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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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  結局どないやねん、第3話。うーむ、なかなか動きが見えないですなぁ。後半には一気に加速していくのかどうか……考えてみりゃ、中村健治作品ってこれまでオムニバスばっかりだったから、長編を観るのが初めてなんだな。ちゃんと流れを作れるのかどうか。

 今回の主人公は公麿でもなければ、三國壮一郎でもない。突然現れた金融街の住人、ジェニファーである。IMFに所属して金融街やそれを取り巻く人々(特に三國)の調査をしていたジェニファーは、何の因果か分からないが金融街にアントレとして参入することになっていた。そして、彼女は特にそこで稼ぎをあげるでもなく、淡々とディールだけをこなし、金融街での出来事を報告するだけの仕事をしているらしい。

 特に望んでいない状態で金融街に参加したのならばそのスタンスは分からないものではないのだが、視聴者として首をかしげざるを得ないのは、「小さく勝ったり、小さく負けたりしている」という彼女の立ち位置自体である。そもそもディールが一体どういうゲームなのかがよく分かっていないので、「小さく負ける」ってどういうことやねん、というのが分からない。見たところディール中は互いのアセットとは別にオーロラビジョンみたいな巨大な画面に数字が表示され、それを車輪のようなビジュアルのなにかが押し合いへし合いしつつ、相手の数値をゼロにするように戦っているように見えた。てっきりあれがいわゆる「ライフカウンター」だと思っていたのだが、前回の公麿のディールの時にも、実際に勝敗を分けたのはアントレ自身の直接的な身体状況であった。結局アセットが何をどうしようが、直接アントレを突き刺すことで勝負が付いたのである。それならば命を取るか取られるか(実際は「未来を担保にしている」のだから「未来を失うこと」を表しているのだろうが)が勝負を決める要因になっているはず。結局奪うか失うか、オールオアナッシングな気がするのだが。「小さく負ける」っていうのは、どの段階で勝負がついたことになるんだろうか? 何をもって「勝ち」「負け」が認められるのかが分からないため、単なる肉弾戦ではないディールというシステムの機微が、今ひとつ楽しめないのである。それにジェニファーも言ってたけど、結局「強いアセットがもらえるかどうか」って、運次第なんだよね。

 次回のディールは、父親の呪縛から少し抜け出せた公麿が、知り合い(大学の先生か)と戦うことになるのだが、今のところあんまり興味が湧かない。負けてもそのまま即破産というわけでもないらしいし、現時点で公麿は戦うことの意味を定められていない。三國によって父親との関係を清算し、これまで考えもしなかった「金の使い方」に衝撃を受けたようだったが、正直言って、三國の言っていることだって単なる詭弁であり、年若い健全な青少年をディールに向かわせるための大義名分としては働いていない。「親の会社を乗っ取った後は日本のために金を使っている」というのが三國の言であるが、それを確認する術もないし、そもそも「国のために金を使う」とはどういうことなのか。ミダスマネーの現世流出って、通貨の流通量が変わったら何らかの経済的な失調を起こしそうなもんだけどなぁ。

 とにかく、せっかく「お金」というテーマが絡んでいるのに、その部分での見せ方がどこか的を外している気がする、というのが現時点での感想。画面自体もそこまで目を引く要素が無く、このままでは「なんか盛り上がりにくいバトルもの」としてフェードアウトしてしまうかもしれない。ここらで一つ、次回当たりに目を見張る展開が欲しいところである。

 一応画面の特徴で1つだけ言及しておくと、中村監督が過去の作品でも使っていた、「画面の時間経過が切断され、飛んでいるのに、音声がそのまま繋がっている」という奇妙な画面効果が今回多用された。具体的には公麿が倉庫から荷物を出してきたカットなんかで確認出来るが、この「時間の切り落とし」は、普通のオブジェクトを並べながら、どこか歪んだ異物感を出す役割があり、そこだけは「あぁ、やっぱり中村監督の画作りだ」ということが確認出来る。過去の作品のエキセントリックな画面だと時間を切り飛ばされても演出の1つのズレとしてあまり気にならないレベルで受け入れられたが、この「C」は画面の構成要素が割と普通のものばかりなので、時間を切り落とされると違和感が大きく感じられる。その辺まで狙ってやってるんだろうけどねぇ。

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