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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 雪山でグロスオーゲンと一緒にスッと消えてしまった怪獣はやっぱりウーのオマージュなんだろうか、第4話。今作はそういう感じのネタが山ほど盛り込まれてそうな気はするんだけど、あんまりそっち方面に明るくないので反応出来ないのは残念。

 前回の感想で今作における善悪の扱いについては認識出来たと書いたが、今回はさらに分かりやすく、作中でも再三「正義」と「悪」という言葉が語られている。これまで登場した「お化け」「機械人間」などは人間の生活に密着していたり、そもそも設計者の意志が介在したりするので存在そのものに善悪を問うことが難しかったが、今回はサブタイトル通りに「怪獣」ということで、「生まれながらに善であるか悪であるか」を問題にすることが出来るようになっている。これまで「超人」に関しては徹底して「守る」という姿勢を貫いてきた人吉であるが、怪獣に関してはその態度は真逆で一貫している。「怪獣は自然発生したものであり、地震や台風同様に人間の生活に害を為す現象でしかないため、それを未然に排除出来るのであればそうすべきである」というのが彼の理念。また、彼と同様の考え方は社会でも一般的であり、多くの市民は「迷惑をかけられないうちに超人が怪獣を排除すること」を望んでおり、数多の超人たちも、そんな人間の要望に応えるために特に前提を設けずに怪獣の排除に努めている。そりゃま、登場直後からビルを壊して回ったり、流れ落ちる体液が強酸だったりするデカブツと仲良くなれると思う人間はおらんわな。

 しかし、当然のことながら「怪獣は本当に悪なのか」という問いかけがここに介在してくるのが今回のメインシナリオ。これまた怪獣映画の大看板である「ウルトラマン」を紐解かずとも定番中の定番であり、シリーズ作品だったら作中に2度3度と「悪くない怪獣」が出てくるものである。かのゴジラだって元々は人類の愚かな兵器開発の被害者であり、そこに同情するファンだって少なくない。いつしかゴジラは災厄の象徴から人間を守るヒーローへと転化することになるわけで、この世界だってそうした動きがあるのは自然の摂理である。

 しかし、本作で不思議なところは、そうした自然な「怪獣愛護論」への進展が起こるのかと思いきや、最後の最後まで「善なる怪獣」が登場しなかったという部分。小さいラゴンが出てきたのでこれが「善なる怪獣」の象徴とも取れるが、結局ラゴンは狂信的な怪獣支持者である博士に改造されて人吉を襲う化け物になってしまった。結果的に「悪」になったラゴンは、生まれながらにずっと善なる存在だったのか、それともあのまま成長していたら人類に害を為す悪へと変貌していたのか、それが描かれていない。結局「悪くなった怪獣」の裏には人間のエゴイスティックな思惑が絡み、今回の事件で描かれたのは「怪獣の善悪」ではなく、「人の業」。「怪獣の善悪」については横槍が入って保留された状態なのである。もちろん、次週が「後篇」なのだからこの続きが描かれることになるのだろうが、おそらくこれまでの編成から考えると5年後の世界の話になってくるだろう。ラゴンを巡る「善なる怪獣」の物語はこのまま放っておかれる可能性も高い気がする。どういう目的意識で今回のお話が描かれたのかがはっきりしないので、次週の展開が気になるところだ。

 今回追加された要素としては、まずはとにかく大量の超人連中。本当にありとあらゆるヒーロー要素がぐちゃぐちゃになっているのはこの作品の最大の売りなので、見ていて割と楽しい。ただ、個々のヒーローは別々に怪獣退治の任をこなしているので、出来るならばごった煮状態のヒーローが1つの画面で共闘する姿も見てみたい気がするのだが。カオスになりそうやな。そして、超人課のおやっさんもやっぱり変なやつだったことが判明。エクトプラズム化して同僚連中と精神交信。なんだあれ、危ない。そして、人吉がラゴンを打ち砕いた後に笑美さんに修復されていたわけだが、そこにはおよそメカとは縁遠い呪のような文様が組み込まれている。回想シーンでも人吉の暴走とおぼしき災害に笑美が絡んでいたが……彼の存在って一体なんなんだろう。色んな超人要素のハイブリッド的なものなのかしら?

