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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<無色>

 

Brain in a Jar 瓶詰め脳 (2) R

アーティファクト

(1)(T)、〜の上に蓄積カウンターを1つ置く。あなたは〜の上に置かれた蓄積カウンターの数と同じ点数で見たマナコストを持つインスタントかソーサリー呪文を1つ、そのコストを支払うことなく手札から唱えてもよい。

(3)(T)、〜の上から蓄積カウンターをX個取り除く:占術Xを行う。

 イニストラードはゴシックホラー次元だが、案外サイバーな方向にも技術革新は進んでおり、全く機械文明が無いわけではない。過去にも「霊捕らえの装置(ISD)」やら「ナースタードの潰し屋(AVR)」といったメカが開発されている。潰し屋なんて開発者はあのルーデヴィックさんである。もちろん、機械科学だけでなく生物学の研究もマッドなサイエンティストが盛んに行っており、「目玉の壺(DKA)」なんてナイスグロも。この脳みそもそんな目玉の発展形。瓶詰めで生きている脳ってのもSFなんかでは定番ですよ。目玉だけだと占術を絡めてカードを引くだけだったが、脳ごと保存しちゃえば呪文を唱えられるようになる。その効果はあたかもあの「霊気の薬瓶(DKS)」のごとく。こちらは起動時に自動でカウンターがおかれるので特定のマナ域でステイしてカードを連打するのには向いていないが、一応占術を起動すれば微調整は可能。むらっ気は強くなってしまったが、元々デッキにたくさん突っ込める基盤リソースであるクリーチャーと違って、インスタントやソーサリーについては特定マナ域で連打する意味はそこまでなさそうだし。「薬瓶」が強すぎたのでそのあたりは微調整された感じだろう。さっさとカウンターを溜められればどんなコストでも1マナで唱えられちゃうのは夢があるし、これを経由すればソーサリーでも手軽にインスタントタイミングで使用可能。とりあえず「一日のやり直し(ORI)」かな。

 

Corrupted Tombstone 崩れた墓石 (2) R

アーティファクト

〜はタップ状態で戦場に出る。

(T):あなたの墓地にあるカードを1枚選ぶ。あなたのマナ・プールに、その色のマナを1点加える。

 なんで墓石からマナが出るのかは良く分からないが、まぁ「古えの墳墓(TMP)」からマナが出るのと同じ理屈? でもなぁ、土地と墓石だとまた違う気もするが……。「迷いし者の祭壇(DKA)」のおかげでアヴァシン教の紋章からマナが出るのはあんまり違和感ないな。2マナタップインという古き良きダイアモンド設定のマナアーティファクト。出る色は墓地のカードに依存するのでやろうと思えば5色全てのマナが出る魅惑の2マナカードになる可能性も秘めてはいるが、今後の環境でそんなに色んなマナを求めるデッキが登場するとも思えないし、そこまで大きな役割は果たさない気が。リミテッドなら何にせよマナのジャンプアップはありがたいが……でも、これで2マナ→4マナのジャンプアップを狙おうとすると、1ターン目に何か(土地以外のものを)墓地に落とさなきゃいけないんだよな。あれ、割とポンコツ? スリヴァーとか同盟者とか、色を野放図に広げたい同盟者デッキで新たなマナソースの候補になるくらいかな。でも統率者は既にマナソース充実してるからなぁ。

 

Epitaph Golem 墓碑のゴーレム (5) U

アーティファクトクリーチャー・ゴーレム

3/5

(2):対象のあなたの墓地にあるカードを、あなたのライブラリの一番下に置く。

 この世界のアーティファクトクリーチャーは強い。何しろ、墓地に行ったら1枚で2つのカードタイプを埋め合わせられるのだから。おかげで今回は割とアーティファクトクリーチャーに対する監視の目が厳しく、どうってことない性能のこいつもアンコモン。5マナ3/5は「まぁこんなもんじゃん?」と思う数字だが、「包囲マストドンと同じ」って言われると途端に弱く見える。つまり、普通にデッキを組んでいてもそこまで求められてはいない。なんか能力も持っているが、正直何が目的なのかがよく分からない「ゴミ引きずり(RAV)」能力だし。相手の墓地も選べるならかなり強いのだが、何故か自分だけなんだよな。万が一、相手がライブラリを仕留めに来た時用? いいよ、そんなに警戒しなくても。

