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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 収束見えず、第9話。今作は1クールなのだろうか? 下手したら2クール分の流れじゃない? って思い始めたのだが、一体どこへ向かっているのか、全然予測がつかない。

 ヘルマンという最大級の危険因子が倒れ、無事にレオとイヌマエルの間に(とりあえずの)和平が成立。これで当座は問題が無くなったものかと思ったら、全然そんなことはなかった。特にひどい目にあっちゃったのはレオの方で、コンラッドからのライカ病告白なんてのはほんの序の口。そこからさらに全くいわれもない罪を押し付けられての投獄&地下矯正施設行き。一体なんペリカ稼いだら出られるのか見当もつかないが、ジェットコースターでの転落劇には笑うしかない。てっきり、捕まったタイミングでは「ヘルマン殺したのがバレた?」とか「施設での事件を知ってしまった当事者だからか?」とか色々と想像したのだが、マジで単に新しい上司が関係性を悟られたくなかったっていうだけなんですかね。軍人ポジションだから大丈夫だろ、って思ってたらあっという間にアウトロー認定されちゃったのはちょっとかわいそうすぎる。しかし、そうして送られた施設でも様々な偶然の出会いがあり、幾ら何でもこの国狭すぎるやろ、という顔見知りラッシュ。脱獄を企てて巡り巡って、何故かたどり着いた先はなんとシャアケのお母様。もう、どんな習慣施設なのか、組織的にも建物の構造的にもさっぱりわかりませんな。

 レオがそんな惨事に見舞われている中、ヘッドキーパー側はエルフリーデさんが残した手がかりから調査を進める。相変わらずゆるい雰囲気でヘラヘラしている犬丸だが、コンラッドさんの言を信じるなら、イヌマエルも実はライカ病関係がやばいのでは? 彼の言い方からすると、おそらくフリーレンの炎に被爆しちゃうとまずいってことなんだろうね。その理屈で行くと妹さんも結構危なかった気がするんだが……どうなんでしょう? 少なくとも今回の兄妹の様子を見ても何か慌てた様子はなかったのだが……。誰がどこに何を隠してるかもよくわからん。もう、ただ成り行きを見守るしかなさそうだ。

 そして、レオが相談しに行った医学博士友達(?)はCVが杉田なので残念な奴だった。「あれ? 杉田の博士キャラなのにあんまりイカれてないな?」と思って見てたら、順調にウェル博士に寄っていったので何だか安心した(?)。もう何が正義で何が悪だとか考えるだけ馬鹿らしい世界になってしまったが、今後はどこから物語がブレイクするのだろう。コンラッドさんが不幸になるのだけ勘弁してほしい勢。

 

 

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 サブタイトルがどう見てもMagicのカード名、第8話。「ならず者の根本原理」、コストは(2)(U)(U)(U)(B)(B)(B)くらいでしょうかね。

 なんかもう、全部ギャグなんじゃないかと思えるくらいの展開がとんとん拍子。前回時点で「これってとりあえずのラスボスはヘルマンになるんかなぁ」とか思ってたのに、いや死ぬんかい。そんな退場になるんかい。そしてあっさり退場する人間がいれば、逆に退場したと思っても全然死なない奴もいる。犬丸くんのラッキーぶりはすでに伝説の域だが、あの状況であの場所から転落してピンピンしてすぐに銃撃に出られるような舞台設定がわからねぇよ。そしてエルフリーデさん(あれエルフリーデさんだったのかよ)が駆けつけてくれるタイミングもここしかないというベストタイミングだったし、シャアケさんが「どないやねん」という理由で駆けつけることにも成功。死ぬ死ぬコントも随分堂に入ってきたもんである。まぁ、大した能力もない主人公なので、とにかくラッキーっていうステータスを振りかざして頑張ってもらうしかないな。