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 鈴村楽しそうだな、第3話。何しろ「サイボーグ刑事」役だからな。この手のテイストで複雑な内面のキャラを演じるのは色々と妄想が捗って楽しいんじゃなかろうか。

 ようやくこの作品が何をやりたいのかがぼんやり見えてきた感。「超人」というカテゴリに雑多な「異能者」を一括りにしているが、それはあらゆるカテゴリを十把一絡げにして丸め込んでしまうことの問題を端的に表している。主人公の人吉は「超人ならばどんなものでも守る」という理念で超人課を動かしているが、その実、1話の時点で分かっていたように、地球に害を為すもの、守りたいと思っているものという二分法でも決して相容れない隔たりが存在している。そして今回の人造人間騒ぎでは、本人の意志とは関係無い部分での行動原理すら、正義と悪という物差しで計られ、それが「超人」のように強大な力であれば何ものかに利用される恐れがあることが描かれている。つまり、本作は「力」と「正義」の有り様について、様々な方向から問いかけることが基本骨子となっているといえる。

 いやまぁ、ぶっちゃけそういうテーマってのは古今東西のヒーローものに共通のものではあるのだが、明快な勧善懲悪ではなく、いわゆるはみ出し者の悲哀みたいなものを絡めることで、バラエティ色を出しながらも問題の多面性を切り出し、考える余地を与えているということである。そのための尺度が「超人であるか否か」であり、「正義か悪か」である。また、本作のシナリオ面での最大の特徴としては、2つの時代がほぼ並行して描かれている多重構造があり、これを見れば主人公の人吉という1人のキャラクターの中ですら、抱えている「正義」が一筋縄ではいかないことが示唆されている。2つの時代の間で彼に何があったのかは定かでないが、様々な超人とふれあっていく中で、「超人であれば全てを守る」という彼の信念にも変化が生じたのか、それとも、超人課の持つ警察組織としての機能との齟齬がはっきりしてしまったのか。色々と想像は膨らむ。まぁ、そんなことを考えている暇が無いくらい、各回のメインシナリオだけでも進行していくのだけれども。前回のお化けエピソードも、今回のサイボーグエピソードも、何とも後味の悪い結末を迎えているが、それもこれも、単純に割り切れない善悪の問題をフラットに描いたからこそのもの。問題は、シリーズを通じて何かすっきりした結末が出てくるのか、という部分だが……こればかりは見守るしかないねぇ。

 今回のロボット刑事については、サイボーグの連中がぎゅんぎゅん動く時のアクションシーンが見どころ。特にラストの人吉とのぶつかり合いは色々とオマージュが盛り込まれているようで、見る人が見れば様々な懐かしの作品がフラッシュバックするのじゃなかろうか。ただまぁ、私個人としてはそうした昭和の文化ってのにあまり馴染みがないせいでピンと来ない部分も多いのだけども。「ローリングガールズ」もそうだったけど、昭和テイストをネタとして積極的に盛り込む作品って、どの層をターゲットにしてるのか分からないんだよな。ノスタルジーを与えたいのか、それとも古くさいことを笑いの種にして欲しいのか。まー、両方なんだろうけども……最近ちょっと食傷気味だな。

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 やっぱりグレイトフルキングがシンガンさんとセッションするときのユニット名はキングクリムゾンズになるんですかね、最終話。結局キングの素顔は明らかにならずか……どこぞの宇宙のダンディである可能性が。

