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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 最後のカットがやりたかっただけだろ、第11話。まぁ、我々が観たかったものでもあるので、そこで利害は一致してるんですがね。

 というわけで、千束とたきなが再会するまでを描く分かりやすいお話。おかげで話の中身はあんまり無いのだが、とりあえず困った時には「クルミちゃんすげー」って言っておけばいいんじゃなかろうか。空港で座ってるだけであんだけ情報解析が捗るのはあまりにもドラえもん過ぎる働きである。でもまぁ、「そんなん出来るわけないやろが!」と突っ込みつつも「でももしかしたら科学技術がちょっと進めばこれくらいは可能なのかもしれんな……」と思わされるのが現代社会のすごいところでね。ご存知の通りAIによる解析速度なんてのは信じられない速度で進歩しているわけで、あとはその上に乗せるデータさえあればなんとかなりそうな世界。作中の日本はすっかり監視カメラによるチェックが一般化している極度の監視社会になっているので、「ありとあらゆる監視データが自由に使えるならば」という条件付きなら、もしかしたらこの国の中で起こっているあらゆることを観測できる存在だってあり得るのかもしれない。そして、その一部の機能を実装したのがDAであり、リコリスだったわけだ。

 そうして情報をまるっと管理し、さらには隠蔽することによって成立していたリコリスによる統治社会。一般市民は知らなければそれはそれで幸せだったのだろうが、真島さんの頑張りによってその存在は明るみに出ることになる。その手法は多少強引だし、それこそ「そんなん出来るわけないやろが!」なのだが、真島さんの主張自体は割と真っ当なものだ。たとえ見せかけの平和があったとしても、その裏で政府中枢が暗躍して都合のいい命の刈り取りを行なっているのだとしたら、やはりそれは健全ではないだろう。問題が起こらなければ表面的に目立たないことではあるが、もしこれが悪意によって操作されたらどうなるか。独裁政治の発端になりかねない、危険なシステムには違いないのだ。まぁ、今の日本も統一教会がどうこういう話題で似たような問題を抱えているわけだが……どこまで支配の根が食い込んでいるのか。それは一般市民の与り知らぬところである(当方、別に陰謀論者じゃないので別に悲観してるわけじゃないけども)。

 そんな真島さんの主張は分かるのだが、如何せん人間的に問題があり過ぎるため、訴えかける手段は無茶苦茶。当然、そこは正義の鉄槌が振り下ろされるべきである。幸か不幸か、真島は目的達成を第一としながらも、千束というおもちゃでもっと遊びたいという欲求に対しても素直。おかげでメインミッションの片手間で千束という危険物をいじって楽しもうというかなりデンジャラスな二面作戦に挑んでいる。もちろん、直接対決の際の勝算があってのことで、千束の「目」に対し真島は「耳」らしい。自分の得意分野に持ち込むための真っ暗大作戦を立案し、因縁のフィールドでワンサイドゲームを狙う。目論見はほぼ叶ったはずなのだが……文字通り、そこに「光をもたらす」たきなの乱入。いったいどこから飛び込んできたのかはよく分からんのだが、とにかく千束のピンチには間に合った。さぁ、あとは手に手をとってのゴールインだけだ。

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 いいなードイツ、第10話。俺もいっぺん本場のボドゲマーケットを見てみたいという気持ちはあるが……でもドイツ語も英語もさっぱりだから無理かなー。昔、とある知り合いがドイツまでわざわざボドゲのフェスを見にいって、その結果、単位が足りなくなって大学卒業できなかったっていう素敵な思い出があります。

 こちらは大学どころか人生を卒業しそうな千束のお話なんですが、相変わらず千束自身がいつも通りに振る舞ってくれているので、あんまり悲壮感は無いですね。そもそもが「なんとなく充電切れたら終わるからもって2ヶ月」というやんわりな余命宣告なもんだから、どこで何したらダメなのかもよく分かんないんだけどね。実際にリコリコの業務は平然と行ってたわけだし。ただ、どうしても周りの連中は気にしてしまうってんで、たきなは追い払ったけど結局リコリコ閉店の流れに。ちなみに、関西は放送が遅いのでこのタイミングなんですが、どうも今作は話題性ばかりが大きいようで、関東での放送のタイミングでリコリコ閉店のお知らせがTwitterで回ってきちゃってちょっとしょんぼりしました。