 

Explosive Apparatus 爆発性の機器 (1) C

アーティファクト

(3)(T)、〜を生け贄に捧げる:〜は対象のクリーチャーかプレイヤーに2点のダメージを与える。

 「心霊が入った心霊爆弾さ」「怖い爆発が起きるよ〜」。なんとかして無色のアーティファクトを火力にしてみようプロジェクト。様々な研究が続けられる中、一番シンプルに「ショック」を再現したのは「ツキノテブクロのエキス(LRW)」だったと思われるが、このカードはそれをややダウングレードした感じの製品で、合計コストは1マナ重くなってしまっている。ただ、必ずしも弱くなったとは言い切れず、1マナで唱えられるので狼男対策や果敢支援としては意味を持つだろう。もちろん、デッキを選ばず使える除去なのだから、環境を峻別するのがタフネス2のクリーチャーたちだったりすれば、必然的に価値も上がってくるし、「性能なんてどうでもいいからアーティファクトを墓地に置きたいんじゃ」っていうニーズはばっちり応えてくれるだろう。まぁ、結局「ツキノテブクロのエキス」ってあんまり使われなかったけども。「炎放ちの車輪(THS)」? 聞いたことのない名前やな。

 

Harvest Hand 収穫の手 (3) U

アーティファクトクリーチャー・カカシ

2/2

〜が死亡した時、これを変身させた状態であなたのコントロール下で戦場に戻す。

Scrounged Scythe 拾った大鎌

アーティファクト・装備品

装備したクリーチャーは+1/+1の修正を受ける。

装備したクリーチャーが人間である限り、それは威迫を持つ。

装備・(2)

 カカシってのはそのほとんどがシャドウムーアに生息しているクリーチャータイプ。それ単体だと単なる人形だが、広々とした農地にぽつんと立っているカカシってのはどこか不気味なもので、なんとも陰鬱な空気を醸し出しているために、暗澹たるシャドウムーアでは立派な一大種族として活躍していた。そして、似たような暗さを持つイニストラードにも、過去には「片目のカカシ(ISD)」というカカシが1体だけ収録されている。これぞ世界観優先のセット構成ですな。今回のカカシはまさかの両面カード。そして、裏面が装備品という史上初の斬新なデザインである(逆ならどこぞのデーモンがいたが)。イラストを見ると分かるが、カカシの腕に取り付けていた鎌を、緊急時に人間が拝借した、ということ。まぁ、この非常事態にせっかくの武器を畑に立たせるだけってのは勿体ないからね。正しい運用法。表面のクリーチャーバージョンは本当にどうでもいい存在なので、これは「それなりの装備品を手に入れるための前段階」と考えるべきだろう。出来ればさっさと装備したいけど、カカシが生きてるうちは無理。適当な呪文のコストに使うとか、チャンプブロックするとか、そうして鎌だけを取り出して、人間達に威迫をプレゼントするのだ。まー、装備品の方もそこまで大層な性能でもないのだが、延々威迫持ちが殴ってくるというのはかなり鬱陶しい。あと、墓地に直接送れば昂揚の刺激に丁度良い。

 

Haunted Cloak 憑依の外套 (3) U

アーティファクト・装備品

装備支度リーチャーは警戒とトランプルと速攻を持つ。

装備・(1)

 なかなか盛りだくさんな装備品。「執念の剣(M11)」と比較したりすると涙で前が見えなくなるので気にしないものとして、攻守にわたって色々と使えるのだから文句はいいっこなし。意外に大事なのが速攻付与の部分で、これを置いておけば相手は途端にダメージレースの計算が難しくなる。「闊歩するものの装具」と違ってダメージ量は増えないが、その分警戒があるので特に考えずに殴りに行けるのは大きいだろう。白には装備品支援の流れもあるし、置いとけばコストに見合ったプレッシャーはかけられるカード。

 

