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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 安心の母親率、第3話。この半年だけで6本もの作品で母親役! 今回は既に故人、幸薄、病弱、人妻! もう、日本の母親声は井上喜久子についで大原さやかに確定した模様。繰り返す、さぁやは人妻である。

 あ、すみません、いきなり関係無いところから切り出しました。個人的な興味対象がそっちなもんでいきなりブレましたが、今回も全くペースを落とさない、文句のないエピソードでありました。見れば見るほど、やっぱりこの世界は「良いもの」が詰め込まれているなぁ、ということを実感します。

 めんまのおねだりに加え、鳴子の訴えを思い出して何とか登校しようと奮起する仁太。着替えて、玄関のドアを開けて、うだるような暑さの中通学路を歩く。短い間とはいえ引きこもりを経験した人間にとって、これだけの行動がどれほどのハードルになっているかを思えば、この段階で仁太はかなり変わってきている。家にいたらめんまがうるさい、っていうのもあるんだろうが、それだけで前を向いて歩く理由にはならなかっただろう。やはり、鳴子とのやりとりが彼の自尊心を揺り動かしていたのだ。だが、物事はそううまくいくものでもない。登校途中の道行きで鳴子に遭遇した仁太は、そのまま鳴子の友達連中に飲み込まれ、あえなく挫折。目標達成は次に持ち越した。

 その後、ぽっぽの話を聞いて「めんまの幽霊」についてのゴタゴタが発生し、相変わらず空気を一切読まない能力を持つぽっぽにより、数年ぶりに超平和バスターズが一堂に会することになった。めんまが見える者、めんまを見た気がしている者、めんまに合いたいと願う同性、そして、めんまを見たと言ってのけた者。それぞれの「今」は違っていても、一所に集まった理由は、全員同じく「めんま」である。現時点で、ゆきあつが「見た」と言ったことが真実なのかどうかが分からないし、ぽっぽが見かけた謎の後ろ姿の正体も判明していない。ひょっとしたら5人に5人分のめんまが存在しているのかもしれないし、やっぱりめんまは一人だけで、ぽっぽが人違い、ゆきあつが見栄、という可能性もある。どちらかといえば後者であろうが、その場合には、次に焦点となるのはゆきあつの存在になるだろう。知利子が比較的ニュートラルな立場で仁太たちに歩みよっていたことを考えれば、現時点で残された異分子はゆきあつのみ。彼の言動が、今後の物語を広げていきそうだ。

 さて、ゴタゴタしながらも順調に全員集合したバスターズの面々。1話でのギスギスした感じはそのまま残されているものの、やっぱり「めんまが好き」という共通部分を持つ幼馴染み集団である。かみ合わないように見える関係性の中にも、不可思議な信頼感が見て取れる気がする。

 主人公の仁太は、めんまが見えているだけに最も影響力が大きい。受験の失敗という苦い記憶のおかげで他のメンバーとの間に隔たりを感じてしまっているが、過去にはバスターズの中心になっていた人物なのだ。なんとか心の傷さえ癒えるならば、彼の行動がメンバーを左右するのは間違い無い。バーベキューと聞いて、唯一彼だけが「バーベキューらしいもの」を持参できたことが、彼の持つ「普通さ」「配慮深さ」を暗示している。

 ぽっぽは本当に裏表がないので分かりやすい。思い立ったらすぐ行動、実際に今回メンバーを集められたのは、全て彼の力に依る。ただし、決定力にはなるものの、空気を読まない独自のスキルがあるために求心力にはなりえない。今回彼が会合を企画したのも仁太を思ってのことであるし、あくまで他者の行動の音量を大きくして、力を与えるのが彼の役回りだ。加えて、知利子と鳴子の喧嘩を仲裁しに入ったり、細かい部分でメンバー内の不和を事前防止する緩衝材としての意味合いも大きい。「こいつが関わってるなら細かいことなんかどうでもいいや」と思わせるだけの何かが、彼にはある。