 最終話ということで、これまで溜めてきた色々をぶちまけるお話になるのかと思っていたのだが、意外や意外、あんまりそういう展開がなかった。何しろ「最終的に単なる巨大モンスターになったダガーが、よく分からないけど変形したシアンのギター・アローの一撃で葬り去られてしまう」というとんでもない番狂わせが起こってしまったのだ。いや、シナリオの要請を考えれば番狂わせどころか至極まっとうな展開ではあるのだが……なんかこう、もう少し理由付けはなかったもんですかね? 最終的に「もうアイツだけいれば充分なんじゃないかな?」状態になってしまい、冒頭で救助された諸々のメンバーが一切活躍しなかったのである。最終話こそはプラズマジカ4人の演奏でダガーの野望を打ち破ってほしかったところなので、正直残念。もう、音楽関係無いし、今回活躍したのってシアンの他にはシュウ、ダル太夫、キングなわけで、結局持って生まれた音楽のセンスが無い人間は活躍のチャンスなど与えられていないという寂しい結論になってしまう。特に才能の面では一番怪しげなシンガンさんたちの立場がなぁ……。ロム兄さんとシュウの絡み、もう少し最後に見せてくれてもよかったじゃない。シンガンさんたちは中盤でちょっと出番が多すぎたから最後に割を食うのはしょうがないとしても、それなら思わせぶりに最前線に立たせないで、大人しくオーディエンスにしておけば他の面々がもう少し活躍のチャンスも与えられたろうになぁ。クリクリの面々についても、今回だけ見たら単なる弱小パーティーになってしまい、これまで頑張ってきたのに立つ瀬が無い。なんか、色々と勿体ない終わり方。

 そして、ラストは何と現実カムバックエンドである。これも色々と議論の余地のある展開だ。そりゃま、シアン(詩杏)の人生を考えればゲームの中から出られないよりは元の生活に戻れた方がいいのかもしれないが、それってやっぱりプラズマジカのメンバーを捨ててきちゃったってことだからねぇ。ちゃんと成長を見せており、今後の人生に希望が持てる終わり方になってこそいるが、それじゃ、残されたレトリーはどうしたらいいんだ、って話(チュチュは多分さっさと見切りつけてソロ活動始めそう)。あくまで物語の中心には4人の友情が置かれていたのだから、最後にわざわざ現実に帰さずになあなあで終わらせても良かった気がする。帰るなら帰るで、別れのシーンをもう少しみっちりやってもらうとかさ。まー、ミディシティ内ではプラズマジカの面々はのぼるところまでのぼりつめちゃったんで、こっから後の展望が無いってのは問題なんだけども。これ、もし「SHOW BY ROCK!2」が始まった場合には、伝説となった幻のシンガーとしてシアンが神格化されてたりするのかなぁ。

 とりあえず、今週の見せ場は大きく2つ。1つはダル太夫さんのダイナミックする槍の投擲。別にシアンいなくてもダル太夫さんだけでも何とかなってた可能性もあるな。あの人、「強いから強い」っていうだけの問答無用の能力者なんだよな。そして見せ場2つ目、社長のプリケツ。……ますます生物としての構造がよく分からなくなっていくぜ……。

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 「開かずの踏切り」って良いネーミングだ、第11話。まぁ、あの世界に踏切があるのかどうかもよく分からないけども。

 クライマックスに向けて一直線の展開。いよいよ始まるフェスを前に、これまで戦ったり、友情を培ったりした仲間達が大集合。事情を知らずにフェスを楽しみにしてくれている人、事情を知り、緊張感を持ちながらも志気高い人、そして何が起こるか分からずに、不安になっている人。キャラの表情は実に様々。しかし、今回のダガーの企みで関係するのは、あくまでも音楽性能の高い連中のみであり、いってしまえば各バンドのトップさえ出てくれば後は用無し。バンド全部用無しって連中もけっこういる。おかげで、前回あれだけ騒がせてくれたチュチュさんなんかは今回ほとんど出番がなくて、ダガーの狙っていた3人、シアン、シュウ、そしてダル太夫がメインの扱いということになる。残念ながらキングとのセッションを熱望して勝手にテンションを上げていたクロウにも出番は与えられず……流石にこれまで出過ぎたのが災いしましたかね。シンガンクリムゾンズはまとめて退場ですよ。あー、でもシュウとロムの因縁話はまだ回収しきれていないから、一旦は束縛されながらもシンガンさんたちは後からも出番あるかな。

 さて、今回はそれぞれの立ち位置の確認の後、例の音楽空間でのバトル展開が非常にアツい。これまでデフォルメ形態でのアクションは演奏パートが殆どだったためにバリエーションはそこまで多くなかったのだが、今回は演奏はほとんど無しで、3人の強者たちがダークモンスターとのバトルにフル回転する。それ以外にも、空間に放り込まれたメンバーは各々にちょこまかと動いている様子が楽しく、モアがバタバタと駆け回っている様子を見るだけでも割と可愛らしい。このままプラズマジカの4人は最後まで戦ってくれるかと思ったのだが、残念ながらダークモンスターの間引きは容赦無く、十把一絡げでほとんどのメンバーを行動不能にされてしまった。無念。

