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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ミチルちゃんが「〜〜〜かな?」っていうと絶対そのあとにもう一回「かな?」って言いたくなるよね、第6話。針を仕込むのはおはぎにしましょう。

 いやもう、なんかすげぇわ。この作品の作者の製作理念が計り知れない。今作第1話を見たときに「へぇ、そうきたか!」と素直に感心して、その時点では「まぁ、出オチになるんだろうけど、1話だけのプロットとして満足じゃ」みたいな感想になったわけだが、そこから、ほぼ毎週のように「この1話だけのプロットとして満足じゃ」という状態が続いている。常にクライマックスを維持し続けている。こんなシナリオラインでスタミナが保つのかというのがすごく心配なのだけど、今確認したら原作コミックは7巻まで発売してんのかよ。すげぇなヲイ。

 もちろん、雑な部分だってたくさんある。今回のお話に限っても、キョウヤがここまでナナを疑って詰め寄っているのに、斎場でのせめぎ合いはなんともナナに都合の良い展開ばかりで、心理戦としても頭脳戦としても、割とお粗末である。ネクロマンサーが「死体の記憶を探る」ことが可能だというのはどうやら本当だったらしいし、周りの人間が何をのたまおうと、ちょいと記憶を探ってツネキチの記憶を探られたらゲームエンドだったのだ。そして、あの状況は普通に考えたら記憶を探る理由はいくらでもあったわけで、ナナは「絶対絶命のピンチを切り抜けた」のではなく、「すでに詰んでたはずだけどなんか都合よく生き延びた」だけなのだ。まぁ、そのための理由づけとして、ネクロマンサー能力が使える人間をちょっと「ハズれた」人間に設定しているのだろうけど。そのおかげで後付けのようにして「彼女は自分と彼氏以外の他者に一切の興味がないので、ツネキチを探らなかったよ」という理由はつけられる。まぁ、その場合にも「すでにキョウヤは人類の敵が島内にいることを警告しているのだから、普通に自分の身が大事なら記憶を探るのはやっておけよ」とは思うのだが。

 他にも、勿体ないと感じるのはせっかく設定した伏線の回収がなおざりである部分。今回は「入れ替わりトリック」がキモになっており、ご丁寧に「一応、証言を冷静に辿っていけば入れ替わりに気づけたのだ」とナナがあとになって振り返るくだりが挿入されているのだが、ここの振り返りが至極あっさりしていて、せっかく伏線を用意していたはずなのに、非常に効果が薄い。普通に考えて、「入れ替わりトリック」なんてものは上手く使えばそれだけでお話が1本成立するだけのネタなわけで、しかもちゃんと伏線を張って「読者でも後から気づけるように」という気遣いまで見せているというのに、その気遣いをあまりおおっぴらにしないのは本当に勿体ない。なんだか、作者の手つきがあまりに慣れすぎていて、「もっと美味しい食べ方があったのでは?」と思ってしまう作品だ。

 ただ、正直言うとここまで書いてきた「勿体ない」は的外れな感想だという気もしている。本作で扱われる「ネタ」は衝撃の度合いは大きいものの、流石に「どっかで見たものの焼き直し」には違いない。ボスキャラ級の能力をひたすら並べてぶつけ続けるという設定自体が本作の「ネタ」であり、その1つ1つを丁寧に扱うことにあまり意味はないのかもしれない。むしろ、多少のアラはありつつもこうしてハイスピードで消費し続けることで、「ボスキャラ級と常に戦い続ける無能力」というとんでもない設定を際立たせ、代え難い疾走感や緊張感につなげている。であれば、あそこでダラダラと伏線を語るよりも、当然のようにさっさとスルーして、「次のステージ」へ進む展開こそが今作の正道なのだ。……改めて、とんでもないデザインに挑戦している。

 とりあえず、猫に優しい作品なのできっといいアニメに違いない(結論)。

 

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 人間、過酷な条件下で育つと声が津田健次郎になりがち、第4話。なんで変声期迎えた後にさらにツダケンボイスになる事例が続くんだろう。だいたいろくでもない大人にしかなってないけどね。