 ヘルマンさんにはもうちょい頑張ってもらいたかったところだが、ここ最近のモンスター騒動など、想定外の事件があまりにも多く発生しすぎたことも彼の心労を加速させたのかもしれない。最初から壊れ気味だった彼が完全に壊れてしまい、部下の前でも見境無くなっちゃったので流石にフォローが効かない。最後はレオの手による断罪という結末で、らしいといえばらしい最期であった。……彼に関しては流石に「まだ死んでなかったぞ!」ってことはないよね……今回だけで「死んだと思ったけど生きてる」が2回あったからさ……。

 結局、裏で悪い方悪い方に持っていくヘルマンが退場してしまえば、存外話のわかる連中が多いのでとりまとめは容易。特にコンラッドさんの「話わかる」加減が尋常ではなく、事前にイヌマエルと行動を伴にしていたというのもあるが、妹さんへの対応などでしっかりとイヌマエル側の信頼を得た状態で、まだスタンスを決めかねるレオの説得にも力を貸してくれた。これで一応草の根レベルではヘッドキーパー側と帝国軍にもつながりができた。その間に立っているのが帝国軍でもヘッドキーパーでもない人間ってのがちょっと面白いな。レオはイヌマエルのことを「まだ許してないない」と息巻いていたが、何回も確認するけど彼がひどい目にあって先輩殺しちゃったの、全部お前が余計なことしたせいだからな? こればっかりはもう、イヌマエル自身も振り返るつもりもないことだろうし、二度と明るみに出ることがない事実なのだろうけども。もしことの発端が何かの拍子に明らかになったら、今度はイヌマエルの方がレオを殺したくなること間違いなしだよ。

 さて、いよいよことは核心へと迫っていく。結局、この国が抱える大きな闇の正体はなんなのだろうか。そしてフリーレンの炎って結局なんだったんだろうか。ヘッドキーパー側のスパイの正体も明らかになってないし……まだまだ一山以上はありそうだなぁ。

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 Survival of the Fittest、第8話。ナナさんはどんなクリーチャーをサーチするんでしょうか。カード名を聞くとなんとなく英語で言い直しがち(MTGプレイヤーあるある)。

 無茶に無茶を重ねていくスタイルはおさまるどころか勢いを増していく。前回のキョウヤの圧倒的推理の前にどう切り抜けたものかと思った冒頭部分、切り抜ける方法は「物理的時間トリックでした」という正直やや拍子抜けの解決だった。いや、別にトリック自体はそこまで問題視しない。「死体が溶けるってそんな早さで? ユウカの能力の全容が明らかになってないのにそこで博打かける意味ある?」とか、「そもそもそれでスマホが反応するか?」「時間調整絶対むりやん」などなどのツッコミがガンガン脳をよぎるが、まぁ、そこはミステリ的なお約束部分でもあるので大きな問題ではない。問題は、HOWDONEITの方ではなく、むしろWHYDONEITの方である。何故、そこまでのリスクを犯してまで、ナナは危なっかしい物理トリックを選んだのか?

 一応ナナ自身が説明している通り、「死体のそばにスマホが必要」「自分が持っていてば決定的な証拠になる」という2つの問題を解決する策であり、今回は見事にそれが功を奏したわけだが、特に後者のリスクに関しては、「死体発見時以降、とにかくキョウヤが付きまといまくった上で、ナナの犯行であるという真実にたどり着き、理詰めでトリックを暴いた上で証拠の存在を追求してくる」という、とんでもないレアケースでしか発生しないものである。幾ら何でも、ユウカの死体発見から推理劇に至るまで、1秒たりとも目を離さずに監視し続けられるなんてことは想定できるわけもなく、そして今回用意したトリックが意味を持つのは、本当にキョウヤがそうした無茶な監視網を敷いた時のみなのである。ちょっとでもキョウヤが目を離し、「まぁ、見てないタイミングでスマホを処分したかもしれないな」と思ってしまえば、わざわざこのトリックを使う意味はない。偶然に偶然が重なったおかげで、苦心のトリックが最大の効果を発揮したというだけのラッキーなのである。まぁ、そのラッキーを狙うからこそのナナなのだと言われてしまえばそれまでだが……。一応、先週考えていた「瞬間移動を何かに使うだろう」という推測が、ナナの事前の作戦タイムに影響を及ぼしてた部分は面白かったかな。結局、能力者たちの無茶苦茶な特殊技能についてはどこまでが本当かもわからない状態で前提を組み上げる必要があるので、ナナからすればどんなプランも全部博打でしかないんだよね。