 お店閉めちゃったらもう余生を過ごすしかなくなるのだが、そこはきちんと真島が空気を読んで特大の面倒ごとを提供してくれる。ここでDAを選ぶか、吉松を選ぶか、好きにしなさいというまさに人生最後の選択を迫る展開。まぁ、ミカと2人して一通り悲痛な雰囲気は出した後なので、その辺の選択にあんまりジレンマはありませんでしたがね。結局千束の中での吉松の存在価値があんまり揺らがないもんだから、せっかく「悲しき過去の事実」が明らかになってもこれまでの構造に影響を与えにくいんだよな。「それはそうとしてヨシさんは救おう」が秒で決まっちゃうからね。まー、最後までブレないところが千束らしさなので、これはこれでいいんでしょうかね。

 どっちかというと、ブレるというかいまいち目的意識がはっきりしないのは真島……いや、DAの方かな。とにかく真島は上っ面だけを取り繕うこの国のシステムが気に入らないからぶっ壊したいという。「都内に銃1000丁ばら撒いたったわ」という彼の作戦がどの程度うまくいくかも分からんし、どうやってそんな大作戦を実行したのかも謎ではあるのだが、多分彼からしたら達成した時点で割と満足しちゃったんだろう。あの警察官の偶発性ドンパチなんてのは真島が想定していた中でも一番「うまくいっちゃった」パターンだろうし、別にそこまで行かずとも、「自分の身近なところに、もしかしたら簡単に命を奪える武器があるかもしれない」という疑心暗鬼を民衆の中に加速させるだけでも意味はあるんだろう。

 そうして真島が動いたことは別にいいのだが……それに対するDAのお偉方の反応がな……。「千束を使えば解決するじゃん」というお叱りだったのだが、……そうかぁ? 此の期に及んで女子高生1人投入したところで、別に事態は変わらんと思うんだけど? 司令も、こんな状況でもなんとかしちゃうスーパーガールとして千束を紹介してたんだろうか? ここ数年で1人も殺してないのに? せいぜいカフェの片手間仕事でしかDA手伝ってなかったのに? なんかよく分からん神格化が進んでて、「そんな組織はいっぺんダメになってしまってもいいのでは……」という気になってくるよ。まぁ、元々リコリスが暗躍して「すべてのテロを未然に無かったことにしている」っていう世界設定に無理があったからなぁ。どうしても話が盛り上がってくるとその辺でボロは出るよね。

 とりあえず、千束の晴れ着姿が似合ってたからそれでいいんじゃないでしょうか。

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 ダイキチヤマノボレ、第9話。魂の交感のためには、少女達は山に登るしかない。ただしかし、残念ながら決定的にトランペットが足りない。

 最終回へ向けての動線。1クールアニメでクライマックスを用意しなきゃいけないのだからそれなりの素材が出てくるはずなのだが、随分インスタントに命の問題に直結させてしまったな、というのが正直な感想だ。そりゃね、人工心臓なんてもんが登場した時点で「まぁ、どっかで止まりそうにはなるよね」ということは予測できるわけだが、なんとダイレクトにそれをいじって、投げつけられる余命宣告。ドラマとしては余命宣告は鉄板なんだけども、取ってつけたような印象は拭えない。まぁ、千束をはじめとして周りの連中が全員それを受け入れてる状態で日常を送っていたのだから、「今まで全然出てこなかった要素が突然出てきた」という印象も不自然ではないんだけども。多少余命が変わったところでそれを極力表に出さないように生活し続けるのも千束らしい部分だしなぁ。彼女の中で「そんなに長くない」ことは分かっていたのだろうし、それが多少縮まったところで、あまり大きな問題ではないのだろう。

 そうしてある程度達観めいた生死観を持つ連中だらけの中、1人寝耳に水で慌てちゃうのはたきなさん。リコリコの連中が彼女に何も伝えていなかったのは不親切ではあるのだが、じゃぁいちいち前もっていうことかというとそうでもないので難しいところね。実際、今回初めて伝えられたから戸惑ったわけだが、それが多少早かったとしても結果は変わらなかっただろうし。ただ、たきな目線での「千束の命の意味」をきちんと描出しておかないと、「元々死ぬはずだった千束が死んだところでしょうがないよ」で話が終わってしまうので、やはり少し無様でもいいので、たきなにはもうちょい悩んで、暴れて、迷惑をかけて欲しかったところである。何が面倒臭いって、視聴者目線だと誰一人「このまま千束が死ぬ」なんて思ってないところなんだよな……そこにウェイトを置かなきゃいけないけど置けないという、なんだかむず痒い状態である。

