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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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イイハナシダナー、第11話。この作品はほのぼの長屋ギャグなんだからシリアス入ったらあかんやろ、と思ったのだが、思ったよりも良い話になったのでこれはこれでよしとする。毎回不安材料であった(?)エンディングも今回は変則構成で上手くすり抜け、きちんといい話のまま着地出来ましたしね。

 先にちょっと気になった部分を上げておくと、今回はまるまる1本を双熾の過去エピソードに使ったわけだが、ここまで使っても、まだ完全に双熾のあの態度についての謎が解明されたとは言い難い。確かに、あの流れで双熾が凛々蝶に興味を持ち、敬意を持ち、憧れを持つことはあるだろうが、流石にあそこまで妄信的な敬意に至るには「些細な」きっかけである。蜻蛉の屋敷で初めて凛々蝶を見た時点で双熾は特に憧れも何も持ち合わせてはいないわけで、その後のやりとりで「初めて自分に気づいてくれた人」として株を上げたとて、完全なる滅私奉公でその身を捧げるまでに至るのはちょっとやり過ぎなんじゃないかという風に見えてしまう。また、それとは全く別に、先週のお話で突然現れた「凛々蝶に対してひどいことをいう双熾」も釈然としないものが残る。

 ただ、そのあたりの難癖はあくまで程度問題であって、今回作中で描かれた物語が、あくまでも2人の出会いの「エッセンス」であると考えれば、その間を埋め合わせて想像することは可能である。互いに顔も見ず、どこの誰かも分からぬ状態で文通を続けていた1組の男女が、あるきっかけで腹を割って本音を話せるようになり、そこから先は少しずつ親密さを深めて愛情にまでたどり着くというのは、自然とまではいかないまでも、ありそうな話。そして、この「手紙による純度の高いコミュニケーション」が「ありそう」にみえるようになったのは、これまでずっと凛々蝶が「手紙」というものを大切にし続けてきたことが、これまでのエピソードで丁寧に描写されていたためである。双熾をお茶に誘う時にも、一晩寝ないで手紙を考えていた凛々蝶のこと。きっとあの当時の双熾とのやりとりも、悩みに悩んで、必死に誠意ある手紙を書き上げたに違いない。しかも、追憶を見ると彼女も文通は楽しみなイベントだったことが分かり、凛々蝶が「熱心に」「楽しく」行っていた出来事ならば、その気持ちはきっと双熾にも届いたに違いない、と思わせるだけの説得力があるのだ。

 生まれながらのジゴロとして、ゆがんだコミュニケーションしか思いつかなかった双熾のこと、そんな「何とも形容できない大きな感情」を凛々蝶に表すための方策が、結局は「奉公」という形でしか表現出来なかったのだろう。彼が持ち合わせていたのがたった1つの対人関係だけであることは青鬼院の家に入ったシーンでも描かれており、謎の忠犬モードは、精一杯彼が凛々蝶のことを考え、想った結果の現れだったのである。「ツンしゅん」と「狗」。なんとも不器用で、救いようのないカップルではないか。そして、そんなどうしようもない2人だったからこそ、先週のようにどこかの歯車が狂って蜻蛉に茶化されるだけでも、おかしなことになってしまったのだと思う。内情が分かってみれば、なかなか滑稽な構図であった。

 無事にたどり着いた「思い合う2人」。もう、今週終わってもこれ以上ないくらいのハッピーエンド。ド変態だと思っていた蜻蛉様も案外良い人だったおかげで後味もすっきりですよ。次回は何をやるんでしょうね。

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