 そして、そんなナナが「想定しきれない」能力者がまだまだ登場する。今回はなんと、クラスや学校という縛りからも逃れるという、最大級のイレギュラーがいよいよ登場。そして残念ながらきっちりナナに対する敵意を持っている。流石にもうどうしようもない気がするのだが……まだここからなんとかなるってんなら、本当にナナさんは能力者級と言ってしまっていいだろう。これ、常時キョウヤをコピーされて不老不死が維持されたらどうしようもない気がするのだが……。

 

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 犬丸くん、アンラッキーな人生なのにどこかついてる、第7話。いや、もう現状でラッキーもクソもないのだが……ギリギリで自分も生きてるし、ギリギリで周りの大切な人たちも案外生きてる。今回の流れだとまるでモンスターが味方みたいにも見えちゃうけどな。

 だいぶ混迷を極めてきたので、正直あとは黙って見守るしかないかな、みたいな気持ちになっている。そもそも「フリーレンの炎」っていう重要(っぽい)ワードが何を意味してるのかもよくわかってないのでな。一応、話の流れからするに魔のものに関するエネルギー溜まりみたいなものなのかな? でも、そこからモンスターが湧き上がるってわけでもなさそうだし……まぁ、とにかく帝国が忌み嫌う何かということなんだろう。さらに王族の皆さんも裏で何かやってるんだかやってないんだか。今回メインで出てきてたおばちゃんって前に「議員」って言われてた人よね。その人が、何かモンスターがらみの良からぬプロジェクトの中心にいて、王様はそれを知った上で推し進めている? うーむ、王様に至っては初登場だしなぁ……。王妃様が身ごもってるらしいんだけど、この状況下での妊娠って、なんか怖い意味を想像する以外になくない?

 一応、朗報……ともいえないレベルの朗報としては、ようやくイヌマエルが妹の所在を認識した。割と話がわかる適当な方の軍人であるコンラッドが最初に接触できたおかげで、割と無理なく軍部側の情報がもらえたのはラッキー。これ、最初にレオと接触してたらどうなってたかな。レオも割と軍の姿勢には懐疑的になっているので、イヌマエルの話くらいは聞いてくれたか? いや、でも先輩の仇ってポジションは変わらないからなぁ。本人も「俺が殺しちゃった」って認識してるし。イヌマエル、悪いこと考えてないのに悪いことやっちゃってるから立場が難しい。そんで悪いことしまくりのヘルマンに迫られてるのでさらに難しい。結局、このアニメのラスボスはヘルマンになるんでしょうかね?

 

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 なにコレェ……ナニコレ……第9話。ほんと、今作の作者の意図というか、作品コンセプトが謎なんだが???

 凄まじいんだよ。いや、一本のお話としてはそこまでトリッキーでもないんだよ。これがどこかのSF短編集とか、ホラー短編集とか、そういうところに紛れ込んでる話なら「まぁ、こういうオチもあるかもな」くらいでちょっと顔をしかめて終わりなんだけど、これがさ、ぶどう踏み踏み乙女と同じ作品で展開されてるのが意味わからんのよね。これってラノベの単行本の中には短編として下手したら同じ刊に収録されてたりするわけでしょ? 読者はどういうテンションで読んだらいいんだろう。ここまで「好きに思いついた話を書き散らせる」っていう媒体はなかなか類を見ないと思う。先達である「キノの旅」だって、トリッキーな構成こそ多いものの、根底に流れる雰囲気や思想みたいなものはもうちょっと統一感があっただろうよ。

