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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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<多色>

 

 

Altered Ego もう一人の自分 (X)(2)(G)(U) R

クリーチャー・多相の戦士

0/0 〜は打ち消されない。

あなたは、〜がX個の+1/+1カウンターを置いた状態で戦場に出ることを除いて、戦場にあるいずれかのクリーチャーのコピーとして戦場に出ることを選んでも良い。

 アルターエゴですってよ。ダンガンロンパプレイヤーには辛い記憶を思い出させる言葉だよな……。まぁ、元々クローンやらドッペルンゲンガーってのは凶兆と関わりの深い存在だし、ホラーテイスト優先のイニストラードにおいては、前作の「邪悪な双子(ISD)」に続いて「出てきてほしくない分身」である。今回のデザインは黒ではなく緑からの助力を得たもので、「カウンターされない」と「追加マナで+1/+1カウンターが増える」というオプションを獲得。もう1人の自分と出会うことは嫌がってても拒否出来ないってことですかね。そして、大体そういう存在ってのは自分よりも強大なもの。理不尽ではあるが、だからこそのホラーである。現在クローン枠にあるカードは「賢いなりすまし(KTK)」や「奪取の形態(FRF)」あたりだが、これらは残念ながら構築レベルで活躍してるって話は聞かない。そもそもレジェンドルールが改変されて以来、あんまりクローンに出番ってないんだ。このカードは相応の強さをもってはいるものの、「これぞ」っていう芯が無いカードなのでやっぱり優先的にデッキインは出来ないよなぁ。マナが有り余るランプに1枚さしてみる? ウラモグを出した後に同じマナからこれを出すと16/16のウラモグになるよ。でも唱えた時の効果が得られないのか。アタルカに続けて出して11/11のアタルカ(187能力は誘発する)とかなら。まぁ、レジェンドだから1体しか残らないことにかわりはないけど。今の流行りなら8/10の「世界を壊すもの」がアリかも。状況に応じて7/7の「希望を溺れさせるもの」にもなれる。あ、悪くなさそう。

 

Anguished Unmaking 苦渋の破棄 (1)(W)(B) R

インスタント

対象の、土地でないパーマネントを追放する。あなたは3点のライフを失う。

 キターーーーーーーー。今回の「強いに決まっている除去」部門。前回はこの枠が「破滅の道」だったが、ソーサリーだったこともあり、やや伸び悩んだ。多色華やかなりし現在は未だアブザンなどで「完全なる終わり(KTK)」の方がちょこちょこサイドボードなどに確認出来る程度だ。しかし、このカードはそんな先人を大きく突き放す。何しろ3マナのインスタントなのだ。大活躍だった「英雄の破滅(THS)」と同じなのだ。それってやばいんじゃありません? さらにこのカードはエンチャントやアーティファクトにも対応出来ちゃいます。まー、次の環境で色を足すことがどの程度許容されるかにもよるのだが……白黒が絡むアブザン系は死に絶えない気がしますね。3点のライフロス? しらん、白黒なんて余計なぐらいにライフゲイン出来るんだからなんとかしなさいよ。サイも「アラシンの僧侶」もスタンオチするって? えーと、んー……ムラーサに胎動してもらえ。

 




Arlinn Kord アーリン・コード (2)(R)(G) M

プレインズウォーカー・アーリン

<+1>: 最大1体までの対象のクリーチャーは、ターン終了時まで+2/+2の修正を受けるとともに警戒と速攻を得る。

<0>: 2/2で緑の、狼・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。〜を変身させる。

【3】

Arlinn, Embraced by the Moon 月の抱擁、アーリン

プレインズウォーカー・アーリン

<+1>: あなたのコントロールするクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+1の修正を受けるとともにトランプルを得る。

<-1>: 〜は対象のクリーチャーかプレイヤーに3点のダメージを与える。〜を変身させる。

<-6>: あなたは「あなたのコントロールするクリーチャーは速攻を持つとともに『(T):このクリーチャーは対象のクリーチャーかプレイヤーに、自身のパワーに等しい値のダメージを与える』という能力を持つ」という紋章を得る。