 今回は逃げてる密輸組織(ヘッドキーパー)側ではなく帝国憲兵側がメインのお話。これまで散々過酷な目に遭ってきたイヌマエルくんも、今回は特にひどい目に遭わずに済んでいる。まぁ、同時進行で妹さんが酷い目にあってるけども。どう考えてもあんだけ地方にいる妹さんが出稼ぎの兄貴の事情なんて知ってるとも思えない状況でも、「事情聴取」って言われたら断ることもできないのは辛いわね。そして、捕まえる方も捕まる方もなんも悪いことしてないのに、お互いどんどん苦しくなってるのがほんとかわいそう。いや、思い返せばうっかり憲兵レオカディオが間違って荷物を積まなきゃこんな事態にはなってないわけで、イヌマエルに対して同情のような感情を持つようにはなってきてるみたいだが、そもそも全部お前が悪いんやで、っていう話になると救いが一切無いな。

 そして、どうやら必死のイヌマエル青年に悪人要素が無い分、帝国軍にはいろんな悪さがてんこ盛りのようである。これまでどういう繋がりだったかよくわかってなかった藤井ゆきよボイスのスパイ(エルフリーデさんという)が、ここにきてちょっとやばい情報をゲット。何しろ軍のお偉いさんと自分たちの頭だと思ってたヘッドキーパーに裏で繋がりがあることが発覚した。加えて軍組織は何やら怪しい実験を続けており、どうにもモンスターという不確定存在も全部人間が悪いんじゃないか疑惑が強まる。前回の悲劇があったので「モンスター=元は人間」みたいなところまではわかっていたが、こんな社会情勢でも実験は続いており、さらにそんなモンスターの存在がこの世界を二分する「武器」の存在とも密接に関わってくるとなると、さてどこまでがブックなのかも想像がつかない。まぁ、今回の隊長格どうしのやらしい足の引っ張り合いなんかを見てると、現場レベルで「裏」を知っている人間はそこまで多くないようなのだが、それだけに世界の根幹に関わる根深い秘密がまだまだ帝国には眠っていそうである。なお、そんな中でも一番悪そうなツダケン(ヘルマン)は、どうやら軍の陰謀とかとは別次元で、単にやべーやつ。妾腹の子として生まれた過酷な運命に同情の余地はあるが、兄殺し、父殺し(そしてその他なすりつけ殺人多数)はなかなかハードな経歴である。そんな成長過程で「人が(悪くもねぇのに)犯罪者に落ちる顔がたまらない」という取り返しのつかない性癖につながっているらしく、イヌマエルくんはもう、冤罪だとわかった状態で追い詰められてるようなもん。どこにも救いがないわ。

 とりあえず、ここからゆきよスパイに何かエロい展開でも起こらないと憂さ晴らしができません。女スパイを電撃で気絶させたのなら、あとは素敵な拷問でも用意しておくれよ。どうか頑張ってください。

 

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 タイトルが完全にキノじゃん、第6話。まぁ、別に特許でもなかろうし別にいいんだけど。

 今作の良いところ・黒沢ともよに頭のおかしい役をやらせている。

 今作の悪いところ・せっかくサトリナを呼んだのに、よりによって作中でほとんどしゃべらないとかいう無駄遣い。

 以上です。

 

 ……いや、ほんと以上なんだけど。いや、黒沢ともよボイスだと、キャラになんか変なボーナスが付く現象は何なんだろう。サヤさんはさ、もう、百合とかレズとか、そういう話じゃないじゃん。単なるクレイジーじゃん。堂々とした犯罪者じゃん。それをイレイナさんが雑に処理してるっていう状況は、もう新手のプレイじゃん。絶対現場でニヤニヤしながらアフレコしてると思うよ。またイレイナの雑な対応も中の人を彷彿させるんだよなぁ……なんとなく確認したら、本渡楓・黒沢ともよって、誕生日が一ヶ月ずれてるから学年は違うけどほぼ同い年なのね(本渡ちゃんが96年の3月6日、ともよが同年4月10日)。この2人に同期感はあんまり無かったんだけど、まぁキャリアだけで言うたら20年くらい違うからな……(何かがおかしい)。面白い組み合わせなので、もっといろんなところで共演してみて欲しい。