 まー、とにかく一本一本の刺激が求められる現代社会においては、こういう媒体もありなんやろなぁ。実際にそのテンションの乱高下のせいで度肝を抜かれて開いた口が塞がらなかったしな。今回はやたらと作画にも気合が入っており、冒頭で「グロ注意」とアラートを出しておいて、「注意したなら何やってもいいやろ」ってんでダイレクトに殺伐テイストを引き上げてくれている。

 そして、前回も「頭のおかしいキャストが楽しいことをしてくれるお話」だったのでキャスト話で盛り上がれたわけだが、今回もキャスト面が完璧なのである。不幸の体現者であるエステルさんは内山夕実。私の中ではおそらく1位に輝いている部門もあるに違いないゆーみん。ゆーみんが時間ループさせたり、魔力を手に入れたりするとろくなことがない気がするな。パッと思いつくだけでもパック、風先輩、トップスピードさんにハーメリーヌさん……いちいち涙なしでは語れないお話ばっかり作っちゃう。

 そして、そんなゆーみんの思いを一身に背負ってしまったイカレ幼女が楠木ともりっていう。そうね、ともりるだったら人間の1人や2人殺してても不思議じゃないわね(それくらいのスキルがあるということです)。最悪の世界に生まれた楠木ともり、その不幸に抗えないゆーみん、そしてそんな現実を見て全てをぶん投げて逃げ出すえーでちゃん……流石に鉄の図太さを持つイレイナさんも今回ばかりは耐えられんかったな。まぁ、そうしてちょっとは苦い経験もしときなさい。

 

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 貴重な美人さんが……第6話。まぁ、死んだと思ってたから生きてる分だけ丸儲けだったはずなのだが、残念ながら美人さんが美人さんじゃなくなってしまったので辛い。

 今回は明らかにそれとわかる作画へちょい回。まー、そこまでキャラ作画に影響されるような作風でもないのだが、モンスター戦でパラパラ漫画みたいに飛んでく兵士は流石にシュール。せっかくの作品なので出来ることならクオリティは維持してほしいところである。多分エルフリーデさんモンスター化のシーンだって、もうちょいモンスターのディティールが真に迫ってたら結構悲惨なシーンになったと思うんだけど。今回のだと、妖怪人間ベムみたいな印象だよ。

 さて、無事に(?)帝都に復帰したイヌマエル改め犬丸くん(いい呼び名だ)。逃げる時には5週かかってるのに戻ってくるのはすぐってのが気になるんだけど、時間はどれくらい経過しているものかしら。その場のノリで戻ってくることを決めてしまっていたので割と後悔やらためらいやらがアリアリなのだが、彼の性格を考えればこれでも頑張っている方である。そしてヘッドキーパーに正式に加入を表明したわけでもないけど、作戦には駆り出されちゃうっていう便利屋稼業。まぁ、もともと運送屋で働いてたわけで、町の地理に明るいのは事実なんだろう。嫌がって部屋に引きこもってても戻ってきた意味はないしねぇ。そして、たまたま街中でレオを見つけたのは感動の再会イベントというにはいささか物騒だが、ラッキーアクシデントではあった。モンスタートラブルさえ起こらなければ、あの時点で帝国兵の存在に気づけたのは結構でかいと思うんだけどね。ただ、残念ながら事態は想像以上の混迷を極めており、もう、組織がどうとか帝国がどうとかいうレベルの話でもなくなっていた。何を思ったのかも定かでないモンスター大開放。おかげで帝都は蜂の巣突いた大騒ぎである。帝国側研究者の狙いがさっぱり分からんのだよなぁ。わざわざ組織側の潜入作戦の情報を入手してたはずなのに、それを抑止するでもなく、泳がせて、さらにモンスターを放っちゃったら、もう今まで秘密にしてたことなんかが台無しになっちゃう気がするんだが、大丈夫なんだろうか?