 このブロックの目玉、新進気鋭のニューフェイスの登場だ。アーリン・コードはこのイニストラード出身の狼男(女)PW。1年前(物語中では)のアヴァシン復活によってこの次元の狼男の大部分は弱体化し、ウルフィーとしてアヴァシンに仕えるか、完全に浄化されて人間として生活している奴らがほとんどになった。しかし、あくまでも「大部分」の話であり、細々と狼男生活を続けてるはみ出し者もいた。アーリンもそんな1人で、人間としての顔を持ちながらも自身を人間とは別種の存在であると認識しており、「狼男には狼男の権利があるんだから、人間は私らの領分を侵すな」と権利を主張中(主に肉体言語で)。この度、アヴァシンがイカれてせっかく浄化されたウルフィーたちも元の血の気が多い猛獣に戻っている。この機に、アーリンも狼男の権利拡大のために動き出しているのである。

 そんなアーリンの能力は、変身PWってことでそりゃもう賑やか。ベースとなっているのは同様に多色の変身神話レアだった「高原の狩りの達人(DKA)」ではなかろうか。カリタツはあの世界を代表するミラクルなレアだったが、アーリンは「登場時に狼を出して構える」までは同じ。さらに裏面では3点火力も完備してカリタツ以上に変幻自在のクルクルマジックを見せてくれる。プラス能力がどちらもクリーチャー依存なのでややシチュエーションを選ぶものの、とりあえずトークンから始めておけば、防壁を作って後の挙動をコントロールすることは出来るだろう。防御力でいえば表面のプラス能力が強いので、クリーチャーがいなくて不安なら「すぐ変身→解除から火力」の流れ、余裕があるなら表面でプラスを起動してじっくり溜めていくのがいいのではなかろうか。

 とにかく選択肢が多くて色々難しそうなカード。それだけに使い手の実力も試されそうな面白い1枚に仕上がっている。既存の赤緑関係のデッキにどういう風に絡んでくるかねぇ。

 

Fevered Visions 熱病の幻視 (1)(U)(R) R

エンチャント

各プレイヤーの終了ステップの開始時に、そのプレイヤーはカードを1枚引く。そのプレイヤーがあなたの対戦相手であり、手札が4枚以上あるならば、〜はそのプレイヤーに2点のダメージを与える。

 青赤がたまにやってくれる「カード引くんだか痛いんだかよく分からないサービス」の最新作。近いイメージでは「脳髄の渦(GPT)」というちゃんぽんなドロー呪文があったし、ドローと火力の接続という部分では「道極め」なんかのイメージもあるかも。今回は、全てのプレイヤーのドローが増える「クルフィックスの指図(JOU)」効果がベースにあり、お互いに幸せな結末を迎えましょう、と言うのかと思いきや、「まぁ、引きすぎたら駄目ですけどね」と相手だけを罰する独善機能が付いた。実際のところ、相手は4枚以上にさえならなければいいわけで、そのラインの調整は大して難しくない。万一4枚を超えたとしても1ターンで見れば2点とそこまで大きな数字でもないし、これのダメージだけで勝つようなビジョンは取りにくい……が、これが2枚3枚と重なったらどうなることか。仮に2枚置いた場合、相手はターンエンド2枚を引く。その時点で4枚かどうかをチェックするということは、エンド前は2枚で迎えなければいけない。最初のターンはそれでもいいかもしれないが、迎えた次のターン、さっき引かされた2枚が土地だったとして、果たして使い切ることが出来るのか? もし使い切れなかったらダメージは4点。お? 死は案外遠くない。そして、こんな微妙な罠を張りながら、自軍はしっかりとドローの恩恵を受けているわけで、絶対に損することはない。引いて引いて3枚目のコレに辿り付けば、もう勝ちはすぐそこ。あれ? 怖くない? ターボフォグというデッキは「濃霧(M14)」「吠えたける鉱山(M10)」が両方維持出来て初めて勝てるデッキタイプだったが、このカードなら、そのための必要時間が大きく短縮される可能性があるのだ。レッツ・イゼット。

 

