとんでもないプレイングやで。

 そしてオープニングの「合唱コンクールか!」「80年代アニメか!」みたいなこれまた斜め上のセッティングに、エンディングの「久野ちゃんだのみか!」「この絵でその演出か!」という明後日へ突き抜けた選曲・映像作り。もう、絶対に今作はイメージを1つに固めさせてやらない、という鉄の意志でもって作られている。これだけとっちらかったイメージが散逸しているというのに、何故か見ている時には画面から目が離せないし、見終わった後には「一本のまとまった何かを投げつけられた」という実感が残っている。今作のディティールをしっかり解体して、この落ち着かない感じの原因を分析してみたいところだがなぁ……。とりあえず来週も注目するしかないな。ヤクルト用意して観た方がいいのかな。

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 エエエエエエェェ……最終話。これで終わりなん? いや、流石に、それは、ちょっと。

 元々劇的なストーリーとか、アッと驚く大展開なんかに期待した作品ではないのだが、いくら何でもラストバトルが適当過ぎやしませんかね? 今まで培ってきたものが適当に処理されすぎじゃないですかね? 社長ロボはいいんだ。あれはネタだし、話の繋ぎとしては満点の存在感だ。そして、結果的に社長オチというのもOKだ。血と汗と涙で出来てる世界じゃないのだから、その辺はギャグに振りきって終わってみるのもまた一興だろう。メイプル社長の立ち回りは文句無いんだ。

 でもさ、いくら何でも音楽の要素が雑じゃない? みんなで作った歌、もうちょっと盛り上げられない? サウンドプラネットの全てを結集した力なんだから、もう少し壮大な感じにならない? 曲の演出だけだと、メインボーカルの面々が1フレーズずつ繋いで終わりって……全然バンドアニメじゃないよぅ。ヴィクトリアスさんももうちょっとしゃんとして欲しい。そりゃもちろん最終的には歌の力に屈服するのは知ってるよ? 勧善懲悪で終わるのは当たり前だ。でもさ、もうちょっとこう、今まで下積みしてきた過程を活かすような展開はないんか? アルカレさんも、BVLも、ヴィクトリアスさんがせっかくダガーを使って暗躍してた展開にはなんの意味も無かったの? せめてこの2グループに活躍の場を与えるとか、そういう絡みはないの? なんかもう、全部ぶつ切れ。伏線といえば、先週急ごしらえで蒔いた「ヴィクトリアスだって幼い頃は歌が好きだった」っていう無理過ぎるシーンが使われたくらいやん。いや、そんなんいいんで。僕らが観たいのはシアンたちプラズマジカの活躍であって、その他のバンドたちと一致団結した大活躍なんですよ。なんでそれが全く無いのさ。ダル太夫は一応やることやったけど、阿と吽に到っては一言もしゃべってないからね? 流石にこれじゃ夢幻庵さんが可哀相過ぎる。いや、今回のお話で得したグループは一つもない……えぇぇぇええ。

 ここ数話は割とシナリオ運びが適当だなー、って思ってたけど、この最終話は正直ガッカリである。「ひょっとしてもう1話あるの?」とか思ったけど、別にダガーさんが真のラスボスをやるわけでもなかったし、シアンの里帰りも本当に流れ作業であっさり処理しちゃったし。いくら2回目だからって、雑過ぎるだろ。そして、そんな雑な展開に拍車を掛けるのが、なんかやる気のない作画。これまで作画崩れなんてほとんど起こさない作品だったのに、なんでよりによって最終話だけキャラ作画が微妙なのさ。シアンのおでこが変だよ。プラズマジカのラストライブのギターが適当すぎだよ。エンディングテーマを歌う詩杏の映像はなんとか可愛く出来てたけど……エンディングはやっぱりソロじゃなくてプラズマジカで締めるべきだよねぇ……。なんか、予想通りだったのは間違いないんだけど、全部が全部1段下のクオリティの最終回だった。すげぇ残念。今からでも遅くないから、「シアンがいなくなることに泣きじゃくって駄々をこねるレトリー」のシーンだけで30分のエピソード書いて下さいよ。それくらい出来るんですよ、この世界は。なんで「しょ〜と」の総集編とかやる余裕はあるんだよ。いや、観るけどさ。