Magnifying Glass 拡大鏡 (3) U

アーティファクト

(T):あなたのマナ・プールに(C)を加える。

(4)(T):調査を行う。

 謎解きに必須、探偵七つ道具の1つ、虫眼鏡である。これがあれば調査が行えるのは分かるが、マナが出るのはどういう仕組みなんだい? まぁ、そうでもしないと実用レベルのカードにならなかったんだろうが。効果としては「予見者のランタン」のコンパチみたいなもの。起動コストが重くなったが、占術ではなく調査になり直接アドバンテージが狙えるようになった。起動も合わせるとトータル6マナで1ドローなのですこぶる効率は悪いのだが……手掛かりトークンを活用するデッキ用だろうな。なお、このカードのイラストでは「変なところから目が出てくる」というヤバめの病気の女性が診察されている。実は「手に負えない若輩」のイラストなど、他のカードにもこの「変なところから目が出てくる」現象は確認されており、なんかもう、ゴシックホラーってレベルじゃない気持ち悪さがこの次元に蔓延している様子が窺えるのだ。誰の影響なのかは考えない方向で。

 

Murderer’s Axe 殺人者の斧 (4) U

アーティファクト・装備品

装備したクリーチャーは+2/+2の修正を受ける。

装備・(手札を1枚捨てる)

 そのものずばりな名前が容赦無い装備品。性能としては「ヴァルショクの鉄球(9ED)」だが、設置コストがべらぼうに重く、装備コストは……軽いと見るべきか? マナを使わずにやりくり出来る独特の装備コストは、実際に使ってみれば割と「便利」というポジティブな印象が強いんじゃなかろうか。たかだか装備するのにアドバンテージロスはごめんこうむりたい、という人も多かろうが、現在のスペックならこの規模の装備品の装備コストは2,3マナといったところ。展開中に手を阻害することも多い値段だ。それを共鳴者としても運用しつつ素早くやりとり出来るのだから、頑張って設置した見返りくらいはあるはず。その性質上、マッドネスを多くもつ吸血鬼との相性が良く、速度のある吸血鬼の一撃の重みを増すのに使えそうだ。

 




Runaway Carrage 遁走する馬車 (4) U

アーティファクトクリーチャー・構築物

5/6 トランプル

〜が攻撃かブロックをしたとき、戦闘終了時にこれを生け贄に捧げる。

 ふわっと現れ、サラッと消えていく謎の馬車。これも何かモチーフがあるカードなんでしょうかね。お仕事としては「マルドゥの炎起こし(KTK)」なんかと同じ。ある時は鉄壁の防御として、またあるときは効率無視の突貫ダメージソースとして活躍する一発屋。「炎起こし」の場合はアタックすることに意味がある強襲、パワー4が支えてくれる獰猛という2つのギミックに貢献したが、この馬車は単に「適当に殴った後に墓地にアーティファクトとクリーチャーが行く」っていうことが大事。相手からしたらどうあがいてもコレが墓地に行くのは避けられないわけで、それならもう放っておこう、ってんで5点のダメージもすんなりくらってくれることが多い。このコストで5点火力になるなら充分なスペックだ。これを捨てて「グール馬」が戻ってきたりすると「心底馬が好きなんやな」って気がする。

 

Neglected Heirloom 忘れられていた家宝 (1) U

アーティファクト・装備品

装備したクリーチャーは+1/+1の修正を受ける。

装備したクリーチャーが変身した時、〜を変身させる。

装備・(1)

Ashmouth Blade 灰口の刃

アーティファクト・装備品

装備したクリーチャーは+3/+3の修正を受けるとともに先制攻撃を持つ。

装備・(3)

 装備品が変身するのは「束縛の刃、エルブラス(DKA)」に続いて2枚目。あちらは本当に剣が血を吸って悪魔に大変身する封印されし魔剣だったが、こちらの装備品は、単に「割と強いけど今まで無視されてきた宝具が、ようやく発掘されました」みたいなフレーバーのようだ。誰もその価値に気付かない状態だと「レオニンの円月刀(10ED)」と全く同じ。実はこの時点でもマナ効率は案外悪くなく、現代の規準で言えば充分使えるのだが、さらにこれの本当の価値に気付いてあげられるのは、変身能力を持つイカれた連中だけだ。狼男がこれを握ったまま変身すれば、なんと「ヴァルショクの戦具(MRD)」を超える名品に早変わり。+3の修正と先制攻撃の組み合わせは容易くゲームを決めてくれるだけのポテンシャルがあるだろう。強化に合わせて装備コストも上昇するのが難点だが、変身した時点では確実に誰かが装備しているわけで、1回目のコストだけはお試し期間で無料。大抵のクリーチャーは変身させれば強くなるわけで、このカードの修正値と合わせて劇的な変化が訪れるはずだ。リミテッドでは相手がこのカードをピックしたことははっきり分かるので、何とか試合前にアーティファクト対策を1枚くらいは確保しておきたいところだ。