 鳴子は、メンバーの中でも1人だけ異なる行動原理で動いている人間である。他の面々がめんまへの思いという「郷愁」に後押しされる中、鳴子だけは、仁太への思いという、リアルタイムの感情によって行動している。それ故に仁太を動かすきっかけとして働いたし、現在という時間軸に沿って、感情の微調整が可能な存在とも言える。ギクシャクしていた知利子との関係性も、今回鳴子の方から一方的に感情を吐露することにより、いくらか前向きに修正された。めんまが「過去」を体現するヒロインなら、鳴子は「今」を体現している。

 そして、今回ようやく出番が増えた知利子。進学校に所属している単なるお堅いおねーちゃんだと思っていたら、やっぱりこの面々で絡んでいるだけあって、ちょっとおかしい奴であった。空気を読まない度合いで言ったらぽっぽに負けず劣らずで、これだけ異様な状態においても、一切自分自身を曲げる様子がない。ただ、それ故に「曲がらない知利子であっても、めんまに会いたいという思いがある」という信念を思わせるキャラクターでもある。彼女が持ってきた大量のろうそくは、「オカルト的要素としてならめんまに会うという行動にも大義名分が立つ」という彼女のなりの折り合いの付け方だったのだろう。「めんまがいた」などというぽっぽの主張を信じてしまえばバカの仲間入りだが、降霊術のようなふざけたイベントに参加するお遊びだと理解すれば、それは高校生でも許される領域であるという処理である。加えて、そんな「理知的な」判断にも関わらず、鞄の中に大量のろうそくを詰め込んで参加しているあたりが、馬鹿正直というか、やっぱりバカというか。ちょっとズレた彼女のなりのコモンセンスのおかしさがうかがえる部分だろう。面白いとはいえ、山道に大量の火を放置して歩くのは危ないですよ。

 そしてゆきあつだ。最後に颯爽と登場した優等生は、何故か仁太に対抗意識を燃やし、「自分もめんまを見た」と主張した。この行為が真実なのか、妄言なのか、虚勢なのか、それはまだ分からないが、一筋縄でいかない彼の性格が垣間見える。ただ、ゆきあつは今回、知利子を連れて土産物を買いに行っている描写がある。その目的も謎のままだが、一つだけ分かるのは、そんな奇妙な行動に、何故か知利子を連れて歩いているということである。隠し立てすることならば一人で行くだろうし、プライドが高いのは間違い無いので、本当に自分の恋人に贈り物をする場合など、特に理由がなければおそらく一人で買い物に行くだろう。知利子を連れているというのは、彼なりの虚栄心から、知利子にその現場を見てもらいたいがため、もしくは、やはり一人では行動出来ないような、ゆきあつの内面の弱さの表れであると考えられる。連れ回すのが幼馴染みでいまいち空気を読まない知利子一人という時点で、彼の虚勢も推して知るべしであるとは思うが。

 とにかく五者五様、まだまだ気持ちの交わらない幼馴染み達の物語。それを離れて見ているめんまの涙に、今回ももらい泣きしそうになったのは本当に悔しい限りである。彼女の気持ちも、なんか分かるんだよなぁ。「どれだけ変わっても、みんな一緒なんだ」っていう安心感から、ついポロッと涙がこぼれてしまう気のゆるみ。あれだけお気楽なキャラに見えていためんまも、やっぱり昔の仲間達の関係性に心を痛めていたのは間違い無かったのだ。そりゃ視聴者だって、同じ気持ちですよ。

 最後に1つ。やっぱりあなる可愛い。髪おろしたバージョンはずるいな。あと、ビッチばっかで近寄りがたいと思っていた鳴子の友達連中だが、最初に仁太に声をかけていたのを見て「案外こういう連中の方が友達になったときに付き合いやすいのかもしれない」とも思えた。不登校復帰初日の人間に平気で声をかけて、しかも軽口で笑い飛ばすなんて、なかなか出来ることじゃないですよ。腫れ物に触るように接されるとかえって心苦しいし、案外こういう脳天気な連中の方がありがたい場合もあるんです。まぁ、仁太の心は折れたけど。

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