 そんな千束の存在に大人たちがどうやって片をつけるか、というのがこの作品の最終的な問題設定なのだろう。吉松もミカも「殺しの道具として見ていた」というスタート地点があったというが、そもそもおっさん連中が何を考えていようとも、千束は幼少の時点ですでに「救世主」になっており、殺しの道具でも何でもなかったのだから、あんまりおっさんたちが揉める意味もない。千束は千束で生き様があり、彼女は与えられた命に感謝し、自分なりの方法でその命を使っている。別に金と打算だけで進むような物語でもなかろうし、このままの関係性が続いていても良かったと思うんだけどね。その上であえて心臓をいじるってことは……吉松サイドにまだ何か1つ隠してることがあるよな……。ふつーに「1つ目の心臓が壊れたら、次に変えられますよ」っていう事実を隠してるだけだったらどうしよう……。

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 もう顔わかったなら似顔絵はがせや、第7話。なんか、たきなさんは以前別作品でも犯人の似顔絵描かされてた気がしますね……そして、そんときも下手でしたね……あっちは一応犯人検挙の役に立ったけども……。

 というわけで、余裕で顔バレしちゃった真島さんは随分相思相愛で千束とくっついてしまった様子。お互いにご執心で素性を探り合うのだが、かたや潜伏中の犯罪者、かたや秘密のエージェントってんで、出逢おうと思うと案外出会えない。両チームにスーパーハカーがいて監視カメラのチェックとかドローンの撮影とかも割と簡単そうなのだが、それでも広い東京の街の中で意中の人を見つけるのは簡単ではないか。

 結局、千束の方は自分の身辺の方が大事なので真島のことは傍に置いとく。真島は真島で、アクセスする手段がDA経由しかないと判断しての強行作戦。どんだけロボ太が優秀なのかは分からんが、あんだけ盛大にテロをやっといていまだに真島が捕まってないのは流石にどうかと思うの。普段はリコリスによって犯罪が明るみに出る前に事件が解決してしまうので、いざことが大きくなると案外脆弱なのかしらね? まー、吉松がどれくらい裏で糸を引いてるかにもよるのだろうが……。

 そんなわけで、真島は真島で物騒なことをやりまくってる間、千束は自分の生い立ちに迫る秘密ミッションをお友達とエンジョイしてた。千束の人柄もあるのだろうが、本当にこの4人がすっかりチームっぽくなってしまって、何をやってもすちゃらかイメージにしかならんのよな。今回のミッションだってシリアスに寄せようと思ったら徹底してシリアスにできる内容だったと思うのだが……どんだけ自分の身に関わる出来事になろうとも、少なくとも表面上はおちゃらけを崩さない千束は強い女だね。

 それと比較するとどうしてもミカの弱さ……というか優しさみたいな部分は目立っちゃうかもね。今回は「百合ばかりじゃ不公平だからちょっとホモォも匂わせようぜ」という作戦があったのかどうかはよく分からないが、イケおじどうしの壁ドンが見られるなど、多方面へのアプローチに余念がいない年寄り組。どうやら千束の扱いについて、吉松は「殺しの才能」としてとにかく使い倒したいって感じなのかね。でも、それにしちゃぁ現時点での千束の立ち位置がユルいけどね。単にキリングマシーンに仕立て上げたいなら機関の力をフル回転させて強制施設にでも放り込んでるだろうし、吉松は吉松でもうちょい何か考えがあるのかもしれない。千束もその辺りの微妙な空気感は感じ取ってるのかしら。ヘラヘラしてても大事なところはちゃんと見られる子なのでね。

 千束に一本芯が通っており、そんな千束を理解し始めたたきなもパートナーとして着実に成長している。そうなるとなんだかミズキのどうしようもなさばかりが引き立つのだが……まー、元気なのが一番ですね。ちなみに今期はあみっけが別な場所でも4人チームで一番脳筋っぽいポジションにいますね。あみっけ元気でアホがいい。

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 最初はグーをキャンセルしての勝負なのにチョキ出しにいくのはだいぶ勇気がいりません? 第6話。たきな目線だと単にサマがヒラになっただけの勝負であって、決して必勝じゃなかったはずなのだが、あそこでドヤ顔でチョキ出したのはなんでだったんでしょうね……そして千束はあれだけの能力を持ってるなら、多分ゴンやキルアと同じジャンケン必勝法も使えると思うのね。……千束、ハンター試験で結構いいところまでいけそうやな……。