The Gitrog Monster ギトラグの怪物 (3)(B)(G) M

伝説のクリーチャー・カエル、ホラー

6/6 接死

あなたのアップキープの開始時に、土地を1つ生け贄に捧げない限り〜を生け贄に捧げる。

あなたは各ターンに追加の土地を1つプレイしても良い。

1つ以上の土地・カードがいずれかの領域からあなたの墓地に置かれるたび、カードを1枚引く。

 変なの来た。イニストラードの世界説明の項でその存在だけは確認されていた、史上初の「伝説のカエル」である。カエルというクリーチャータイプの歴史は案外古く、遡って見たらポータルに「害毒のヒキガエル(POR)」というクリーチャーがいた。その後、緑と黒を中心にカエルクリーチャーは少しずつ登場していたのだが、次元がラヴニカに渡り、シミックが「粘体投げの小蛙(DIS)」や「オムニビアン(DIS)」を開発したことで、「カエルといえばシミック、つまり青緑」というイメージが(少なくとも私の中では)定着した。しかし、こうして元を辿ってみればカエルの祖先は間違いなく黒、そして緑である。この度、伝説のカエルを作るにあたってその起源に立ち返り、めでたく史上初のゴルガリ蛙が誕生したわけだ。で、そんなレジェンドだが、カエル要素は特に感じられない無体な化け物である。アップキープコストに土地1枚を要求するという面倒くささがある割に、その生け贄は即座にドローに変換される。そして毎ターン土地プレイが増えるので、差し引きだと大して損しない。なんだ、優しいやん。さらに、一番下の能力はどの領域から土地が移動してもいいので、手札から土地を捨ててもドロー、ライブラリを削って土地がめくれてもドロー、対戦相手の昇華者が追放領域にある土地を墓地に置いてもドロー。なんか、色んなところからドロー。さらに土地プレイの増加は上陸カードとも相性がいいため、ゼンディカーと絡めて更なる拡充も見込めるかもしれない。そして何より6/6接死という力強いカエルボディ。何に使うかはまだ分からないが、神話なのは間違いないようだ。手っ取り早くジェイスで土地を捨ててドローとか、そういう使われ方は今後の構築シーンであり得ない話ではない。カエルの新時代に期待しよう。ちなみに、このカエルに関する公式ストーリーは残念ながらイニストラードの謎を巡る大きな物語とはあんまり関係ない「ちょっとしたホラー」でしかなかったが、こういうエンディングは、僕の大好物なのでとても楽しかったです。ネタバレになるからオチは言えないけど、お暇な方は読んでみましょう。ちなみにホラーは苦手ですが、好きなホラー漫画はイダタツヒコの「ヘラルド」。こういう女の子(の末路)が大好きなんです。

 

Invocation of Saint Traft 聖トラフトの祈祷 (1)(W)(U) R

エンチャント・オーラ

エンチャント(クリーチャー)

エンチャントされたクリーチャーは、「このクリーチャーが攻撃するたび、4/4で飛行を持つ、白の天使・クリーチャー・トークン1体をタップして攻撃した状態で戦場に出す。戦闘終了時に、そのトークンを追放する」を持つ。

 「せっかく再訪したイニストラードですからねぇ、やっぱり過去の人気カードはどんどん採用していかないと」「ほら、アヴァシンも強いし! デルバーだって翻案してバランス調整したよ!」「ポルトガル人は?」「はぁ?」「いや……じゃ、トラフトは?」「まぁ、それなら……こうすれば大丈夫!」 ってんで生まれたかどうか分からない、気分だけでもトラフトが味わえるオーラ。確かに守護天使出撃部分こそがトラフトの強さだったことは嘘じゃないが、その部分だけ切り取られてもなんだか寂しさが先立つのはMagicの難しいところである。まぁ、オーラってのはその形状自体がリスクみたいな存在だからなぁ。「新緑の魔力(10ED)」は強かったけど「新緑の抱擁(TSP)」は使われない、みたいな例はたくさんあるのだ。オーラであることはリスクでもあるが、一応活かせる部分でもある。トラフト先生と同じ呪禁持ちに付けられれば安定感は得られるし、飛行などの回避能力持ちに付与出来れば、より長いスパンでトラフトることも出来るかもしれない。カラーリングがドンピシャだった「カマキリの乗り手」が落ちてしまうので今のところパッといい相方は思いつかないが、いっそ「呪禁……飛行……そうだ!」ってんでオジュタイにつけてしまうとかいう夢コラボもありかもしれない。いや、どんなデッキか知らんけどさ。なお、「反射魔道士」が今後も猛威をふるうであろうトーナメントシーンのことは考えないように。考えるとどうにもならないから。