 中の人の話ばっかりになるけど、序盤から登場してフーフー言ってるだけのかわいそうな地元魔女さんのキャストが誰なんだろうと思ってみてたら、最後に一言だけ喋った声がサトリナっていう。ひどい話だとは思うが、ひたすらサトリナの荒い息遣いだけを聞き続ける作品ってのもなかなかに上級者向けと言えるかもしれない。

 いや、ほんとに以上です。

 

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 もっといくらでもエロいことできるシチュエーションだったやろ……第5話。こいつらって何歳くらいなんだろ。中学生くらいなのか、高校生なのか。どっちにしたって、可愛い女子生徒の生殺与奪の権利を得たなら、リビドーに従ってもっと頑張れよ。その辺りの欲求ももしかしたら人類とずれているんだろうか?

 というわけで、いろんなシチュエーションに積極果敢に挑んでいる本作。正直、敵キャラの行動指針などは「全盛期のジョジョならもっと頭のいい立ち回りするやろなぁ」くらいのものなので、能力バトルとしてみるとそこまで革新的なものではないのだが、今作の偉いところは、一見無理ゲーにしか思えないようなマッチメイクをこれだけ立て続けに展開しているところである。能力無効化に関してはまさに「無能な」主人公なので大きな問題こそなかったが、1つ1つの殺人について、「周りが敵だらけでばれたらアウト」という衆人環視の状況で行わなければいけないというだけで大変。その上でボスキャラ級の理不尽能力だけを相手にしているわけで、これだけの緊張感を維持しながら、なんとか物語が破綻しないレベルで進行しているだけで立派なものである。いわば犯人側が常に勝ち続ける倒叙ものみたいなもんで、こんだけユルいキャラデザのくせにギリギリの緊迫感が持続しているのはご立派。

 今回は「未来予知能力者」という、これまた理不尽の塊のような能力。正確には予知の対象を選べなかったりすることを考えるなら「未来決定能力者」という方が正しくて、厄介なのは「知っていること」よりも「出力された未来が決定している」ところ。それをひっくり返すための方策として、未来の捏造という策に出たのはいわば必然と言えるだろう。まぁ、「自分の意思で映し出す未来を決定できない」「1日に写せる未来に上限がある」など、割と制限も多い能力だったし、偶発性に頼ればまだ打倒することは可能な相手だったか。1手誤るだけで取り返しがつかない時間遡行能力者よりはまだ対処しやすかったかも。

 次なる展開はヒーラーのミチルとのやりとりになるようだが、ここでやっぱり、「キャスティングなー」ということを書きたかったのである。偶然ではあるが、今期は「ひぐらし」が同時進行しており、すげぇ顔で迫るナナの相手がレナというよく分からないヤンデレ対決みたいな構図。間も無く不惑を迎える中原麻衣であるが、この歳になっても余裕でミチルみたいな役が回ってくる強みを考えると、やはり私の中では永遠のヒロインだ。そして、そんな猛者を相手取るナナの中の人も強い。私の理想の絡みを実現させてくれるというだけで、とても素敵な作品なのです。

 

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 ともよボイスの幼女につらいことすんのやめろ、第3話。どうしよう、ヤスミンちゃんがこのまま闇落ちしてラスボスとかになってしまったら。

 3話目もきっちり面白かったので評価が安定した。2話で作画の状態が悪くなり、「あれ? この製作でダメだったか?」とちょっと不安になったのだが、3話目では繊細な演出方向もしっかり復帰して、純粋に映像作品としての質の良さが見えている。シナリオ自体にそこまで目を引くものがあるわけではないのだが、隅々まで観て「あぁ、神経を使っているな」とわかるだけでも充分だ。

 アクションシーンでの見せ方なんかは分かりやすい部分で、ナイフの振るい方1つをとってもなおざりになっていないし、冒頭、扉をノックする一瞬のワンカットでも、「1回目のヒットと2回目のヒットで微妙に接触の仕方が違う」なんてところにやたら気合の入った動画が確認できる。こういう細やかなところでリアリティを出す方向性って、かなり意識しないと出せない部分だと思うのよ。他にも車のフロントガラス越しに前の景色を観たときにボンネットが小刻みに揺れてるところとかね。「そんなんいらん」っていう視聴者もいるかもしれないけど、わたしゃそういうところを見てちょっと嬉しくなるタイプですね。