 というわけでジャンケンが同棲生活を彩るお話(違う)。たきなってあんな性格だからどっかにポンコツ成分多めで割り振られてると思うんだけど、家事はどれもきちんと出来るみたいね。まぁ、カフェでバイトしてるくらいだし、2人して家事全般はある程度フォローできるくらいのスペックなのかしら。でも自宅で洗濯するのはトランクスなんだよな……2人の常識レベルがどこにあるのかがいまいち分からん。1つだけ分かるのは、少なくともここ数日はたきなが千束のパンツを洗濯していたということくらいである。

 リコリス襲撃班、名前が真島であることが判明し、その目的の中心は「DA撲滅」であるらしいことも確認された。ただ、どうにもテロリストとしては自分勝手というか、自由すぎるところがあるらしく、これで国家の敵になり得るのかどうかはまだよく分からない。狙撃手としてもプランナーとしてもそんなに大物には見えないのだが……彼の過去にも何かおっきな秘密があったりするんでしょうかね。あまり主義主張の見えない男ではあるのだが……。

 単なる享楽主義者の可能性もあって、そんな真島が直接対決を経て千束にロックオン。これで敵キャラとの直接的な因縁が出来ましたね。真島をやっつけて最後に大物のあの人(吉松)にたどり着くまでのお話ってことになるのか。千束サイドは超便利電脳ツールであるくるみちゃんがいるのでかなりの有利がつきそうな気がするのだが……まぁ、やる気が起こればの話だからなぁ。

 ちなみに、今回千束がくるみと遊んでいたボドゲはゲームボードがさっぱり映ってないけど、2人対戦してて特徴的なタイルを取り合っているのでパッチワークっぽいゲームデザイン。なんかこのアニメ、いちいちボドゲの解像度が高いんだよな。

 

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 超高性能人工心臓なんてずるいアイテムを、単に女の子が女の子の胸に顔を埋めるために使うアニメ、第5話。いや、それだけじゃねぇんだろうけども……絶対に今回はラストシーンがやりたかっただけだと思うの。

 サブタイトルは「今のところ良し」の意。シナリオ的にもアニメ的にもその言葉通りで、何やら巷では今作がだいぶバズってるとかなんとか。まぁ、それはそれで喜ばしいんですが、言うほど爆裂する要素も無いんだよなぁ。似たようなコンセプトの「リリスパ」とか全く当たらなかったのに、なんで今作は「今のところ良し」なんでしょうね。作画クオリティの高さは文句なしだけどもそれだけで当ててるとは思えないし……やっぱりあれじゃないかな。世界中が安済知佳という存在に支配されたってことじゃないかな(とりあえずちかぺの話題に持っていけば全部解決すると思ってるタイプ)。

 しかしまぁ、わざわざサブタイで「ここまでは」って言ってることからも分かるように、少しずつ話が核心に向かっていくために、どうしたって内容は変質し始める。ここまでは割とおちゃらけて底抜けな明るさを前面に押し出していた本作だが、千束の秘密なども少しずつ匂わされるようになり、今回はシリアス成分もやや多め。特になんの成果もなしに惨殺されちゃったリコリスの子の存在なんかは、冷静に考えればとんでもねぇ事態になっているはずだ。まー、人殺しがテーマの一部になってる作品なんだから、そういう展開も当たり前に起こるのだろうけども……うまいことギャグや百合とシリアスのバランスをとり切れるか、ここからが色んな意味での勝負どころになるのだろう。

 個人的には、とりあえず千束の顔さえ曇らなければなんとかなるとは思っている。彼女はイケオジに命を救われ、こっそりと迷惑な使命を与えられた謎チルドレンという設定なわけだが、千束がどんだけ恩義を感じていて、どんだけ自分の信条との板挟みに悩むかってのが今後の焦点になるだろう。不殺を貫くノー天気女学生が、どこかでカチッとスイッチが切り替わって虐殺上等のキリングマシーンになるような展開は流石に起こり得ないと思うが、最終的にたきなに止めてもらうところまで含めて、ある程度の「揺れ」は覚悟しておく必要があるだろう。一応千束とたきながガチで撃ち合うシーンは観てみたい気もするが……片や絶対回避能力を持ちながら銃の練習をサボって命中率が低いタンク型。片や訓練を重ねてオールマイティに仕事をこなせる優等生型。……純粋な実力勝負だと五分五分な気もするが、あとはメンタル面での勝負ですよね。たきながデレるのが早かったのって、さっさと千束に銃を向けて「撃てません!」っていう展開の必然性を上げるためなんだろうなぁ。1話の時のたきなだったら遠慮なくぶっ放すだろうからなぁ。