 

Shard of Broken Glass ガラスの破片 (1) C

アーティファクト・装備品

装備したクリーチャーは+1/+0の修正を受ける。

装備したクリーチャーが攻撃するたび、あなたのライブラリを上から2枚墓地に置いても良い。

装備・(1)

 シンプルな即興装備品。一応前作のイニストラードは「銀の象眼の短剣(ISD)」とか「アヴァシンの首飾り(DKA)」とか、それなりに天使の加護のありそうな装備品も頑張っていたはずなのに、人間はもう、その辺のガラス(ステンドグラス)で相手を突き刺すしかないところまで追い込まれているようだ。そんなん、首領(ドン)に追い詰められた完璧超人でもあるまいに……。まぁ、しょせんガラスなので装備品としての修正値は必要最低限。その上で「骨の鋸」よりも設置コストが1マナ重いのは、切りかかったときにだいぶメンタルをやられてしまうらしく、SAN値と一緒に自分のライブラリが削れていくギミックのせい。これによって昂揚条件の後押しが可能なので、何度も誘発可能な「金切り声のスカーブ(ORI)」として昂揚必須のデッキならば重宝するはずだ。ただ、今回のイニストラードは前作と違ってフラッシュバックみたいなアドバンテージの取り方は存在していないので、純粋にデッキの昂揚カードの枚数と相談だ。

 

Skeleton Key 合鍵 (1) U

アーティファクト・装備品

装備したクリーチャーは潜伏を持つ。

装備したクリーチャーがプレイヤーに戦闘ダメージを与えるたび、カードを1枚引いても良い。そうしたなら、手札を1枚捨てる。

装備・(2)

 日本語訳を見て分かる通り、skeleton keyとは合い鍵のこと。正確には、「色々な錠に合うように、多くの歯が削られた合い鍵」、つまりはマスターキーのことらしい。それは間違いないのだが、イラストを見る限り……、まぁそういう言葉遊びなんだな。歯を削るとかいう細工が施されたわけではなく、どう見ても魔法の力で強引に開けてますけどね。盗賊の鍵よりも魔法の鍵が強いのはドラクエやってれば知ってること。さておき、そんな便利な鍵のおかげで色々と抜け道を使えるようになり、結果としては潜伏持ちになる。残念ながら「鍵達人のならず者(GTC)」ほど便利な鍵ではないようだが、今回は潜伏という能力のお披露目セットなので、多少は優遇しないとな。さらに、潜伏で上手く本体に擦り抜けられればダメージ誘発でルーターも使える。「コー追われの物あさり(TSP)」的な組み合わせやね。回避能力を与えるだけならパワーの大きなクリーチャーにつけた方がいいが、このカードはどっちかっていうとパワー1なんかの最小限なやつにつけてルーターとしての機能を追求するのが正しい方向。どっちにしろ相手にパワー1がたくさんいたら止まってしまうが、それはそれだ。大したコストもかからないので、機能としてはこんなもん。1回2回ルーターが回せれば充分ペイするだろう。

 

Slayer’s Plate 処刑者の板金鎧 (3) R

アーティファクト・装備品

装備したクリーチャーは+4/+2の修正を受ける。

装備したクリーチャーが死亡するたび、それが人間であるなら、1/1で飛行を持つ、白のスピリット・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

装備・(3)

 人間とスピリットの橋渡しをする装備品。過去にも「アヴァシンの首飾り(DKA)」が全く同じトークン生成能力を持っていたが、あちらはわずか+1/+0の修正。多少コストは増したが、+4/+2という圧倒的な修正幅はどこからどう見てもレアの暴力だ。ぶっちゃけ、こんだけ修正値がでかいならトークンがどうこう言う部分はさして問題ではない。吸血鬼だろうがゾンビだろうが、つけて殴ったもん勝ちだ。一応、1回でもスピリットトークンを出すことが出来れば、そのトークンが5/3フライヤーで殴りに来るのでそれだけでゲームが終わる可能性もある。それなら最初から飛んでるスピリットや吸血鬼につけた方が話が早いかも。とりあえずリミテッドならクソみたいなエンドカード。今回これを対策する方法は、コモンだと白・赤・緑にアーティファクト対策が1枚ずつ。……対策出来るかなぁ。