 一応シナリオの方もチェックしておくと、今だにこの世界の文明レベルというか、立脚点みたいなものが見えてこないのが薄気味悪くはある。多分意図的にその辺はぼやかして描いているのだと思うが、銃の形状なんかはわかりやすいマスケットだからせいぜい近世レベルの科学水準だが、車のデザインをみるともうちょい現代に近いかもしれない。さらに帝国が研究していたという実験施設の全容から、もしかしたら現代以上の科学水準を持った何かがある可能性もあり、「モンスター」や「魔法」というイレギュラーな存在も、もしかしたらそうした科学レベルが一度振り切れた結果の産物なんじゃないか、みたいな邪推もできる。魔法に関しては、今のところ使ってる人間が1人しかいない上に、魔法による攻撃、別に銃と大して変わらない戦闘力だからそこまで存在感無いんだよな。

 ふむ、やはり気になる要素は多いね。できることなら今回のクオリティをしっかり維持して、今後も続いてくれれば喜ばしい。

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 おかっぱの方が主人公ポジなんか、第2話。こうして全く先の展開が読めないってのは、オリジナルアニメの醍醐味ではあるな。いや、ソシャゲアニメのはずだけども。原作しらんもんね。名前も初めて聞いたんだけどさ、人気作品なのかしら。

 名前が全然覚えられそうもないので、自分なりのメモというか、書き取り練習のつもりでの感想上げ。新番チェックの時に「作画は安定しそう、これラピスリと同じところじゃん」って太鼓判押したのに、2話目でいきなり作画が適当なところが出てきてて「やっぱりクリエイターも可愛い女の子のオルケストラじゃないとやる気が出ねぇのか?!」って思ったけど、まー、今作はそこまでキャラ絵が勝負を分けるような作品でもなかろうし、多少の省エネは目をつぶってもいいだろう。じっとりと暗い雰囲気で息の詰まるようなシーンが続くので、そこに精緻な作画での描き込みが続いたらそれこそ窒息死するかもしれんし(適当なフォロー)。

 ちなみに、なんでかわからんのだが全体を取り巻く雰囲気というか、運命付けられし悲壮感みたいなものから、脳裏に「エガオノダイカ」っていう不吉なワードがちらつくことがあるのだが、単に中の人の影響だったらいいな、とは思っている。別に共通点があるわけでもないのだけど、なんでだろう、この救いのない空気があの作品を思い起こさせるんだろうか。まだ全然シナリオの全容が見えてないのだから似てるも似てないも無いとは思うんだけどね。個人的には2話目の展開も決して嫌いじゃないよ。すでに密輸組織の面々にはいくらかの愛着は生まれているし、逃走劇の緊張感は最低限維持できているので、見ていて退屈するようなことはない。いまだにこういう「剣と魔法のファンタジーっぽい作品世界なのに普通に近現代の科学技術はあるよ」みたいな世界観には違和感があるんだけどね。今回の地下道の設定とか、一度文明が滅んだ、みたいな背景があるんだろうか。モンスターが出てきてるはずなのに今のところ人間同士のいざこざしか見えてないので、どこまでが本当でどこからが嘘なのかがさっぱりだな。

 個人的要注意ポイントは、やたらとクセの強いアイキャッチ。あれ、絶対監督が作ってると思う。一昔前のガンダムみたいなアイキャッチだよな。

 

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 こういう作風なんかな、第4話。3話目に続いてやたら鬱要素が強く押し出されたストーリーだったけど、ずっとこれだとある種のホラー作品みたいになってくるわね。「当初の想定と違う!」って思ったけど、冷静に考えると2話目もあんまり性根の良い話でもなかったのだし、ずっとこうして「微妙に胸糞悪い話」が続いていくのかも。それはそれで意義はあるか。