 さぁ、こうなったら後はレジェンドレベルのもののふ達の戦いである。先陣を切り、今回文句無しの大活躍を見せつけたのがダル太夫さんである。元々超然とした態度で底の見えない御仁であったが、単に「音楽が出来る」というだけでなく、あの3D空間における戦闘技術についても文句なしの最強クラス。ダルマ型のモビルアーマーを駆使する一連の戦闘シーケンスが無闇に格好良い。ダルマ装着、そして手の起動。どう見てもメカ風なのに要所では信じられない柔軟さを見せる謎のダルマ性能。手が出てくる部分なんて明らかに機械仕掛けのはずなのに、その手自体はウネウネ動いてものすげぇ強さを見せるんだもんな。これまでと違って非常に頑健で機動性も高いダークモンスターであったが、無敵の強さを誇るダル太夫を前に防戦一方。哀れ撃墜され、緒戦の勝利を飾ることは出来ず。そのまま打ち砕かれようとした所に、その正体がクリクリのロージアであるという衝撃の事実が判明してしまう。そうか、闇堕ちからの洗脳展開だったか……。シアンもダル太夫も、相手がロージアと分かっては撃滅することは出来まいが、ロージアちゃんの方はどの程度意識があるのだろうか。このまま本人の意志とは関係無く暴れ続けるようだと、ダル太夫さんも無傷で帰すわけにはいかなくなってしまうわけだが……。シアンが音楽を使って何かしてくれるかな? まぁ、今週だけ観るとシアンって何もやってないんだけどさ。

 ひとまず、現状ではバンドとしての役割を一切果たせず、この作品の最大のの見せ場であるライブが出来ないので、何とかして囚われた残りのメンバーを救出して欲しいところ。一度闇堕ちしたアイオーンさんなんかも囚われてるし、やっぱりシンガンが何とかしてくれそうな気がするよ。無事にプラズマジカが復帰すれば、後は音楽の力で叩くだけ。そのあいだシュウが何をしてるかはよく分からないけども。あいつも結局何もしてないんだよな。中の人のせいで、異空間キラキラバトルしてるとそのうち「アプリボワゼ!」って言い始めそうでこわい。

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 闇堕ちを適当にごまかした腹黒ウサギを許すな、第10話。なんでい、もう少し揉めると思って期待してたのに……せめて一回ガチでシアンとぶつかってギターテクでボコボコにされれば面白かったのに……導入までが本番やったなぁ。

 今回の展開見てて何か記憶に引っかかるなー、と思ってたけど、あれだ、蛸壺屋のけいおん同人誌だ。唯=シアン、澪=チュチュできれいに符合する。まぁ、ありがちな嫉妬のお話といえばそれまでなんだけど、暗い自室でPC開いてるチュチュの画なんかがイメージまんまなんだよ。最終的に地元の星に戻って運送業の手伝い始めたモアがメジャーデビュー後に薬に手を出したシアンの訃報を聞いて「あちゃー、シアンとうとう死んじゃったぴゅる?」まで想像出来た。まぁ、残念ながらそんな話書いたらサンリオさんと激しい法廷バトルを繰り広げることになりそうではあるが。放課後ティータイムにこうした軋轢が一切無かったのは、やっぱり部長が人格者だったおかげでしょうね。

 でも、チュチュのダークサイドはマジで暗黒同人誌くらいの迫力があったはずなんだよ。確かにダガーに籠絡されたという事実はあるものの、どっちかっていうとレイプ眼でのプラズマジカ脱退宣言よりも、自室で鬱々としながら「プラズマジカは踏み台」「目的のためなら手段は選ばない」ってキーボードを叩いてるチュチュの方が確実に危ない。よくもまぁ、今まであんだけの黒い怨念を隠し通してきたものである。前回の対バンでようやく漏れ出てきて、クリクリのおかげでついに噴き出すことになったわけだけど、それまでの間、あんだけ色々ともめ事があったのに、一切「もうこの踏み台とは付き合ってられねーな!」みたいな投げやりな態度にならなかったのは凄いと思う。まぁ、それまでは他の面子(主にシアンとレトリー)のもめ事が多かったせいで、「自分の方が上からものが見えている」っていう余裕があったのかもしれないけども。今回、リーダーとしてのチュチュは完全に打ちのめされ、ようやくレトリーたちと「対等に」対話出来るようになっているのは落としどころとしては良いところなのかもしれません。