 今回の潜入が帝国側に漏れていたのは、まだ組織にスパイがいるということなんだろうか。流石にエルフリーデさんを拷問したり自白剤を使ったりでアジトを洗い出したってこともないだろうが(そもそもエルフリーデさんは自分の救出作戦の日程は知らんよな)、あんだけガバガバで適当そうな草の根組織だと、いくらでも情報は漏れ出しそう。イヌマエルの存在に気づいてすぐさま尾行を送り出したり、帝国兵も割と優秀な動きが多いんだよな。まぁ、モンスターがらみの案件は末端には知らされていないので、その辺りの齟齬が今後に影響は及ぼしそうだけども。いまだに何が目的なのかが全然わかってないアニメってのもすごいな。犬丸くんが妹救出できたら終わり、とかではないしなぁ。

 

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 頭のおかしなキャスト陣が揃う、第8話。もう、それだけでいいんです。このアニメの感想、キャストの話しか出てきてない気がするけど、しょうがない。

 そうしょうがない。今回の布陣は、頭のおかしいうえしゃまを頭のおかしいえーでちゃん(?!)が、珍しく頭のおかしくない(?!)ぴかしゃと一緒に追い詰めるお話。途中でうえしゃまが登場した時点でオチまでほぼ見えてるのでお話としてはなに一つ引っかかりは無いのだが、それでも単に頭のおかしいところを見せてくれればそれでよい。オチが頭のおかしいともよというのも大変よろしい。みんな、もっと頭のおかしい役をやってくれ。しかし、せっかく頭のおかしい子が勢揃いしてるってのに、微妙に作画が平坦なのは口惜しいなぁ。今回のうえしゃまっ子、気合の入ったキャラ作画で描き込めばもっとイカレ具合が引き立ったと思うんだけど。

 しかし、オープニングアーティストをこんな役で出すってのもどうなんだろうな。どっかで再登場しねぇかな(さっさと脱獄しろ)。

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 富田美憂の出番終わりかい、第6話。オープニング歌ってるからメインキャラになるのかと思ったが……まぁ、あんなサイコを放っておくわけにもいかんか(今作のキャラだいたいサイコじゃない?)。

 前回も書いたけど、やっぱり今作の作者って何者なんだろう。手つきが完全にミステリ書き(少なくともミステリ読み)のそれなんだよな。いや、特別うますぎるとかいうことではないのだが、なんだろう、伏線の張り方のイロハみたいなものが、絶対にそういうところから培われていたものだ。今回のどんでん返しにしたって、「1つ1つの要素じゃ弱いかもしらんなぁ」ってんで畳み掛けるようにプロバビリティを並べて説得力を増すように意識されているし、最後には「もし推理が間違っていたのなら……」なんてことをナナに言わせて「あくまで可能性の話なので限定は完璧ではないよ」という予防線まで張っている。徹底しすぎてむしろ鼻につくくらいのレベルだが、ここまで意識して、注意を払うのは、絶対にその道で薫陶を受けた人間の仕業だと思う。なんか、すごく気になるのである。来歴を確認したら元々エロゲのライターなのかぁ……この才能を発揮したエロゲ、どんな方向に行くんだ?

 というわけで、筋立てにはなかなか文句が出にくい作品。惜しむらくは、やはり多少の無茶の部分を「キャラがぶっ壊れてるからしょうがない」に帰着させているのでいささかご都合主義のきらいがある部分で、今回のユウカの行動にしても冷静に考えると違和感は拭えないのだが、強引にその辺りをロジック(的な何か)で覆い固め、「善処しているから多少は見逃してくれてもいいじゃない」という体制を整えてしまっている。見ている側としても、こんだけむちゃくちゃな設定の世界であまり細かい部分に鼻白むのも大人気ない気がするし、正直、見ている間は楽しいのは間違い無いので文句を言う気もあまり起こらない。個人的には、(完全に後出しだけど)前回の時点で「あれ? ドリンクホルダーの位置関係おかしくない?」って思ってて、前回回収されなかったから「なんかの間違いかな?」と思ってたら今回がっつり伏線として回収されてたので「やっぱりかい!」ってなったのがちょっと嬉しかったり。完全に犯人当ての快楽なんだよなぁ……。