 基本的に、1話完結で「オチ」をつけなきゃいけないデザインなので、割と序盤で「今回はこう落とすんやろな」みたいなところの目星がついてしまうのが難点。今回だって、ミラロゼさん登場時点で「この人が冒頭でネタ振りされてたお姫様なんだよね」ってのは分かるわけで、そうなると化け物退治の展開も悲恋の果てのバッドエンドなのだろうということはおよそわかってしまう。ぶっちゃけ、バケモノの正体が実は恋人、っていうオチになるかと思ってたのだけど、そうすると前回との重複も多くなりそうなので、今回は余計なひねりは無くした形か。まぁ、それでも一応ミラロゼの記憶が戻ってエンディングに向かうまでの流れでそれなりのカタルシスは生み出しているのだけど。

 そうしてネタ部分というか、お話の肝はおよそ見えている状態で話が進むので、正直中盤が退屈になってしまっているのは残念。気を持たせるような引っ張り方で話が進むので、結末のどんでん返しが綺麗に決まらないと冗長な印象になってしまうのは致し方ないところだ。ただ、今作の場合はそうして淡々と進む「仕込み」パートに関しても、やたらめったら練度の高いアニメ映像部分で引っ張り続けてしまうという力技で解決を見ている。背景美術を含めた1つ1つのシーンが絵として完成していて、「そういうイメージ世界のビジュアルブック」みたいなものとしても成立してしまうのである。イレイナはちゃんと可愛く描けているし、さしたる動きがないシーンが続くことで、魔法がほとばしって思い切りモーションで見せるシーンとの差異が際立つのも狙ってやっている部分だろうか。そして今回は特に、気持ち悪いくらいに食事シーンの食べ物が描き込まれていたのが印象的。おそらく、今回のお話の場合には食べ物をなるべくうまそうに描くことで、「ミラロゼさんのお料理は色あせたこの世界において異彩を放つ美味しさである」→「王女を名乗っているくせにむやみに料理がうまい」→「それだけ相手への愛情が深く、失った彼の思いを引きずり続けているのだ」という接続で彼女の重さを表してもいる。そのあたりの「画」の使い方には見るべき部分のある作品である。

 流石に「イレイナちゃんは畜生可愛い」だけでは引っ張れないだろうし、こうしていろんな要素から魅力を見出せるのは良いアニメと言えるのかもしれん。

 

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 実に良いハーレムエンドですな、最終話。圧倒的爆発案件ながら、特に問題なく祝福できそうな、そんな幸せに満ちたエンディング。それにしてもスカディ様がちょっと可愛くなりすぎじゃないですかね? 街の最高権力者があのモーションで迫ってくる状態、一般市民に断る権利はあるのだろうか?

 これまでのヒロイン勢が総出演で街の平和をお祝いするだけ、という実に潔い後日談。普通後日談といったらその前には大きな事件があるわけだが、今作の場合はヒロイン全員が関わるような壮絶なバトルがあったわけでもなし、本当に「なんとなくお祭り騒ぎで集まったみんなで楽しくやろうよ」という、理由もクソもない会合。しかしまぁ、そこにこそグレン医師の人徳があるのだと思えば、このエンディングこそがリンドヴルムに幕を降ろすのに最適なお話だったということなのだろう。

 ヒロイン全員集合ということで、従者や端役に至るまで(少なくとも女の子は)みんな画面の中にいる。その中で、明確に「グレン先生争奪戦」に名乗りをあげているのは4名。幼馴染という最強の切り札を持つサーフェ、正統派お嬢様としての格式と真っ正直な心で勝負するティサリアさん、闇キャラからの光堕ちという異色の経歴を持ち、手練手管でライバルを蹴落とすアラーニャ、そして圧倒的権力と、メンバー唯一の「ロリ」という武器を持つスカディ様。誰が勝ってもおかしくない名勝負である(まぁ、流石にアラーニャが勝ったら少しおかしい気はするが)。さぁ、今度はここから「To LOVEる」みたいな純正ハーレムを始めればいいわけだな。どうせそのうちルララ・イリィ・メメだって正式参戦する流れだろ? 参加しなくて良いのは蛸壺の中の師匠と、頭が完全に腐ってる苦無さんくらいのもんである。苦無さんブチギレのくだり、定番の流れなのに無性に面白かった。あの人、やっぱダメな人だと思うわ。