 それにしても、この世界のプライバシーってどうなってるんだろうな。一応ダガーはダークモンスター召喚能力を持ち、前回ラストではクリクリのメンバーを謎触手で飲み込んじゃっているのだから、この世のものではない何かっていうことでいいのかな。でなければ、あそこまであらゆる事象を見透かせる能力はちょっとヤバい。メロディシアンが見える能力はそれだけでも充分に有効なものだし、彼の話しぶりを見ているとまるでチュチュの部屋を盗撮していたかのような精度で彼女の心中を言い当てている。流石に盗撮は嘘だろうから、多分メロディシアンの色を見ることでそこに宿る情念も全て読み取ってしまえるのだろう。すげぇなオイ。一体何者なんだろう。そして、メイプル社長も一体何者なんだろう。エンディング映像でシリアスもハッピーも全部吹き飛んだがな。やっぱり今作一番のヒロインは社長なんだろうか……。

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 クリクリは確実にこの後で薄い本展開、第9話。社長、なんか触手出てましたやん。しかし、今作の薄い本はどのジャンルになるんでしょうね。ケモ属性かぁ。

 先週まで長いことシンガンさんに主役の座を明け渡していたプラズマジカの面々。今週からいよいよフェスへ向けてのクライマックスということで、ようやく表舞台へと帰ってきた感。これまで黙々と練習を続けていただけに、単純なバンドとしての「自力」が上がってきているようで、メンバーの中でも「演奏はかなりいい感じ」という合意が得られているようである。正直、バンド音楽の完成形なんてよく分からんし、初期からそこまで大きく楽曲に変化があったとは思えないのであるが、まぁ、多分本人たちが言ってるならそうなんだろう。クリクリの言葉を借りるなら「慢心はいけない」わけだけども。とりあえず、海イベントなんかでメンバーの友情が深まっているのは事実なので、そのあたりのチームワークが音楽性の向上を産んだということなのだろう。

 もうこれで心配は何も無いな! 安心したのもつかの間。どうも、チュチュさんの様子がおかしい。そりゃま、リーダーという責任ある立場なのだから大事な大事な晴れ舞台で緊張するのは分かるし、何とかバンドを更なる高みへ押し上げようという意気込みは分かるのだが、シンガンさん(というかロムの兄貴)に怒られるまで、努力の方向性はやや迷走気味だった。「音楽以外のところに力入れちゃう」っていうのは非常に分かりやすい「バンドの失敗」の1つだよな。まぁ、ロックバンドとは言ってもアイドルグループみたいなもんなんだから、パフォーマンスに力を入れることも決して間違いだとは思わないけども。あくまで「音楽を完璧なものにしてから」ということなのだろうね。更に、チュチュさんは対戦相手であるクリクリのロージアの様子を見てソウルジェムが濁っているご様子。あれは「なめんなよ、このクソアイドルどもが」という純粋な敵愾心から来ている「濁り」なのか、それとも、リーダーであるはずの自分がスルーされてシアンばかりが取り沙汰されることへの苛立ちなのか。現時点の描写だとどちらとも取れるけど、もし後者だったらすげぇ感じ悪いな。メンバーの中でも一際努力してるチュチュさんが軽んじられてお怒りになるのは分からないではないが……でも、この期に及んでメンバー内でわだかまりは作って欲しくないなぁ。でもでも、あの目の演出はどう考えてもチュチュの闇堕ちフラグなんだよなぁ……。どうにも中の人の闇が深すぎるせいで、チュチュはフラットな目線で観察しにくいな。クリクリが堕ちてしまった状態で、更に仲間内にまで不穏分子を抱える必要はないと思うのだが、チュチュはこのまま最終回まで平静を保つことが出来るのだろうか。もし出来たとしたら、今回のあの演出はなんだったんだろうか。対バンで勝ったおかげで全部浄化されたとかかな。