 うぅむ、こういう見方ができるアニメは本当に珍しいのでありがたいといえばありがたい。しかし、これでまたナナと関係の深かった人間が消えてしまった。いい加減にキョウヤ目線からしたら蓋然性以上のレベルでナナがアウトな気がするんだが、まだまだごまかせるものなんだろうか。

 

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 白石稔ボイスはこういう使い方になるんやな、第5話。基本的にふざけた役を回されることが多いんだけど、キャリアを重ねて面白いポジションで使われるようにもなってきた。もともと中の人が出やすい下野タイプのイメージだったのだけど、いい具合にこなれてきた感がありますね。

 中の人の話題から入ったけど、別に書きたい内容がないわけじゃないので心配無用。今回も作画クオリティは比較的安定していて、ゆっくりと見守ることができた。まぁ、なんかやたらコンテ担当が多かったり作監が多かったりするのは不安ではあるのだが……あんまり製作の内情は気にしないことにしよう。

 ヘッドキーパー側と帝国軍側の両面から描かれるのでなかなか視点転換が忙しい作品なのだが、両者が基本的に違うものを見ながら動いているはずなのに、きちんとその中心にある「何か」の姿が浮かび上がるようになっているシナリオ運びがなかなかうまい。いろんなことをはっきり言わずに空気で分かるように仕込んであって、押し付けがましい感じがしないのはいかにもオタク向けの心遣いだ。もちろんシャアケさんのお風呂シーンなんかも心遣いには違いないが、まぁ、あんまり色気のある作品ではないかな。むしろイヌマエル妹あたりの不幸な身の上を想像するとちょっと申し訳ないけど色っぽいな、とか思っちゃう方が刺激が多いかも。妹さん、割と物分かりがいいのでかえって申し訳なくなるわね。レオがどんどん辛そうになってるのも、妹さんを見てほぼ「こいつら、多分悪い奴じゃないよね……」ということに気づいているから。今回ペンダントを渡されたことで、この後の帝都で再び合間見えることはほぼ確定と言っていいはずなんだが、さて、ちゃんと生きて再会できるかどうかは怖いわ。

 シャアケさんの実家が太く、さらに娘さんがやんちゃしてることも全部知った上でさりげなくサポートしているという頑張りお父さんだったのはちょっと笑ったけど、娘への愛情ももちろんあるだろうが、それ以上に「軍が抱えてる闇案件」にも片足突っ込んでる感があるので今後のシャアケさんちの家庭の事情が怖い。お父さん、死んでも良さそうなキャラしてるけどどうなんすかね。なんかメイドの方が雰囲気ありそうなんだよな……花守キャラが従者を連れてる図がなんか新鮮。

 そして、「ライカ病」という悩ましい単語でさらに事態は混迷。政府の怪しげ生体実験、モンスター製造だけで終わらないとなると……もう、どんだけ腐ってるんだろう。頭のおかしいヘルマンさんなんて可愛いもんなのかもしれん。いや、あれはあれでだいぶヤバいとは思うけどさ。よかったよ、妹さんに拷問とかした形跡がなくってさ。

 結局、イヌマエルくんはお尋ね者の身にも関わらず帝都へとんぼ返りか。これはもう、まじで言い逃れできないアウトロー街道まっしぐらなんだけど、「いいやつだよ」っていうことはしつこいくらいに明示されているので、彼が最終的にヘッドキーパーに肩まで浸かることはなさそうなのよね。ほんと、一歩先すら読めないアニメだなぁ。

 

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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