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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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陰謀論、箱庭観、第11話。ついに吹き出した、この物語の全て。ちゃぶ台を思い切りひっくり返した展開ではございますが、既に傾いていたガタガタのちゃぶ台に最後の一押し、というのが正直なところ。茶番すなぁ。

 もう、今回のネタのためにこれまでの10話を回してきた、というのが全てなのだが、あまりに長く、あまりに執拗で、あまりに明白なこれまでの展開のおかげで、全てはある意味予定調和だ。そして、はっきり言ってしまえば、あまりにチープだ。「冬服がない」とか、そういうよく分からない伏線みたいなものこそあるのだが、例えば「制服が嘘っぽい」だとか、「名字が珍しすぎる」とか、そんなこたぁ、「だってCLAMP作品だし!」と言ってしまえばおしまい。そんなこと言われても、馬鹿正直に見てきた人間は報われることはない。何かが上手く機能している、ということは特に感じられず、「どんでん返しっていう言葉を使おうとして、あまりにも安易なネタをそのまま使いました」という感じの、本当に分かりやすい内容である。怒られたとしても、返す言葉はない。

 が、嫌いじゃない。

 馬鹿馬鹿しく、陳腐だとは思いつつも、この崩れ落ちたちゃぶ台は、嫌いじゃない。ここまで労力を傾けてたった1つのネタに神経をすり減らす姿勢が、嫌いじゃない。どんでん返しの本懐は、とにかく「見えていた景色」がどれだけ入れ替わるか、という振れ幅の大きさである。この作品の分かりやすい「陰謀」は、その振れ幅としては充分な距離を稼ぎ出したのではなかろうか。

 誤解を恐れずに言ってしまえば、今回生み出された振れ幅は、キャストの力による部分が大きい。なんと言っても、今回圧倒的に台詞量が多かったノノネネ姉妹。彼女達の打って変わってすれっからした胡散臭さ、駄目人間っぽさは、今までの景色が虚構であったことを、必要以上のリアリティで伝えてくれる。「あり得ないアニメキャラ」であった愉快な双子、ののとねねが、本当に単なる「キャスト」であったことを教えてくれる。視聴者の純な「受け入れよう」という心をバキバキにへし折るあれやこれを悪びれもせずに打ち明けていく犯罪者姉妹の非道な台詞の数々は、小夜だけではなく、世界も容易くぶち壊してくれる。他にも、これまで「クールガイ」だった時真のあふれ出るチンピラ感とかも、「茶番って、本当に茶番だったんだぁ……」というのが嫌というほど伝わって、救いのない小夜の現状を更にどん底にたたき落としてくれる。これまで長らく持ち続けていた「どんだけ引っ張んねん……」という視聴者達の感情を、作中のキャストの皆さんも感じてくれていたのだ。それが分かっただけでも、救いがあるじゃないか。ん? そうでもないか?

 とにかく、私は笑わせてもらいましたし、楽しませてもらいました。あれだけ長々と続いていた本編10話についても、今回のエピソードとのギャップを楽しむためにもう一回見てやろうか、という気にすらなります。

 さて、メインヒロインさんは今回自己紹介した以外にほとんどしゃべっていませんが、次回でちゃんと盛り返してくれるのでしょうか。何が起こっても、茶番の延長かと思うと……楽しい!

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