 

Nahiri, the Harbinger 先駆ける者、ナヒリ (2)(R)(W) M

プレインズウォーカー・ナヒリ

<+2>: あなたは手札を1枚捨ててもよい。そうしたなら、カードを1枚引く。

<-2>: 対象のエンチャントか、タップ状態のアーティファクトか、タップ状態のクリーチャーを追放する。

<-8>: あなたのライブラリからアーティファクトかクリーチャー・カードを1枚探し、それを戦場に出す。その後、あなたのライブラリを切り直す。それは速攻を持つ。次の終了ステップの開始時に、それをあなたの手札に戻す。

【4】

 毎度毎度環境を揺るがすプレインズウォーカー。今回の目玉は、その所在がなかなか知れず、「実はこいつがアヴァシンなんじゃね?」などと噂されていたナヒリさん。このブロックのプレビューが始まってからはフレーバーやイラストなどでその存在は確認されていたが、なんと赤を足した激おこ状態で登場した。名前には「Harbinger/先駆け」という言葉が冠されているが、彼女がもたらすものは、一体何だというのだろう。残念ながら、能力からは彼女のストーリー的立ち位置を推し量ることは出来ないが、最終奥義は予想外のところからとんでもない脅威を引き出す「先駆け」的仕事が。これ、一体イニストラードに何を持ち込んでるんでしょうかね……。

 プラス能力はいわゆる赤ルーター。もちろんルーターが弱いわけではないが、PWに求められる「自分を守る能力」にはなっていない。ただ、4マナで初期忠誠度4から起動して一気に6までもっていくその数字自体に意味がある。この上昇幅はなかなかの固さだ。状況次第では、即座にマイナス能力を起動した方が安定する可能性もある。こちらはエンチャント破壊、もしくはタップ状態のカードだけを壊せるという「復讐(9ED)」や「剥離(BNG)」といった白の除去特性。制限こそあるものの、登場したPWが除去を起動し、その後忠誠度が2も残っているというのは割と事件。大抵のPWは身を守るために除去能力を起動すると瀕死になったり、ときには即死したりする場合もあった(闇アナさんにはもう少し頑張って欲しかったです)。ナヒリはそんなひ弱な怒り方ではないようで、単に4マナでクリーチャーを破壊するソーサリー呪文が2回使えるかもしれないし、安定した場ならばわずか1ターンで次の除去のための銃弾が装填される。どんだけクレイジーなんだ、ナヒリ。この「檄おこキャノン」のムーブが安定しているので最終奥義まで繋げる必要もあまりないのだが、相手が警戒して殴れなくなった場合、タップ状態のクリーチャーがいなくなるので忠誠度は溜まる一方になる。そしてこれだけ装填がしやすいと奥義到達も割とあっさり。ライブラリからでかいクリーチャーが飛び出してワンパンたたき込んで逃げていく。自由度の高すぎる「快速ウォーカイト(DTK)」なムーヴだ。まぁ、即物的な効果なのでリミテッドだと狙う意味が薄いのだが、構築クラスなら、ここから「騙し討ち」的フィニッシュを狙うプランも現実的なのかもしれない。デカブツの代名詞であるエルドラージに繋げると世界観的には何してくれてんねん。

 とりあえず忠誠度の安定感が高いので額面上はかなり使いやすそうな1枚。一体どうなる、今後の環境。

 

Olivia, Mobilized for War 戦争に向かう者、オリヴィア (1)(B)(R) M

伝説のクリーチャー・吸血鬼、騎士

3/3 飛行

他のクリーチャーが1体あなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたは手札を1枚捨ててもよい。そうしたなら、そのクリーチャーの上に+1/+1カウンターを1つ置き、それはターン終了時まで速攻を得て、他のタイプに加えて吸血鬼でもある。