 

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 女性同士のデートには水族館がおすすめですね、第4話。まぁ、同性じゃなくてもおすすめだけども……今週はたまたま別作品で京都水族館を訪れてるカップルもいましたね(祝・京都水族館2クール連続アニメ出演)。とにかく、これまで数々のカップルが、水族館を各々の概念解釈で利用してきましたよ。星のキラメキをヒトデに置き換える奴、水族館のガチャガチャでメンダコを狙ってお揃いのキーホルダーでアピールする奴、そもそも水族館で働いてる奴などなど……。今回はそこに「チンアナゴの真似する奴」が加わりました。

 さておき、今回の事件は過去一でド派手ででっかくて大変なテロだったのだが、もう今作において銃撃やら殺し合いやらテロやらはほんの添え物に過ぎない。あくまでも「千束はめっちゃ銃弾を避けるのがうまいし、たきなは銃の腕前がそもそもすごい」というステータスがあることがわかればそれでいい。そしてその腕前が、なんか一昔前っぽいグラフィックの3D対戦ゲームにしか使われなくても別にいい。だって、銃撃などなくてもデートはできるもの。

 凸凹カップルがどのように交流を深めていくかというアニメなのかと思っていたが、なんかもう、たきなのデレはほぼ完了してる気がするな。少なくとも高坂麗奈さんはまだ4話目でこんな顔では笑わなかったと思うのだが……今回は麗奈じゃなくてたきなだからしょうがない。3話目でのあの交流がたきなのマインドにクリティカルヒットしたということなのだろう、今回は先輩の言うことにも大した反抗を見せずに素直に従い、いつの間にやら互いに笑い合える関係にまで上り詰めていた。一応今回のターニングポイントというか決定的瞬間は、やっぱり「魚の真似」のところだろう。あそこでわざわざ遠近法を使ってストローを「互いの間の壁」に見立てて、それを突き抜けて2人でペンギン島に向かった時点で、もう今作は終わってもいいくらいのもんである。

 そんでまた、デートの動機が「パンツショッピング」っていうのがねぇ……これだからクソオタク向けの萌えアニメは…………女子ってさ、マジで連れ立ってパンツ買いに行くもんなんですかね……こればっかりは、絶対に男同士ではやらないことなので未知の領域である。男同士で真剣にトランクスの品定めしてるカップルがいたらマジで怖いと思う。それだけ野郎の下着というのはどうでもいい存在ということなのだが、たきなさんにとってのパンツもその程度のもの。店長、おすすめのパンツ聞かれてトランクスと返答するのは正常と異常のギリギリボーダーくらいのラインだぞ。ただ、いきなりそんなこと尋ねるたきなさんの方にも責任はあるので、今回の店長は一応無罪とします。おかげでとんでもねぇきっかけから買い物デートが成立したんだしな。

 「女の子とパンツ」というあまりにもアレな題材をフル活用し、いろんなところで見せてくれる実に阿漕で汚い展開。きっちり1話の中で2人それぞれに赤面させたり、方向性は斜め上だが、「相方のパンツを勝手に借りて履く」というとんでもねぇシチュエーションも難なくクリア。冷静に考えると攻めの姿勢があまりに強すぎる。それもこれも、全ては千束さんのイカレたキャラクター性の賜物である。どう見ても「女子高生の皮を被ったおっさん」でしかないのだが……しょうがないよ、だって「性格がサバサバおっさんの美少女女子高生」はオタクの憧れる概念の1つだし……。こんな性格のくせに赤面する時はめっちゃ赤面するの、完全に概念矛盾なんですけどね。こういう現象を一言でまとめると「都合がいい」というのですよ。

 実はそれ以外にもクルミちゃんのお風呂シーンがあったり、なんかもうアレな要素が多過ぎてツッコミが追いつかないが、とにかく分かるのは「お前らが見たそうなものは全部見せる」という制作側の意気込みですね。よし、もっと要求しても大丈夫だな!

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 ジャングルスピード! ジャングルスピード……なのか? 第3話。いや、よく見ると取ってるのがトーテムじゃなくてモアイだったので類似ルールの別ゲーの可能性もあるが……この手のアニメで「ボドゲやってる」描写する時にアクションゲーム描くのって珍しくね?