 そしてそんな定番の流れの中にも的確にマニアックなポイントを用意しているのが今作の見どころ。中でもサーフェさんの口内触診のシーンは「誰が得するんだこれ?! ……俺か?」みたいなわけのわからない倒錯がクセになりそうである。蛇舌とか絶対に性癖になかった要素だと思うのだが、しっかりフェティズム要素として落とし込んであるので「これはこれでエロい気がしてきた……」と不思議な充足感がある。こういう部分を見てても、「やっぱり人間とラミアの恋愛って大変そうだなー」とは思うけどさ。まぁ、スキュラとの関係性よりはまだマシかな。アラクネもそういう意味では大変そう。

 以上の考察より、グレン先生がくっつくのが一番簡単なのはメメさんということになるわけだが、人間とサイクロプスのつがいって、どんな子供が生まれるんだろう。流石に1.5ってわけにはいかないから、確率で単眼になるのかな。どっちが優性遺伝子かによるとか……(そもそも生物種として生殖可能なのか知らんが)。まだまだわけのわからないことは多い世界ですな。

 リンドヴルムは、今日も元気です。

 

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 (文字通り)たこ焼きみたいやな、第11話。クトゥリフ先生があれだけ燃えまくってる状態に手ェ突っ込んだグレン先生、大丈夫だったんでしょうかね。タコの触手、ものすごく燃えやすいのか?

 いろんなところでクライマックスを迎えている。なんだろ、メインの筋だけ見れば本当にまっすぐだったのに、きちんと各ヒロインが関係性を醸成してる感がある。そして個性派ヒロインが出揃っている中でもひときわ曲者だったのが、アラーニャさんであった。すっかり手術補佐の練習も板につき、なんの問題もない状態かと思いきや、まだ心の奥にくすぶってる面倒のタネを残していたという。何がすごいって、そんなアラーニャのこじらせ具合を全て理解した上で、一番いいように処理してみせたサーフェの友情パワーですよ。普通、友達だと思っててもそこまで面倒臭い特質をそのまままるっと飲み込んでしまえるものだろうか。ことがグレン先生にも及ぶ危険性があり、サーフェは本気で糾弾してもいいはずのシチュエーションなのだが、それをケロッと「やると思ってたからしょうがない」で許せてしまうという関係性。ドライなんだか、スペシャルなんだか。アラーニャさんもそんなサーフェの優しさをわかってやってる部分もあったのだが、今回のことは流石に無理筋だと思っていたのだろう。アラーニャさんの動機を考えるなら、「これはいくらサーフェでも許してくれないだろう」と思うレベルのことをやらかしてこそ意味があったのだから当然の話だ。彼女の抱えたねじくれた自己顕示と自己嫌悪のあいまった感情は、そこそこ傘木希美の領域と言ってしまってもいいかもしれぬ。認めてもらいたいのに、弱みは見せられない。そんな鬱屈した感情をサーフェが飲み込み、さらにはグレン先生に向けた特別な感情にも名前をつけた。サーフェからしたらティサリアさんに加えてさらにライバルを増やす(しかも超面倒な!)行為のはずなのだが、それをやってしまうからこそのサーフェなんだろうなぁ。まぁ、グレン先生との絆に絶対的な自信があるからこそだろうが。

 そして、そんなサーフェの知らぬところで、さらなるライバルが追加される。なんでこんなに短期間でスカディ様の可愛さがマッハで突き抜けているのだろう。「だっこ……」じゃないんだよ! やめろよ! あんた神に列席するものだろうが! 設定が完全に完璧超人と同じなんだよ。「私は天から地上に降りた」ってスクリューキッドのテーマソングの歌詞なんだよ! あなたは超越者として君臨すべきだったのに、種に交われば種にあらずでよぅ……。まぁ、しょうがない。本当にこうなるべくしてなった人格者であったのだ。そんな可愛いスカディ様に「生きる喜び」を教えるのだから、グレン先生の「治療」は真っ当なものだったのである。

 そうして全ては整い、手術の描写自体はそんなになくってあっさりクリア(まぁ、そこを見せるアニメではないのでね)。成功の報が伝わる街は歓喜に包まれ、これまでのみんなも大喜び。メメさんとイリィがひとネタかましてくれるサービスつき。そこも鳥の本能なのね……。この街の種族、本当に奇跡的に共生が成功してるんだろうなぁ……。いい街だ。

 

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