 当時は優雅な佇まいでダンスパーティーとしゃれ込んでいたオリヴィアさん。しかし、今回の騒動で彼女もうかうかしていられなくなったようで、優雅なドレスを脱ぎ捨て、無骨な鎧とヘンテコソードを持って戦場に出撃したようである。その剣、中身どうなってんねん。ドレスを脱いだことで身軽になり、ステータスはそのままで3マナへとシェイプアップ(そしてクリーチャータイプも騎士に)。自身にカウンターを乗せるお食事機能もないし、優雅な振る舞いで他人を誘惑する誘拐能力も失ってしまったが、今回の彼女はホストではなく司令官だ。彼女の雄姿を見て鼓舞された者たちは、彼女からの恩恵を受けて血気もたぎる。全てのカードがサイズを増して速攻で突っ込み、さらに吸血鬼シナジーを共有出来るようになるのだから吸血鬼デッキの頭領としては申し分ない。手札をリソースとして消費するが、そこはマッドネスとの組み合わせでプラスに転じていきたいところだ。構築で是非見てみたいのは、ドラーナさんとの次元を超えたレジェンド吸血鬼タッグ。4ターン目に3/3速攻で殴ってくるドラーナさんは迫力充分。きちゃうわー、吸血鬼の時代きちゃうわー。

 

Prized Amalgam 秘蔵の縫合体 (1)(U)(B) R

クリーチャー・ゾンビ

3/3

クリーチャーが戦場に出た時、それがあなたの墓地から戦場に出たか、あなたが墓地からそれを唱えていたなら、次の終了ステップの開始時に〜をあなたの墓地からタップ状態で戦場に戻す。

 ゲラルフさんが送り出した次なる新作は、「墓地から場へ」というゾンビ特有のムーブを応援するゾンビ。こんな偏屈なルートを応援するカードなんてなかなかお目にかかれないが、旧イニストラードにも「死者の秘密(DKA)」のようにフラッシュバックを応援するカードがあったし、妙なところでは頑強能力をサポートする「川のケルピー(SHM)」なんてのも。Magicに歴史有り。さておき、今回は割と素直に、誰かが墓地から直接帰還したらコイツも一緒に帰ってくるよ、という設定。今回のカードでも神話の「ゲラルフの傑作」と「無情な死者」という2枚が構築レベルでも気になる存在だし、アンコには青と黒がそれぞれ手札を捨てて戻せるゾンビを擁している。リミテッドでそうしたコンボがあるならそれなりの戦力。もちろん、ギミックを盛り込みやすい構築環境の方が活躍の場は多いだろうが、入れ替わりで「血に染まりし勇者(KTK)」が落ちてしまうのは残念ね。まぁ何にせよ、戻ってくるのが終了ステップ限定だし、あんまりコンボパーツになって悪さをする未来は見えないよな。単なるバニラだしな。捨てておけばそのうち何となく帰ってくることもあるので、ゾンビデッキならデッキの完成度を上げるための潤滑油みたいなお仕事が出来るかも。

 

Sigarda, Heron’s Grace 優雅な鷺、シガルダ (3)(G)(W) M

伝説のクリーチャー・天使

4/5 飛行

あなたと、あなたのコントロールする人間は呪禁を持つ。

(2)、あなたの墓地のカードを1枚追放する:1/1で白の、人間・兵士・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