 

Tamiyo’s Journal タミヨウの日誌 (5) R

伝説のアーティファクト

あなたのアップキープの開始時に、調査を行う。

(T)、手掛かりを3つ生け贄に捧げる:あなたのライブラリからカードを1枚探し、それを手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 過去に「日誌/Journal」がカード化されたMagicのキャラクターは1人しかいない。そう、「ヴェンセールの日誌(SOM)」である。最終的にヴェンセールは帰らぬ人となるわけで、日誌みたいな手掛かりを残して後続に託しているってのは死亡フラグに見えなくもないのだが……タミヨウさん、大丈夫でしょうかね。前回のアヴァシン騒動もどこ吹く風でこのイニストラードの珍しい月の研究を続けていたタミヨウさん。次のエキスパンション名が「異界月」であることが発表され、にわかに彼女の重要性がクローズアップされるようになってきた。果たして、彼女の残したこの日誌には一体何が残されていたのか。とりあえず、めっちゃ調査の役に立つのは間違いないらしく、これさえあれば毎ターン2マナでカード1枚が引けるという高効率な「秘本」になるし、さらに手掛かりが3枚集まっていれば一気にお目当てのカードを手に入れることまで。タミヨウさん、有能。なかなか構築レベルでお目にかかるタイプのカードではないが、負担が少ないのでリミテッドでは猛威をふるいそう。

 

Thraben Gargoyle スレイベンのガーゴイル (1) U

アーティファクトクリーチャー・ガーゴイル

2/2 防衛

(6):〜を変身させる。

Stonewing Antagonizer 石翼の反目者

アーティファクトクリーチャー・ガーゴイル、ホラー

4/2 飛行

 イラストの躍動感が半端無い急襲型ガーゴイル。なんだかアニメや特撮のカメラアングルでよくありそうなナイスアートである。普段は単なる装飾品だが時に人を襲う魔物になる、ってのがガーゴイルの基本設計で、旧イニストラードにも決して殴りにはいけない「壁の守部(DKA)」や、装飾にしちゃでかすぎやしないかと屋根が心配になる「荘園のガーゴイル(ISD)」など、ホラーテイストを表すガーゴイルがちらほら。今回はそんなガーゴイル文化をついに両面カードで表すことに成功。古き良きアーティファクトクリーチャーの系譜として、アタックしに行くためにはシンプルにマナを払えばいいだけで、あんまり変身カードとしての面白味はないが、その分わかりやすいカードになった。ベースとなる1マナ2/2のブロッカー任務はそれだけで優秀。ぶっちゃけ、遅めのデッキならばこのスペックだけで採用してしまっても問題ないだろう。除去られても1マナなら問題ないわけだし、さっさと殺されたら2つのカードタイプが一気に墓地に落ちてくれるのでそれはそれで嬉しい。っつうかさっさとサクるまである。アーティファクトの数は決して多くない次元なので、ナチュラルに墓地に行ってくれるコイツは様々なニーズに応えてくれるのだ。素の状態でこれだけ仕事をしてくれるんだから、6マナかけた割に大して強くないッスね、とかいう部分は深くは触れないであげよう。相手にブロッカーがいる状態では起動せずに放っておけばいいのだし、殴りたい時に起動、4点が通ればラッキーくらいの心持ち。歴代ガーゴイルの中でも非常に素直な、可愛い奴。「黄金造りの歩哨(ORI)」よりもはるかに使いやすいと考えれば、納得のアンコモンである。

 

 

True-Faith Censer 信条の香炉 (2) C

アーティファクト・装備品

装備したクリーチャーは+1/+1の修正を受けるとともに警戒を持つ。

装備したクリーチャーが人間である限り、それは追加で+1/+0の修正を受ける。

装備・(2)