 一方、分かりやすい凋落の憂き目にあったのはクリクリの面々。彼女達だっておそらくこれまで努力を重ねてきた立派なアイドルグループであり、今回の負けについても正面から実力勝負を挑んでの敗北なのだから、彼女達に落ち度はない。ただ単に所属事務所が悪かったというだけの話なのである。負けたことは素直に認めて、ロージアの怒りを何とか収めて一からスタートし直そう、っていう流れになれば別に良かったのだが(そういう意味ではオガサワラの態度が一番正しいわけだが)、タレントを使い捨ての素材としか考えていない社長によって、そんな少女たちの気持ちは無惨に踏みにじられる。ロージアの場合、「負けは最低の結果である」というイデオロギーが社長の信念と一致してしまっているだけに、何とも救われない結末だ。はたして、次回彼女達はどんな姿になっているのだろうか。ソウルジェム(?)を強奪されていたが、あのままダークモンスターの苗床となって暗い一生を過ごすのだろうか。やっぱり薄い本展開だ。朝凪展開だ。ロージアはまだしも、残りの3人は完全にとばっちりだ。何とかハッピーエンドに持ち込んでほしいものであるが。

 個人的に興味があるのは、クリクリとプラズマジカのドラムス対決。りえしょんとあやねるがぶつかる謎のテンションドラム芸とか、リアルで見たい。中の人で見たい。そこに乱入するダル太夫。カオスである。こうしてみると、霧幻庵、プラズマジカ、クリクリと、全部のバンドに346プロの息がかかっているのが凄い。ひょっとして、この世界を牛耳るのはシンデレラガールズなのではなかろうか。

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 結局ダークモンスターってなんなのさ、第8話。てっきりアイオーンさんがモンスター引き連れてシンガンの面々をボコボコにする下克上展開になるかと思ったのに、夕焼けの浜辺で殴り合って和解パターンじゃないですかー。いや、それでいいんだけども。それにしても、このアニメの主役バンドってどこなんでしょう。今回で「シンガン編」が終わったって認識でいいのかしら。

 というわけで、シンガンさんが無敵であることがよく分かるお話。前回は妖怪に取り憑くことで巨大化を果たすというなんだかよく分からないけどスゴイことをやらかしていたダークモンスターであるが、そのままアイオーンさんに取り憑き、とてもじゃないが悩みなんて無さそうだった彼から無理矢理に鬱を引っ張り出し、中二病が単なるコミュ障にまでレベルアップ(?)する効能をみせた。しかし、どうやら基本的にアホな彼らに対してはそれくらいが限界だったようで、ダークモンスターを生み出すことは叶わず、そのままクロウさんのワンパンくらったところで満足して浄化されてしまった。すげぇぞシンガン、モンスターなんかじゃ微動だにしないぜ。シアンのおかげで「ひょっとしてモンスターに取り憑かれているのでは?」っていうところまでは何とか気づけたのだが、最終的には「でもそんなの関係ねぇ!」ってぶっ飛ばしてたわけで、下手したらそのままモンスターの存在に気づかずに「単にアイオーンさんがちょっと拗ねただけ事件」として処理される可能性すらあったんだよな。流石シンガン。無敵のチームだぜ。でもまぁ、実際に今回はシンガンのアツい友情が確認出来たし、メンバーそれぞれに見せ場があったから良いのではないでしょうか。あ、狐は「ゆえに」って言ってればそれでいいので問題ないです。

 一応、ロム兄貴の過去の因縁とかもだいぶ匂い立つようになってきたし、ぼちぼち最終回に向けて全部のバンドのまとめにかかっている頃合いなんでしょうかね。ここまでないがしろにされてきたプラズマジカもようやく次週の対バンあたりから本番でしょう。クリクリとのガチ勝負でシアンも覚醒出来るだろうし、シアンの存在が大きくなればなるほど敵も本気になる。おそらく、最終的なボスキャラ戦はトライクロニカ乗っ取りからの最強バンド決戦になるんじゃないかしら。その場合に、因縁あるロム兄貴率いるシンガンがプラズマジカの手助けに回って2チームが力を合わせて巨悪を打倒するわけだね。多分、クリクリの面々も「実力で勝たなきゃ意味が無い」ってんでプラズマジカと結束、もちろんこれまで関わってきた全てのバンドが最終回では勢揃いするに違いない。というか、霧幻庵の3人に出てきてもらわないと私が寂しいのである。ところで、あの田舎の中学生たちは一体なにものなんですかね?