 さておき、どうやら本邦の誇る「同性間クソでか感情生成器」でおなじみの安済知佳は今作でも無事に機能しているようである(命名には諸説あります)(同じ名称が寿美菜子に使用されることもままあります)。2話目時点ですでに千束→たきなの感情は過剰なくらいに乗っていた気もするが、3話目にしてこれが一方通行ではなくなり、形の上では先輩後輩関係ということでひとまず落ち着いた。今作の概形はおおよそ「バディもの」といっていいものだろうし、ひとまずここからがスタートと考えていいんじゃなかろうか。ま、できることなら千束がこんだけたきなに肩入れしてることにも何か動機が欲しい気もするのだが……単なるいい奴なのか、上に噛み付くのが好きなのか。……後者の可能性が案外高い。

 リコリスという組織は1話で提示されたようにとんでもない設定なのだが、「孤児を引き取って養成所でキリングマシーンに育て上げる」という下地があってなお、そこで育ってしまった千束の性能は異常。主人公に与えられるチートとしても充分すぎるくらいのものだが、司令いわく「それ以外は単なるクソガキ」とのこと。でもまぁ、後輩との接し方を見ればとても女子高生とは思えないくらいに人間性も老成と達観が混じった完成形になっている気もするんだけどね。こんだけの人材が本部に絡まずに在野でダラダラしてるだけっていう状況は、本当に千束の素行不良だけが原因なんでしょうかね? たきなが流された理由も併せて考えれば、本当に「そういう部分で融通が効かない組織」なのかもしれんけど。あんだけドタバタと跳ねっ返りな言動が多い割に粛清されてないだけまだマシなのかもしれない。

 そんなわけでごつい業を背負いまくってるリコリスの面々、やたらとはすっぱでヤクザな物言いが板についた連中が多く、とてもじゃないが女子高生同士の絡みとは思えないようなハードボイルドでアウトローな掛け合いが魅力的。千束が悪ガキなのは間違いないのだろうが、それを相手取って一歩も引かないフキさん(これって苗字じゃなくて下の名前なのね)もいいキャラである。多分あいつ、口では散々悪態ついてるけど案外いい奴だよね。その相方についた三下は下手したら単なる悪い奴かもしれんけど。みんなしてロアナプラみたいな倫理観で生きてるもんだからやたら引き金軽そうで良い社会である。

 そういやなんでこの組織って女の子しかいないんでしょうね……どっか別な寮ではちゃんと男のエージェントも育成されてんのかな。ま、最大の理由は「その方が画面が華やかだから」だと思うけど。いや、でもモブのリコリス隊員の顔、「おめぇイナズマイレブンにいなかったか?」みたいな適当な面相してるんで笑っちまうんだよなぁ。可愛いのはメイン級だけで良いってことなんでしょうね。正しい判断です。

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 嬉しい時にメガネのつる触るのって言うほど普通の癖か? 第5話。あそこ、かなり意識的に手を持っていかないと触らない気がするんやが……(いちメガネの感想です)。

 そんな細かいことはさておき、とても良い話であった。前回の「もう尊のトラウマに突っ込んでいくんかい」という展開から綺麗にその回収。流れは全くもって想定通りのものだが、「こういうのでいいんだよ」を地でいくような丁寧な流れでなんの不満も無い。それぞれのペアが正面を向いて戦っているし、尊と元バディの子の過去を掘り下げて交流の深さを示した後に、お互いを想い合っての雪解けという収束が綺麗に決まっている。その上で、現バディの宮澄とは「いくらなんでも近すぎる!」というダイレクト濃厚接触でその関係性を見せつけて「やっぱ今が最高!」ということも示しており、メインターゲットのそっち系を見たい人にも安心の配置である。なんだろうね、特段ホモくさくせずともこうして「それっぽい関係性」っていうのは描けるものよね。ちょっと前だったら「SK∞」なんかも近いものがあったが(いや、あれは異次元だろ)。

 そうして関係性にはきっちり蹴りをつけ、それが画面でわかるようにたっぷりと試合シーンで語ってみせる作劇も好みのタイプ。クライマックスとなった尊のジャンプにつなぐラリーが格好いいのよね。バドミントンの切れ味鋭い球筋や個々のモーション、今まで少なかったことが不思議に思えるくらいにアニメ映えするなぁ。これを機にもっといろんな競技のアニメ的可能性を探ってほしいもんである。まぁ、この手の点数競技はどうしても展開が冗長になるからドラマ作りにくいのはしょうがないけどねー。

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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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