 コモンで手軽に手に入る装備品の2つ目。手頃な品なので修正値も含めて効果はそこそこだが、人間が握れば「信頼おける山刀(ZEN)」の上位種になるため、影響力はそれなり。というか、相変わらず装備品を含むアーティファクト全般が対策しにくい環境なので、恒常的にゲームに影響出来る装備品はそれだけで充分強いのである。白緑の人間ビートを組む場合には緑の力を使って昂揚は調整出来るだろうし、「ガラスの破片」よりもこちらを優先していいんじゃなかろうか。

 

Wicker Witch 枝細工の魔女 (3) C

アーティファクトクリーチャー・カカシ

3/1

 家の中に放っておいたカカシが動き始めました、的な今回2体目のカカシ。人形も動くし絵画も動くし石像も動くもんな。そりゃカカシも余裕だわ。3マナ3/1バニラというなんとも健気なボディ。それなりに登場して、それなりにすぐ死ぬ。そして墓地ではカードタイプ2つ分を勤め上げて昂揚に貢献する、最後まで健気な子。流石にこのスペックのカードは全てのデッキで慌てて取る必要はないと思うが、少しでも昂揚を早めたいデッキの燃料として。

 

Wild-Field Scarecrow 荒原のカカシ (3) U

アーティファクトクリーチャー・カカシ

1/4 防衛

(2)、〜を生け贄に捧げる:あなたのライブラリから最大2枚までの基本土地・カードを探し、それらを公開して手札に加える。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 最後のカカシ。今回はカカシらしく防衛持ちで立ってるだけ。その見張り性能はそれなりの年季を感じさせ、タフネス4で手広く防御の任を務めてくれる。さらに、長年土地を見守り続けた御利益からか、その身を捧げて土地をサーチする能力も手に入れた。性能で言えば「天球儀(CON)」と全く同じで、アンコモンとはいえ多色環境の色サポートと同じ性能を手に入れたのは偉い。序盤の壁役、道中の色マナサポート、数の上での手札の水増し、そして昂揚サポート。見た目以上に渋く活躍出来そうな憎いヤツ。この春の新生活は、カカシと一緒にスタートしてみては?

 

Choked Estuary 詰まった河口 (青黒)  R

Foreboding Ruins 凶兆の廃墟 (赤黒)

Fortified Village 要塞化した村 (緑白)

Game Trail 獲物道 (赤緑)

Port Town 港町 (白青)

土地

〜が戦場に出るに際し、手札から【土地タイプA】か【土地タイプB】カードを公開しても良い。そうしないなら、〜はタップ状態で戦場に出る。

(T):あなたのマナ・プールに(A)(B)を加える。

 ついに来た、このセットの2色土地である。真木孝一郎が毎度ハンドブックで引用する言葉に「環境を見るならまず土地をみよ」という格言があり、最近のタルキール環境はこの言葉の意味がよく分かる世界だった。何しろ3色4色当たり前、時には5色全部に触っちゃうデッキもあるくらいだ。これはこれで無限の可能性があったわけだが、流石に節操がなさ過ぎて食傷気味だったプレイヤーもいるのではなかろうか。この4月で、ついにフェッチが落ちる。フェッチ+バトルランドという黄金コンビが成立せず、色マナ事情は一気に引き締められることに。後釜に据えられる2色土地にどんな仕様がくるかは全てのプレイヤーが固唾を飲んで見守っていたところだが、公開された新たな土地がこれだ。うむ、なかなか上手いポイントを狙ってきた面白い設定になっている。まず、手札から土地を公開する必要があるために、ゲーム序盤の方が圧倒的にアンタップインしやすい。手札を使って少なくなったり、土地が欲しい時にトップデッキしたり、そういう状態だとタップインでガッカリ。イメージが近いのは3ターン目までならアンタップイン出来たミラディンの傷跡の土地シリーズだろう。中盤以降にタップインが多いと言うことは当然コントロールよりはアグロ向け。まさに「土地が環境を規定する」ことになる。また、色の広げ方については、当然フェッチよりは厳しいマナ環境になる。面白いのは、既存のバトルランドとの相性。バトルランドも土地タイプを持つため、手札にバトルランドがあればこの土地はアンタップインで出せる。しかし、バトルランド自体は「場に基本土地がある」必要があり、こればっかり並べていたら結局中盤以降はタップインになるかもしれない。一見相性が良いように見えて、なかなかおいしいところばかりは味わえないのだ。アンタップインを嫌うならば、どちらか片方の土地は捨てて「基本土地+バトルランド」or「基本土地+このシリーズ」を選ぶのが堅実。そうなると、なかなか3色よりも上まで色を広げるのはリスキーである。何とか収束しそうですかね。もちろん、テーロス発売直後のように一気に単色祭りになる可能性だってあるわけでね、世界がどのように変わるか、4月以降のスタンダード環境に要注目。ところで、これの白青土地、とてもじゃないけど白マナが出るようには見えないのだが……。あと黒赤土地は2色土地とかいう以前に、ソリンさんのご実家だ。