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 そして振り出しに戻る、第11話。予定されていたこの地点まで戻ってくるのに、結構な時間がかかりましたな。

 闇の女王との対決だぜ! と思っていたのに、突如シリアスなナレーションからスタートしたのは、まさかの闇の女王の回想。こうして過去話にスポットが当たったってことは、闇の女王本人も決して根っからの悪人ってわけじゃなかったのね。「過去に可哀相な事件があった」=「そこさえ解消すれば改心する」だからね。そして、女王・ヴィクトリアスの過去は割と分かりやすい非劇だった。いや、彼女の生まれ故郷の星の習わしはよくわからんものだったんだけど、まぁ、とにかくそういう「手っ取り早い窮地」で「手っ取り早く裏切られた」というトラウマがあるってことだ。相方だった彼女はあのまま死んでしまってるんでしょうかね。もし人の命が失われているのだとしたら、あんまり簡単に改心するのも困りものなのだけど。

 とりあえず、なんかよく分からない星で何かよく分からない方法を使って覚醒しちゃった闇の女王。彼女の目的は宇宙征服であり、今回シアンたちのいるミディシティに狙いを定めたのも割と適当に。まぁ、そのうち来る事になってたんだから早い方がいいよね(?)。最大の謎は、女王目線で「この星では音楽によってメロディシアンを育んでいる」って言ってたこと。確かに惑星ぴゅるにはバンドがなかったり、どうもこの宇宙全てが音楽でみたされているわけではないようなのだが、じゃぁ「メロディ」シアンって名前はどこから来たんだよ、っていう。てっきり音楽によって膨らむエネルギー体なのだと思っていたのだが……他の星では他の方法で盛り上げるんですかね? たまたまシアンが転移した世界は、音楽優先の世界だったと。そう考えるとシアンはかなりラッキーだったのかも。リンボーダンスで栄える星とかに飛ばされてたらエラいことになってた。ベリーさんグッジョブですよ。

 とにもかくにも、指定された日に女王が攻めてくるのは確定事項(視聴者目線からも、1話で宣言されているので確定事項)。そんな対決に向けて、この星の住民は……特になにもしてねぇな。この世界ってバンドマン以外の人間は全員豚野郎なんでしょうかね。特に緊張感もなく、ぴゅ〜るランドの開園を楽しんでいました。ひょっとして、女王の存在については箝口令でもしかれていたのかしら。それじゃ、誰が女王対策をするかってぇと、そりゃもちろん楽器が使える人間全部である。ベリーさんの檄を受け、シアンたちを中心にプラズマジカ・シンガンさん・クリクリ・トライクロニカなどが力を合わせ、なんと1つの曲作り。なるほど、プラズマジカが揉めるお話はここに繋がってくるわけね。まぁ、あいつらが集まったところで統制の取れた作業が出来るとも思えないのだが……プラズマジカとクリクリが各々パートごとに相談してるシーンはレアでいい感じだった。野郎共の方は知らん。シュウがいる時点でクロウが役に立たないですね。一応、遠いどこかの地で夢幻庵の人たちも反応していました。そして、謎の山男も出現してましたね。結局、あいつら何だったんだ……。

 さぁ、必殺技代わりの新曲も出来て、万全の状態で女王と勝負! と思いきや、そもそも身体の自由が利かないから演奏出来ないっていう……なにそれ、音楽アニメにあるまじき所業だな。マズイやん、ベリーさんも大して役に立ってないやん。「よぅし、ここはいよいよ夢幻庵の力で……」と思いきや、なんとラストを飾ったのはメイプル社長&モアのお父さんというタマゴブラザーズによる、謎の巨大ロボだった。…………誰だ、この脚本考えた奴。いや、面白いからそれはそれでOKだが……もう、下準備もお約束もあったもんじゃないな。ここで社長のターンって……まぁ、来週瞬殺されそうな気もしますがね……。本気を出した沢城キャラに、他の連中が束になってかかっても勝てる気がしないよ。

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声優のこと全般
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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