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 まさかのシンガンさん爆アゲ回キター!! 第7話。なんやこいつら、ギャグも出来て、歌も歌えて、決めるところは決められる。メインヒロイン確定やいないか!!(錯乱)

 いや、でもプラズマジカが一切お仕事をせず、全ての中心をシンガンさんに任せるというのはなかなかの英断。今回のプロットを見れば、今作はプラズマジカとシンガンクリムゾンズという2つのグループが両輪となって回していることがよく分かるのである。もう、色々と素敵過ぎますわ。

 まずはクロウ。まぁ、幕末で夜明けな感じがするわけだが、ボーカル兼ギターが弱いわけがない。普段は単なる引っかき回し役だが、いざバトルになればやはりそこは「レッド」ポジションである。ラストを決めた「超特大ギターで一刀両断」はものすごい説得力。「歌って戦うバンドバトルアニメ」ってんだから、これが正解に違いない(そうか??)。全メンバーに共通して言えることだが、3D空間で自分の愛器を召喚するときの立ち回り(厨二)は、バリバリのエフェクトと相まって大層気持ちの良い画面になっている。そりゃ「レッドトマホーク」ですからね。モンスターを両断出来るのは確定的に明らか。

 社会人にして世話人にして突っ込み役にして最大のボケでもあるロム兄さん。中の人の影響もあって元々この人が一番好きなのだけども、今週もずるいくらいの格好良さ。諦めかけたクロウを救出するシーンは間違いなくリーダーの貫禄、主人公の風格。もう、3Dのデフォルメモデルでドラム叩いてるのですら恰好よく見えてくる。社会人って、すごい。

 中の人たちにも大人気、「ゆえに」狐さん、ヤイバ。いやー、これまで全く抜く気配の無かった龍虎無双神威流、ついに開眼しましたね。ゆえに格好良い。でも、多分本人も意味分かんないで「ゆえに」って言ってる。なんで空から落ちてきて木にぶつかる時にも「ユエニッ!」なんだよ。

 そして今後はしばらく痔で苦しむことになると思われるアナル掘られのアイオーンさん。聖なるものなんだか邪悪なるものなんだかさっぱり分からないけど、とにかく聖なる暗黒は強い。どれくらい強いかっていうと、思わずダークモスンターの残滓を引き寄せて今後の展開にフラグ立てちゃうくらいに強い。ここでまさかアイオーンに来るのかよ! この子の「暗黒」って何? めっちゃすごいの? すげぇ暗黒神を生み出しちゃうの?! でもメンバーの中でもこいつが一番のネアカのような気すらするんだけど。「アイオーンのヤツも悩んでたんだな……」とかシリアスな展開に持っていきにくい気がするんですけど。何が起きちゃうの? 全部妖怪のせいなのね?

 いやぁ、もう今週はこの4人だけでお腹いっぱいですわね。一応妖怪バンドの新しいキャラとかも出てきてたけど、大して目立たなかったし、多分今後あんまり出てこないだろうから気にしなくてもいいかな。そういや徒然なる操り霧幻庵って、無事に活動再開したんでしょうかね? 霧幻庵とトライクロニカを超えれば事実上のてっぺんらしいのだが……この世界のバンドって何組くらいいるんでしょうね。まだ駆け出しに毛が生えた程度のシンガンさんやプラズマジカでもあれだけファンがつくってことは、この世界のバンド人気がとにかく高いだけなのか、それとも実はそこまでグループが多くないのか。まぁ、全部ダークモンスターが食べたってことにしておこう。ゆえに。

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 モアを入浴させないとか、どんな判断だ、第6話。水着だけで納得すると思うなよ。納得するけど。もー、やっぱり尻尾のインパクトが強烈なんだよなー。日本国民総ケモ化計画でも進行してるのかしらー。