 

Drownyard Temple 溺墓の寺院 R

土地

(T):あなたのマナ・プールに(C)を加える。

(3):あなたの墓地にある〜をタップ状態で戦場に戻す。

 イラストや名前を見れば分かるが、「溺墓での天啓」でジェイスが辿り付いた場所がこの寺院である。タミヨウの日誌に記されていたゴールであるらしく、ストーリー上大きな意味を持つ「このセットのラストダンジョン」みたいな場所になっているのではなかろうか。「ねじれ地帯」でナヒリがねじ曲げた石は、全てこの場所へとマナを向けている。イニストラード中のマナをこの場所に集中させて、ナヒリは何かとんでもないことを狙っている。ナヒリ自身の能力を考えるなら、それってつまり「何か別な次元からとんでもないものを呼び出す」ことなわけで……エムラはやめて。マジでエムラは勘弁。仮に次の「異界月」でエムラクール爆誕なんて事態になったら、どう考えてもリミテッドで浮くやん。ゲートウォッチのコジレックすら重すぎて手がでないのに、イニストラードに15マナが来ても単なる飾りやん。理想としては「全然関係無い悪魔」か、「我々の知らない4体目のエルドラージ(割と軽量)」がいいんですけどね。ナヒリさん、お願いします。さておき、土地としては「いくらでも蘇る無色土地」。無色マナしか出ないし、土地なんてそうそう壊れるもんじゃないのだから普通のデッキではあんまり必要無いカードだが、一応、捨てたり削ったりで直接墓地に送り込めば1枚分のアドバンテージは得られる。また、何らかのパーマネントをサクるカードと併用すれば、繰り返し燃料に使えるので一応意味はある。まぁ、戻すのに3マナもかかるので無限コンボとかには使えそうもないけど。もっと軽いマナで手札に戻る仕様だったら新たな「スクイー」として脚光を浴びた可能性もあるんだけども。

 

Forsaken Sanctuary 放棄された聖域 (白黒) U

Foul Orchard 穢れた果樹園 (黒緑)

Highland Lake 高地の湖 (青赤)

Stone Quarry 採石場 (赤白)

Woodland Stream 森林地の小川 (緑青)

土地

〜はタップ状態で戦場に出る。

(T):あなたのマナ・プールに(A)(B)を加える。

 レアに先んじて公開されたアンコモンの土地は、実は史上初、対抗色のタップインデュアル。まぁ、現時点でもギルド門やらゲインランドやらコモンにも上位互換がいっぱいあるのであんまり新鮮味もありがたみもないのだが、リミテッドを規定するのは間違いなくこれらの土地である。振り返ってみれば、過去のイニストラードも多色サポート土地はほとんどなく、その割に対抗色のM10ランドだけがレアに存在していたため、ギミックとしては友好色(種族)推しだったくせにそれをサポートする土地は対抗色という変な環境だった。今回も友好色の土地はレアに回されているので、リミテッドでの入手確率は対抗色の方が圧倒的に高くなる。どんだけ対抗色でアーキタイプが成立するのかは気になるところだ。2色が基本ならばそこまで土地に引きずられることも無いとは思うけども。何はともあれ、「タルキール覇王譚」のフェッチが落ちて3色4色デッキを今のように組めなくなった後、多色化をサポートする存在であるのは間違いない。この土地の働き次第で、現在大手を振って歩いている無茶なデッキどもがどれだけ生き残れるのかが決まるのだ。……まぁ、多少大人しくなってもらわないとね?