 公式ストーリーで明かされた衝撃の展開。アヴァシンは何者かの意志で突如狂ってしまい、「人間こそが不浄」というデストロイな思想に染まった。イニストラードの地を守護していた天使、ブルーナ、ギセラ、シガルダの三姉妹のうち、ブルーナ、ギセラの2人もこのアヴァシンの考えに賛同。各地で粛清が始まっている。しかし、元々呪禁を持っていたシガルダさんだけはそんな殺意の波動に染まることなく、何とか理性を保っている。他の姉妹が無茶を始める中、彼女はとりあえず刃向かう意志がないふりをしながら、人間の救済を心に誓う。そして、彼女の回想では「アヴァシンによって葬られた、もう1人の天使の姉」の存在も語られている。青白、赤白、緑白の天使のもう1人の姉妹は当然黒白。黒だったせいでデーモンなんかとつるんでしまったかつての姉は、突如現れた完璧天使アヴァシンによって打ち倒され、いまやその名を語ることさえタブー視されているという。この「黒い天使」は、今後シナリオの鍵を握ることになるのだろうか。要注目。さておき、そんな「最後の良心」シガルダさんだが、マナコストは前回と大体同じ。まわりの人に気を遣ってばかりなので鉄壁の防御性能は失われ、パワーも1下がってしまったが、その分は他の人間やプレイヤーを守る優しさでカバー。さらに手軽に増員出来る人員召集術も身につけた。……まぁ、正直言うと唯一無二の存在だった前作の方が強いとは思うのだが……、リミテッドの場合は速やかにゲームを終わらせることが出来るこちらのバージョンの方がヘイトは高そう。「この星を、舐めるなよ!」と人間の本能覚醒しつつ、群衆を率いるジャンヌダルクみたいな活躍を期待したい。構築の場合にはプレイヤーを守る呪禁部分が一番注目されるとは思うが……ちょい厳しいか? 一応、この能力のおかげで前作同様に布告系の除去からは守られるので、そうした除去が数を増すならちょっと期待してもいいかも。

 

Sorin, Grim Nemesis 死の宿敵、ソリン (4)(W)(B) M

プレインズウォーカー・ソリン

<+1>: あなたのライブラリのトップを公開し、それを手札に加える。各対戦相手は、そのカードの点数で見たマナコストに等しい値のライフを失う。

<-X>: 〜は対象のクリーチャーかプレインズウォーカーにX点のダメージを与える。あなたはX点のライフを得る。

<-9>: 最もライフの多いプレイヤーのライフに等しい数の、1/1で絆魂を持つ白黒の吸血鬼・騎士・クリーチャー・トークンを戦場に出す。

【6】

 わぁい、おじいちゃん頑張っちゃった。今セット最後のプレインズウォーカーは、すっかり「ナヒリにいじめられてストレスでボロボロになった年寄り」のイメージが強いソリンさんだ。ナヒリだってソリンに負けず劣らずのババアのはずなのだが、気苦労の多いソリンばかりが老け込んでしまっているのがなんだか可哀相。いや、別に本人に老け込んでるつもりはないんだろうけどね、イラストがね。

 さておきそんなソリンさんは初登場時の姿を思い出したように6マナというヘヴィーコストで再登場。重いことは重いが、現在チャンドラやウギンといったヘヴィーなPWが大活躍していることからも分かる通り、Magicの華であるPWは効果さえ強ければ何の問題も無い。そして、このソリンさんの好き放題やらかしてる感。ウギンが落ちた後の環境で、新たな終盤戦の代名詞になる気がむんむんである。正直、守備力は高くない。マイナス能力でクリーチャー1体までなら対処出来るが、6マナのカードが登場する終盤戦では1体の対処だけでは間に合わないことも多いだろう。ウギンやチャンドラのような全体除去を覚えてしまうと、やや物足りなくは感じる。しかし、ソリンの場合は高い忠誠度6と、強すぎるプラス能力がその不安定さを補って余りある。ぶっちゃけ、マイナス能力は単発ソーサリーとして使い切っても別に構わないのだ。「死のわしづかみ(APC)」換算なら6マナで最大6点火力は充分オーバースペック。PWにしては珍しく相手のPWも対処出来るので、1枚目のソリンは対処用と割り切り、幾ばくかのライフをもらって1対1交換でも構わない。そして状況が落ち着いたところで満を持してのプラス能力。PWでお馴染みのドロー能力だが、何とも珍しい、「単にこれを連打してるだけで相手が死ぬ」という理不尽極まりない能力である。相手がどれだけ防御を固めようが関係ない。こちらはただアドバンテージを得ながら相手が疲弊していくのを待つだけである。ソリンさんえげつない。こんなPW、見たことない。まぁ、このプラス能力のせいで、奥義が全く意味の無いものになっているわけだが……。奥義は単にソリンさんの人望を表すだけのものだと思っておけばいいんじゃないかな。彼が一声あげれば、イニストラード中の吸血鬼が駆けつけてくれるぞ。なお、ライバルのナヒリさんは一声あげれば次元を超えて何か別なものがやってくる模様。一体どんな大戦争が待ち構えているというのだ……。

 

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