 前回からの引きなら絶対にしっぽりとシリアスなお話になると、思うじゃん。いや、サブタイトル見た時点で絶対違うんだけど、流石にそこはしっとりすると思うじゃん。でも、そうじゃないんだな。暗い雰囲気になるのは今作じゃ似合わないってんで、なんとアバンは水着で引っ張っておいてから合宿イベントの一環として一番大事なカミングアウトを処理してしまうという。もー、別にシリアスはシリアスで真剣にやってもらってかまわないんやで。わざわざこんな風にサービス回と併用するとか……どんな素晴らしい判断だ。もう、社長の判断がいちいち有能過ぎてこの会社怖いわ。本作で最大のヒロインって実は社長(とその複数の同位体)なんじゃねぇかな。いちいち恐ろしいまでの存在感を放つ連中が出てくるのが癖になる。うえだゆうじファンにはとても良いご褒美なのです。

 もちろん、サービス回だからといって本筋がなおざりになっているわけではない。ちゃんとシアン、レトリーの仲直りのプロセスは描かれているし、このタイミング以外でカミングアウトのチャンスは無いやろ、と思っていたモアもきっちり追従。しっちゃかめっちゃかにはなっていたが、これでめでたくプラズマジカの中にわだかまりは存在しなくなった。あとは心置きなく音楽をやりつつ百合百合すれば良いのである。もちろん、「ひょっとしたら2人ともいなくなるかもしれない」という懸念は特にレトリーの中に影を落とす可能性はあるのだが、「時間に限りがあるかもしれない」という気持ちも、また音楽に打ち込む理由にもなるだろう。元々シアンの大ファンだったレトリーのこと、そのあたりの帳尻は合わせてくれるんじゃなかろうか。何より、「シアンが帰りたくないと思わせれば勝ち」っていう勝算もあるわけだし。モアは……どうなるのかなぁ。

 適当で笑ったのは、ストロベリーハートが説明したダークモンスターと敵側社長の関係。あ、そんな直接的な話でいいんだ……。「他のレーベルのアーティストをダークモンスターで叩いて、音楽業界を独占して金儲けをする気だ」って、どんだけ短絡的なプランなのよ。「色んなアーティストが襲われているのに、何故か最大手プロダクションのアーティアストだけ絶対襲われない」って、確実にアウトの状況じゃないッスか。そもそも、最大手なら現時点でもそれなりに稼いでるわけでしょ? なんでわざわざ危ない橋渡ってまで物騒なことするんだよ。そしてストロベリーハートは一体何者なんだよ。手軽にモンスターを召喚出来るような人間と関係があるしゃべるギター。もう、何がなにやら。そして、これまでも何となく描写されていたことではあるのだが、シアンは掛け値無しに「めっちゃ上手いプレイヤー」らしい。友達作りも出来ずに1人悶々としていた一介の女子高生が、この世界ではトップアーティストになれるのか……なんて世界だ。いや、本当に偶然くすぶってただけなのかもしれないけども。「突然異世界に連れてこられて、才能のおかげで引っ張りだこだよ」って、典型的な俺ツエー設定じゃないですか。でも、可愛い女の子のロックバンドだと鼻につかない。不思議!(そうか?)

 そんな女の子に負けじと存在感をアピールするのが、暑苦しくも愉快なシンガンクリムゾンズ一同。あのサンリオキャラ人気投票でも中間速報1位を獲得したという恐るべきカリスマバンドであるが、アニメでの扱いはいつも以上にシュール。なんかもう、ロムさんが活き活きしてればそれでいい気がしてきたよ。あの人、メンバーの中では一番冷静で賢いふりしてるけど、馬鹿だろ。たまたま他の3人がもっと馬鹿だから気付かれないだけだろ。……最高やないか。故に、ロムさんもっと頑張れ。

 今週はついに監督コンテでは無くなったのだが、変わってコンテを引き受けたのはなんと五十嵐卓哉である。相変わらずの賑々しさはこの作品世界にベストマッチしており、どこまでもポップに、ドタバタした楽しさがよく出ている。こういう話数を延々リピートするだけの人生を歩みたいものだ。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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