 

Warped Landscape ねじれ地帯 C

土地

(T):あなたのマナ・プールに(C)を加える。

(2)(T)、〜を生け贄に捧げる:あなたのライブラリから基本土地・カードを1枚探し、それをタップ状態で戦場に出す。その後、あなたのライブラリを切り直す。

 コモンの色調整カード。最近はずっと「広漠なる変幻地」「進化する未開地」コンビがこの枠を担っていたので新鮮な印象だが、実はこちらの効果の方が歴史的には古株。そのオリジンは遥かインベイジョンブロックまで遡る「堆石堤(PLS)」というカードである。効果は全く同じだが、当時はアンコモンだった。十数年も経てばレアリティも下がるわね。わざわざ十数年ぶりにこの仕様が復活した理由は大きく2つあり、1つは、土地を墓地に送り込むだけでもそれなりに価値があるアクションなので、「進化する未開地」をそのまま収録するのはちょっと強すぎるということ。そしてもう1つは、無色マナが出せるのでスタンダード環境的にエルドラージのサポートにも回せること。このカードの参入と同時にフェッチも落ちるし、これくらいのバランスで案外ちょうどいいのかも。リミテッドの場合には無色マナに意味は無いが、昂揚を押しつつの色マナ確保はそれなりのもの。僕のようにうっかりするとすぐに色を広げちゃうよくばりさんのお供に。ちなみに、そんなコモンらしい効果とは裏腹に、このカードのフレーバーはなかなかに重要だ。石術師が本気出すと次元くらい軽く歪むなぁ。

 

Westvale Abbey ウェストヴェイルの修道院 R

土地

(T):あなたのマナ・プールに(C)を加える。

(5)(T)、1点のライフを支払う:1/1で白黒の、人間・クレリック・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

(5)(T)、クリーチャーを5体生け贄に捧げる:〜を変身させ、アンタップする。

Ormendahl, Profane Prince 不敬の皇子、オーメンダール (このカードは黒である)

伝説のクリーチャー・デーモン

9/7 飛行 絆魂 破壊不能 速攻

 このセットのトリを飾るカードは、世間を騒がせる爆誕悪魔、オーメンダールさんの儀式セット。どこぞで「カード名をつい『不肖の息子』って読んでしまう」って言われてからマジでそうとしか見えなくなった。随分大きな息子さんですこと。さておき、グリセルブランドやウィゼンガーといったイニストラード名物のナイスデーモンの後釜を狙う新たな悪魔。公式ストーリーでも既に彼を崇拝する信者が世の中を騒がせている様子が描かれており、信者を集めて爆誕する彼の活躍が今後も期待される。ただ、現状ではこの痛快悪魔物語はナヒリの暴挙とは関係してないみたいね。こうして溺墓と全然関係無い土地から出てきてるし。あくまで「アヴァシンがトチ狂って平穏が失われた世界だから悪魔も活動出来るよ」ってことなんだろうか。頑張れデーモン。でもリリアナさんにだけはちょっかい出さない方がいいぞ。さておき、カードとしては、馬鹿馬鹿しいフレーバーのわりには夢だけで終わらない性能を持っている。表面のトークン生産力は「都市の樹、ヴィト=ガジー(RAV)」とそこまで変わらないし、出てくるトークンが人間なので白を中心とした人間シナジーがあるデッキなら、(白のくせに悪魔崇拝はどうかと思うが)メインの戦術に組み込むことが出来るだろう。人間戦術ならば適当に水増ししたトークンから割とあっさりオーメンダールさんに繋ぐことも現実味がある。同じようなセレズニアの「守護者の木立ち(RTR)」ほど簡単ではないが、リミテッドでも狙っていけるドリームだろう。破壊不能を持つオーメンダールさんはバウンスにこそ弱いものの、それ以外の対処法はかなり限られている。変身後にワンパン入れることは容易いので、その後に何らかの対処をされたとしてもライフ差は18点。充分ヤリ逃げの価値はあるはずだ。昨今の傾向として土地破壊がほとんど無いのはありがたい話である。構築だと流石に対処されやすくなるのでハードルはあがるが、「ワンパンで充分」という気概なら決してあり得ない話でもない。人間なんか使わずに落とし子トークンを使えばいいんですよ。「目無しの見張り」1枚でゴールも見えるしね。レッツ、デーモン。

 

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プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
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↑越えられない壁
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